エサオマントッタベツ岳を目指して
ゴールデンウィークの始まり。
所属している山岳会では毎年この時期に恒例の春山合宿があり、今年はわたしも参加する予定だったけど、ちょいと訳あって行かないことに・・・
その代わりといっては何だけど、Oniが行かないかと言ってくれた北東尾根からのエサオマントッタベツ岳。
登山道のないエサオマン、沢からは何度もピークを踏んでいるが、積雪期のエサオマンは夢だった。
いいの?合宿を控えているOniには申し訳ないと思ったが、やはりチャンス!
2泊3日で計画を立てて、27日、ゲートまで行ってみるとほかに車はなく・・・
つまりこの日に山には入るのはウチラだけってこと・・・
雪は止んでいたけど、寒いし何だかモチベーションは上がらない。でもせっかく来たことだし、行けるとこまで行ってみよう!
新雪のラッセルになろうとは・・・久々の重荷でペースが上がらないし。
後ろのOniがお尻ばかり撮すのでプンプン!
それでも札内岳やエサオマンの展望台までくると思わず歓声が!良かったね、ここまででも来られて・・・
記録に余念がないOniです。
エサオマントッタベツ岳の北東カールと北カールが同時に望める。すごいなぁと溜息ばかり・・・明日はあそこまで行くのか。
1560m辺りで適当な場所を見つけ、整地してテント設営。風除けのブロックを積む。
ここで2泊するのでしっかりしておかなければならないのだが、ちょっとそれがいい加減だったかも・・・あとで大変な事になろうとは・・・
その頃はまだ穏やかだった。水用のきれいな雪を掘り出しているOniをテントの入口を開けて眺めていられるほどだった。主稜線は雪煙が舞っていたけど・・・
だんだんと風が強くなり、荒れ始める。食事を始める頃にはテントが揺れるほどになってきた。せっかく担ぎ上げたビールで乾杯するけど、落ち着かない。
積もった雪は強風で飛ばされ、テントと壁の間に吹きだまりテントを押してくる。そのうちブロックが倒れてテントにのしかかり、除雪に出たりで大変だった。
下界のSle氏に天気情報を送ってもらうが、芳しくなさそう・・・翌朝も同じような状況だったら、もう下山するしかない。
うなり声を上げる風で夜は眠れなかった。
翌朝、相変わらずの強風。下山方向も雪煙で霞んでいる。飛ばされないように苦労してテントをたたんで出発。
もうここまで下りてくると一安心。
こんなことで積雪期のエサオマン挑戦は終わりました。またリベンジしよう。そのために体力蓄えておかねば・・・
一転今日はいい天気。でも風は強い。
Oniはテントを乾したり、久しぶりに薪作りしたり・・・ホントに疲れをしらない人だわ。
そしてクークーは・・・
お母ちゃま達が帰って来て一安心。爆睡。