政治の本質:小室直樹
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小室直樹

【 小室直樹 】 記事一覧

疎外が、自由貿易教徒の生みの親。権力者の自由にならない市場 

小室直樹







皆様、こんばんは。

ロベルト・ジーコ・ロッシです。

政治の本質 第75回です。

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ロベルトは前回、2/23(皇太子殿下のお誕生日)に

世の中には、自由貿易は絶対善で保護貿易は今のリーマンショック後の大恐慌

前夜の様な不景気で実行すると世界がブロック経済化して又、戦争が勃発する

ので、絶対反対という自由貿易教信者が多いのですが。

ある法則が成立するかどうかは、条件次第で変わって来る事は物理学などの

自然現象では反対する人がほとんどいないのに、経済の様な社会現象となると

途端に信者が増えるから困ったもんだ。

自由貿易がある国にとって、利益になるかどうかも条件次第で変わって来るのも

冷静に考えれば、分かるはずです。

と書きました。

同様な事を三橋貴明氏も2/25発行のメルマガで述べています。

◎三橋貴明の<ウラ読み>経済レポート

⇒ http://archive.mag2.com/0001007984/index.html

【三橋貴明】民主党のカウントダウン

抜粋開始

◆ビジネス社「サムスン栄えて不幸になる韓国経済」
が予約開始になりました!

http://www.amazon.co.jp/dp/4828416293/

TPPとは要するに「大規模な自由貿易協定」ですが、
別に「自由貿易=善」というわけではありません。
自由貿易はあくまで「解決策の一つ」であって、宗教ではないのです。

日本では自由貿易を「信仰」している
評論家などが少なくありませんが、
「国民を貧しくする自由貿易」というものも存在します。

結局のところ、グローバリズムとは何なのか? 
自由貿易とは何なのか? そして、企業とは何なのか? 
これらがまさに「サムスン栄えて不幸になる韓国経済」
のテーマなのです。

◆日経ビジネスオンラインで週刊連載が始まりました。
毎週月曜日にアップされます。

『三橋貴明のTPP亡国論──暴走する「尊農開国」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110217/218478/?bv

連載第三回は
『自動車・家電輸出がそんなに重要か 
この産業を救うのは「適切なデフレ対策」しかない』です。

「農業はGDPの1.5%に過ぎない!」
などと言った民主党の要人がいるので、
わたくしが腹を立てて「耐久消費財の輸出」と
GDPを比較したグラフを作成したわけです。

タイトルから想像がつくかも知れませんが、
案の定、コメント欄が荒れ気味な回になりました。

抜粋終了

三橋貴明氏が述べられている様に、本来「自由貿易」とはその国の諸条件を

吟味して選択する政策の一つであって、常に崇める絶対的なトーテムポールの

様な新興宗教ではありません。

なぜ、この倒錯した状況が、日本に生じているのでしょうか?

(続く)↓
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■ 月7万円増えたら、何をしますか?

あの森永卓郎さんも大絶賛した副業本の著者である
加藤さんよりお知らせがあります。



こんにちは。加藤賢と申します。


突然ですが、もし、あなたのお小遣いが
毎月7万円増えたら、何をしますか?


今この瞬間、たった30秒でいいので
ちょっと考えてみてください。




どうですか?


たとえば、こんなことを
思い浮かべたんじゃないでしょうか?


● 親に京都旅行をプレゼントしたり・・・

● 子供の学費の貯金に月5万円増やしたり・・・

● 普段行けないような高級店に行ったり・・・

● 欲しかった車のために貯金したり・・・

● 有名ブランドの洋服を買ったり・・・

● 休みを取って海外旅行に行ったり・・・


こういう想像をしていると、
段々と楽しい気分になってきますよね。


では今から、その想像を実現させるための
具体的な方法を【無料】でお教えします。

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先日、私、加藤賢と、今やネットビジネス界の
カリスマである川島和正氏が

「脳ミソを使わずに、月7万円を稼ぐ方法」

について、じっくり話し合い、答えを出しました。


もしあなたが、シンプルな方法で
頭を悩ませずに月7万円の副収入を手に入れたいなら
この対談をすぐに入手しておいてください。

きっと、新たな発見に興奮し、
すぐに実践したくなるはずです。

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PS.

ネットビジネス界のカリスマである川島和正氏が、
現在、対談を受けることはほとんどありません。

その貴重な内容を無料で配布しています。

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以上、オークセラーズ加藤さんからのお知らせでした。

上記の内容に関するお問い合わせは、
申し込みページ上からお問い合わせください。

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それは、資本論で有名なカール・マルクスのターム「疎外」に対する無理解に

起因します。

疎外」って???

ソビエト帝国崩壊後、共産主義の博物館行きに伴って「疎外」という言葉自体、

殆ど使われることもなくなったので、皆様が知らないのも当然です。

否、ソビエト帝国及び共産主義全盛時代でも「疎外」の真の意味を理解できた

日本人は鮮かった(めったにいなかった)というのがロベルトが非常に尊敬する

小室直樹博士の持論です。

それでは、故小室直樹博士の名著「論理の方法」から抜粋して説明しましょう。
http://blog.fc2.com/goods/4492222308/yangkuma21210908

抜粋開始

権力者の命令も「疎外」に勝てない

しかし「疎外」の意味はもっと広いのです。

この孤独感そのものよりもそれが如何にして発生するのかの法則こそが疎外なの

です。

一般的に疎外とは右の法則だけではなしに社会法則、経済法則のことを言います。

その社会法則、経済法則は人間が自由に変えることもできず、しかも人間がそれら

を知ることもできない。

これが疎外の真の意味なのです。

社会法則(経済法則)は、人間が自由に変えることができないにもかかわらず、

自由に変えられるかの如くに思って行動すること。これを疎外と言います。

念の為に、もう一つ例を追加しておくと、

例えば失業(unemploymennt)

失業は人間の行動である。

だから、人間の意思でどうにかなりそうに見える。

昔は勤勉で理性的である(industrious and rational)ことを欠く人が失業すると

思われていた。

だから、勤勉で理性的な人は失業しない。失業対策としては「勤勉で理性的な人

になれ」と命じる(説得する)ことであると思われていた。

が、失業は経済法則ですから、なくなれと権力者が命じても無駄です。

経済法則によって失業を減らそうとしても、経済政策を行う人が経済法則を正しく

理解していなければどうにもならないわけです。

ケインズが失業は有効需要の不足によって起こるという法則を示すまでに、如何に

多くの人々が疎外に陥ったことか。

現在問題となっている不登校生徒の問題においても、如何に多くの親と生徒自身

が疎外に陥っていることか。

「市場には法則がある」ので人(権力者)の自由にならない。

現在の日本の経済官僚も株価への介入や総量規制などの指令を発して市場の

報復(revenge by the market)を受けて国民に大損害を与えたのでした。

これらもすべて人間疎外を無視したからに他ならないわけです。

小室直樹博士著「論理の方法」 P4~P6

この本が上梓されたのが、2003年です。

この8年間に「疎外」に対する無理解は益々酷くなりました。

「市場には法則がある」ので人(権力者)の自由にならない。

日銀、財務省の経済官僚と民主党の政治家達の経済運営が正に良い範例です。

一応、この連中が外国でなく日本の国富を増やそうと考えて行動しているとして

インフレを恐れてというよりデフレを愛して量的金融緩和を実行しない日銀。

デフレ不況時に景気回復後の税収増より財政再建の為の消費増税の実現を

虎視眈眈と狙う財務省。

デフレ時に、「コンクリートより人に」というスローガンの元、公共投資を削って、

より乗数効果の低い選挙対策のバラマキ政策を取る民主党。

こんな経済(市場)法則を無視した施策で景気回復したらそれこそ奇跡だ。

極めつけが、今回の管首相が「平成の開国」のスローガンの元、強引に実現

させようとしているTPP(環太平洋経済協定)な訳で。

TPPは、環太平洋と名前が付いているものの、三橋貴明氏や中野剛志氏らの

努力で実は事実上日米自由貿易協定に等しいことが明らかになって来ました。

それでは、経済(市場)法則は自由貿易は全ての場合で全ての国の国民をより

豊かにするのでしょうか?

セイの法則が常に成り立つのであれば、あるいはね。

「市場に持っていったものはすべて売り切れる」というのが、セイの法則です。

セイの法則は「初めに供給ありき」で供給があればそれに見合った需要が出て来る

というものです。

しかしケインズの主張は逆で、初めに需要があって需要があれば供給が出て来る。

これが有効需要の原理なのです。

セイの法則が常に成り立つのであれば20年間も日本がデフレに悩むこともなかった

のに。

優秀な日本産業界の供給能力が強すぎて、需要不足で苦しんでいるのだから。

だから、「平成の開国」で国を開いて余計な関税を取っ払って需要を増やすのが

狙いなんだよ。

一部の輸出大企業と米国の大資本の為に?

果たして、自由貿易は需要と供給のどちらをより増やすのでしょうか?

続きは、メルマガ「政治の本質」でupしました。
ご興味のある方は、完全無料です。
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http://www.mag2.com/m/0000288345.html

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【小室直樹博士語録】 1 常識以上に・・・ 

小室直樹

皆様、こんばんは。

ロベルト・ジーコ・ロッシです。

政治の本質 第52回です。

先日、逝去された小室直樹博士を偲んで、語録篇を開始します。

「常識以上にどれだけ言えるかで、その科学の価値は決まる!」

小室直樹博士は、何冊もの著書で、そうつぶやいています。

今の経済学者や経済ジャーナリストは常識未満どころか常識外の事を平気で

言ってるからなあ~。

ロベルトの評価では、今の日本で経済に於いて常識以上のレベルで発言している

のは、下記の3人位です。

1 三橋貴明氏 2 副島隆彦氏 3 株式日記と経済展望の管理人

ロベルトも10年以内に常識以上の理論を打ち立てる事をここに誓って。

ロベルトの独断と偏見で理論ベスト3は、

1 アインシュタイン 相対性理論
 E=mc2 超有名な物質とエネルギーが等価である事を導き出した理論。
 原子爆弾や原子力発電の理論的基礎にもなった。

2 マックスウェーバー プロテスタンティズムと資本主義の精神
 禁欲の権化であるプロテスタンティズム、特に、金もうけに一番厳格なカルバン
のキリスト社会からなぜ近代資本主義が生まれて来たのか?
 この点に関しては、エントリーを改めて述べたいと思います。
 ご期待下さい。

3 ジョン・メイナード・ケインズ 有効需要理論
 ケインズの有効需要理論は、今のデフレ下の日本でこそ有益な理論である。
出来ないのは、経済学に対する無知だけでなく極めて政治の領域の問題である。

♪♪♪♪♪♪♪♪ ロベルト・ジーコ・ロッシの今回のお勧め ♪♪♪♪♪♪♪♪

ロベルトお気に入りの本、ブログ、メルマガなどを皆様に紹介します。

「人をつくる教育 国をつくる教育」 小室直樹&大越俊夫 共著

http://blog.fc2.com/goods/481740518X

ロベルトは、「吉田松陰を継ぐ者」というエントリーを書いている程、

http://yangkuma.blog81.fc2.com/blog-entry-64.html

吉田松陰先生を尊敬し、教育者として天下一だとの高い評価をしています。

吉田松陰先生なかりせば、明治維新は行われず、日本は英国の植民地になって

いたでしょう。

上記の考えを「人をつくる教育 国をつくる教育」から学びました。

子供をお持ちの方、ビジネスを始めようという方、学習塾の講師の方、部下を

お持ちの方、必読です。読後の感動をロベルトが裏書きします。

「人をつくる教育 国をつくる教育」 小室直樹&大越俊夫 共著

http://blog.fc2.com/goods/481740518X

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お陰さまでフォロワーの方々が、2000人を超えました。

皆様、今後とも宜しくお願い致します。

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皆様もこのメルマガを読んで世界に誇れる日本人の誇りと自信を持って下さい。

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