2021年の放映ですが、しかし現在岸田内閣が計画している「育成就労制度」を考えると今も非常に深刻な問題です。
なぜならこの「育成就労制度」は事実上の移民制度で、日本を移民国にする制度だからです。 育成就労制度では労働者個人だけでなく家族の帯同も認めており、そうなると家族そろって永住し、日本で最後を迎える事になる外国人が激増することが想定されるからです。
2021年7月21日 NHK
この番組ではいかにもNHKらしく「外国人カワイソウ」のお涙頂戴、「外国人のお墓を作らない日本人が悪い」の論調です。
しかしまず非常に重要なことが抜けています。
そもそもお墓を確保するって日本人にとっても非常に大変なのです。
勿論、田舎で先祖代々同じ土地に暮らしている人たちや都会でも旧家とか名家で先祖代々の墓所を確保している家なら問題ありません。
しかし高度成長期に田舎から都会に出てきて、家庭を作った人たち、団塊の世代の人たちならどうでしょうか? この人たちが死んだ場合、出身地の村には先祖代々の墓はあっても、子供たちには殆ど馴染みもないので、できれば子供達の居住地に近い場所に墓を建てたいとなると凄く大変です。
人口増加率の高い地域では墓地そのものが不足しているし、都市や都市近郊の墓地は非常に高価なのです。 「墓 価格」「墓地 相場」などで検索すると、公営墓地の場合150~250万が相場と出てきます。 これは永代使用料+墓石の値段です。
因みに我が家では父が死んだ時は、父の郷里の村の墓に入れたのですが、そこはワタシタチ兄弟には殆ど無縁の場所なので、母が死んだ時に兄が頑張って兄の居住地に近い神戸市内のお寺のコインロッカー式墓地を借りてくれました。 そして元の墓は墓じまいして、母・父・祖母など元のお墓に入っていた遺骨を全部納めました。
兄はこれについてお金の事は言わなかったけれど、大変なお金がかかった事は想像できます。 それを全部兄が一人で負担してくれました。
我が家は母方も父方も田舎から出てきた人間なので、母方、父方どちらも祖父母が死んだ時には、親族が皆、お墓の工面で大苦心しました。 母方の祖父が死んだ時は叔父が。叔父の居住地の神戸市に近い墓地を買いました。 これもホントに大変だったようです。
だからお墓の事で苦労するのは、「外国人も日本人も全く同じでしょう」としか言えません。
NHKの報道ではまずこの日本人の墓地確保の大変さが完全に無視されており、外国人だけが苦労しているように描かれていて非常に違和感がありました。
墓地の確保って普通に大変でしょう?
外国人だけ特別じゃないでしょう?
で、外国人の中で特に厄介なのがイスラム教徒です。
イスラム教では火葬は認めないというのです。
一方現在日本には土葬墓地はほとんどありません。 そこでこのNHK番組に出てくるカーン氏と言うのが、別府市の近郊に土地を買ってイスラム教徒用の土葬墓地を作ろうとしているのです。
この話随分と前から出ているのですが、しかしこの土葬墓地予定地の周辺住民の大多数は反対しているのです。
墓地の開設は法的には可能なのですが、周辺住民の理解を得るという条件付きなのです。
でも周辺住民はイスラム教徒の土葬墓地なんか作られた大迷惑なのです。
NHKはこれについてひたすらイスラム教徒側、外国人側に立って「心が痛い」とかお涙頂戴、外国人カワイソウ論調で報道しています。
しかしこのNHKの報道で見ても違和感があります。
イスラム教徒側は周辺住民に理解を求めると言いながら、しかし周辺住民の気持ちを理解する気は皆無です。
人に理解を求めるには、まず自分が相手の気持ちを理解しなければならないはずです。
自分の都合ばかり言われて「理解」してくれる人なんかいるわけないです。
因みにこのNHK報道の中心になっているカーン氏って実は以前に「日本はイスラム教の国になる」とツィートしています。
そもそも日本や日本文化を尊重する気もなければ、理解する気もない人なのです。
周辺住民は反対理由に、土葬墓地による水質汚染やそれにかかわる風評被害を挙げていますが、しかしカーン氏とその周辺のイスラム教徒の活動を見ると、ホントに心配なのはイスラム教徒の土葬墓地を作る事で、このような人たちが地域に集まってくる事でしょう。
地域住民にすれば地域の文化や信仰を尊重しない、蔑ろにするような宗教の施設はできてほしくなくて当然です。
イスラム教の問題は結局ここに行きつきます。
イスラム教の教理では、イスラム教だけが唯一絶対の真理で、他の宗教は絶対に認めません。 ユダヤ教徒やキリスト教徒は二流市民として生存権だけは認めますが、「多神教とは見つけ次第殺せ」とコーランにも明記されています。
こうなるとNHKや自称リベラリストの大好きな多様性の尊重とか寛容とは、絶対に相いれないではありませんか?
実はこのNHKの番組もやたらに「多様性が~~!!」とか「共生が~~!!」とか言って、イスラム教徒の土葬墓地をごり押ししています。
しかしそんなに「多様性」とか「共生」とか言うなら、イスラム教徒の方が日本と共生するために、日本の文化と宗教を受け入れたら良いのです。
けれどイスラム教徒はそれを絶対拒否しているのです。
自分達は日本の文化や宗教を絶対拒否するから、日本人の側だけがイスラム教徒の教理に従えと言うのが、NHKの言う「共生」「多様性」です。
しかしそれにしても自分の信仰だけをごり押しして他の宗教を尊重しない宗教って、多様性の全否定でしょう?
実際現在イスラム教の原理主義化の進行で、イスラム諸国内で国内の異教徒に対するテロや迫害が深刻化しているのです。
イスラム経は610年に成立した宗教ですが、イスラム諸国にはエジプトやイラクなど非常に古い文明を持つ国が多いです。 このような国はイスラム化した後も、キリスト教コプト教会始め、古くからの信仰を守る人たちも多数残っていました。
今、このようなイスラム以外の信仰を持つ人々が、イスラム教徒によるテロや迫害の対象になっているのです。
イスラム原理主義によるテロが一番深刻なのは、欧米じゃないのです。
欧米でイスラム移民が起こすテロより、イスラム諸国で国内の非イスラム教徒を標的にしたテロの方が圧倒的に多いのです。
イスラム圏からの移民を受け入れるなら、こうしたイスラム教の凶悪さもきちんと報道するべきではありませんか?
因みにNHKは「ドイツでは…」と言っていますが、ドイツは元来土葬文化です。
実はヨーロッパも土葬が主流です。 実はヨーロッパでも近代以降火葬を推進しようとしたのですが、結局あまり成功しなかったんですね。
だからイスラム教徒の墓地だから特別に土葬というわけじゃないです。
また「外国人も納税者だから・・・」とか言っていますが、関係ありません。
NHKと自称リベラリストが大好きな日本国憲法を見ればわかります。
憲法20条
1.信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
2.何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3.国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
国や自治体が特定の宗教のために特別な墓地を作るって「国から特権を受ける」ことでしょう?
逆にこれを認めたらゾロアスター教徒のためには、沈黙の塔を公費で作るとか、ヒンズー教徒のためにはガンジス川へ遺体を流すための移送費用を公費で負担するなどしなけれならないことになります。
そして日本人の中に「自分の信仰する宗教では長さ100メートル、幅50メートルの前方後円墳への埋葬が必要」と言い出す人間が出てきたら、それも公費で作らなければならないことになります。
こんなバカなことができますか?
だからイスラム教徒の墓地も憲法20条によって、自分達が自費で作ればよいのです。 でもそれで地元の理解が得られないなら、出身国に移送して埋葬すればよいでしょう。
遺体の移送費用って200~300万ぐらいです。
これって道民共済など共済保険にでも加入していれば出る金額です。 だからどうしても土葬と言う人は共済保険にでも入れば済む話です。