レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、前戦F1イタリアGP決勝でマックス・フェルスタッペンに起きてしまったピット作業ミスが今週末のロシアGPで再び発生することはないと語った。
モンツァ・サーキットで行われたイタリアGP決勝はフェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)がクラッシュし、2台ともリタイアするという結果に終わってしまった。しかし、フェルスタッペンがピット作業ミスでタイムをロスすることがなければ、そもそもこの2台が接近することはなかったはずだ。
マルコは、そのピット作業ミスの原因についてドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「レギュレーションが変更されていたんだ」
「安全のため、メカニックの準備が整ってからクルマを出すまでに0.15秒の時間を置かなくてはならなくなったんだ」
レッドブルのメカニックたちはこれまでほかのチームよりも非常に短時間でピット作業を行うことで知られていたが、マルコによればこのレギュレーション変更の影響でモンツァでは1人のメカニックが小さなミスを犯してしまっていたのだという。
「ボタンが押されていなかったんだ。それでジャッキ担当者がクルマをリリースすることができなかったんだ。かなり長い時間待っていたもののね」
マルコは、レッドブルは今週末のロシアGPに向けてこのミスの原因を完全に理解しており、もう同じことは起きないはずだと主張している。
「我々は継続的に訓練を行っている。そうでなければ、普段からピットストップで最速タイムを刻むことはできないだろう」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「システムを改善したから、このようなミスはもう起きないよ」