yutake☆イヴの《映画★一期一会》 2013年03月
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映画『ブルーノのしあわせガイド』★シャラ~♪な父子ご対面

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161239/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。




“伝記作家”をしながら、ふだんは、“個人塾教師”のブルーノは
母子家庭の生徒ルカの母親から、出張中の半年間、預かってほしいと言われます。
「なんで、他人の私が半年間も?」といぶかるブルーノに、母親は言います。
「ルカはあなたの子よ。私を覚えていない?」
記憶がよみがえりながら、ブルーノはびっくり!!


父子関係を知った父親と、知らない息子。
今まで、塾の(と言っても、ブルーノの家でダラダラしてただけ^^;)
講師と生徒だった関係が
一緒に住むようになったから、というだけではない
血を分けた息子だと意識する、愛情ほんのりの微妙な心模様で、
ほろ甘く、ほろ苦く見せていきます。

このような作品は、あらすじだけでは、この味わいをうまく伝えられません。(>_<)

生活をともにすることで、自然に出来ていく、日常の“しわ“のようなものを
少しずつ伸ばしていく様子に、面白みがあります。

ふとしたシーンに、父子だね~と思わせながら
いつ名乗りでるのか、と気をもたせ
そのときがハッピーエンドなのかな、との安易な期待を裏切るように
“事件”に巻き込んでくれます(苦笑)。

息子が、ヤクの売人に関わってしまうトラブル。
相手は、こわ~いヤクザ。
ブルーノは、息子を守るべく、立ちはだかります……

確かに、俺は父親だ!という見せ所ではある(苦笑)。
けれど、腕力で、テキを殴り倒すのではなくて(逆に、一発くらう…)
これぞ!ブルーノが、父親として、ブルーノ自身の人生として
尊敬☆されるべき“姿“で、大きな壁になってくれるのです!!!
(↑ここは、爽快なシーンであります♪)


何とも思っていなかった教師(父)が、他人から、“知的”に尊敬される姿には
やはり、誇らしくも嬉しいものですよね。

そういう人の言うことなら、素直に耳を傾けてみようかな……
そんな息子の様子には
そういうオヤジでありたいな~と、憧れを感じるかもしれません。

波乱万丈の人たちの生き様に耳を傾けては、伝記を書いてきたのが
今回、晴天のへきれきだった、ブルーノの仕事というのも、
人生まわり回っている感じで、作品に厚みがありました.

そして、そんな人生というものは、
誇張もあり、演出(ウソ?)あり、言葉の綾もありそうですが^^;
『Scialla!』という原題が、うまく、ひっくるめてくれているようです。

Scialla!とは、Take it easyに当たるようで
気楽に行こう!なんとかなるさ!の感じで使われるのですが
この父子のいいタイミングで、この言葉が出てくるんですよ!(*^_^*)

“しあわせガイド“という邦題には、苦戦のあとも伺えますが^^;
父子ご対面の物語を、『Scialla!』と付けた原題のセンスは、ステキ☆

シャ~ラ~〇〇~♪の音楽も、口ずさみそう♪

ブルーノ役は、味わいたっぷりのオジサマで
若さピチピチのルカと、いいコンビでありました☆









テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』★ “ダリアの刺繍”にもさようなら

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/160553/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



1789年7月14日の朝から始まる。
それは、パリのバスティーユ監獄が陥落し、フランス革命の勃発した日。
パリから離れた、ベルサイユ宮殿にいる国王と貴族にも
王や貴族の名が書かれた、処刑者リストが出回る。
王妃マリー・アントワネットは、お気に入りのポリニャック夫人を国外に脱出させるべく
自分に忠義な朗読係シドニーを、その影武者に仕立て上げる……

……という、わずか3日ほどの物語ですが……

ベルサイユ宮殿でのロケには、やはり、それなりの風格が伝わってきます。
数日間という短いスパンでの、己の命運がかかった、それぞれの緊張感の描写には
それが、ここで実際にあったことなんだな……と、しみじみ思わせてくれます。
(ベルサイユ宮殿に住んでいる貴族たちは、まるで、寮生活のような……^^;)

以下、内容にふれて雑感です。


▼▼▼

まず 仲良しの女友達  という存在について。
王妃の、ポリニャックへの異常なほどのご執心ぶりは、
14歳からずっと故国を離れていた王妃が、
心許せる友と呼べる人をつかまえて放したくない、という想いだったと思います。
他の夫人が「宮廷に友なんていない」と言いますが、宮廷が“孤独な場所”だと、暗示しています。

(ダイアン・クルーガーが王妃を演じていますが、
美しい華やかさもあり、寂しさもあり、押しの強そうな気まぐれな感じもあって 適役でした(*^_^*))

そして、
詳細は不明ですが、朗読係の乙女シドニーは 憧れと忠誠心をもって、王妃に仕えています。

この忠誠心は、仕事上の責任以上のもので たとえ火の中水の中、のような感情のようでした。

たとえば、イヤイヤ行進しているような兵隊たちは
命令されれば、そのとおりに動くのでしょうが
ひとたび、革命騒ぎになれば、主君のことは知ったこっちゃないんだろうな~と
思わせるものがあります。

そうかと思えば、革命騒ぎがあって
(ソレどころではないだろう~とは思うのですが)
王妃のための“刺繍”のことを、すごく気にかけている夫人もいます。
何があろうと、責任の範囲を務めるのは、家臣の務めなのでしょう。

シドニーの王妃への忠心は、家臣の鑑、と言うべきものなのでしょうが
それだけの気持ちを、王妃に向けていた理由は何か?

シドニーは、王妃に取り入って出世しようと言う野心は、なさそうでした。
彼女も、孤独から救われたい気持ちなのかと。

シドニーにも、同僚の女友達はいましたが 彼女たちは、結局は、彼氏を優先しますよね…
シドニーにも、彼氏がいたら、価値観は変わったのか……
(気になる男性も現れますが、まさに、革命のドサクサで、愛し合う間もありません……)

憧れていた王妃に、主従の関係で、誠意を向ければ
王妃も、自分に、信頼を返してくれるのではないか
それが、強固な絆になって、孤独の自分を救ってくれるのではないかと。

けれど、ここでの残酷性は
敬愛する王妃に、自分への忠心があるなら、
大切なポリニャックの命を守るために“身代わり”になれと言われるだけではありません!!!

その同じシーンで、王妃は、 “ダリアの刺繍”を上手に仕上げたお針子に、褒美を出します。
それは、実は、シドニーが、不在のお針子の“身代わり”に仕上げたものですが、王妃はそれを知りません。

“身代わり”の自分(お針子)への褒美(賞賛)はあっても受け取れないどころか
今、存在する自分は、敬意もないまま、捨て駒にされる…………
なんという皮肉でしょう……orz

“ダリアの刺繍“のエピソードが、より一層、シドニーの立場を複雑にさせ
自分というものの虚しさを、際立たせるものでした……

かくして、エピローグ。
ポリニャックとして、国外に出たシドニーは
自分は、もはや何モノでもない……との嘆息を残して終わります。


▼▼▼


激動の歴史の1場面にあっては、
名も無き者の存在は、かくもはかなく扱われてしまうのか……という虚無感が
もう1つの、名も無き者の存在との対比で、より愕然とさせられました…

唯一の救いは、ポリニャックの一行は、国外に脱出できたという事実。
シドニーも命あってのモノダネで、生き抜いててほしいと思いました。







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ジャックと天空の巨人』★予想外に面白くて雑感です^^;withマクレガー隊長

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/156915/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



童話『ジャックと豆の木』がベースですが、かなりアレンジされています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A8%E8%B1%86%E3%81%AE%E6%9C%A8


木がニョキニョキと伸びるのは、3Dで見たら迫力ありそうだな~と思いつつ
特に期待してなくて^^;、娘の希望で鑑賞しました。(2D字幕)

この作品では、ひょんなことから、王女様が、巨人の住む天上に行ってしまったので
ジャックや家来たちが救出に行くのみならず、巨人たちが追いかけてきたので
地上で戦うー―

あらすじは簡単ですが、意外に、コレが、面白かったのですョ☆

ジャックが主役ですが、私のツボは、
1、ユアン・マクレガー隊長です!!

王女救出のあたりから、“善玉“ムード全開で、いい感じ。
裏切り者は容赦せず、退治しようと奮闘するのが見せ場なら
巨人に衣をつけられて、“春巻き“になってしまうのは、ピンチなのに
微笑ましい☆のが、ファンタジーのいいところ。
(注:食われてしまう人もいますが……orz)

ユアン・マクレガーだと、見えないフォースもありそうだし
“砂漠でのサーモンフィッシング”というような難題も、解決できそうな安心感がありますよ。(*^_^*)

天上では、1人で悪玉と戦ったあと、地上に戻って軍の指揮をとる。
綱引きオーエスのシーンは、シンプルなのに、手に汗握った……
私も、気持ちで、綱引いちゃった……^^;
彼こそ、ヒーローみたいです☆

そのほかは

2、豆は濡れると芽を出す

これは、タネ関係には基本です。
このことは、どんなピンチでも忘れちゃいけません!(>_<)

豆から出た木(ツル?)が、スゴイ!!!
ニョロニョロ伸びていく様子もですが、(小さな豆から、よくぞあんなに……)
切り倒されていく様子も、ダイナミック!

杉のようにまっすぐ伸びた1本が倒れるなら
倒れるゾ~!と、雄大に倒れるのだと思いますが
この豆の木は、ツルのように、ねじれています。
倒れるときに、そのねじれがほどけていくときの回転エネルギーというべき力が働いて、
そこらじゅうに、のたうち回りながら、倒れていくのです……
うわ~!この倒れっぷりは、“ジャックと豆の木”の醍醐味かも!?と思いましたョ(*^_^*)


3、この〇〇が目に入らぬか~(と言わんばかりの^^;)

原題『JACK THE GIANT SLAYER』の言うとおり
人間の敵である巨人を退治する(戦う)のが、メインだと思います。

勧善懲悪には、戦って滅ぼす、というのもありますが
『水戸黄門』のように、権威の前にひれ伏させて降伏させる、というのもあります。

この作品では、そんなアイテムがありました。
まずは、王女様の登場で、ハハア~と、平民が触れ伏すという伏線もありの。

腕づくの戦力で全滅させるよりも、ハハア~と、権威で制圧するほうが平和的かもしれません。
これも、面白い趣向だったと思います。


お好みはありましょうが、予想外に楽しめました。









テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ボクたちの交換日記』★「お前とお笑いやりてーよ」という本音に…


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映画レビューしました。(ネタバレ表示ですが、曖昧にしてます)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id344425/rid60/p1/s0/c1/



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161060/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



私事の“交換日記“~そのあたりのことは↓ここでも言ってました^^;
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326971/rid51/p0/s0/c0/


爽やかに、泣き笑える作品でした☆











テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『菖蒲』★人を愛おしむことが“生きる“ということなのかも

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/160183/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


独特の作風を感じるワイダ監督作品です。



水面に葉(菖蒲)が揺らぐ冒頭のあと
主演のヤンダの独白に映ります。(←これは事実の激白)


ヤンダは、この作品に入る前後で、夫の病死を体験しています。


物語は、ヤンダがマルタと言う女性を演じます。



▼~▼、内容にふれています。



▼▼▼



マルタは、第二次大戦中のワルシャワ蜂起で息子二人を亡くし、医師である夫と暮らしています。
夫は、マルタに腫瘍を見つけますが、マルタには真実を隠します。
あるとき、マルタは、青年ボグシと知り合い、川辺で待ち合わせて、泳ぎます。
折しも、聖霊降臨祭のための菖蒲を、ボグシは、泳いで採りに行ってくれますが、
溺れてしまいました…….

この物語だけでも、
・自分が気づかぬまま、襲い来る死の足音
・若さの前にも、突如現れる死の影  が
菖蒲が匂わせる、春から夏にかけての移ろいゆく季節のなかに
とどまらぬ命=避けられない死、というものを、1つ、見せているようでしたが
そんな物語に、主演女優の夫の死、と言う事実を織り交ぜることで
独特の個性が発揮された作品となったようでした。


ボグシが溺れるシーンで、マルタ(=ヤンダ)が、突然、逃げ出してしまうのもそう。
「どうしたんだ?」と、ざわつく現場は、ハプニングを思わせる。
(でも、その後もしっかり、カメラは追っています^^;)
ボグシが死ぬかもしれない!という恐怖が、マルタを襲うのだが
それは、夫が病死したヤンダにとっての “死への動揺”と重なるので
物語の“死”が、より一層、黒塗りされるようなのです。

結局、青年ボグシは溺死してしまい、マルタは号泣します。

が、その前に……
マルタは、気分転換に、カフェで若者の様子を見るのが好きだというようなことを言い
知り合ったボグシに、本を貸してあげるといって、自宅に呼びます。
その流れで、川辺で逢うことになり、水着になったボグシの体にふれ
抱きしめるマルタなのですが……

そんなマルタの行動を、“不倫”と、表現したくもなるかもしれませんが
そう思って欲しくないです……

マルタには、いつも、亡くなった二人の息子の面影があったはずで
若者を見ていたい、という気持ちも、息子の影を重ねて見ていたかったからだと思うからです。
ボグシの体に触れたのは、それは、息子をいとおしむ気持ちを抑えられなかったからだと思います。
いわゆる恋愛感情とは違う。

そして、不治の病を抱えたマルタを見て思ったのは(彼女は病気を知らないけれど)
誰かを愛したり、いとおしむことが、イコール“生きる“ということなのではないか、と言うことでした。
マルタが、思わず、ボグシを抱きしめたのもそうだと思うし
さりげなく、夫を、自分の部屋に招き入れたシーンもそうかもしれない。

マルタが、好意を感じた青年と、川辺で待ち合わせた‐―
それは、不倫の意味合いでなく、死の近いマルタの“生きている”というエネルギーを感じさせるものでした。

けれど
残酷にも、事故が、エネルギーあふれる若者の命をあっけなく奪い去っていった……
“死”は誰にも止められないものだ、と言わんばかりの観念を、見せつけられます………….
(だからなのか、心臓マッサージはしないの……)

そんなこんなで、救いようのなさそうな、“死”をテーマにしたような内容ですが
タイトルの菖蒲が、効いているのです。

ここでは、聖霊降臨祭に使われるそうですが、日本でも
端午の節句に、菖蒲湯に入りますよね。
なんだか、爽やかに、清められるような感じしませんか?

冒頭の水面は、なんだかよくわからないのですが
ラストには、この川面の菖蒲だったのか……とわかりました。

菖蒲を採りにいこうとしなければ、ボグシは死ななかったかもしれないー――
もう一度、そう、思わせるかのように……




▼▼▼



残酷な結末の、絶望的な余韻でなく
水面にキラキラゆれる菖蒲の蒼さに、なんとなく、癒されるのです。










テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『アルバート氏の人生』★夢は叶うほうがいいに決まっているけれど

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/160762/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


舞台は、19世紀のアイルランド。

ホテルのウエイター:アルバートとして
何十年も男として生きてきた“女性“を
グレン・クローズが演じました。

本名すら言わない(言えない?)アルバートが
背負ってきた重い人生ですが
軽妙なタッチで、かつ味わい深い作品でした。
これは、想うところある作品でした!!

(以下、内容にふれて雑感です)


▼▼


アルバートが、男として生きることになった経緯は
彼女の語りのみなので、辛さは和らぎます…

アルバートは、いつか、自分の店(タバコ店)を持つ夢を支えに、生きています。

あるとき、ひょんなことから、自分と同じように男として生きて
妻までいる(!)ペイジと出逢います。
ペイジのように、誰かと生きる可能性のあることが
アルバートの新たな希望になります。
アルバートは、ホテルの同僚の
可愛いヘレンと結婚(!)したいと思いますが
ヘレンは、若い男と デキてしまいます……

アルバートとペイジが、ドレスを着て外出するシーン。
女性なのに、男が着ているようなぎこちなさ。
女を捨てて生きてきたのが
すっかり板についているのが、可笑しくもあり悲しくもあり
作品を象徴するシーンに、なっています。

そんなアルバートが、タバコ店を持つ夢は、かなうのか?

……成り行きを言ってしまうと
なんとあっけなく虚しいのかと思うかもしれない……

けれど、同監督作品『愛する人』でも、そう思ったのですが
こんな展開でいいのか!?と、
納得できなそうな成り行きを、見せたとしても
決して、わざとらしい悲劇のお涙頂戴を
見せているわけではないところが
この監督の、得意とするところなのかもしれません。

確かに、夢が叶うことがハッピーエンドです。
若いときは、そのためにがんばって生きていると思います。

アルバートは、確かに、夢破れ、無念だったと思いますが
あのとき、ヘレンをかばった結果がこうなったのなら、結果はともかく
後悔はしていないと思うのです。
(アルバートを、無念で可哀想な人、と思うほうが気の毒にも思う。)

自分の夢がかなう可能性は
年をとるごとに、低くなっていくのを痛感する私です……
そうすると
夢を叶える目標のほかに、納得できるものを探していたりもします。

アルバートが、親友:ペイジと知り合えたことは
大きな幸せだったと思います。
本当の自分を受け入れてくれる人がいるのは
生きる支えになりますよね。
そんな親友:ペイジが
アルバートの“心残り”を、つないでくれそうなエンディングが嬉しい☆

夢は叶うほうが、いいに決まっているけれど
現実的には、そうもいきません……
けれど、失意にある人であっても、
どこかに少しの希望は残っているものと、私は、受け止めたいのです。

▼▼


グレン・クローズの男性ぶりもですが
ペイジ役のジャネット・マクティア☆!絶賛です!

186cmの長身を生かした、“ヤニ臭い男っぷり”!
私も、何度も、紅茶を運んじゃいますね(笑)



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ひまわりと子犬の7日間』★ひまわりの温かい記憶が開いた心の扉

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/158165/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。




子供の頃、父が、保健所に連れていかれた犬は、自分の運命を知ってか
哀しい声で鳴いているのだと人から聞いたと、言っていたことがありました。

この作品は、宮崎県での実話だそうで、殺処分になるすんでのところで
担当者が飼い主になってくれた母子犬の話でした。

予告編から、堺雅人さんの優しい表情と見つめるワンちゃんの可愛さで
楽しみにしていました。

これは、年間、17万頭もの犬や猫が、殺処分になる現状を、ひしひしと知るというほかに
動物をカワイイと思う気持ちが、ただカワイイねということでなく
心に“情”というものを感じさせてくれるものでした。

以下、雑感です。



▼▼▼

“ひまわり“役の柴犬のワンちゃんが、イイ表情してるな~カワイイな~と思ったら
『マリと子犬の物語』http://blogs.yahoo.co.jp/yutake2415/40228634.html
のマリ役のワンちゃんでした。
あのときも、飼っていた柴犬を思い出しながら、胸がいっぱいになりました。

ひまわりは、まず、生まれた頃にさかのぼります。

たとえば、今、目の前にいる人が、過去にどんな人生を送ってきたのかを知る、あるいは
知らなくても、その人はその人なりの道を歩んできたのだ、と言う意識を持つと
おのずと、その人に、親しい思いやりを持てるものだと思います。

劇中、それを思わせるセリフもありますが、そうやって、ひまわりの昔を見せてくれるのですが
それでもう、胸がいっぱいになります………….

ひまわりは、おじいさんとおばあさんに大切にされて、可愛がってもらって成長しますが
やがて、おばあさんは亡くなり、おじいさんは施設にいくことになってしまいます。
何が起こったのかわからないひまわりは、おじいさんの跡を追って、走るのですが
その走りが、健気で健気で……

しかし、やがて、ひまわりは、“野良犬”になってしまいます。
可愛がってもらう境遇はなく、人間は怖ろしい存在になってしまいました。
なおかつ、子犬の母になり、ますます、攻撃的な野良犬になってしまったときに
保健所に連れてこられたのです。

うちの犬もそうでした。
小犬を産んだあとは、いつでも子犬を気にかけていて
飼い主である私たちにも、ピリピリ警戒していました。
それが、子を守る母の愛だから。(人間も見習わないと!)

ウゥゥ……と歯をむき出して、威嚇するひまわり。
子犬のいる母犬を、7日以内に誰かに飼ってもらおうなんて無理です……

ちなみに、このタイトルは“7日間”ですが
それは表向きの期限であって、もっと長くいさせてもらってます。
担当の方が、日付を細工してくれました。
(規則は規則ですが、“ウソも方便”や“臨機応変”も、この際、アリです…)

毎日、エサをあげて掃除して、世話をしてきた生き物を、自分が殺処分しなくてはならないのは
さぞかし辛いことだと思います。
担当者は、命の日延べをしたわけでなく、
その細工に見合うだけの努力を、してくださいました。

その様子が、「だいじょうぶだよ~」と声掛けする
堺雅人さんの優しさと凛とした覚悟で、とても良かった☆

一方、そんな父親の仕事(殺処分のこと)を知ってしまった、小5の娘はショックで
自宅の犬の世話もおろそかになってしまいます。

が、これも、大切なポイントなのだと思いました。

確かに、娘には、ショックだったと思う。
ちょっと、犬のことから離れたいと思うかもしれない。
けれど、それこそが、“生き物と関わる”という問題を見せているのだと思いました。

弟が、姉の分も、飼い犬を散歩してくれたから良かったものの
飼い主が落ちこもうと何であろうと、生き物は生きているわけで
人間の都合で、生きることを休んではくれません。
その究極の結果(わがまま)が、保健所にいる犬たちということになる…

娘の行動は、人間の気分次第の一端を見せていました。

そうして、
「家族になろう」と、堺さんがひまわりの顔に涙をこぼすシーンでは
私も、心で、ムギュ~っと抱きしめましたよ…

それは、やっと心を開いてくれて良かったね、ということもなのですが
回想シーンが、とても、心に響いたのです。

ひまわりは、可愛がってくれたおじいさんのことを、思い出していました。
その温かい記憶があったから、閉じていた心が、再び開けた…
(思い出しても目頭が、熱くなってしまいます)

人間も、ひねくれて、卑屈になってしまうことがあると思う。
そんなとき、硬くなった心には、過去の優しさも忘れているのかもしれません。
でも、いい思い出がよみがえるキッカケに出逢えれば
すさんだ状況から、救われる気がする…

堺さんが、ひまわりの心の旅を語ってあげるセリフが、とても良かった。
おじいさんたちにも、ありがとう。
ひまわりも、本当に、いい表情を見せてくれました。



▼▼▼

あのワンちゃんを信じて、きっといい作品だと思っていました。
私も、ひまわりの鼻先に、涙をこぼしましたョ…

殺処分のシーンには、胸が痛みます。
生き物は、気分でなく、責任を持って飼わないといけません。










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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『プラチナデータ』★二宮くんのファンはお待ちかねでしょう。

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/158645/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



犯人の特定に、DNA鑑定が使われることがあります。
全国民のDNAを登録する“プラチナデータ”があれば、犯人検挙率がほぼ100%になりそうですが、
なかには、NF(Not Found)=登録されていないDNAが、現場に残されることもありました。
そのシステムを作った二宮クンは、ある日、自分が犯人だと特定されてしまい、とりあえず、逃亡します。
やがて
“不完全な”プラチナデータを補完するアイテムがあることがわかり、入手しようとします……


東野圭吾さん原作ということで、楽しみにしていましたが
まあまあと言う感じでした………^^; (映画は映画としても2時間超はちょっと長いかな…)

DNAが検出されただけでは、そこにいたということはわかっても
犯罪との因果関係は、必ずしも、成立しないですよね……
(別人の爪の垢を、被害者の爪に、なすりつけるかも)

コンピューターがはじき出しました!というと
金科玉条のように絶対!と思ってしまいがちですが
採取するのは人間だし、入力も人間だとすると、そこでエラーが絶対に無いのかという
こともありそうです。

それと、身長はともかく、体重まではプロファイリングできなそう……
遺伝でなく、環境で(ドカ食いなど)増えますしね……^^;

……などとツッコミを入れつつ^^;

二宮クンは、無実を証明できるのか?
真犯人は誰なのか?は、興味をひきます。
(途中で、アノ人しかいないとわかってしまうけど……)

逃亡劇というわけでもないからか、
逃亡に、さほどのインパクトはなく (二宮クンは奮闘しているけれど)
むしろ、警部補の豊川悦治さんと、共同作業することになります。

二宮くんは、一人分で、2度、美味しい感じで
二宮くんのファンは、お待ちかねの作品でしょう♪(としか言えない私…)

…………それほどの人か?と思いながらも(失礼!)
やはり、特権階級って、いるんだろうなぁ……

あとは、各自の責任で。




◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*


ちなみに

近未来の犯罪捜査というと、思い浮かんだのが
マイノリティ・リポート』でした。


これは、犯罪予知システムで、犯罪が起こる前にナントカするという
無茶と言えばムチャな話ではありますが^^;
それがそれなりに、面白い設定でした☆
トム・クルーズ演じる捜査官が、次の犯罪者と予知されてしまうので、さあタイヘン(>_<)


冤罪の逃亡劇で、近年、面白かったのは
ゴールデン・スランバー


堺雅人さん主演です。
堺さんは、どんな設定・役柄でも、きっと魅せてくれると思っています。


冤罪・逃亡といえば
逃亡者』(1993)
妻殺しの冤罪で、死刑判決まで受けた医師の逃亡劇。
詳細は忘れてしまったのですが、
犯人の目星をつけていたので、逃げながら追っていて、ハラハラドキドキの作品でした。









テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『思秋期』★運の悪すぎる人生にもきっとある一縷の救い


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/157820/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。




失業中のジョセフは、イラ立っていた。
八つ当たりで、愛犬を蹴り殺し、店の窓ガラスを割った。
そして、逃げ込んだのが、ハンナの店。
ピリピリしたジョセフに、ハンナは恐る恐るも、優しく声をかけた。
「あなたのために、祈りましょうか?」
けれど
恩を仇で返すように、ジョセフは、心ない酷いことをハンナに吐き捨ててしまう……

原題の『TYRANNOSAUR』とは、どう猛にイラついた、ジョセフのことかと思っていた。
この恐竜のような男を、心優しいハンナが、猫のように手なづけるのかと思っていたが
安易だった。

『ティラノサウルス』とは、ジョセフの亡き妻につけたあだ名。
(女性を恐竜で呼ぶとは、イジ悪ね…)
彼は、妻を憎みもしたが、愛していたとも言っていた。

単純に、“好き嫌い”では割り切れない、人間の複雑さを暗示するようで、やがて
物語は、“良い悪い”で割り切れない人間の姿を、炙り出していったと思う。

もし、経済的にも愛情的にも、満たされていたら
人は、イラつくことも、怯えることもなく
幸福に包まれて、良い人でいられるのだと思う。

けれど、何もかもが足りなくて、押さえつけられて、もがいても逃げ場が無く、
助けてくれる人もいなければ、耐えられない限界を、どう生きればいいのだろう?

残酷にも、良き人・ハンナに、“そのとき”が訪れる。

そんなとき、もし、神様を引き合いに出すとしたら
それを、神の与えられた“試練”というのかもしれない。
けれど、神は試練を与えても、自らは救わない……(と思う)
では、ただ、人は、悲惨な苦しみを甘んじて受け入れるしかない、か弱き子羊なのか?

……と言うと、それは違う!と、この作品は、ハッキリ否定してくれた。

信仰心も失いそうなほど、追いつめられ苦しんでいたハンナの救いになってくれたのは
彼女が祈ってあげた、ジョセフ。
人間を救えるのは、結局は、人間なんだと思う。
(もし、神様を引き合いに出すなら、その出逢いを導いてくれたのが神様とも言えなくもない)

そして
悪人は、悪事を働くとしても、悪事を働いた人が、悪人とは限らない。

本当は、良い人なのに、運命が狂ってしまうことがある。
誰にでもある、人の”善悪“なんてそんなものだ、とジョセフが語るのは、とても説得力がある。

善も悪も併せ持つ人間だからこそ、悪い淵に落ちた人を救い上げられるのも、人間なんだな…

ラストシーンには、まっすぐの道を、しっかりと歩くジョセフがいる。
千鳥足ではないし、バットを振り回して暴言を吐いてもいない。
彼に、まっすぐの道を生きることを諭してくれたのは、優しきハンナ。
そして、今、そんなハンナの唯一の支えが、このジョセフなのだ。

ジョセフを演じた、ピーター・ミュランが、とても素晴らしい!!

“本当はイイ人”という、安っぽさのない
心の底のほうにある良い人、という芯のある人間味が深くて、いい味を出しています。

二人の関係を、孤独な男女のチープな恋愛関係にしていないことにも
人間愛を感じます。

心が痛む酷いシーンもあって、どうしたらいい……と思ってしまうほど
運の悪すぎる人生であっても、
いちるの救い~人の温かさ~は、きっときっと、あるんだ……










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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『オズ はじまりの戦い』★オズの魔法の始まりハジマリ~♪

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/157968/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


ボーム原作『オズの魔法使い』は、子供の頃に絵本で見たり
ジュディ・ガーランドがドロシー役の映画でも、楽しみました。

(オズの魔法使い)
カンザスで、竜巻にあって、家ごと飛ばされたドロシー。
オズの国に落ちて、下敷きになって死んだのは、悪い東の魔女。
シャボン玉から現れたのは、良い北の魔女グリンダ。
彼女は、カンザスに帰れるように、オズのところに行く様に勧めます。
ドロシーは、途中、かかし・ライオン・ブリキの木こりと合流して
黄色いレンガの道をたどって、オズのいるエメラルドの都に向かいましたが
オズは偉大な魔法使いではなくて、奇術師のよう。
そんなこんなで、ドロシーは、愛犬トトと故郷のカンザスに戻ります。


……というような感じの『オズの魔法使い』の前日譚が、本作。

実は、魔法使いでなく、奇術師だというオズが
オズの国に来ることになったいきさつです。

オズは、善人でなく偉大な人になりたい、との野望を持つ奇術師。
奇術は、人を楽しくダマしてナンボなので、ペテン師ではないのですが
善人ではないのだと、少し、気がとがめているふしのあるところが
ジェームス・フランコの持つ哀愁と、重なるものがあります。


気のとがめは、歩けない少女の足を、
奇術では、治してあげられなかった負い目か……orz
「良い人なら通れる壁」を、自分は通れない人間かもと懸念することにもか……^^;


自分と同じ名前のオズの国で、悪い魔女を滅ぼす偉大な魔法使いだと
勘違いされたオズが、
魔法でなくても、なんとか期待に応えようと
自分の奇術と、人々の協力で、大きな“魔法”を仕掛けて
悪い魔女に立ち向かう、“勧善懲悪ファンタジー”☆

色鮮やかな別世界に行ったようで、なかなか、面白かったです☆


『オズの魔法使い』を踏まえているので、
アレはアレだな~と思うシーンもあるので、ファンにはうれしいでしょう☆


『オズの魔法使い』では
それぞれの“無いもの”(知恵や勇気)をオズに授けてもらおうと
ライオンや木こりが、ドロシーと旅しますが
今回のオズも、旅は道連れで
ベルボーイ風の猿や、陶器の少女がついてきます。
(陶器の少女の足を治してあげられたのは、足を治せなかった少女への代償かも……)


『オズの魔法使い』は、現実にいる人そっくりの人が、オズの世界にいたりして
夢かうつつか、パラレルワールドか?と言う感じですが
こちらも、
オズのガールフレンドそっくりの女性(ミシェル・ウイリアムズ)が
良い魔女グリンダだったりして、似たような雰囲気になっています。


ちょっと、悪い魔女姉妹のこと。
姉:レイチェル・ワイズ
妹:ミラ・クニス

この姉妹の関係は、複雑です^^;
悪の協定があるわけでなく、妹は、根っからの悪人ではないのですが
オズに振られたことと、姉に騙されていたことから
怨念の化身になってしまうのです。

この女性たちの、嫉妬や屈折した感情も、大人のための見せどころらしい……^^;
妹は、オズをわがものに出来なかった怒りと哀しみから
スゴイ形相になってしまうのですが、あえて
「あなたのせいで、私はこんな姿になってしまったのよ!」とあてつけるために
変化(へんげ)した姿で、オズの前に出て、闘いを挑むのです……

この恋心に怒り狂う気もち、私は、よ~~~くわかるつもりです^^;
ですが、“あなたのせいでこんな姿に”という状態で、愛して欲しかった人の前には出られませんね……^^;


奇術師オズが、ビッグ(!)な魔法使いオズになるのも、迫力あります!
ジェームスの美形のアップに、
女性ファンには、キラキラした魔法がかかるのではないでしょうか(^_-)-☆









テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『塀の中のジュリアス・シーザー』★受刑者が生きる舞台!輝かしい迫力!


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/160814/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



イタリア、ローマ郊外のとある刑務所で
演劇『ジュリアス・シーザー』が上演されます。


冒頭は舞台。
照明が当てられる役者たちの、ヴィヴィッドな声
ダイナミックな演技には、まず、圧倒されてしまった!
なんという迫力!(この人たちはプロなのか囚人なのかと惑わされる)
そして、拍手喝采のあと、
モノクロの刑務所内へと、シーンが移る……


この刑務所では、毎年、一般向けに公演するのだそうで
まずは、配役のためのオーディション。
氏名や出生地などを、“悲しみ“と”怒り“の2通りの表現で見せるのだが
これがまた、なぜだろう…と思うほど、1人1人から目が離せない。


舞台で表現される演技の力は、声1つとっても、見る人の心を
震わせるものだと思いますが、抑圧された感情の爆発のようで
とにかく熱い。


そんなスゴイ状態を見せられているので、はじめ、私は
彼らが、本物の囚人だとは信じられなかった。
けれど、そこにいたのは、終身刑も含めた受刑者たち。
通常の世界から隔絶されて、自分の罪と罰に向き合う日々の彼らが
もう1つの世界を生きるように、稽古をしている。


稽古は、刑務所内のあちこちで行われる。
図書室、廊下の行き止まり……
シーンの変化とあいまって、目を引く。


『ジュリアス・シーザー』は
権力者となったシーザーを、腹心の部下・ブルータスが裏切って、暗殺する物語。


演技なのか、本気で言っているのか
わからなくなるほどのセリフ回しに、緊張感が走る。
……と思ったら、個人的に、本当の恨み節だったらしく、演技を越える…

かと思ったら、この裏切りの物語を演じているうちに
自分が過去に裏切ってしまったことを思い出し、悔恨のあまり
もう稽古できない感情に押しつぶされる人も……orz


演技と本心、虚構と現実が一緒になった、そんな光景には、
見ているほうにも、複雑な感情を起こさせながら
喜怒哀楽を背負った人間の、生身の感情に触れているという
熱い感動が、わきおこった。


やはり、現実の刑務所なんだなと思ったのが
若いオクタビアヌスにうってつけの青年が、刑務所に入所したので
急遽、スカウトするという、臨機応変。
上演に間に合ってよかったというべきなのか……^^;


そして、再び、舞台。
独房の受刑者が、別の人間・別の人生を生きる舞台が
輝かしい迫力で見えるのは、ライトのせいだけではないと思う。


そのとき、彼らを”罪びと”だと思いたくないと思う気持ちは
やり直せるなら、現実の人生を、どうか、しっかりやり直してほしいと思う気持ち。
だから、終身刑の人には、複雑な気持ちになってしまう……



上映時間:約1時間半。
そこに映る、嘘のない骨太な人の姿に、引きこまれました。



PS:出所後、本物の役者になった人もいるのだとか!
.










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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『フライト』★運命の(あるいは神が与えた)フライト


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映画レビュー(ネタバレ表示)~
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id343694/rid73/p1/s0/c1/



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/158139/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。




飛行機事故に遭い、うまく操縦したとしても
飲酒していたら、それはそれで信用問題。

この作品は、パニック映画ではなくて
哲学的・教訓的な意味合いの作品でした。

デンゼル・ワシントンの存在感が生きています。








テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ゾディアック』★フィンチャ―にしてやられた(>_<)

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映画レビューです。(ネタバレ表示)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326201/rid37/p1/s2/c7/



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/18240/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。




これは、ゾディアックと名乗る犯人を追求していく、
未解決事件の実話です。


なので、ネタバレしてしまいますと (>_<)
犯人逮捕には至りません。

という事は、追求していく過程を楽しむ作品なのでしょう……



未解決とはいえ、犯人を特定したり、黒幕を絞り込んだりしてくれると
物語りとしては、しっくり収まるし、エンタメ度が増すように思っています。


未解決事件を元にした作品は、たとえば


ブラックダリア

JFK』~ケネディ暗殺犯

フロム・ヘル』~切り裂きジャック



これらは、答えはありませんよ、で終わらずに、
想像や創作を入れて、1つの物語を作っているので
収まる感じはあります。

(収まらなくても、『フロム・ヘル』のジョニー・デップ警部に関しては、
ビジュアル的に、追求する姿勢だけでもOKですが^^;)

この、ゾディアックは、長尺です。
引っ張るだけ引っ張って、こねくり回すだけこねくり回した挙句に……

セブン』のような、怖ろしい結末が待っているのか!!と期待していましたが



虚無感がありました……orz

(『セブン』の展開はすごくよく出来ていたと思います。それだけに、もう観たくないほど…orz)


数学は、解答よりも、解答を導く経過が大切だと言いますが
この作品は、経過がコッテリ楽しめマス^^;











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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

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