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436 2018/08/03(金)
海沿いのリゾートで1年間のバイトをしたときの話です
敷地内に広い散策路があり、水場やアスレチックスもあるため、夜間は酔っ払い客や不法使用者の侵入が絶えない場所だった
実際大小事件はあったが、オーナーと地元が箝口して表沙汰にはならなかったらしい
くまなく一周すると二時間はかかる敷地を社員やバイト、警備員の夜勤担当の二人組が交代で見回る事になっていた
事前に敷地内に現れる肉と言われる化け物について説明があった
最初に会った一度だけ、体調を崩すらしい
他に特に害はない
絶対に口外しないことと約束を交わし、就業契約となった
肉については他に誰も詳しくは教えてくれなかった
俺は巡回開始後二日目にして早くも肉を見た
敷地内に広い散策路があり、水場やアスレチックスもあるため、夜間は酔っ払い客や不法使用者の侵入が絶えない場所だった
実際大小事件はあったが、オーナーと地元が箝口して表沙汰にはならなかったらしい
くまなく一周すると二時間はかかる敷地を社員やバイト、警備員の夜勤担当の二人組が交代で見回る事になっていた
事前に敷地内に現れる肉と言われる化け物について説明があった
最初に会った一度だけ、体調を崩すらしい
他に特に害はない
絶対に口外しないことと約束を交わし、就業契約となった
肉については他に誰も詳しくは教えてくれなかった
俺は巡回開始後二日目にして早くも肉を見た
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先輩と遊歩道を歩いていると、懐中電灯の照らす先に唐突に現れた
先輩は
あ、肉だ 避けろ
といって俺を引っ張り道を外れた
肉は、幼稚園生程度の身長で、何も着ていない
肌色で、ずんぐりむっくりしていた
頭と首と胴体の境目がわからず、皮がダルダルに伸びており、目も鼻もわからなかった
かろうじて口のようなものは見えたが、人間で言うところの腹のあたりに位置しており、異常だった
手足ははっきりしており、非常に短く肘や膝の区別がつかなかったが、ピョコピョコとゆっくり歩いていた
俺達には気づいており、すれ違い様に一瞥したように見えたが、そのまま通りすぎていった
非常に甘い臭いがした
先輩は
あれな、あれが肉だよ
お前明日から寝込むぜ
と笑って語り、翌朝すぐに主任に連絡してくれた
俺は三日シフトを外れ、休暇を取らされた
翌日帰宅後昼より酷い発熱と下痢が起き、二日ほど何も食べられず寝込んだ
噂は本当だった 冷静になったあと俺が一番恐れたのは何かウイルスにでも感染したのではないかということだったが、後日病院で調べてもらったところ何も出てこなかった
バイトは予定通り1年間続けたが、肉を見たのはあの一度きりだった
先輩は
あ、肉だ 避けろ
といって俺を引っ張り道を外れた
肉は、幼稚園生程度の身長で、何も着ていない
肌色で、ずんぐりむっくりしていた
頭と首と胴体の境目がわからず、皮がダルダルに伸びており、目も鼻もわからなかった
かろうじて口のようなものは見えたが、人間で言うところの腹のあたりに位置しており、異常だった
手足ははっきりしており、非常に短く肘や膝の区別がつかなかったが、ピョコピョコとゆっくり歩いていた
俺達には気づいており、すれ違い様に一瞥したように見えたが、そのまま通りすぎていった
非常に甘い臭いがした
先輩は
あれな、あれが肉だよ
お前明日から寝込むぜ
と笑って語り、翌朝すぐに主任に連絡してくれた
俺は三日シフトを外れ、休暇を取らされた
翌日帰宅後昼より酷い発熱と下痢が起き、二日ほど何も食べられず寝込んだ
噂は本当だった 冷静になったあと俺が一番恐れたのは何かウイルスにでも感染したのではないかということだったが、後日病院で調べてもらったところ何も出てこなかった
バイトは予定通り1年間続けたが、肉を見たのはあの一度きりだった
438
以上です
そのバイト先ではもう当たり前のような存在で、皆慣れたものでしたが、俺は非常に恐怖した
初回のみ体調を崩すというところが引っ掛かり、一時感染症恐怖症と診断され心療内科にも通院した
今は何事もなく元気だが、なにしろ怖かった
おわり
そのバイト先ではもう当たり前のような存在で、皆慣れたものでしたが、俺は非常に恐怖した
初回のみ体調を崩すというところが引っ掛かり、一時感染症恐怖症と診断され心療内科にも通院した
今は何事もなく元気だが、なにしろ怖かった
おわり
441
一度だけウィルスのように体調が崩れるとかこえーな
2度目は見なかったけど、先輩は何回も見た感じなんだね
2度目は見なかったけど、先輩は何回も見た感じなんだね
442
>>437
外見イメージまんまぬっぺふほふだな
外見イメージまんまぬっぺふほふだな
ぬっぺふほふまたはぬっぺっぽうは、
『画図百鬼夜行』や『百怪図巻』などの江戸時代の妖怪絵巻にある妖怪。顔と体の皺の区別のつかない、一頭身の肉の塊のような姿で描かれている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ぬっぺふほふ
引用: 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?351
コメント
コメント一覧 (34)
昔このリゾートで亡くなって放置された死肉から生まれたのだろうか
なんだか肉が可愛く思えてしまった
いやまぁ目の前で見たら怖がると思うし可愛いなんて思えないのだろうけど
意外と素早くて捕まらないので、家康の命でとりあえず外に追ん出されたんだと
その肉を食うと不思議な力が身につくそうな
面白い逸話
不思議な力が身につくって神に近い存在なのかな
肉を食べるとというだけの繋がりだけど
人魚肉を食べると不老不死になるって話を思い出した
桃みたいな味がしそう
中国じゃ肉人って呼ばれてるヤツ。
いっぺん喰ってみたいよなw
食うと特殊な効果がつくっていう
見つけた人は選ばれし者だからぜひ食ってみて欲しい
ぬーべーにも出てきたから地味に知名度あるヤツ
なお、食っても食っても減らないので、食われることに頓着はないとか。
あの作品でも「あやかし」の肉は美味という設定だったけど。
甘い臭いってのがまた何か不思議臭漂わしてるわ
そのリゾート地を中国資本が狙っているかもしれん
(シュババ)
食べても食べても再生する中国のアイツですね!!!!
甘い匂いするらしいで
遭遇するならえらい迷惑!
無理ゲーじゃん
「ぬっぺっぽう」かなと思ったらやっぱりそうだったw
それ、脂肪の臭いの方だと思うぞ?
※14
同じく。
忌諱するものであって食べるものじゃないだろう。
食ったその時は良くても食った後のこと考えねえのかよ あほ過ぎる
怖すぎるわ
死後バケモノになるわ、敷地を追い出されるわ、食うために捕まえられそうになるわ…
散々な目にあってきて、ここでは自由にでき出来て道まで譲ってもらえるんだもんね。
今も夜の散歩を楽しんでいたらいいなあ。
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