yutake☆イヴの《映画★一期一会》 2008年09月
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映画『男と女』★映画みたいな恋、という恋かも





作品について https://www.allcinema.net/cinema/3699
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


映画レビューそのまま(ネタバレ)です。

夫を亡くした“妻”と、妻を亡くした“夫”は、
娘の“母” と、息子の“父”として、出逢った。

愛する夫や、愛しい妻がいた生活。
愛は、人間を特別な存在に変える、という。
親としての出逢いが、やがて
彼らを、”男と女”に変えていく。
二人の微妙な心情と関係が、モノクロとカラーの交錯した映像に、
重ねられていくのは、さりげなく、見事だ。

レーサーである彼の、レースの無事と勝利を祈りながら
「愛している」と電報した彼女。
祝勝会を中座して、彼女のもとへ走った彼。
少しでも早く逢いたい。
はやる気持ちが、アクセルを踏ませる。
加速された二人は、このまま新しい家族になるのか、
と予想していたら、
男と女は、そんなに簡単ではなかった。

愛しているから、肌を合わせたのに………。

彼の腕の中で、思い出してしまったのは、
今は、亡き人の鼓動……。
夫が口ずさんでいたサンバが、空耳のように流れる。
彼女の心までが、目の前にいる男のなかに、飛び込むのを
押しとどめようと、するかのように…………。

抱きしめた彼を背にした、
彼女の目の動き、瞬きが見せた表情…………。

そんな彼女に、気づかない彼ではなかった。
「なぜ?」
と聞いてしまうが、
多分、答えは、聞きたくなかった。
「夫が、私の心に生きているから。」

一人、列車に乗った彼女。
暗い窓には、自分の顔だけが見え、責めるように
自分を見つめ返していたはず。
後ろめたい気持ちは、夫に対しても、彼に対してもある。
なぜ?という、彼の問いが、いつまでも耳にこだまする。
愛している、と言った気持ちは、本当なのに……。

一方、彼は、雨のなか、車を走らせる。
ワイパーで、拭いきれない雨だれは、多分、彼の心そのまま。
なぜ?という問いは、自分には、どうしたらいいのか?
と問い返してくる。

「この列車は、パリまで直通?」
「いいえ、途中で、乗り換えるわ。」

それは、きっと
運命が残してくれた、チャンス。
彼女に追いつけるタイムラグ。
あなたを愛している、と言った、彼女に……。

「愛している。」
それは、彼も同じだ。
今、彼女を捕まえられるのは、自分だけだ。
今、生きて、彼女を愛しているのは、自分だけなのだ、と……。

ならば、
男と女は、簡単かもしれない。

愛している。
それだけでいい。

先に着いた彼が、入線した列車を迎える。
降車した彼女が、雑踏から少し遅れて、
ゆっくり、こちらに歩いてくる。
そして、彼を見つけた!

……そこにいるのは、
ただ抱きしめ合う、男と女。

♪ダバダバダ  ダバダバダ………

フランシス・レイのテーマ曲は、
明るくアップテンポなのに、足踏みしたような旋律を奏でる。
それは、まるで、揺れている男と女そのもの。
逸るトキメキと、ためらいと…。
それでも、愛し合う男と女の旋律は、
リズミカルに、甘いメロディを奏でながら、
最高のラストシーンに、導いていく。

愛している
ただ、それだけの恋に、めぐり逢いたくなる……
…。




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映画『ラフマニノフ~ある愛の調べ』★と言えば、ピアノ協奏曲第2番


ラフマニノフの半生をモチーフに、創作した作品とのことです。
天才ピアニストの彼が、作曲も手がけ、
交響曲第1番で、大コケして、スランプに陥ったけれど、
ピアノ協奏曲第2番で、復活した、という流れを
女性関係、ロシア革命、アメリカへの亡命などを見せながら、ライラックの花を添え、
美しい作品に仕上げました。

(欲をいえば、1時間半の上映時間よりもっと長くとれば
「ドクトルジバゴ」のような壮大な人生を描けたのではないかな、などとも思いましたが、
今回の主旨は、そうではなかったのでしょう。)

時間を何度も前後することで、厚みを持たせる効果を感じました。


以下、おしゃべりです。

天才ピアニストと言われたラフマニノフさん。
そのような方は、トントン拍子に音楽家人生を歩んできたのだと思い込んでいました。
あるとき、交響曲第1番を発表した際、聴くに耐えないとの酷評だったと、知ったとき
妙に、親近感がわきました☆
そっか~。あのラフマニノフさんにも、そんなときがあったのか~と。
いい時もあれば、悪い時もありますよね~と。
そして、見事に、ピアノ協奏曲第2番という、逆転ホームランの作品を出せるところが
天才なのでしょうね。

ところで、なかなか、自作自演の曲を聴ける作品はないと思いますが、
ラフマニノフさん自作自演のCDは、幸いにもありますので、
機会があれば、ぜひ☆

好みの問題になりますが、ピアノ協奏曲第2番のピアノは、
アシュケナージファンの私としては、ラフマニノフさん自身より、
アシュケナージのほうが、好きです……。

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映画『ウォンテッド』★ビジュアルもストーリーも☆

147159_2.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/21299/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


上司にいびられ、恋人は同僚に寝盗られ
干された毎日を送っていた青年ウエスリー。
ある日、フォックスという美女から、
父親が、腕利きの暗殺者だったと聞かされます。

職工の秘密結社「フラタニティ」は、運命の糸がつむぎ出した人を
暗殺することを使命とし、“掟”としてきました。
ウエスリーは、過去の自分と決別し、父がいた「フラタニティ」で、
暗殺者として、訓練されることになりました………。

ビジュアルの面白さは、弾丸が人をよけるだけではありません!
スローとスピード
カーチェイスも☆
近接と遠景
銃撃戦も☆
ウエスリーと一緒に、未知の「フラタニティ」を体験する興味もあります。

そして、ビジュアルだけでなかったストーリーの面白さ。
あわや、続編か!?と思ってしまった、急展開。
ストーリーも、弾丸のように、方向を変えていきました。
で、ストーリーの行きつく先=的は、どこに………!?

一見、単純な善悪で、片付けられそうな選択を、
ウエスリー、フォックス、観客につきつけてくるラストシーン。
ストーリー的にも、ビジュアル的にも、
最高!!!☆☆☆
うまく、的を射抜いたな、と納得できる後味でした。

ビジュアルとしての映画の面白さ
アンジェリーナ・J、モーガン・Fの存在感と
ジェームス・Mの若さ
そして、ストーリーのひねり
娯楽映画として、最高☆に面白かったです!



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映画『アイアンマン』★面白くなりそうな今後の展開に期待☆ビギニングです。

148235_3.jpg


作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/20997/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


以下ヤフーレビューの転記です。


ここから始まる、というキャッチコピーどおり、
今後を見据えての、前置きのような気持ちで鑑賞しました。

アメリカの武器会社CEOのトニー(ロバート・ダウニーJr)は、
自社の武器をアメリカが持つことで、
平和をもたらせると思っていました。
アフガニスタンで、自社製品をプレゼン中、
正規の販売ルートでない自社製品が、
アメリカ軍を攻撃しているのを見て、
武器では、平和は訪れないと悟り、武器作りをやめようと思います。


戦闘中、人質になってしまいますが、ここで、トニーが、
経営者というだけでなく、
“職人”であるのも魅力かもしれません。
人質になったときに、自分の胸に埋め込まれた、
”機械仕掛けの新しい心臓”を利用して、
手作業で脱出用スーツ(アイアンマンの原型)を作ります。

その後、こんなので大丈夫なのかしら、と思わせつつ、
試行錯誤を重ねて、アイアンマンスーツを改良していきます。
人間味あふれる、という説明のとおり、
完璧にカッコいいばかりではないのが、
いいのかもしれません。


今回の敵は、身近なところにいましたが、
第1話としての見せ場は、あったようです。
序盤は、アイアンマン誕生秘話についての説明書を
読むような流れに、感じてしまいましたが、
終盤に、ハラハラ・ドキドキの速いテンポを、見せてくれました。

お金がなければ、特別な装備が作れない、
という設定上のこともありますが、
私は、財力のある人が、
「平和を守りたい。」
という信念で、
世の中に貢献しようとする姿勢を、
高く評価しています。
(『バットマン』のブルースにも通じるところがあります。)
そういう点で、好意的に、今後への期待を感じています。

さらに
『ロード・オブ・ウオー』で、
武器商人役のニコラス・ケイジが言った
「武器を売る、1番のお得意さまは、アメリカ合衆国大統領だ。」とか、
『チャーリー・ウイルソンズ・ウオー』で
戦争を終結させることを、
快く思っていないアメリカ人がいることなどを思い浮かべ、
アメリカ・戦争・武器・平和……、
この作品が、これらを踏まえて、今後、どう展開するのか、
今後、彼がどんなヒーロー像で、どんな悪に立ち向かうのか、
という点でも、
興味が持てそうに、思えました。

今回は、アイアンマンのご挨拶で終わるのだ、と
思っていましたら、
ラストに、
サミュエル・L・ジャクソンが、出ました!!
彼が出ると、面白くなりそうな展開が待っていそうに思いませんか?

シールドとは?
アベンジャーズとは?

最後に、謎も残して、
次が、見たくなるようなエンディングは良かったと思います☆


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映画『パコと魔法の絵本』★命の意味  


映画レビューしました。(結末は、言っていません)  
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id329294/rid92/p0/s0/c0/

以下は、結末に関しての感想ですので、ご了承ください。 


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


交通事故に遭ったあと、命拾いしたパコが、病院で
大貫やほかの患者さんたちと過ごしたあと、
再び、交通事故に遭ったときの映像が流れます。
パコは、ほんの少し、命を永らえただけみたいに思えますが、
病院関係のテレビ番組『コードブルー』のセリフが、重なりました。

治療しても、いつか必ず死ぬ人の命を、ほんの少し永らえるだけかもしれない。
しかし、そのわずかに伸びた命に、人は生きる意味を見出せるかもしれない、

という内容のことでした。
パコが、両親とともに、水底に沈んでいく映像は、虚しいものでしたが、
ほんの少し永らえた命の中で、パコは、
大貫という人を、変えました。
ほんのわずかに伸びた命かもしれませんが、命の意味は、重く尊いのだと
感じたシーンでした。
                   


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 
 
舞台劇とCGの融合という作品☆
面白かったですよ♪


映画『おくりびと』★うれし泣きすると思いませんでした。


映画レビューしました
(ネタばれ表示していますが、“最後に送った人”は明かしていません。)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330042/rid116/p0/s0/c0/


死を扱った作品のなかで、葬儀に関わる話は、直接的で、
ちょっと腰がひけるかもしれませんが、
うまく笑いを入れて、バランスを取っていたように思います。


いわゆるお涙頂戴にしたくなかった(脚本を担当した方のお話)作品だそうですが、
私のラストの涙は、死の哀しみや無念でなく、
安堵や満足感を含んだ、うれし泣きでした。


映画『幸せの1ページ』★すべての人に


映画レビューしました(ラストは、言ってません)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330487/rid52/p0/s0/c0/


原題は『二ムの島』だそうです。
南の島に住む少女ニムが、主役なのでしょうか。
映画は、少女を訪問することになった女性作家を、主役にしているようで
作家にとっての、幸せの1ページが開かれそう、という雰囲気の作品でした。


レビューは、私事で恐縮ですが、
入院中のペンパルさんへの返信を、書きました。
ペンパルさんが、私の便りを楽しみにしている、と言ってくれたことが
とても、嬉しかったからです。
そして、少しでも、楽しいと思った映画の雰囲気を感じてほしいと思いました。


併せて、
今、苦しい状況にいる方にも、あとで、幸せがきっとくることを
お祈りしています。




映画『シャカリキ!』★シャカリキに我武者羅に


『日本初の自転車ロードレースムービー』
『自転車界のバイブルの映画化、とはいえ、オリジナルストーリー』
ということで、原作ファン、自転車ロードレースファンの方には、
それぞれの思い入れが、あるかとは思いますが、
『青春ド真ん中ムービー』(コピーより)に期待して、鑑賞しました。


自転車こぎが大好きな高校生テルが、自転車部に入部して
チームプレーとしての自転車ロードレースを経験します。


ストーリーを前半と後半のレースに分けると、
前半は、上り坂をこぐのが大好きな“坂バカ”=テルの
“坂リキ”ならぬ“シャカリキ”ぶりが、終始、全開だったのが、
作品を、引っ張っていたように思いました。


この作品は、主人公(たち)が、苦しいところから、
ものすごくかんばって、栄冠をつかみとりました、という
いわゆる、スポーツ根性モノの王道を行っているようですが、
後半の2つのレース(学校対抗レースと、個人参加型の市民レース)に、異なる意味合いを持たせたことが、
自転車レースの見せ場としても、
ストーリーの流れとしても、面白いと思いました。
(ロードレースのルールも、へェ~と、私にはトリビアでした。)


自分が勝つこと
チームが勝つこと
味方を勝たせること…….
分割画面の3人に秘められた“勝利”を意識しながら、
見ている人の気持ちも、ゴールへ向かいます。


先が読めそうでも、途中、アクシデントあり、苦しいレース展開ありと
見せてくれましたが、思うことがありました。
ネタバレだと困るので、念のため、スペースとります。




▼▼▼▼▼▼▼▼

-自分の勝利がすべてだと思っていた-(コピーより)

本来、チームプレーでなかった市民レースで
テルは、ライバル視していたユタに、挑みましたが
結局、バトンを渡すように、チームのエースに勝利をゆだねました。
自分だけで、走ったわけではないエースと
チームには、力を借りなかったユタ。

オリンピックその他の表彰式での、選手のコメントには、
必ずといっていいほど、監督や練習仲間、自分を支えてくれた方々への感謝の言葉が、述べられています。
個人種目であっても、選手一人の力でなく、勝利のかげには、
援助してくれた人たちがいる、ということを、
あらためて、知る思いがします。

シャカリキになって前に進んだ事と、自分が引かざる得なかった事とは、一見、相反することにも思えます。
しかし、
誰にも負けない気持ちで、シャカリキになった、テルが、
自分が自分が、という気持ちを抑えられた時、
ああ、テルは将来、きっと、本当の勝者になれるはずだ、
と感じられた事は、
予想していなかった、感動になりました。



▼▼▼▼▼▼▼▼




「シャカリキに、ならんか~い!!!」
感動モノの応援の路上ペイントに、おつゆを垂らしながらも、
熱く煮えたぎった、テル役の遠藤さん。
爽やかで、一所懸命なマネージャー役の南沢さん。
そして、監督役にピッタリな原田さん。
『青春ド真ん中』でした☆
主題歌「Promise」も良かったです。


実は、映画を観る前は、
“1番でなくても、シャカリキにがんばれば、それでいいじゃん”みたいなものを予想していましたが、
予想外のものを感じさせてくれたのは、良かったと思います。


このエピソードの扱い方は、これでよかったのか、とか
作り手のペダルが、空回りしているのではないか、とか
思うシーンもありましたが、
後味は、良かったと思います。


ゆるい下り坂を、自転車で、ス~っと、下る感じで
鑑賞されては、いかがでしょうか?



PS:温水さんの、かつらプレイ☆ ゴメンネ、笑っちゃいました☆




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yutake☆イヴ

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