どのクラシック音楽が好き? 【映画音楽編】
どのクラシック音楽が好き?シリーズの11番めは映画音楽編です。
今回はちょっと変則的なんですが、映画のために作曲された音楽で「クラシック音楽といえなくもない?」系統の音楽から。「映画音楽編」なら、モーツァルトのやワーグナーのように頻繁に映画に使われるクラシック音楽や、某「ツァラストラ……」のように映画の印象が強すぎてもはや元の主題は想像してもらえないような曲も含めてもいいと思うのですが、まあ、わたしは音楽自体がやたらと好きという観点から以下のように選んでみました。
第3位 リチャード・ロドニー・ベネット 『オリエント急行殺人事件』から『オリエント急行』
第2位 ドミートリイ・ショスタコーヴィチ 『馬あぶ』から『ロマンス』
第1位 リチャード・アディンセル 『危険な月光』から『ワルソー・コンチェルト』
まずは1974年の映画『オリエント急行殺人事件』からオリエント急行が発車するシーンの曲。これ、とてもすてきなワルツなんですよ。この映画は異例尽くしで、殺人事件の話なのに出演者は豪華だし、サントラもこの優雅さ。それまで映画化を渋っていた原作者アガサ・クリスティーの心を溶かしただけあります。ま、ポワロ役のアルバート・フィニーが熱演過ぎて台詞がいまいちわからないという難点はあるんですけれど。
2位に選んだのはクラシック音楽の作曲家としての方が有名なショスターコヴィチの映画音楽。っていうか、この曲が映画音楽とだと知ったのはわりと最近です。現代に分類されるクラシック音楽は、ショスターコヴィチ含めてあまり聴かないほうなんですが、この曲は別でわりと自分から進んで聴きます。
そして1位は『ワルソー・コンチェルト』です。この『危険な月光』という映画の製作者はサントラをラフマニノフに作曲してもらいたかったんだそうですが、断られてアディンセルが「ラフマニノフ風に」作らされたんだそうです。それはどうかと思いますけれど、わたしはこの曲が好きです。ちょっと軽くて、いい意味で苦悩が全然ない感じが好きなんですよ。これを弾くのはうちのキャラだったら間違いなく結城拓人。チャラい、いえ、よくいうと華やかな雰囲氣とぴったりきます。
追記
リチャード・ロドニー・ベネット 『オリエント急行殺人事件』から『オリエント急行』
Murder On The Orient Express | Soundtrack Suite (Richard Rodney Bennett)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ 『馬あぶ』から『ロマンス』
Romance from The Gadfly op 97 by Dmitri Shostakovich
リチャード・アディンセル 『危険な月光』から『ワルソー・コンチェルト』
Addinsell: Warsaw Concerto
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Comment
オリエント急行の殺人、私も映画は見ました。原作を読んだ後だったので、ポワロがあんなのでちょっと残念でしたが。でも、映画としてはよできていたと思いますね。この音楽も、オリエント急行出発のシーンのBGMとしては、よく合ってると思います。うんSLはワルツだよな。
馬あぶのロマンスは、古き良き映画音楽って感じがしますね。最近の映画には、絶対に合わないだろうなぁ。
ワルソーコンチェルト、事情を知らないで聴いたら、ラフマニノフの曲だって思いますね。ある意味、作曲者は職人芸というか、たいしたものだと思います。そして仰る通り、なにげにいい曲じゃないですか。拓人、この曲で、まただれかを……失礼(笑)
馬あぶのロマンスは、古き良き映画音楽って感じがしますね。最近の映画には、絶対に合わないだろうなぁ。
ワルソーコンチェルト、事情を知らないで聴いたら、ラフマニノフの曲だって思いますね。ある意味、作曲者は職人芸というか、たいしたものだと思います。そして仰る通り、なにげにいい曲じゃないですか。拓人、この曲で、まただれかを……失礼(笑)
こんばんは。
「オリエント急行の殺人」、新しいほうはまだ見ていませんが、この古いほうは好きでしたね。ポアロが、ねえ……。この映画以降はピーター・ユスティノフにかわって、それからは聞きやすくなったんですけれど、じつはアルバート・フィニー、この時まだ30歳で、役を作り込みすぎてああなってしまったというのを聞いて、へえーと思いました。
凄惨な殺人事件のサントラで優雅なワルツって、斬新でしたよね。しかも、あの事件解決でこの曲。いいのかなあ〜。SLとワルツはよく合いますよね。
「馬あぶ」という映画の題名自体が、昔の映画ですよね。
それにロマンスも、最近の映画には確かに合いません(笑)
「ワルソー・コンチェルト」は、ラフマニノフから望郷とか切なさとかを抜いた感じ?
映画自体は見ていないので、どんなシーンで流れるものかはわかっていないんですが、個人的にはチャラ拓人がヘラヘラ弾いていそうなイメージです。いい曲ですよね? 私も大好きなんですよ。
コメントありがとうございました。
「オリエント急行の殺人」、新しいほうはまだ見ていませんが、この古いほうは好きでしたね。ポアロが、ねえ……。この映画以降はピーター・ユスティノフにかわって、それからは聞きやすくなったんですけれど、じつはアルバート・フィニー、この時まだ30歳で、役を作り込みすぎてああなってしまったというのを聞いて、へえーと思いました。
凄惨な殺人事件のサントラで優雅なワルツって、斬新でしたよね。しかも、あの事件解決でこの曲。いいのかなあ〜。SLとワルツはよく合いますよね。
「馬あぶ」という映画の題名自体が、昔の映画ですよね。
それにロマンスも、最近の映画には確かに合いません(笑)
「ワルソー・コンチェルト」は、ラフマニノフから望郷とか切なさとかを抜いた感じ?
映画自体は見ていないので、どんなシーンで流れるものかはわかっていないんですが、個人的にはチャラ拓人がヘラヘラ弾いていそうなイメージです。いい曲ですよね? 私も大好きなんですよ。
コメントありがとうございました。