Fuji Rock & Summer Sonic |
サマーソニック 2011 出演アーティスト第一弾がいよいよ発表されました!
こちらです。
以下、HPの公式発表より。
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サマーソニック第1弾アーティスト発表!!お待たせしました!遂に本日、サマーソニック第1弾アーティストを発表致します!
昨年末にいち早く発表したレッチリ、ストロークスを筆頭に、早くも今後伝説となるようなラインナップがズラリと並びました。
誰もがこれを観たかったはず、プライマル・スクリームの「スクリーマデリカ」完全再現ライヴ!これは現状、大阪のみの決定ですが、東京の皆さんはもう少しお待ちください!
昨年再結成したジョン・ライドン率いるP.i.L.が、遂にサマソニで来日。
もう1組、再結成組として90年代のUKロックシーンに君臨したSUEDE!
さらに待望の活動再開となるJSBXがサマソニで復活。今年のベストアクトの一つとなる事は間違いないでしょう。
そして、スペシャルゲストとはいったい誰なのか!?
3年振りの新作を発表するPANIC! AT THE DISCO、毎回鉄板のライヴを披露してくれるTHE MARS VOLTA、MUTEMATH、今年のWARPED TOURのメインアクトSIMPLE PLANが約4年振りに来日。
イギリス、いや世界的シンガー・ソング・ライター、JAMES BLUNTも決定しました。
また、HIP HOP、R&B勢としては昨年ソロとして来日したEVERLASTが何と今年はHOUSE OF PAINとして登場、SPEECH率いるARRESTED DEVELOPMENTに、話題の最新鋭HIP HOP集団OFWGKTAも決定し、その正体がサマソニで明らかに・・・
さらに、今年の英BBC Sound Of 2011の1位に選出されたJESSIE Jも大注目です。
もはやUSシーンを引っ張る存在にまで成長したDEERHUNTER、ネクストKILLERSとの呼び声も高いNEON TREES。先日の全公演SOLD OUTも記憶に新しいFRIENDLY FIRES、TWO DOOR CINEMA CLUB、UKギターロック復活!と各メディアが大プッシュするBROTHER、MONA、クラッシュ直系のニューパンクヒーローSHARKSなど、新世代組も多く名を連ねました。
日本からは、マキシマム ザ ホルモンが遂にサマソニに帰ってきます!そして、成長著しいONE OK ROCKが早くも決定。
各方面で話題必至の、この第1弾発表。続く今後の発表にもご期待ください!!
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今年も注目のアーティストが盛りだくさん。全体的に弱かった去年のメンツと比べて、今年は気合入ってます!これは気分盛り上がらずには居られません。
今週の10曲 |
今週よく聴いていた曲や、初聴きした曲を紹介します。今週は、アルバムリリースがアナウンスされ、そこからの新曲が公開されたThe Sound Of ArrowsやThe Raveonettes、アルバムの期待が高まるThe ViewやThose Dancing Daysの他、よく聴いていたBeady Eyeなどをピックアップ。
The Sound Of Arrows - "Nova"
ようやく、待望のデビューアルバムが4月25日リリースとアナウンスされました。先駆けて発表のシングルは、Pet Shop Boys直系の泣きメロエレポップ。美しいです。大好きです。
The Raveonettes - "Forget That You're Young"
4/5発売のニューアルバムから、新曲がフリーDLで公開されました。今までと変わらないようでいて、何か今までよりもロマンティック度が増しているような。アルバム期待大です。
The View - "Sunday"
今までスルーしてましたが最近気になるバンド。以前はこんなサンドではなかった気がしますが、こういうキーボードとピアノ交じりのポップなサウンドの方向性なら、アルバムが楽しみです。
Those Dancing Days - "I'll Be Yours"
3月1日にリリースされるセカンドアルバムより。シンセがカラフルさを添える、キュートなロックンロール。
Beady Eye - "The Beat Goes On"
ついにリリースされたデビューアルバムから。後期のビートルズっぽくもあり、Fountains of Wayneっぽくもある。ノエルなしでも素晴らしい曲が作れることを証明しましたが、その中でもこの曲は最高作。
Dream Diary - "Bird In My Garden"
先週に引き続き、ブルックリンのジャングリー・ギターポップバンドのデビュー作からの曲。
MGMT - "Only a Shadow"
先日来日公演を行ったMGMTのシングルB面曲。Cleneners From Venusのカヴァー。
Smith Westers - "All Die Young"
何度目かの登場になりますが、聴くほどに名曲です。
Friendly Fires and Azari & III - "Stay Here"
つい先日、来日公演を行っていました。こちらはミックスCD「Bugged Out!」収録の曲です。
PJ Harvey - "Bitter Branches"
ニューAL「Let England Shake」から。このアルバムは全体的にダークだけど重くなく、美しいけどはかない。
The Sound Of Arrows - "Nova"
ようやく、待望のデビューアルバムが4月25日リリースとアナウンスされました。先駆けて発表のシングルは、Pet Shop Boys直系の泣きメロエレポップ。美しいです。大好きです。
The Raveonettes - "Forget That You're Young"
4/5発売のニューアルバムから、新曲がフリーDLで公開されました。今までと変わらないようでいて、何か今までよりもロマンティック度が増しているような。アルバム期待大です。
The View - "Sunday"
今までスルーしてましたが最近気になるバンド。以前はこんなサンドではなかった気がしますが、こういうキーボードとピアノ交じりのポップなサウンドの方向性なら、アルバムが楽しみです。
Those Dancing Days - "I'll Be Yours"
3月1日にリリースされるセカンドアルバムより。シンセがカラフルさを添える、キュートなロックンロール。
Beady Eye - "The Beat Goes On"
ついにリリースされたデビューアルバムから。後期のビートルズっぽくもあり、Fountains of Wayneっぽくもある。ノエルなしでも素晴らしい曲が作れることを証明しましたが、その中でもこの曲は最高作。
Dream Diary - "Bird In My Garden"
先週に引き続き、ブルックリンのジャングリー・ギターポップバンドのデビュー作からの曲。
MGMT - "Only a Shadow"
先日来日公演を行ったMGMTのシングルB面曲。Cleneners From Venusのカヴァー。
Smith Westers - "All Die Young"
何度目かの登場になりますが、聴くほどに名曲です。
Friendly Fires and Azari & III - "Stay Here"
つい先日、来日公演を行っていました。こちらはミックスCD「Bugged Out!」収録の曲です。
PJ Harvey - "Bitter Branches"
ニューAL「Let England Shake」から。このアルバムは全体的にダークだけど重くなく、美しいけどはかない。
初聴きディスクレポート |
2月もまもなく終わりなので、2月に買った&借りたアルバムの感想を紹介します。今月も衝動が抑えきれず、バカ買いしてしまった…。
ちなみに、先月のはこちら。
<★の解説>----------------------
★★★★★今年の名盤上位20位以内確実!
★★★★☆すばらしい!
★★★☆☆普通に良作!
★★☆☆☆若干気になる部分もあり。もう少し聴きこみたい!
★☆☆☆☆あらら期待外れ・・・
☆☆☆☆☆全然ダメ・・・
---------------------------
ではさっそく「Album of The Month」からご紹介します!
【Album of The Month - Akron/Family / Akron/Family II: The Cosmic Birth And Journey of Shinju TNT】
★★★★★
まず、メインタイトルの「ST」はSelf Titledのこと。つまりこのアルバムの正式タイトルは「Akron/Family」。でも以前にもそのタイトルのアルバムがあったので「2回目のセルフタイトル」ということで便宜上「STⅡ」となっています。にも関わらず、長くて立派なサブタイトルが付いているのが謎。そんな今作は、前作「Set 'Em Wild, Set 'Em Free」の路線を踏襲しつつも、メロディが飛躍的にメロディアスでポップに。ジャケ通りの神秘的な世界観、深淵で幽玄で壮大なサウンドスケープを思い描かせるものになっています。冒頭曲"Silly Bears"から陽性の弾けるポップ感覚で、パンキッシュに疾走。後半に行くにつれ、これまでにも見せたような、深い森を想起させるフォーキーなアコースティック曲もあり、トライバル感やサイケデリック感が混然一体となった音はAnimal Collectiveの名作「Merriweather Post Pavilion」と双璧をなす作品と言えると思います。
Radiohead / The Kings of Limbs
★★★★★
2月14日に突然リリースがアナウンスされ、18日にはダウンロード開始。レディオヘッドにしかできない方法で発表された本作は、トム・ヨークの音楽的嗜好(IDM/エレクトロニカ/ダブステップ)がこれまでの作品よりも色濃く反映されつつ、Atoms For Peaceからの影響も大きいであろうトライバルでメタリックなパーカッションの連打により、過去最高にリズム・コンシャスな作品となりました。彼らのこれまでのアルバムに順位を付けることは到底不可能ですが、オールタイムで上位3位以内に入るのでは、という気がします。Akron/Familyの新作と同様、こちらも来世紀もしくは火星で鳴っているような、幽玄な音楽を鳴らしています。
Adele / 21
★★★★★
イギリス他、世界各地でバカ売れ。日本ではあんまり売れていないらしいAdeleのセカンド。21歳にしてこの風格と色気のある声。色気というより、エモーショナルで時に鬼気迫る感じ。歌で人の心を動かす、もしくは心を震えさせることのできる数少ないシンガーだと思います。19歳で制作した1stもバラエティ豊かなトラックに最高の歌声をのせて届けてくれましたが、今作ではサウンドはよりオーガニックな作りに。そして声はさらに表現豊かに、深みが増しました。
PJ Harvey / Let England Shake
★★★★★
先行で公開された「Written On The Forehead」を聴いたときは、アンビエントかつゴスペル調でヒーリング・ミュージック的な作風になりビックリしました。ポーリーも落ち着いたなーと思ってしまいましたが、アルバムを聴くとそんなことはありませんでした。全体としては静かなのに、なんだか穏やかではない張りつめた空気が流れて、乾いたギターやドラム音が、妙にヒリヒリした感覚を与える不思議さ。でもそんな不思議さと、ポーリーの可憐で女性的な歌声が溶け合うのが、彼女たちの最大の魅力であり、今作はそれがよく発揮された作品になっています。「ただただ美しい」アルバム。
Dream Diary / You Are The Beat
★★★★★
The Pains of Being Pure At Heart好きには絶対オススメのこのバンド。ブルックリン発のメガネ男子2人+女子1人のバンドのデビュー作は、POBPAH同様にネオアコやC86と言ったタームで語られることが多そう。ただ、シューゲイザー的な要素はほとんどなく、純粋にギターポップファンに長く愛されると思います。キラキラなシンセもカラフルさを添えています。
Esben And The Witch / Violet Cries
★★★★☆
ジャケ通りの冷たいサウンド。硬質のエレクトロビート×ノイジーな轟音ギター×女性ボーカルで、The XXやWarpaint、Telepatheあたりにも通じるものがあります。デビュー作にして圧倒的なクオリティと世界観を持っていて、楽曲単体では素晴らしいですが、アルバム全体通して聴くとやや単調な印象も。もう少しメリハリが欲しかったかも。
Ringo Deathstarr / Colour Trip
★★★★☆
マイブラ+ジザメリ直系の轟音シューゲイザーバンドのデビューフルアルバム。先行で公開された曲が素晴らしかったので期待していましたが、その曲やEPを聴いたときほどの衝撃はこのアルバムにはなかったかも。とはいえ、まだ一回しか聴けておらず、メロディは普遍的なポップなので、これからさらに聴きこんでいきたいと思います。
Moscow Olympics / Cut The World
★★★★☆
珍しくフィリピン出身ながら、スウェーデンのレーベルからデビューしたバンド。シューゲイザーとネオアコのミックス具合がちょうどいいです。最近コレ系のバンドが多いですが、音の作り方などは非常によくできています。
David Lynch / Good Day Today/I Know
★★★★☆
「ツイン・ピークス」などの映画監督による初の音楽作品。ダークなトーンのエレクトリックなサウンド。オリジナルは2曲のみですが、UnderworldやBoys Noizeなどがリミックスした曲が3,4曲収録されていて、オリジナル2曲とは思えないバラエティ感を与えています。
Cut Copy / Zonoscope
★★★☆☆
前作のエレポップ/サイケデリック感/ちょこっとシューゲイザー感が好きだったのですが、今回は前作には及ばない感じ。全体的に長尺なのも、コンパクトな作品好きな自分としては気になります。「Take Me Over」などでは少しトロピカルな要素もあり、前作からの飛躍も見られます。
Beady Eye / Different Gear, Still Speeding
★★★☆☆
オアシスとの比較は避けられませんが、そんなプレッシャーをまったく感じさせない、ビートルズ愛とジョン・レノン愛にあふれたアルバム。後半の流れが秀逸です。ただ、1曲目の「Four Letter Words」がどうも好きになれないので、第一印象は悪かったです。
Kate Nash / Made of Bricks
★★★☆☆
昨年のセカンドが個人的には年間ベスト7位になった彼女の、2007年のデビューアルバム。今までスルーしていました。コケティッシュなボーカルと繊細かつキュートなサウンドが素晴らしいですが、2ndで魅せた才能がまだ開花する前といった感じですが、こちらも好きです。
Yuck / Yuck
★★★☆☆
元Cajun Dance Partyのダニエルとマックスによる、日本人女性を含むバンドのデビュー作。先行でフリー配信されていた曲のクオリティから、大いに期待していたのですが、期待が大き過ぎた分アルバムは少し肩すかし。特に、フリー配信されていた名曲「The Base Of A Dream Is Empty」が未収録なのは残念。他の曲は、単調なヴァースの部分を長く引っ張る曲が多く、冗長な印象も。ただ、最近では珍しくなったザラザラした質感のギターが逆に新鮮。ダイナソーJr.やグランダディ好きにもおススメです。
James Blake / James Blake
★★★☆☆
ダブステップ界のみならず世界中の音楽ファンの注目を集めた、イギリスのSSW。2011年最大注目のアーティストであることは間違いないです。ダブステップに留まらず、ゴスペルやR&Bからの影響もうかがわせるサウンドは、もはやジャンル分け不能。EP「CMYK」ほどの衝撃がなかった(CMYKは未収録)のが残念でしたが、今後の音楽シーンに与える影響力は大きいと思います。
Mogwai / Hardcore Will Never Die, But You Will
★★★☆☆
ここ最近の作品は聴いていませんでしたが、いつの間にか作風が変わっていました。彼らの最大の個性である静と動のコントラストを強調した展開は今作でも数曲で見られますが、初期EPやアルバム1st~3rdに見られた幽玄な感じは後退し、テンポが早くなって、よりオーガニックなロックに近づいた印象。
Cage the Elephant / Thank You Happy Birthday
★★★☆☆
数年前のフジロックではスルーしてしまったバンドのセカンド。バーストしたガレージ・ロックンロールを基調にしつつ、ミディアムテンポでメロディアスやアコースティックで静かな曲、性急なパンクもあり、アルバム通して聴くと楽しめます。The Hives meets Switchesのようなサウンド。
Rihanna / Rated R
★★★☆☆
2009年リリースのアルバム。前作の「Good Girls Gone Bad」がバカ売れしたので、世界中の期待も高かったのですがクリス・ブラウンとのDV事件の直後に制作されたためか全体的にダークなトーンだったためにあまり売れなかったようです。でも、メインストリームのポップスで最初にダブステップを取り入れており、自分は好きです。
Shrag / Life! Death! Prizes!
★★★☆☆
名曲「Rabbit Kids」収録のアルバム。Love Is Allのような、ガーリィでちょっとパンキッシュに歌う女の子ボーカルが魅力です。ロスキャン好きにもオススメです。
Tahiti 80 / The Past, The Present & The Possible
★★★☆☆
エレクトリック度高めで、少しダークなトーンの曲もあるものの、名盤「Puzzle」同様に相変わらずポップで爽やかな仕上がり。ボーナストラックのSex Pistolsカバー「Holidays In The Sun」の爽やかカバーは見事にタヒチ色に染められていて、そのアレンジセンスに脱帽です。
Eliza Doolittle / Eliza Doolittle
★★☆☆☆
リリー・アレンと比較されたりしていますが、こちらはよりオールディーズに近いサウンドを忠実に再現していてモダンな要素は薄く、そこが残念な点。もう少し古い音楽を取り入れつつも現代風アレンジを付け加えてほしかったです。曲が薄口過ぎて、アルバム通して曲の印象がない感じ。Youtubeにいくつか上がっている、Radiohead「Creep」やCee-Lo Green「Fuck You」などのカバーが秀逸なだけに惜しい。
毛皮のマリーズ / ティン・パン・アレイ
★★☆☆☆
いろいろと気になっていたバンドを初めてまともに聴きました。癖のあるボーカルは変幻自在で、1曲の中でも様々な表情を見せます。はっぴぃえんど風な曲もあったりと面白いのですが、中毒性は低いかも。
Hercules And Love Affair / Blue Songs
★☆☆☆☆
デビュー作である前作が、アントニー・ヘガティをフィーチャリングして話題を呼んだニューヨークのディスコ・ハウス集団の2作目。完全に80年代後期~90年代初期のハウスのサウンドマナーにのっとっていますが、狙っているんだと思いますがかなり音が古臭い。まだリバイバルなムードにもなっていないので、ヘタをするとダサい。そこがカッコイイという見方もできるし、狙いすぎてダサいという見方もできます。あと数年すればカッコイイということになるんでしょうか。うーむ。
A-ha / 25
★☆☆☆☆
昨年、25年のキャリアに終止符を打ったバンドのベストアルバム。ラスト・アルバム「Foot of The Mountain」は、哀愁に満ちた美しいメロディに溢れていたのですが、メロディに磨きがかかってきたのがごく最近だけだったのか、昔の曲はそれほどメロディアスではなく、かなり期待外れでした。そんな中でも、名曲「Take On Me」は光り輝いています。
Rehanna / Loud
★☆☆☆☆
昨年末にリリースされた最新作。「Rated R」の不振を振り払おうとしたのかどうか分かりませんが、かなり方向性を見失った印象。すでにシングルになっている数曲はいいものの、ニューエイジ系のようななんだかよくわからない曲もあります。
ちなみに、先月のはこちら。
<★の解説>----------------------
★★★★★今年の名盤上位20位以内確実!
★★★★☆すばらしい!
★★★☆☆普通に良作!
★★☆☆☆若干気になる部分もあり。もう少し聴きこみたい!
★☆☆☆☆あらら期待外れ・・・
☆☆☆☆☆全然ダメ・・・
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ではさっそく「Album of The Month」からご紹介します!
【Album of The Month - Akron/Family / Akron/Family II: The Cosmic Birth And Journey of Shinju TNT】
★★★★★
まず、メインタイトルの「ST」はSelf Titledのこと。つまりこのアルバムの正式タイトルは「Akron/Family」。でも以前にもそのタイトルのアルバムがあったので「2回目のセルフタイトル」ということで便宜上「STⅡ」となっています。にも関わらず、長くて立派なサブタイトルが付いているのが謎。そんな今作は、前作「Set 'Em Wild, Set 'Em Free」の路線を踏襲しつつも、メロディが飛躍的にメロディアスでポップに。ジャケ通りの神秘的な世界観、深淵で幽玄で壮大なサウンドスケープを思い描かせるものになっています。冒頭曲"Silly Bears"から陽性の弾けるポップ感覚で、パンキッシュに疾走。後半に行くにつれ、これまでにも見せたような、深い森を想起させるフォーキーなアコースティック曲もあり、トライバル感やサイケデリック感が混然一体となった音はAnimal Collectiveの名作「Merriweather Post Pavilion」と双璧をなす作品と言えると思います。
Radiohead / The Kings of Limbs
★★★★★
2月14日に突然リリースがアナウンスされ、18日にはダウンロード開始。レディオヘッドにしかできない方法で発表された本作は、トム・ヨークの音楽的嗜好(IDM/エレクトロニカ/ダブステップ)がこれまでの作品よりも色濃く反映されつつ、Atoms For Peaceからの影響も大きいであろうトライバルでメタリックなパーカッションの連打により、過去最高にリズム・コンシャスな作品となりました。彼らのこれまでのアルバムに順位を付けることは到底不可能ですが、オールタイムで上位3位以内に入るのでは、という気がします。Akron/Familyの新作と同様、こちらも来世紀もしくは火星で鳴っているような、幽玄な音楽を鳴らしています。
Adele / 21
★★★★★
イギリス他、世界各地でバカ売れ。日本ではあんまり売れていないらしいAdeleのセカンド。21歳にしてこの風格と色気のある声。色気というより、エモーショナルで時に鬼気迫る感じ。歌で人の心を動かす、もしくは心を震えさせることのできる数少ないシンガーだと思います。19歳で制作した1stもバラエティ豊かなトラックに最高の歌声をのせて届けてくれましたが、今作ではサウンドはよりオーガニックな作りに。そして声はさらに表現豊かに、深みが増しました。
PJ Harvey / Let England Shake
★★★★★
先行で公開された「Written On The Forehead」を聴いたときは、アンビエントかつゴスペル調でヒーリング・ミュージック的な作風になりビックリしました。ポーリーも落ち着いたなーと思ってしまいましたが、アルバムを聴くとそんなことはありませんでした。全体としては静かなのに、なんだか穏やかではない張りつめた空気が流れて、乾いたギターやドラム音が、妙にヒリヒリした感覚を与える不思議さ。でもそんな不思議さと、ポーリーの可憐で女性的な歌声が溶け合うのが、彼女たちの最大の魅力であり、今作はそれがよく発揮された作品になっています。「ただただ美しい」アルバム。
Dream Diary / You Are The Beat
★★★★★
The Pains of Being Pure At Heart好きには絶対オススメのこのバンド。ブルックリン発のメガネ男子2人+女子1人のバンドのデビュー作は、POBPAH同様にネオアコやC86と言ったタームで語られることが多そう。ただ、シューゲイザー的な要素はほとんどなく、純粋にギターポップファンに長く愛されると思います。キラキラなシンセもカラフルさを添えています。
Esben And The Witch / Violet Cries
★★★★☆
ジャケ通りの冷たいサウンド。硬質のエレクトロビート×ノイジーな轟音ギター×女性ボーカルで、The XXやWarpaint、Telepatheあたりにも通じるものがあります。デビュー作にして圧倒的なクオリティと世界観を持っていて、楽曲単体では素晴らしいですが、アルバム全体通して聴くとやや単調な印象も。もう少しメリハリが欲しかったかも。
Ringo Deathstarr / Colour Trip
★★★★☆
マイブラ+ジザメリ直系の轟音シューゲイザーバンドのデビューフルアルバム。先行で公開された曲が素晴らしかったので期待していましたが、その曲やEPを聴いたときほどの衝撃はこのアルバムにはなかったかも。とはいえ、まだ一回しか聴けておらず、メロディは普遍的なポップなので、これからさらに聴きこんでいきたいと思います。
Moscow Olympics / Cut The World
★★★★☆
珍しくフィリピン出身ながら、スウェーデンのレーベルからデビューしたバンド。シューゲイザーとネオアコのミックス具合がちょうどいいです。最近コレ系のバンドが多いですが、音の作り方などは非常によくできています。
David Lynch / Good Day Today/I Know
★★★★☆
「ツイン・ピークス」などの映画監督による初の音楽作品。ダークなトーンのエレクトリックなサウンド。オリジナルは2曲のみですが、UnderworldやBoys Noizeなどがリミックスした曲が3,4曲収録されていて、オリジナル2曲とは思えないバラエティ感を与えています。
Cut Copy / Zonoscope
★★★☆☆
前作のエレポップ/サイケデリック感/ちょこっとシューゲイザー感が好きだったのですが、今回は前作には及ばない感じ。全体的に長尺なのも、コンパクトな作品好きな自分としては気になります。「Take Me Over」などでは少しトロピカルな要素もあり、前作からの飛躍も見られます。
Beady Eye / Different Gear, Still Speeding
★★★☆☆
オアシスとの比較は避けられませんが、そんなプレッシャーをまったく感じさせない、ビートルズ愛とジョン・レノン愛にあふれたアルバム。後半の流れが秀逸です。ただ、1曲目の「Four Letter Words」がどうも好きになれないので、第一印象は悪かったです。
Kate Nash / Made of Bricks
★★★☆☆
昨年のセカンドが個人的には年間ベスト7位になった彼女の、2007年のデビューアルバム。今までスルーしていました。コケティッシュなボーカルと繊細かつキュートなサウンドが素晴らしいですが、2ndで魅せた才能がまだ開花する前といった感じですが、こちらも好きです。
Yuck / Yuck
★★★☆☆
元Cajun Dance Partyのダニエルとマックスによる、日本人女性を含むバンドのデビュー作。先行でフリー配信されていた曲のクオリティから、大いに期待していたのですが、期待が大き過ぎた分アルバムは少し肩すかし。特に、フリー配信されていた名曲「The Base Of A Dream Is Empty」が未収録なのは残念。他の曲は、単調なヴァースの部分を長く引っ張る曲が多く、冗長な印象も。ただ、最近では珍しくなったザラザラした質感のギターが逆に新鮮。ダイナソーJr.やグランダディ好きにもおススメです。
James Blake / James Blake
★★★☆☆
ダブステップ界のみならず世界中の音楽ファンの注目を集めた、イギリスのSSW。2011年最大注目のアーティストであることは間違いないです。ダブステップに留まらず、ゴスペルやR&Bからの影響もうかがわせるサウンドは、もはやジャンル分け不能。EP「CMYK」ほどの衝撃がなかった(CMYKは未収録)のが残念でしたが、今後の音楽シーンに与える影響力は大きいと思います。
Mogwai / Hardcore Will Never Die, But You Will
★★★☆☆
ここ最近の作品は聴いていませんでしたが、いつの間にか作風が変わっていました。彼らの最大の個性である静と動のコントラストを強調した展開は今作でも数曲で見られますが、初期EPやアルバム1st~3rdに見られた幽玄な感じは後退し、テンポが早くなって、よりオーガニックなロックに近づいた印象。
Cage the Elephant / Thank You Happy Birthday
★★★☆☆
数年前のフジロックではスルーしてしまったバンドのセカンド。バーストしたガレージ・ロックンロールを基調にしつつ、ミディアムテンポでメロディアスやアコースティックで静かな曲、性急なパンクもあり、アルバム通して聴くと楽しめます。The Hives meets Switchesのようなサウンド。
Rihanna / Rated R
★★★☆☆
2009年リリースのアルバム。前作の「Good Girls Gone Bad」がバカ売れしたので、世界中の期待も高かったのですがクリス・ブラウンとのDV事件の直後に制作されたためか全体的にダークなトーンだったためにあまり売れなかったようです。でも、メインストリームのポップスで最初にダブステップを取り入れており、自分は好きです。
Shrag / Life! Death! Prizes!
★★★☆☆
名曲「Rabbit Kids」収録のアルバム。Love Is Allのような、ガーリィでちょっとパンキッシュに歌う女の子ボーカルが魅力です。ロスキャン好きにもオススメです。
Tahiti 80 / The Past, The Present & The Possible
★★★☆☆
エレクトリック度高めで、少しダークなトーンの曲もあるものの、名盤「Puzzle」同様に相変わらずポップで爽やかな仕上がり。ボーナストラックのSex Pistolsカバー「Holidays In The Sun」の爽やかカバーは見事にタヒチ色に染められていて、そのアレンジセンスに脱帽です。
Eliza Doolittle / Eliza Doolittle
★★☆☆☆
リリー・アレンと比較されたりしていますが、こちらはよりオールディーズに近いサウンドを忠実に再現していてモダンな要素は薄く、そこが残念な点。もう少し古い音楽を取り入れつつも現代風アレンジを付け加えてほしかったです。曲が薄口過ぎて、アルバム通して曲の印象がない感じ。Youtubeにいくつか上がっている、Radiohead「Creep」やCee-Lo Green「Fuck You」などのカバーが秀逸なだけに惜しい。
毛皮のマリーズ / ティン・パン・アレイ
★★☆☆☆
いろいろと気になっていたバンドを初めてまともに聴きました。癖のあるボーカルは変幻自在で、1曲の中でも様々な表情を見せます。はっぴぃえんど風な曲もあったりと面白いのですが、中毒性は低いかも。
Hercules And Love Affair / Blue Songs
★☆☆☆☆
デビュー作である前作が、アントニー・ヘガティをフィーチャリングして話題を呼んだニューヨークのディスコ・ハウス集団の2作目。完全に80年代後期~90年代初期のハウスのサウンドマナーにのっとっていますが、狙っているんだと思いますがかなり音が古臭い。まだリバイバルなムードにもなっていないので、ヘタをするとダサい。そこがカッコイイという見方もできるし、狙いすぎてダサいという見方もできます。あと数年すればカッコイイということになるんでしょうか。うーむ。
A-ha / 25
★☆☆☆☆
昨年、25年のキャリアに終止符を打ったバンドのベストアルバム。ラスト・アルバム「Foot of The Mountain」は、哀愁に満ちた美しいメロディに溢れていたのですが、メロディに磨きがかかってきたのがごく最近だけだったのか、昔の曲はそれほどメロディアスではなく、かなり期待外れでした。そんな中でも、名曲「Take On Me」は光り輝いています。
Rehanna / Loud
★☆☆☆☆
昨年末にリリースされた最新作。「Rated R」の不振を振り払おうとしたのかどうか分かりませんが、かなり方向性を見失った印象。すでにシングルになっている数曲はいいものの、ニューエイジ系のようななんだかよくわからない曲もあります。
Fuji Rock & Summer Sonic |
さて、いよいよフジロックとサマソニの第一弾発表の日程がアナウンスされました。このブログでは、公式発表を掲載していくとともに、いわゆるすっぱ抜き的なものも情報を入手次第お伝えしていこうと思います。
アナウンスされた第一弾発表の日程は以下の通り。
サマーソニック2011:2月25日(金) PM12時
※すでにレッチリとストロークスが発表されていますが、25日が正式な第一弾発表みたいです笑
※2/23に、第一弾発表が28日正午に変更とアナウンスされました。
フジロックフェスティバル2011:3月1日(火)
こちらは20組を発表予定とのこと。去年までの例から、おそらくAM0時発表と思われます。
さて、フジロックはまだ情報が手元にありませんが、サマソニはすでに発表されている前述のヘッドライナー2組の他、ヒントやリーク情報(真偽不明)、アーティスト側の発表などでいくつか出演者がわかってきました。
以前も、こちらの記事にて、米コーチェラフェスティバルに出演するアーティストの中からフジ&サマソニに出演しそうなアーティストを、根拠なく独断と偏見で予測しましたが、今回はどこかしらの情報を基にしています。ただし、その情報源の信憑性として不確かなものもありますので、これを正式なものとは捉えないでくださいね笑。実際と違っていても、責任は負いかねますので…。
以下、出演が予測されているアーティストをまとめます。
【すでに公式アナウンス済み】
Red Hot Chili Peppers
The Strokes
【クリエイティブマン代表・清水さんのツイッターより】
「突然のつぶやき:そろそろ第1弾のアナウンスやらないとまずいかな~。去年再結成したバンドは決まりました。(清水) #ss11」
様々な憶測が飛び交っていますが、Suedeのことを指しているか、もしくはDef Techという説もあります。
「東京にPではじまるバンドが、大阪でもPではじまるバンドが決まりました。
これは同じバンドではありません。(清水) #ss11」
海外のアーティストで東京Only、大阪Onlyというのはこれまでにもほとんどありません。だから日本のアーティストではないかと思われます。これまでの出演実績から、The PillowsとPolysicsを予想。
【アーティスト側のアナウンス】
X Japan
YOSHIKI氏のツイートより。
「SUMMER S...C in JAPAN 2011!!!」
また、Ok Goも来日公演の際、MCで出演をほのめかしていたという情報あり。
【某掲示板のリーク情報より】
Red Hot Chili Peppers
The Strokes
Avril Lavigne/Blink-182/The Chemical Brothers
The Kooks/L'Arc~en~Ciel/Moby/Primal Scream
Public Image Ltd./Suede/Zebrahead
The Bravery/British sea power/Chiddy Bang/Delays
Does It Offend You, Yeah?/Egyptian Hip Hop/Kong
The Northwestern/Operator Please/Screaming Tea Party
The Spinto Band/The Streets/The Subways/Is Tropical
Warpaint/Yuck
こちらは、全体的に非常にサマソニらしいメンツであることや、個人の希望で考えたメンツにしては忘れかけていたバンドや、バラエティに富みすぎている点なども考えると、結構ちゃんとしたその筋の情報なんじゃないかと思われます。まあ、確証ありませんが…。
ちなみに、Public Image Ltd.はストロークスの前らしいです。
これと別に、Epic45の名前も挙がっていました。
【モバイル会員へのヒントより】
--------------------------------
「① 昨年の出演者と関係が深かったり因縁が深かったり…。」
「② 2000年に会いたかったけど…少し大人になったサマソニのマリンステージで。」
「③ ○○○○i○h○○○」
UKUSから初出演3組
--------------------------------
①は、アメリカのポップシンガーKelisでは?と予想。去年出たNASの元奥さんであります。
しかし、Kanye Westとの情報もあり。Jay-Zと関係が深いということでしょうか。ただKanyeはヘッドライナー級。すでにレッチリとストロークスで決まっているので、可能性は低そう。Kelis説、根拠はないですが結構自信ありです!
②は、すいませんわかりません…
③は間違いなくPortishead
※2/25追記
またクリエイティブマン清水氏からTwitterにて追加情報が。
「2003年のサマソニに来てくれた大好きなバンドがきまりました。ヘッドライナーではありませんでしたが、うれしいなー。(清水)」
ヘッドライナーではないことを言うあたり、ヘッドライナー級ではないかと推測されます。
今のところKings of Leonが説として濃厚。
彼らはまだ単独来日公演を行っていませんが、2011年中に日本に来たいと言っています。そして、海外の人気と日本での人気に大きな隔たりがあります。
おそらく、サマソニでの盛り上がりを見て、単独来日時の会場の規模を決めたいという意向もあるのではないでしょうか。
こんなリーク情報もあります。某掲示板からと思われます。
Red Hot Chili Peppers/The Strokes
Bon Jovi/Suede/System Of A Down
The Allman Brothrs Band/Flying Lotus
John Regend & The Roots/Kaiser Chiefs/NOFX
P!NK(Tokyo Only)/Placebo(Osaka Only)
Social Distortion/Unkle
All/…And You Will Know Us By The Trail of Dead/Beirut
The Big Pink/Booka Shade/Cage The Elephant/DJ Shadow
Dropkick Murphys/House Of Pain/Jimmy Eat World
Ken Zazpi/Nice Nice/Plan B/Tame Impara
These New Puritans/Tinie Tempah
Titus Andronicas/Yuck
が、これは私見だとガセの可能性が高いです。理由は、
・サマソニの得意分野である、これから話題になるような新人勢がいない
・全部有名で、系統も似ているので個人で思いつく範囲にとどまっている
・The Roots単体ならあり得るが、John Legendとのコラボ名義でライブ活動はほとんどしていないし、カバーアルバムを発表しているだけなのでフェス出演に適さない
というところから、ガセだと考えます。
※2/26にクリエイティブマン清水氏のツイートで新たな情報が。
シャウトしないJBが・・・(清水) #ss11
これ、「シャウトしない」ということは、静かめな歌をうたう人と思われますが、JBというイニシャルや、もう早く言いたくて仕方がないという様子から、James Blakeではないでしょうか?いや、そうであってほしいと思います。
いずれにしても、28日の12時には発表されます!この中のどれくらいが的中するのでしょうか?楽しみです。
アナウンスされた第一弾発表の日程は以下の通り。
サマーソニック2011:2月25日(金) PM12時
※すでにレッチリとストロークスが発表されていますが、25日が正式な第一弾発表みたいです笑
※2/23に、第一弾発表が28日正午に変更とアナウンスされました。
フジロックフェスティバル2011:3月1日(火)
こちらは20組を発表予定とのこと。去年までの例から、おそらくAM0時発表と思われます。
さて、フジロックはまだ情報が手元にありませんが、サマソニはすでに発表されている前述のヘッドライナー2組の他、ヒントやリーク情報(真偽不明)、アーティスト側の発表などでいくつか出演者がわかってきました。
以前も、こちらの記事にて、米コーチェラフェスティバルに出演するアーティストの中からフジ&サマソニに出演しそうなアーティストを、根拠なく独断と偏見で予測しましたが、今回はどこかしらの情報を基にしています。ただし、その情報源の信憑性として不確かなものもありますので、これを正式なものとは捉えないでくださいね笑。実際と違っていても、責任は負いかねますので…。
以下、出演が予測されているアーティストをまとめます。
【すでに公式アナウンス済み】
Red Hot Chili Peppers
The Strokes
【クリエイティブマン代表・清水さんのツイッターより】
「突然のつぶやき:そろそろ第1弾のアナウンスやらないとまずいかな~。去年再結成したバンドは決まりました。(清水) #ss11」
様々な憶測が飛び交っていますが、Suedeのことを指しているか、もしくはDef Techという説もあります。
「東京にPではじまるバンドが、大阪でもPではじまるバンドが決まりました。
これは同じバンドではありません。(清水) #ss11」
海外のアーティストで東京Only、大阪Onlyというのはこれまでにもほとんどありません。だから日本のアーティストではないかと思われます。これまでの出演実績から、The PillowsとPolysicsを予想。
【アーティスト側のアナウンス】
X Japan
YOSHIKI氏のツイートより。
「SUMMER S...C in JAPAN 2011!!!」
また、Ok Goも来日公演の際、MCで出演をほのめかしていたという情報あり。
【某掲示板のリーク情報より】
Red Hot Chili Peppers
The Strokes
Avril Lavigne/Blink-182/The Chemical Brothers
The Kooks/L'Arc~en~Ciel/Moby/Primal Scream
Public Image Ltd./Suede/Zebrahead
The Bravery/British sea power/Chiddy Bang/Delays
Does It Offend You, Yeah?/Egyptian Hip Hop/Kong
The Northwestern/Operator Please/Screaming Tea Party
The Spinto Band/The Streets/The Subways/Is Tropical
Warpaint/Yuck
こちらは、全体的に非常にサマソニらしいメンツであることや、個人の希望で考えたメンツにしては忘れかけていたバンドや、バラエティに富みすぎている点なども考えると、結構ちゃんとしたその筋の情報なんじゃないかと思われます。まあ、確証ありませんが…。
ちなみに、Public Image Ltd.はストロークスの前らしいです。
これと別に、Epic45の名前も挙がっていました。
【モバイル会員へのヒントより】
--------------------------------
「① 昨年の出演者と関係が深かったり因縁が深かったり…。」
「② 2000年に会いたかったけど…少し大人になったサマソニのマリンステージで。」
「③ ○○○○i○h○○○」
UKUSから初出演3組
--------------------------------
①は、アメリカのポップシンガーKelisでは?と予想。去年出たNASの元奥さんであります。
しかし、Kanye Westとの情報もあり。Jay-Zと関係が深いということでしょうか。ただKanyeはヘッドライナー級。すでにレッチリとストロークスで決まっているので、可能性は低そう。Kelis説、根拠はないですが結構自信ありです!
②は、すいませんわかりません…
③は間違いなくPortishead
※2/25追記
またクリエイティブマン清水氏からTwitterにて追加情報が。
「2003年のサマソニに来てくれた大好きなバンドがきまりました。ヘッドライナーではありませんでしたが、うれしいなー。(清水)」
ヘッドライナーではないことを言うあたり、ヘッドライナー級ではないかと推測されます。
今のところKings of Leonが説として濃厚。
彼らはまだ単独来日公演を行っていませんが、2011年中に日本に来たいと言っています。そして、海外の人気と日本での人気に大きな隔たりがあります。
おそらく、サマソニでの盛り上がりを見て、単独来日時の会場の規模を決めたいという意向もあるのではないでしょうか。
こんなリーク情報もあります。某掲示板からと思われます。
Red Hot Chili Peppers/The Strokes
Bon Jovi/Suede/System Of A Down
The Allman Brothrs Band/Flying Lotus
John Regend & The Roots/Kaiser Chiefs/NOFX
P!NK(Tokyo Only)/Placebo(Osaka Only)
Social Distortion/Unkle
All/…And You Will Know Us By The Trail of Dead/Beirut
The Big Pink/Booka Shade/Cage The Elephant/DJ Shadow
Dropkick Murphys/House Of Pain/Jimmy Eat World
Ken Zazpi/Nice Nice/Plan B/Tame Impara
These New Puritans/Tinie Tempah
Titus Andronicas/Yuck
が、これは私見だとガセの可能性が高いです。理由は、
・サマソニの得意分野である、これから話題になるような新人勢がいない
・全部有名で、系統も似ているので個人で思いつく範囲にとどまっている
・The Roots単体ならあり得るが、John Legendとのコラボ名義でライブ活動はほとんどしていないし、カバーアルバムを発表しているだけなのでフェス出演に適さない
というところから、ガセだと考えます。
※2/26にクリエイティブマン清水氏のツイートで新たな情報が。
シャウトしないJBが・・・(清水) #ss11
これ、「シャウトしない」ということは、静かめな歌をうたう人と思われますが、JBというイニシャルや、もう早く言いたくて仕方がないという様子から、James Blakeではないでしょうか?いや、そうであってほしいと思います。
いずれにしても、28日の12時には発表されます!この中のどれくらいが的中するのでしょうか?楽しみです。
今週の10曲 |
今週よく聴いていた曲や、初聴きした曲を紹介します。何といっても今週の注目は、突如発表されたRadioheadのニューアルバム「The Kings of Limbs」。今年の早いうちにリリースされることは噂されていましたが、14日の段階で、19日よりダウンロード販売されることがアナウンスされ、最終的には18日にDL販売を開始。さらに「渋谷ハチ公前 金曜 18:59」という謎のアナウンスとキャンセルなど、今週はグラミー賞も霞むほどに音楽ファンを賑わせました。もちろん自分もWAV版をDL購入し全曲を聴きましたが、特にリズム面でこれまでと異なるアプローチがなされ、さらに進化した彼らの姿を見ることができます。
そんなわけで、今週はそのRadioheadの新曲PVのほか、初聴きでありながら確実にハマりそうなWolf Gang、Dream Diary、Under Electric Lightの他、Foo Fightersの新曲やこれまでずっとスルーしてきたMr.Bigなどを紹介していきます。
Radiohead - "Lotus Flower"
急遽リリースがアナウンスされ、あっという間にリリースされて手元に届いた彼らの新曲。トムの変なダンスと変顔を堪能できます。サウンドの方は、The XXとまったく異なるアプローチでダブステップを通過したロック。
Wolf Gang - "Dancing With The Devil"
ニューウェーブ/エレクトロポップとオーケストラルポップの間で生まれたようなサウンドが特徴。哀愁感漂う美メロとスタジアムロック的なスケール感で、大ブレイクの予感。この曲は3/21にリリースされるシングルで、アルバムももうすぐ出るようです。
Dream Diary - "Something Tells Her"
「夢の日記」なんて何ともロマンチックなバンド名ですが、POBPAH(ペインズオブ~)にも通じるC86なジャングリーギターポップを奏でるバンドの、2/15に出たばかりのデビューアルバムから。
Under Electric Light - "Waiting For The Rain To Fall"
WeezerのようなメロディセンスとSlowdiveのようなけだるいサイケデリアとシューゲイズ・サウンド。カナダ出身のDanny Provencherによるソロ・ユニットのデビュー・フルアルバムのタイトルトラック。
Adele - "Rolling in The Deep (Jamie XX rework) "
各国でセカンド「21」が大好評のAdeleの先行シングルを、The XXのジェイミーがリワーク。自分にとっては現在最高のボーカリストと最高のトラックメーカーによる、最強のコラボです。
Shrag - "Rabbit Kids"
以前から注目していて、「今週のHotな10曲」でも取り上げたことがありましたが、昨年末にいつの間にかアルバムが出ていた(話題になってなさすぎ)!ロスキャンや、Those Dancing Daysなどのかわいい系女子ボーカルの弾けるバブルガム・ガレージ・ポップ好きにはたまりません。
Wilder - "Skyful Of Rainbows"
デビュー曲「Girls VS Boys」も最高だったバンドによるセカンドシングル。エレクトロ交じりの激キャッチーなポストパンク。デビューアルバムのリリースアナウンスが早くされないか、非常に楽しみです。
The Human League - "Night People"
最近の80'sエレポップ再燃に押されてか、あの「Don't You Want Me」のヒューマン・リーグまでが再結成。デカダンな感じはそのままに、音は2010年代版にアップデートされててカッコイイです。
Mr. Big - "American Beauty"
あまりに有名すぎて、これまで敬遠してきたバンドですが、昨年リリースされたアルバムの曲がカッコよすぎました。ドラムがロールしまくりの、アップテンポなロックンロール!年を取っても、まったく枯れないどころかさらにロックしてます。
Foo Fighters - "White Limo"
4/12発売のニューアルバムより新曲PVが到着。曲はかつてないほどにハードでメタル調、映像は久々のオバカな感じです。モーターヘッドのレミーが出演しています。ちなみにタイトルの「Limo」とはリムジンのこと。
そんなわけで、今週はそのRadioheadの新曲PVのほか、初聴きでありながら確実にハマりそうなWolf Gang、Dream Diary、Under Electric Lightの他、Foo Fightersの新曲やこれまでずっとスルーしてきたMr.Bigなどを紹介していきます。
Radiohead - "Lotus Flower"
急遽リリースがアナウンスされ、あっという間にリリースされて手元に届いた彼らの新曲。トムの変なダンスと変顔を堪能できます。サウンドの方は、The XXとまったく異なるアプローチでダブステップを通過したロック。
Wolf Gang - "Dancing With The Devil"
ニューウェーブ/エレクトロポップとオーケストラルポップの間で生まれたようなサウンドが特徴。哀愁感漂う美メロとスタジアムロック的なスケール感で、大ブレイクの予感。この曲は3/21にリリースされるシングルで、アルバムももうすぐ出るようです。
Dream Diary - "Something Tells Her"
「夢の日記」なんて何ともロマンチックなバンド名ですが、POBPAH(ペインズオブ~)にも通じるC86なジャングリーギターポップを奏でるバンドの、2/15に出たばかりのデビューアルバムから。
Under Electric Light - "Waiting For The Rain To Fall"
WeezerのようなメロディセンスとSlowdiveのようなけだるいサイケデリアとシューゲイズ・サウンド。カナダ出身のDanny Provencherによるソロ・ユニットのデビュー・フルアルバムのタイトルトラック。
Adele - "Rolling in The Deep (Jamie XX rework) "
各国でセカンド「21」が大好評のAdeleの先行シングルを、The XXのジェイミーがリワーク。自分にとっては現在最高のボーカリストと最高のトラックメーカーによる、最強のコラボです。
Shrag - "Rabbit Kids"
以前から注目していて、「今週のHotな10曲」でも取り上げたことがありましたが、昨年末にいつの間にかアルバムが出ていた(話題になってなさすぎ)!ロスキャンや、Those Dancing Daysなどのかわいい系女子ボーカルの弾けるバブルガム・ガレージ・ポップ好きにはたまりません。
Wilder - "Skyful Of Rainbows"
デビュー曲「Girls VS Boys」も最高だったバンドによるセカンドシングル。エレクトロ交じりの激キャッチーなポストパンク。デビューアルバムのリリースアナウンスが早くされないか、非常に楽しみです。
The Human League - "Night People"
最近の80'sエレポップ再燃に押されてか、あの「Don't You Want Me」のヒューマン・リーグまでが再結成。デカダンな感じはそのままに、音は2010年代版にアップデートされててカッコイイです。
Mr. Big - "American Beauty"
あまりに有名すぎて、これまで敬遠してきたバンドですが、昨年リリースされたアルバムの曲がカッコよすぎました。ドラムがロールしまくりの、アップテンポなロックンロール!年を取っても、まったく枯れないどころかさらにロックしてます。
Foo Fighters - "White Limo"
4/12発売のニューアルバムより新曲PVが到着。曲はかつてないほどにハードでメタル調、映像は久々のオバカな感じです。モーターヘッドのレミーが出演しています。ちなみにタイトルの「Limo」とはリムジンのこと。
今週の10曲 |
今週よく聴いていた音楽や、初めて聴いた曲を紹介していきます。今週はDL解禁になったThe Strokesの新曲や、久々のThe Kills、Vivian Girls新曲、アルバムがリリースされたばかりのEliza Doolittle、The Streets、Tahiti 80などを紹介しつつ、ラップ史に残る名曲なども紹介します。
The Strokes - "Under Cover Of Darkness"
いい意味で変わらない、まさにストロークスサウンドな新曲。3月のアルバム「Angles」も期待大です。
The Sweet Serenades - "Die Young"
ちょっと変なシンセも入りつつ、パーカッションも素敵なギターポップ。男女ボーカルのハスキーでとぼけた感じもいいです。
Tahiti 80 - "Darlin' (Adam & Eve Song)"
日本先行でリリースされたばかりのニューアルバムから。フランス出身ながら、1stが日本でも大ヒットしたので知名度バツグンです。エレクトロ度高めでちょっとダーク。でもこの歌声が乗るととてもさわやかでかっこいいです。
The Streets - "Going Through Hell"
The Musicのロブがフューチュアされた、ザ・ストリーツことマイク・スキナー新曲。ザ・ストリーツ名義での作品は来るアルバムで最後らしいです。
Eliza Doolittle - "Skinny Genes"
オールディーズやカリプソなどをミックスしたサウンドにかわいらしいボーカルを乗せる女の子。Lily Allenのファーストにも近い雰囲気。Youtubeで見られる様々な曲のカバーも面白いです。
Vivian Girls - "I Heard You Say"
ローファイガレージな女の子3人組。もうすぐアルバムが出るみたいです。哀愁漂うメロディー。
The Kills - "Satellite"
ホテルことジェイミーはケイトモスとあれこれ、ヴィヴィはThe Dead Weatherで、一時は解散かとも(勝手に)思ったキルズの新曲です。相変わらず激クール。
The Fauns - "Road Meets The Sky"
ブリストル出身のシューゲーザーバンド。ギターノイズのウォールオブサウンド、ウィスパーボイス、美メロ、シューゲイザーマナーに則った正統派です。
Predawn - "Suddenly"
アコースティックギターのアルペジオ、ちょっと変わったコード、舌足らずなボーカルの日本人の女の子。
The Sugarhill Gang - "Rapper's Delight"
今ヒップホップの歴史本を読んでいるのですが、最初に登場する曲。ラップの最初の大ヒット曲として有名です。
The Strokes - "Under Cover Of Darkness"
いい意味で変わらない、まさにストロークスサウンドな新曲。3月のアルバム「Angles」も期待大です。
The Sweet Serenades - "Die Young"
ちょっと変なシンセも入りつつ、パーカッションも素敵なギターポップ。男女ボーカルのハスキーでとぼけた感じもいいです。
Tahiti 80 - "Darlin' (Adam & Eve Song)"
日本先行でリリースされたばかりのニューアルバムから。フランス出身ながら、1stが日本でも大ヒットしたので知名度バツグンです。エレクトロ度高めでちょっとダーク。でもこの歌声が乗るととてもさわやかでかっこいいです。
The Streets - "Going Through Hell"
The Musicのロブがフューチュアされた、ザ・ストリーツことマイク・スキナー新曲。ザ・ストリーツ名義での作品は来るアルバムで最後らしいです。
Eliza Doolittle - "Skinny Genes"
オールディーズやカリプソなどをミックスしたサウンドにかわいらしいボーカルを乗せる女の子。Lily Allenのファーストにも近い雰囲気。Youtubeで見られる様々な曲のカバーも面白いです。
Vivian Girls - "I Heard You Say"
ローファイガレージな女の子3人組。もうすぐアルバムが出るみたいです。哀愁漂うメロディー。
The Kills - "Satellite"
ホテルことジェイミーはケイトモスとあれこれ、ヴィヴィはThe Dead Weatherで、一時は解散かとも(勝手に)思ったキルズの新曲です。相変わらず激クール。
The Fauns - "Road Meets The Sky"
ブリストル出身のシューゲーザーバンド。ギターノイズのウォールオブサウンド、ウィスパーボイス、美メロ、シューゲイザーマナーに則った正統派です。
Predawn - "Suddenly"
アコースティックギターのアルペジオ、ちょっと変わったコード、舌足らずなボーカルの日本人の女の子。
The Sugarhill Gang - "Rapper's Delight"
今ヒップホップの歴史本を読んでいるのですが、最初に登場する曲。ラップの最初の大ヒット曲として有名です。
映画 |
さて、2月7日に始めたこのブログも無事、一周年を迎えました。読者の皆さま、いつもありがとうございます。2年目ということで、もっと自由度を上げつつ、芯もブレることなくこのブログを続けていきたいと思います。
記念すべき2年目の最初のポストは、当ブログ始まって以来、初の「音楽以外のテーマ」ということで今回は「映画」。音楽とは切っても切れない映画のことについてです。音楽きっかけで映画観ることもあるし…とは言え、2010年に観た映画はそこまで数は多くないです。個人的なお気に入り順に、上位15位までランク付けしてみました。ちなみに2010年公開作品ではなく、映画館やDVDレンタル含め、2010年中に観たものです。
No.15 「Dr.パルナサスの鏡」 The Imaginarium of Doctor Parnassus - 2009年イギリス
ヒース・レジャーの遺作というトピックを抜きに考えても、ファンタジックな映像美とドラッギーな世界観が面白い。ストーリー自体は単純な話のようでいて奥が深くて、たまに「これどういう意味?」と思ってるうちに置いてかれるけど、わりと分かりやすいストーリー展開でした。ストーリーそのものよりも映像技術がよかったかな。でもやっぱり・・・主役を演じる人が次々に変わるというのは大いなる違和感。
No.14 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 - 2010年日本
この中で唯一の日本映画。原作の漫画も読んだことないし、銀杏BOYZも好きではないけどイケてない男子のイケてないストーリーのベタさに、劇場でも結構笑ってしまった。松田龍平の悪人っぷりもいい味だし、ヒロイン役の黒川芽以がかわいらしい。
No.13 「Flipped」 日本未公開 - 2010年アメリカ
これは飛行機の中で観たんですが、日本で今年公開されるんでしょうか。幼馴染の男の子と女の子の、すれ違いだらけの恋愛物語なんだけど、精神的に成長していく過程や同じ出来事の男女の目線による認識の違いが効果的に書かれていて面白い。しかも性格は、男の子は意気地無しで内気なナイーブ少年、女の子は芯のあるしっかり者のサバサバ系。この女の子に、男の子が振り回されつつ、ウザがったりしつつだんだんと心境に変化が見られる感じがうまく描けてる。でも、着陸の都合で最後の10分くらいが観れなかった!気になるので、機会があればぜひラストまでしっかり観たい。
No.12 「クレイジー・ハート」 Crazy Heart - 2009年アメリカ
この映画はまず、音楽がいい。観終わった後、カントリーとかアメリカの古き良きルーツ・ミュージックが無性に聴きたくなる。昔は人気者、でも今は落ちぶれたシンガーを演じるジェフ・ブリッジスがハマり役のアル中ダメ男を見事に演じきっています。ライバルであり古くからの友人としてコリン・ファレルがめちゃくちゃいい人で、それもちょっとホロリとさせられます。
No.11 「ゾディアック」 Zodiac - 2007年アメリカ
アメリカで実際に起きた連続猟奇殺人事件の謎を追う男たちの物語。犯人を追うジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr.、マーク・ラファロそれぞれが、漫画家、新聞記者、刑事と言う立場で長期に及ぶ調査を続け、様々な葛藤の末に別の道を歩んでいく過程がドラマチックに描かれてます。そしてゾクゾク来るようなシーンの演出が怖い。ハイウェイを走る女性と子供に襲いかかる恐怖と、ジェイクが容疑者の家に捜査に行くシーンのスリル感は、本当にハラハラします。
No.10 「レスラー」 The Wrestler - 2008年アメリカ
ミッキー・ローク主演。周りからは体を心配されている年老いたレスラーの悲哀と、親子の絆を描いたホロニガ系ドラマ。この映画の見所は、ローク演じる「ランディ“ザ・ラム”ロビンソン」が自分のことを嫌っている娘と散歩して、廃墟でダンスを踊るシーンです。このシーンがすごくいい。台詞は少なくても、2人の感情がリアルに伝わってくるんだな。あまり詳しくは書けないけど、男ならグッとくるシーンがたくさんあります。
No.9 「ダークナイト」 The Dark Knight - 2008年アメリカ・イギリス
ヒース・レジャーがイカれた天才犯罪者ジョーカーを、憎々しいほどに好演。病院のシーンや「爆弾クイクイ」「留置所での拍手」など、お茶目な一面もたくさん見せてくれます。観終わった後鮮烈に焼きつくのはハービー・デントの顔ですが、善人が突然悪人に変わるとき、そんなテーマを掲げつつも、クライマックスの爆弾を仕掛けられた船のシーンでは人間の心に残されている良心というか希望をもたらせてくれます。
No.8 「(500)日のサマー」 (500) Days of Summer - 2009年アメリカ
賛否両論激しく分かれるであろう映画。まあ、トムもサマーもどちらのこんな男or女、身の回りにいたらイヤだなーと思いつつ、男は趣味の合う女性に惹かれるものなのです。しかもその趣味がニッチであればあるほど、強く惹かれるものだと思う。アメリカ映画で敢えてザ・スミスというのも、アメリカのマッチョイズムに対する、アンチマッチョイズムの象徴的な音楽を狙ったんだという意図がうかがえます。でも実際には結構あり得る話なんじゃないか?と。出来過ぎた退屈なラブストーリーを見るよりは、全然楽しめました。何と言っても最後、また未来の希望が残るところが◎。
No.7 「インセプション」 Inception - 2010年アメリカ
映画館でこの映画を観終わった後の光景がすごく新鮮だった。みんな隣の人とヒソヒソと、「あれがこーで」「つまりこういうこと?」「最後のあのシーンって…」と話し合っている。そんなところもひっくるめて、心の中に漠然と大きな疑問と、後からジワジワくる「なるほど!」という感情が起きてくる感じがすごく好き。難しいけどサジ投げるほどの難解さではないし、いろいろあれこれ考察するのも楽しめる映画だった。予告編を見た段階ではCGを駆使した、映像技術ありきの映画だと思っていたけど、そんなことは全くなくストーリーと世界観で十分楽しめる。日本では「レオ様」と渡辺謙がメインな宣伝のされ方だけど、(500)日のサマーのサムくんとは180°異なるカッコいいキャラのジョゼフ・ゴードン=レヴィットもかっこいいし、激クールなトム・ハーディなど、脇を固める役者の個性が光ってるのもいい。どうみても「ただのオッサン」風なユスフ(すいません役者さんの名前わかりません)さえも、ものすごく愛着を持ってしまったほどです。とにかく、その世界に入り込んであれこれ深く考えることができる映画。
No.6 「アイアンマン2」 Iron Man - 2010年アメリカ
これも飛行機の中で観ました。理屈抜きで楽しめるエンターテイメント映画。実はシリーズ前作を観ていないけど十分楽しめるしストーリーも明快。やっぱりアメコミが元だから、ダメ人間全開(だけど憎めない)な主人公を演じるロバート・ダウニー・Jr、実はめちゃくちゃ強い美人秘書のスカーレット・ヨハンソン、トニー・スタークのライバルだけどカッコ悪いところだらけのサム・ロックウェルと、キャラが立ってます。特に役によって全く違う顔を見せるサム・ロックウェル、この人好きです。この映画ではダサいけど何とか出し抜こうとがんばっては空回りしてますが・・・。ミッキー・ロークもメカニックの技術が超一流のまさにマッド・プロフェッサーという感じで適役ながらかっこいいです。
No.5 「パリ、テキサス」 Paris,Texas - 1984年ドイツ・フランス
ヴィム・ヴェンダース監督の代表作でもあるロード・ムービー。予備知識なく観たので、最初は「え、何で砂漠をさまよってるの?」「何でしゃべらないの?」と、疑問だらけ。でもだんだんとそれがわかってくるし、ラストはすごく感動する。それに子役のハンター君がすごくかわいい、というかイケメンだ。今どうなってるんだろう。ナスターシャ・キンスキーもめちゃめちゃかわいくて、例の有名な赤いモヘアニットがすごくセクシーです。
No.4 「ブレードランナー」 Blade Runner - 1982年アメリカ
実は2010年に初めて観た映画ではないです。確か最初に観たのは小学校の高学年くらい。当然この世界観をすべて理解できず、ストーリーも完全に記憶から抜けていましたが、陰湿でギラギラしててサイバーでエキゾチックな街の印象は記憶に残ってた。あらためて観ると、ストーリーの奥に潜む人間の冷酷さとか、人間の温かさとかに気付き「人間とは何か?」ということまで訴えかけてくるものすごく深い話。ちなみに1回流してみた後、詳しくネットでこの映画を調べると様々な撮影裏話や不自然な点などが出てきて、それらを踏まえてもう一度観たら二度楽しめました。
No.3 「月に囚われた男」 Moon - 2009年イギリス
デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの長編初監督作品だけど、父親ボウイの「スペース・オディティ」の世界観に「2001年宇宙の旅」のオマージュが盛り込まれていたり、という点でもいろいろ楽しめるSFムーヴィー。とても低予算で33日間で撮影したとは思えない、作りこまれた月面のセットと、よく練られたストーリー展開は、さすが第12回英国インディペンデント映画賞受賞作品。割とベタな設定のはずなのに、いくつかのちょっと驚く展開が起きるところも好きです。一人二役を演じる主役のサム・ロックウェル(アイアンマン2にも出てた)はまさに奇才という感じでキャラの全く異なる2人の同一人物を見事に演じきっているところもさすが。
No.2 「ヒックとドラゴン」 How to Train Your Dragon - 2010年アメリカ
普段CGアニメ映画はほとんど観ないのですが、これは評判の高さに押されて観てみた。もちろん3Dで。この映画は絶対に3Dで観るべきですね。海や空の映像がすごくきれいで、ドラゴンにまたがり空を飛ぶシーンなどは3D向き。基本的に、オトナ向けの映画だと思います(劇場で、子供たちは退屈そうに「お腹空いたー」「いやだこわいー」など騒いでました)。最後、戦いの後のシーンは予想通りの展開ながら、なぜかジワっと胸に込み上げてくるものがありました。さらにそのあと、エンドロールで流れるJONSIの歌が流れた瞬間、高揚感と疾走感に満ちた音楽と映像のシンクロ具合に感動。間違いなく2010年公開作品のナンバー・ワン作品です。
No.1 「フローズン・タイム」 Cashback - 2006年イギリス
こちらは2010年度作品ではなく、ちょっと前の作品なのですが2010年に観た映画の中では1位です。「ヒックとドラゴン」とすごく迷いましたが…。何の予備知識もなく観たので、初めは「トレインスポッティング」みたいな陽気で悲惨な青春映画かな?と思いました。恋人とケンカ別れし、そのストレスで不眠症(というレベルではなく、まったく眠れない)になってしまった主人公が、スーパーマーケットで夜勤のバイトを始める。そこには、やりたい放題のヤンチャな奴らがいっぱいいて、店内で悪ふざけしまくる、といういかにもイギリス流のユーモア(くだらなすぎるともいう)が効いた作品。ところが途中で見事に裏切られました。「指の骨を鳴らすと時間を止めることができる」という特殊な能力を身に付けた主人公が、女の子を裸にしてデッサンをしたり、と書くと荒唐無稽なストーリーのようですが、本格的なラブ・ストーリーに仕上がっています。特に、ラストの展覧会でのシーンはすごく感動的。謎の「もう一人の時を止める人物」の謎が明かされないままなのも、ミステリアスで面白いです。とにかく、ちょっと笑える青春ドラマと見せかけてしっかりと恋愛の気持の移り変わりをうまく描いていて、あり得ない設定なのにすごくすっきりとストーリーに入り込める感じが好きです。
以上、2010年に観た映画のBEST15本でした。
今後もなにかあれば、映画の話題にもちょっと触れていくかもしれません(うまく書けるかわかりませんが…)。
記念すべき2年目の最初のポストは、当ブログ始まって以来、初の「音楽以外のテーマ」ということで今回は「映画」。音楽とは切っても切れない映画のことについてです。音楽きっかけで映画観ることもあるし…とは言え、2010年に観た映画はそこまで数は多くないです。個人的なお気に入り順に、上位15位までランク付けしてみました。ちなみに2010年公開作品ではなく、映画館やDVDレンタル含め、2010年中に観たものです。
No.15 「Dr.パルナサスの鏡」 The Imaginarium of Doctor Parnassus - 2009年イギリス
ヒース・レジャーの遺作というトピックを抜きに考えても、ファンタジックな映像美とドラッギーな世界観が面白い。ストーリー自体は単純な話のようでいて奥が深くて、たまに「これどういう意味?」と思ってるうちに置いてかれるけど、わりと分かりやすいストーリー展開でした。ストーリーそのものよりも映像技術がよかったかな。でもやっぱり・・・主役を演じる人が次々に変わるというのは大いなる違和感。
No.14 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 - 2010年日本
この中で唯一の日本映画。原作の漫画も読んだことないし、銀杏BOYZも好きではないけどイケてない男子のイケてないストーリーのベタさに、劇場でも結構笑ってしまった。松田龍平の悪人っぷりもいい味だし、ヒロイン役の黒川芽以がかわいらしい。
No.13 「Flipped」 日本未公開 - 2010年アメリカ
これは飛行機の中で観たんですが、日本で今年公開されるんでしょうか。幼馴染の男の子と女の子の、すれ違いだらけの恋愛物語なんだけど、精神的に成長していく過程や同じ出来事の男女の目線による認識の違いが効果的に書かれていて面白い。しかも性格は、男の子は意気地無しで内気なナイーブ少年、女の子は芯のあるしっかり者のサバサバ系。この女の子に、男の子が振り回されつつ、ウザがったりしつつだんだんと心境に変化が見られる感じがうまく描けてる。でも、着陸の都合で最後の10分くらいが観れなかった!気になるので、機会があればぜひラストまでしっかり観たい。
No.12 「クレイジー・ハート」 Crazy Heart - 2009年アメリカ
この映画はまず、音楽がいい。観終わった後、カントリーとかアメリカの古き良きルーツ・ミュージックが無性に聴きたくなる。昔は人気者、でも今は落ちぶれたシンガーを演じるジェフ・ブリッジスがハマり役のアル中ダメ男を見事に演じきっています。ライバルであり古くからの友人としてコリン・ファレルがめちゃくちゃいい人で、それもちょっとホロリとさせられます。
No.11 「ゾディアック」 Zodiac - 2007年アメリカ
アメリカで実際に起きた連続猟奇殺人事件の謎を追う男たちの物語。犯人を追うジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr.、マーク・ラファロそれぞれが、漫画家、新聞記者、刑事と言う立場で長期に及ぶ調査を続け、様々な葛藤の末に別の道を歩んでいく過程がドラマチックに描かれてます。そしてゾクゾク来るようなシーンの演出が怖い。ハイウェイを走る女性と子供に襲いかかる恐怖と、ジェイクが容疑者の家に捜査に行くシーンのスリル感は、本当にハラハラします。
No.10 「レスラー」 The Wrestler - 2008年アメリカ
ミッキー・ローク主演。周りからは体を心配されている年老いたレスラーの悲哀と、親子の絆を描いたホロニガ系ドラマ。この映画の見所は、ローク演じる「ランディ“ザ・ラム”ロビンソン」が自分のことを嫌っている娘と散歩して、廃墟でダンスを踊るシーンです。このシーンがすごくいい。台詞は少なくても、2人の感情がリアルに伝わってくるんだな。あまり詳しくは書けないけど、男ならグッとくるシーンがたくさんあります。
No.9 「ダークナイト」 The Dark Knight - 2008年アメリカ・イギリス
ヒース・レジャーがイカれた天才犯罪者ジョーカーを、憎々しいほどに好演。病院のシーンや「爆弾クイクイ」「留置所での拍手」など、お茶目な一面もたくさん見せてくれます。観終わった後鮮烈に焼きつくのはハービー・デントの顔ですが、善人が突然悪人に変わるとき、そんなテーマを掲げつつも、クライマックスの爆弾を仕掛けられた船のシーンでは人間の心に残されている良心というか希望をもたらせてくれます。
No.8 「(500)日のサマー」 (500) Days of Summer - 2009年アメリカ
賛否両論激しく分かれるであろう映画。まあ、トムもサマーもどちらのこんな男or女、身の回りにいたらイヤだなーと思いつつ、男は趣味の合う女性に惹かれるものなのです。しかもその趣味がニッチであればあるほど、強く惹かれるものだと思う。アメリカ映画で敢えてザ・スミスというのも、アメリカのマッチョイズムに対する、アンチマッチョイズムの象徴的な音楽を狙ったんだという意図がうかがえます。でも実際には結構あり得る話なんじゃないか?と。出来過ぎた退屈なラブストーリーを見るよりは、全然楽しめました。何と言っても最後、また未来の希望が残るところが◎。
No.7 「インセプション」 Inception - 2010年アメリカ
映画館でこの映画を観終わった後の光景がすごく新鮮だった。みんな隣の人とヒソヒソと、「あれがこーで」「つまりこういうこと?」「最後のあのシーンって…」と話し合っている。そんなところもひっくるめて、心の中に漠然と大きな疑問と、後からジワジワくる「なるほど!」という感情が起きてくる感じがすごく好き。難しいけどサジ投げるほどの難解さではないし、いろいろあれこれ考察するのも楽しめる映画だった。予告編を見た段階ではCGを駆使した、映像技術ありきの映画だと思っていたけど、そんなことは全くなくストーリーと世界観で十分楽しめる。日本では「レオ様」と渡辺謙がメインな宣伝のされ方だけど、(500)日のサマーのサムくんとは180°異なるカッコいいキャラのジョゼフ・ゴードン=レヴィットもかっこいいし、激クールなトム・ハーディなど、脇を固める役者の個性が光ってるのもいい。どうみても「ただのオッサン」風なユスフ(すいません役者さんの名前わかりません)さえも、ものすごく愛着を持ってしまったほどです。とにかく、その世界に入り込んであれこれ深く考えることができる映画。
No.6 「アイアンマン2」 Iron Man - 2010年アメリカ
これも飛行機の中で観ました。理屈抜きで楽しめるエンターテイメント映画。実はシリーズ前作を観ていないけど十分楽しめるしストーリーも明快。やっぱりアメコミが元だから、ダメ人間全開(だけど憎めない)な主人公を演じるロバート・ダウニー・Jr、実はめちゃくちゃ強い美人秘書のスカーレット・ヨハンソン、トニー・スタークのライバルだけどカッコ悪いところだらけのサム・ロックウェルと、キャラが立ってます。特に役によって全く違う顔を見せるサム・ロックウェル、この人好きです。この映画ではダサいけど何とか出し抜こうとがんばっては空回りしてますが・・・。ミッキー・ロークもメカニックの技術が超一流のまさにマッド・プロフェッサーという感じで適役ながらかっこいいです。
No.5 「パリ、テキサス」 Paris,Texas - 1984年ドイツ・フランス
ヴィム・ヴェンダース監督の代表作でもあるロード・ムービー。予備知識なく観たので、最初は「え、何で砂漠をさまよってるの?」「何でしゃべらないの?」と、疑問だらけ。でもだんだんとそれがわかってくるし、ラストはすごく感動する。それに子役のハンター君がすごくかわいい、というかイケメンだ。今どうなってるんだろう。ナスターシャ・キンスキーもめちゃめちゃかわいくて、例の有名な赤いモヘアニットがすごくセクシーです。
No.4 「ブレードランナー」 Blade Runner - 1982年アメリカ
実は2010年に初めて観た映画ではないです。確か最初に観たのは小学校の高学年くらい。当然この世界観をすべて理解できず、ストーリーも完全に記憶から抜けていましたが、陰湿でギラギラしててサイバーでエキゾチックな街の印象は記憶に残ってた。あらためて観ると、ストーリーの奥に潜む人間の冷酷さとか、人間の温かさとかに気付き「人間とは何か?」ということまで訴えかけてくるものすごく深い話。ちなみに1回流してみた後、詳しくネットでこの映画を調べると様々な撮影裏話や不自然な点などが出てきて、それらを踏まえてもう一度観たら二度楽しめました。
No.3 「月に囚われた男」 Moon - 2009年イギリス
デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの長編初監督作品だけど、父親ボウイの「スペース・オディティ」の世界観に「2001年宇宙の旅」のオマージュが盛り込まれていたり、という点でもいろいろ楽しめるSFムーヴィー。とても低予算で33日間で撮影したとは思えない、作りこまれた月面のセットと、よく練られたストーリー展開は、さすが第12回英国インディペンデント映画賞受賞作品。割とベタな設定のはずなのに、いくつかのちょっと驚く展開が起きるところも好きです。一人二役を演じる主役のサム・ロックウェル(アイアンマン2にも出てた)はまさに奇才という感じでキャラの全く異なる2人の同一人物を見事に演じきっているところもさすが。
No.2 「ヒックとドラゴン」 How to Train Your Dragon - 2010年アメリカ
普段CGアニメ映画はほとんど観ないのですが、これは評判の高さに押されて観てみた。もちろん3Dで。この映画は絶対に3Dで観るべきですね。海や空の映像がすごくきれいで、ドラゴンにまたがり空を飛ぶシーンなどは3D向き。基本的に、オトナ向けの映画だと思います(劇場で、子供たちは退屈そうに「お腹空いたー」「いやだこわいー」など騒いでました)。最後、戦いの後のシーンは予想通りの展開ながら、なぜかジワっと胸に込み上げてくるものがありました。さらにそのあと、エンドロールで流れるJONSIの歌が流れた瞬間、高揚感と疾走感に満ちた音楽と映像のシンクロ具合に感動。間違いなく2010年公開作品のナンバー・ワン作品です。
No.1 「フローズン・タイム」 Cashback - 2006年イギリス
こちらは2010年度作品ではなく、ちょっと前の作品なのですが2010年に観た映画の中では1位です。「ヒックとドラゴン」とすごく迷いましたが…。何の予備知識もなく観たので、初めは「トレインスポッティング」みたいな陽気で悲惨な青春映画かな?と思いました。恋人とケンカ別れし、そのストレスで不眠症(というレベルではなく、まったく眠れない)になってしまった主人公が、スーパーマーケットで夜勤のバイトを始める。そこには、やりたい放題のヤンチャな奴らがいっぱいいて、店内で悪ふざけしまくる、といういかにもイギリス流のユーモア(くだらなすぎるともいう)が効いた作品。ところが途中で見事に裏切られました。「指の骨を鳴らすと時間を止めることができる」という特殊な能力を身に付けた主人公が、女の子を裸にしてデッサンをしたり、と書くと荒唐無稽なストーリーのようですが、本格的なラブ・ストーリーに仕上がっています。特に、ラストの展覧会でのシーンはすごく感動的。謎の「もう一人の時を止める人物」の謎が明かされないままなのも、ミステリアスで面白いです。とにかく、ちょっと笑える青春ドラマと見せかけてしっかりと恋愛の気持の移り変わりをうまく描いていて、あり得ない設定なのにすごくすっきりとストーリーに入り込める感じが好きです。
以上、2010年に観た映画のBEST15本でした。
今後もなにかあれば、映画の話題にもちょっと触れていくかもしれません(うまく書けるかわかりませんが…)。
今週の10曲 |
今週ヘビロテした曲や、初めて知ったアーティストの曲などを紹介します。リリースされたばかりのAkron/FamilyやAdele、Maia Hirasawa、Maimi Horrorのアルバムからの曲や、春頃のアルバムリリースに向けて公開されたばかりのCold Cave、Metronomyの新曲などをピックアップ。
Akron/Family - "Silly Bears"
リリースされたばかりの新作のオープニングナンバー。ポップに吹っ切れ、疾走感のあるメロディアスな曲。アルバム全体も素晴らしいです。
Metronomy - "She Wants"
今春発売のニューアルバムからの新曲。彼ららしい、スカスカでストレンジ、だけどキャッチーなエレクトロ・ポップです。PVも面白い。チボ・マットの「Sugar Water」のPVの方式ですね。
Cold Cave - "The Great Pan Is Dead"
4月5日にニューアルバムがリリースされる予定ですが、前作とはまるで違う音に驚愕!ローファイな感じは減退し、さらにノイジーでパンキッシュかつニューウェーブな音に。
Miami Horror - "Sometimes"
オーストラリア出身で、CUT COPYやVAN SHEを髣髴とさせるエレクトロ・ポップ・バンド。でもMODULAR所属ではないですが、ロマンチックでダンサブルでファンキーでコズミックな感じはまさにMODULAR系。
Maia Hirasawa - "It Doesn't Stop"
CMソング起用で日本でも話題になっている、日本人とスウェーデン人のハーフの女性SSW。曲もボーカルも思いっきりキュート。
Cage The Elephant - "Aberdeen"
セカンドアルバムがリリースされたばかり。前作はスルーしていたので、初めて本格的に彼らの音に触れましたが、ハイエナジーかつポップなサウンドでカッコイイ。
Adele - "Rolling In The Deep"
ニューアルバム「21」が出たばかり。さらに表現力が増し、聴く人の心を揺さぶるソウルフルな歌には本当にシビレっぱなし。
Beady Eye - "The Roller"
ビートルズの「All You Need is Love」、ジョン・レノンの「Instant Karma! 」モロな曲。これ聴いたら、デビューアルバムが俄然期待度高まりました。
Plain White T's - "Rhythm Of Love"
かつて「Hey There Delilah」を大ヒットさせた。エモ・バンド。今回はギタリストがメインボーカルを務め、トレインの「Hey Soul Sister」そっくりな曲調が、起死回生を狙ってる感!
The White Stripes - "The Hardest Button To Button"
先日惜しくも解散を発表。このPVはミシェル・ゴンドリー監督で、たくさんのアンプやドラムセットを使用していますが、楽しいので好きです。
Akron/Family - "Silly Bears"
リリースされたばかりの新作のオープニングナンバー。ポップに吹っ切れ、疾走感のあるメロディアスな曲。アルバム全体も素晴らしいです。
Metronomy - "She Wants"
今春発売のニューアルバムからの新曲。彼ららしい、スカスカでストレンジ、だけどキャッチーなエレクトロ・ポップです。PVも面白い。チボ・マットの「Sugar Water」のPVの方式ですね。
Cold Cave - "The Great Pan Is Dead"
4月5日にニューアルバムがリリースされる予定ですが、前作とはまるで違う音に驚愕!ローファイな感じは減退し、さらにノイジーでパンキッシュかつニューウェーブな音に。
Miami Horror - "Sometimes"
オーストラリア出身で、CUT COPYやVAN SHEを髣髴とさせるエレクトロ・ポップ・バンド。でもMODULAR所属ではないですが、ロマンチックでダンサブルでファンキーでコズミックな感じはまさにMODULAR系。
Maia Hirasawa - "It Doesn't Stop"
CMソング起用で日本でも話題になっている、日本人とスウェーデン人のハーフの女性SSW。曲もボーカルも思いっきりキュート。
Cage The Elephant - "Aberdeen"
セカンドアルバムがリリースされたばかり。前作はスルーしていたので、初めて本格的に彼らの音に触れましたが、ハイエナジーかつポップなサウンドでカッコイイ。
Adele - "Rolling In The Deep"
ニューアルバム「21」が出たばかり。さらに表現力が増し、聴く人の心を揺さぶるソウルフルな歌には本当にシビレっぱなし。
Beady Eye - "The Roller"
ビートルズの「All You Need is Love」、ジョン・レノンの「Instant Karma! 」モロな曲。これ聴いたら、デビューアルバムが俄然期待度高まりました。
Plain White T's - "Rhythm Of Love"
かつて「Hey There Delilah」を大ヒットさせた。エモ・バンド。今回はギタリストがメインボーカルを務め、トレインの「Hey Soul Sister」そっくりな曲調が、起死回生を狙ってる感!
The White Stripes - "The Hardest Button To Button"
先日惜しくも解散を発表。このPVはミシェル・ゴンドリー監督で、たくさんのアンプやドラムセットを使用していますが、楽しいので好きです。
フリートーク |
「エモ」という音楽ジャンルを説明する時、とても困惑してしまいます。たぶん、人によって思い浮かぶアーティストは異なるでしょう。ある人はMINOR THREATやFUGAZIなど、ワシントンD.C系のポスト・ハードコアバンドのことを指すし、ある人はSLINTなどシカゴ音響派、ポストロックの源流となったバンドを指す。あるいは、JIMMY EAT WORLDやTHE GET UP KIDS、WEEZERなどの90年代後半に起こった、泣きメロを得意とするパンク/メロコア/パワーポップから派生したバンドたちだったり、MAEやWAKING ASHLANDなどの流麗なピアノを載せたピアノ・エモ、あとは2000年代後半にアメリカでたくさん生まれた、イケメン系さわやかエモバンド。
誰がどれを「エモ」と定義付けてもいいけど、自分は90年代後半の、ちょっとイケてない、オシャレでもない草食系文系青年たちが、直接口では言えない思いを歌に託して感情的にぶちまけたあの感じが好きです。
そんなわけで、自分の中での「エモーショナルなロック・バンド」ベスト10と、各アーティストの楽曲を2曲ずつ紹介します。
いろんな音楽ジャンルを聞きますが、長く聴けるのはポップでメロディアス、それもただ明るいだけじゃなく、少し切ないマイナーコードがひょこっと顔を出す、そして時に絶叫する(それもスクリーモみたいなのじゃなく、情けない感じのシャウト)、そんなバンドたちです。
誰がどれを「エモ」と定義付けてもいいけど、自分は90年代後半の、ちょっとイケてない、オシャレでもない草食系文系青年たちが、直接口では言えない思いを歌に託して感情的にぶちまけたあの感じが好きです。
そんなわけで、自分の中での「エモーショナルなロック・バンド」ベスト10と、各アーティストの楽曲を2曲ずつ紹介します。
いろんな音楽ジャンルを聞きますが、長く聴けるのはポップでメロディアス、それもただ明るいだけじゃなく、少し切ないマイナーコードがひょこっと顔を出す、そして時に絶叫する(それもスクリーモみたいなのじゃなく、情けない感じのシャウト)、そんなバンドたちです。