久し振りの山ネタです。(写真はOni)
ちょっと古いけど先週金曜日、腰痛の身体に鞭打って、久し振りに山へ行ってきました。
林道が通行止めで入れなかった夕張岳。
通行止めが解除されたので、花を見に行きたい!
朝6時過ぎに出発、助手席で寝ているうちに、ゲート前駐車場8時過ぎ。
あらもう着いたの?
平日だというのに駐車場には8〜9台の車があります。
ほとんどが道外ナンバーかレンタカー!
私:歩けないかも...
Oni:なに、新しくなった夕張ヒュッテを見てくるだけでもいいじゃん。
そんな会話をしながら歩き始めます。(8:25)
冷水コースをものすごくゆっくり歩いて、冷水の沢で休憩。
涼しくて汗もかかないので気持ちよく歩けます。
私:なんか調子いいみたい。
Oni:無理すんなよ。
ストックに頼ってよっこらしょ(^^ゞ
石原平のシラネアオイはもう終わりだけど...
線香花火のようなカラマツソウとか...
シナノキンバイ...
エゾノハクサンイチゲも咲き出してます。
エゾノレイジンソウも...
シロウマアサツキはこれから。咲くと可愛いネギ坊主♪
こんなところにまでセイヨウタンポポ!
と思ったら、エゾタンポポでした!
どんどん下山して来る登山者。
これからですか!?と声を掛けられ....
ええ、出足が遅かったものですから...
湿原を行きます....
ムシトリスミレが可愛い♪
吹き通し(11:55)
蛇紋岩地といわれる吹き通しには、夕張岳にしか咲かないユウバリソウがあります。
エゾミヤマクワガタも...
タカネグンバイとか...
ミヤマアズマギクも、いやユウバリアズマギクか?
吹き通しまででもいいかと思ったけど、もう少し頑張れば頂上。
30分掛かって、誰もいない一等三角点の夕張岳頂上へ。(12:30)
ガスも掛かって遠くまでは見通せないので、お昼を食べて下山します。(12:55)
久し振りに訪れた夕張岳。なんだか花が少なくなった気がします。
エゾシカ食害か...
それとも笹とかが浸食してきているのか...
木道は笹やハイマツが覆い被さってきています。
帰りも冷水コースを通ったので、新夕張ヒュッテは見られなかった。
駐車場着(16:15)。3時間15分とは随分時間かかったけど、仕方ないね....
Oni:そんな身体でよく登ったよ、エライよ!
さてさて車に戻ってからが大変。
靴を脱ぐのも靴下を脱ぐのも悲鳴を上げながら(;。;)
かがめないのですよ....
イタタタタ〜
シートに座るのも助けが必要。
林道走行で車がバウンドするたびにイタタタ...
とは言うものの、久し振りの山行。
楽しかった!
おまけの話
ダニに喰われました〜
お風呂で発見!
おへその少し上にダニがくっついてるじゃありませんか!
げっ!
もう夜だったので、翌朝一番に仲間のドクターのところに駆けつけ....
切開して取ってもらいました(>_<)
残雪期のこの時期、気になるのは芦別岳(1726m)に咲くツクモグサ。
それはそれは美しい花なのです。
ツクモグサに会うためにまたまた今年も登って来ました。
5月30日太陽の里キャンプ場に前泊、31日朝早く出発します。
いつも旧道登山口までの約2km歩くのですが、今日は車で!
実は今回は自転車をキャンプ場に置いておき、新道を下山後、自転車で車を回収することに。
なんて頭のいい!(なら去年もそうすれば良かったのに...)
ユーフレ小屋までは長いし、高巻きもあるし疲れるけど、変化に富んでいて楽しい。
去年這って渡った丸木橋。今年は歩いて渡ります♪(Photo:by Oni)
ツツジと新緑に彩られた三段の滝
ユーフレ小屋が見えて来ます。
小屋のそばで大休止。朝ご飯のサンドイッチを食べて腹ごしらえ。
さあこれからが本番!気合いを入れて頑張るぞ〜
心配したゴルジュはまだ雪で埋まっていますが、雪の下からゴーゴーと不気味な水音が響いてきます。
ここが開いていたらもう行かないと決めていた。何とか無事です。
さて微妙なスノーブリッジをかわしながら行き、もうこれからはしっかり雪の詰まった本谷。
ここからはアイゼンを装着。
だんだん傾斜も増してきて...ストックをピッケルに替えて。
側壁から落ちて来た一株のアイヌネギ!(Photo:by Oni)
存在感抜群のネギ君だから見逃してあげました♪
疲れて休み休み...まだまだ遠い!
最後の標高差300mの傾斜ときたら、急過ぎてもう写真撮る余裕なんてありません。
泣き言をいいながらとうとうコルに到着。
ここでアイゼンを外して休憩。頂上まであと15分。この僅かな時間が辛いのだよ。
そして頂上直下の岩場で、貴婦人と出会うのです。
今年も会えたね!ツクモグサさん。
狭い頂上は本谷からの8人と新道から登って来た3〜4人いて、たいそう賑わっていました。
富良野盆地とその先の十勝連峰。長閑だね〜
40分休憩したあと、新道を下山します。
もう疲れて果てたのでゆっくりゆっくり。
キャンプ場で思いがけずN山岳会の人たちと会って、あらびっくり!明日新道を登るらしい。
私がすっかり乾いたテントをたたんで待っている間、Oniが自転車に乗って車を回収に行ったのでした。
帰途、新装した湯の沢温泉で汗を流して今年の芦別本谷は終了。は〜疲れた〜
なにもね、7時間も掛けて本谷を登らなくても、新道なら4時間でお目当てのツクモグサに会えるのです。
でもね、高嶺の花に会うのはそれなりの苦労が必要かと...おかしなこだわりだけど。
所要時間
5月31日
旧道登山口4:15→ユーフレ小屋5:58〜6:20→中の島8:20→コルお花畑10:50〜11:05→芦別岳11:24〜12:10→半面山13:09→新道登山口15:40
登り:7時間9分 下り:3時間40分
Seigo親分に誘われてトマム山(1239m)に登ってきた。
親分とサシで歩くのは久しぶり。
朝自宅で待っていると、親分の車がお迎えに・・・こりゃいいね!
トマム山はいわずと知れたトマムスキー場の山。
登山道があるのかないのか・・・親分はスキー場が終了したあと、作業道と残雪を使って登ったらしい。
道道の端に車を停めて歩き出すと・・・
作業道はフキの海です。
内陸部は暑くなるという予報通り、暑〜い!
汗だらだら、フーフーゼーゼーいいながらやっとこさ付いていきます。
暑いよ〜泣き言をいうわたし・・・
汗まみれの顔に虫が寄ってきて、もう発狂しそうだ・・・
作業道からゲレンデに上がるとホテル群が見えます。
そよ風が汗を乾かしてくれ、ちょっと一息。
大分上がってきたな〜
ゲレンデ脇にネギ発見!
食べ頃のまだ若いネギ。
ネギとはアイヌネギ、すなわちギョウジャニンニクで。
食べ損なったと思った今春、しばしネギ採りに専念します。
ゲレンデ上部のゴンドラ降り場?
今は展望台らしい。
なんとコマクサのコンテナ植えが!
コマクサは山で見るもの。こんなコンテナの中で気の毒、と思うのはわたしだけでしょうか?
行くぞ!の声に気を取り直して・・・
ここから登山道らしい道がある。道の両脇にタケノコが!
すかさず親分「いつまで経っても頂上に着かないぞ〜」
ハハ〜我慢します(¨;)
ここからの20分が大変でした。
暑い〜疲れた〜もうダメ〜 休んでよ〜 と心の中で愚痴りながら、親分とOniに付いていく。
は〜、やっと着いた〜倒れるように座り込んだわたしでした・・・
ここは2等三角点。
そよ風に汗も引いて・・・
1時間弱休憩して下山。
帰りはこの斜面を藪こぎで・・・
登りと同じルートを使うなんて軟弱なことはしないSeigo親分&Oniです。
コンパスをセット、藪に突入!
ハイマツと笹とを掻き分けて歩く。時々ハイマツの枝から落ちて登るのに苦労。
ときおり現れる残雪が救いで・・・・
その残雪に熊フン発見!
熊さんも藪の中でウンチするより雪の上がいいらしい♪
リフトの土台らしいコンクリートの広場に到着し藪こぎ終了。
あ〜虫が〜またまた群がってきてまた発狂寸前!
ここからは作業道、でもその道はまたまたフキの海!
作業道の途中にも熊フンがあちこちに!
作業道の終わり近くで。
フキ採りたい!と山菜オバサンになるわたし。
乗り気じゃなかったSeigo親分&Oniも、山菜オジサンに!
フキの束を抱えて車に戻った。
車にのる前にダニチェックします。
ダニ、絶対うちに持って帰らないこと、これは鉄則。
クークーにくっついたら可哀相なので・・・
それにしても疲れた山行。暑さと虫にやられたなぁ〜
芦別本谷よりルート的にも時間的にも全然楽勝のはずなのに、暑さに弱いわたし・・・
それでもしっかりネギとフキをゲット!
昨夜は爆睡でした。
6/16(日)
6:25→トマムスキー場近く駐車地8:40〜9:00→作業道分岐9:28→展望台11:30→トマム山11:55〜12:42→コンクリート広場13:50〜14:05→分岐14:40→駐車地15:10
上り:2時間55分 下り2時間30分
腰痛騒ぎから2週間、もう痛くないし・・・
無理は出来ないけど、花を見に行くくらいならいいんじゃない?
で、どこへいくか。大雪の花はまだ早いしね〜。
今頃の花なら芦別岳のツクモグサ。見たいなぁ・・・
ツクモグサ、見るなら新道からいくより、残雪期の本谷を登らなきゃ!
なんだかんだで結局、腰痛持ちとしては超ハードなコースを選択してしまった・・・・
土曜日、仕事を済ませて出発。
太陽の里キャンプ場に着いたのは夕方7時。
ファミリーキャンパーが一組で、ほとんどが山屋さんのテント、この時期の芦別岳本谷は人気が高い。
翌朝3時起きで4時前に出発。キャンプ場から歩く。
柔らかな緑が美しい春のユーフレ谷
順調に歩き、滝で休憩。3人組が休憩している。
3人組が「あら〜、お〜」
Yokoちゃんたち、お馴染みの3人組でした。彼らは1稜を登るという。今が旬のYokoちゃん、さすがだね!
いつもの丸木橋で。
今回は水量が多く、渡渉は水没必至。丸木橋を四つん這いで。10年前はスタスタ歩いたけど、今は・・・
2人並んだ四つん這い姿を、向こう岸の彼らが写真撮っているではないですか!プンプン
さてユーフレ小屋に到着。しばし休憩。幽霊が出るというのは本当?
本谷にはしっかり雪が詰まっている。
だんだんきつくなって、ここらでアイゼンを装着。
どんどん斜度が増して。
登ってくるYokoちゃんら
足場を確保して見下ろしてみると・・・
1稜に取り付いたのだろう、彼らの姿は見えない。
もうすぐコル。ここは我慢のしどころ。一歩ずつ喘ぎながら登ります。本当に辛い・・・
やっとこさコルに到達。アイゼンを外して休憩。
側壁を登るクライマーが見え、コールが響きわたる。
頂上まであと少しだけど、これが辛いんだよね〜
さあ頑張ろう
頂上直下で、会えました〜
ツクモグサさん!
こんなに苦労しないと会えないなんて、やはり高嶺の花なのです。
頂上到着、やれやれ・・・
もう今回で終わりといいながら、何度このピークに立っただろう・・・
クライマーが上がってきて「暖ったけ〜」って・・・岩は日陰で寒かったらしい。ご苦労様。
ここまで登ったあとのクライミングなんてもう出来ない〜彼らの若さが眩しい。
富良野盆地を見下ろして、下界は暑そうだな〜
1稜を登ってくる3人を待っててあげたかったけど、帰りの新道も長い。もう下りよう。
下山開始、直下の急斜面だけ要注意。
雲峰山から本峰を振り返る。
ヘロヘロの2人をミネザクラが慰めてくれる。
そこから長い長い新道、足を引きずって歩いた。
腰が痛くならなかったことだけは幸い。
もう疲れ果てました〜
もう少しで登山口というところで、Oniが木の枝に足を引っかけて前のめりに転倒!
切り株に頭をぶつけたみたい。
「血が〜!」と大騒ぎするOni・・・でも大事には至らず、良かった〜
ヘルメットしとけば良かったのに、せっかく持ってたんだもの♪
怪我は大したことはなかったものの、シャンプーできずちょっと気の毒でした・・・
太陽の里3:50→旧道登山口4:15→ユーフレ小屋6:12→芦別岳10:40〜11:10→鶯谷12:42→キャンプ場14:48
登り:6時間50分 下り:3時間40分