タグアーカイブ: サロメ

【二期会サマーコンサート2024】 出演者特別寄稿
メゾソプラノ加納悦子「ディーヴァの本番前のルーティン」

8月3日(土)夕、毎夏恒例の「二期会サマーコンサート」。コロナ禍以来5年ぶりに開催します!
東京二期会が誇る、人気・実力派、若手からベテランまで15名のアーティストによる、珠玉のオペラ・アリアや声楽曲をお楽しみください!

現在、X(旧ツイッター)で出演者を紹介中ですが、4人目にご紹介するメゾソプラノ加納悦子は、海外の劇場でも活躍を重ねてきた二期会アーティストの一人。
今回のサマーコンサートでは、ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』より"抜け目のない狩人は" を演奏いたします。
今日はそんな彼女から、海外で共演したとある歌手の舞台裏でのエピソードを寄稿いただいたので、ご紹介いたします。

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加納悦子(メゾソプラノ)


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「ディーヴァの本番前のルーティン」


オランダのオペラハウスといえば、最大都市アムステルダムのナショナル・オペラが有名ですが、もう一つ、ライスオペラ(Nederlandse Reisopera)というカンパニーがあって、国際的にはDutch Touring Opera 、つまり「オランダ旅オペラ」というわけで、その名の通り、オランダ各地を巡業していくオペラカンパニーです。オランダ最東のエンスヘーデという小さな町に本拠地を置き、そこで練習して完成させたオペラを、出演者やスタッフ自ら各都市に出向いて行って公演を行うのです。私もかつてこのカンパニーと共に多くのオペラに出演した経験があります。今でこそ日本でも新国立劇場の引越公演が札幌であったりして意外ではありませんが、当時(30年くらい前)ではそのようなお話しはあまり聞いたことがなく、ドイツの歌劇場でもその拠点都市の公演に観たい人が出掛けていって鑑賞するのが当たり前だったので、旅オペラというやり方は私にとって新鮮でした。

「こちらから出向いていく」というのは一見便利そうなのですが、やるほうはとても大変です。オランダはご存じの通り小さな平地の国なので、遠い町でも車で4時間くらいで行くことはできますが、大道具・小道具や衣装などを毎回一切合財エンスヘーデの倉庫から運んで、舞台セットをあっという間に組み立てて、出演者は前日か当日に大型バスで行って、公演が終わったら夜中でも再びバスで戻り、一日二日休んでまた遠征していくというハードスケジュールを、一つのプロダクションについて10回くらい繰り返すので、慣れるまでは疲れました。でも、これもルーティン化すると、少しは楽しくこなすことはできます。何より、多くの特色ある街並みを見られたのは良い経験でした。

さて、やっとここで本当のルーティンのお話しをします。このライスオペラの多くの演目の中で、「サロメ」(R.シュトラウス)に出演したことがあります。この公演の演出は日本でも馴染み深いヴィリー・デッカー氏によるもので、二期会でも2019年に同じ演出の「サロメ」が上演されたのでご覧になった方もあるかもしれません。舞台がすべて階段になっていて、全員の登場人物が常に舞台上にいるという演出です。そしてなんといっても、20人近い歌手に加えてその他の俳優もすべてグレー系のズボッとしたフェルト生地衣装を身に着け(舞台上で異様に暑いです)、極めつけは全員髪の毛のない(禿げ頭)で白い顔であるという、ある意味挑戦的な舞台でした。それにはデッカーさんの特別な意図があるのですが、そのお話しは「ルーティン」と関係がないので割愛するとして、そのときは階段の昇降も相まってとても体力が必要だったので、特に主役のサロメ役がどれだけ大変だったかは想像に難くありません。

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ヴィリー・デッカー演出『サロメ』(2019年 東京二期会公演より)


そして、表題サロメ役を当たり役としていた、あるアメリカのソプラノ歌手の本番前のルーティンを私は今でも忘れることができません。R.シュトラウス「狂気の娘・サロメ」を絵に描いたような素晴らしいパフォーマンスと、その仕事ぶりも極めてプロフェッショナルで無駄がなく、正にプロ歌手の鑑のような印象でありましたが、それと同じくらい私の記憶に残っているのが、その彼女の本番前のルーティンです。

この体力・気力的に厳しいオペラ公演の主役を最高のパフォーマンスで乗り切るために毎回彼女がしていたことは「上演開始前のメイクの時に、茹でてオリーブオイルを絡めただけのパスタを一人前食べる」というものでした。美しいブロンドの髪をきつくアップにさせられて透明のビニールでぴったりと包まれたうえに、頭だけでなく顔にも首にもすべて真っ白のドーランを塗られながら、彼女は鏡の中の自分を上目遣いに厳しく見つめ、ソースのかかっていないパスタを黙々と食べていました。(ソースをかけると、余計な油で消化に悪いからだそうです。)

メイク室の彼女の周りだけ誰も近づけないような鬼迫が漲り、その時の光景は私の古い記憶の中に全く劣化することなく残り続けています。なぜわざわざメイクの際に食べていたのかは分かりませんが、恐らく開演時間から逆算して、食べたパスタのエネルギーがちょうど上演の最中に発揮できるように考えられたのではないでしょうか。毎回異なる遠征先の劇場の食堂のコックさんにメニューにないパスタを注文し忘れないこと一つとっても、手間のかかるルーティンですね。もちろん、彼女が終演後やお休みの日に私たちとご飯を食べたりお酒を飲みに来たことはありませんでした。

あぁオペラって大変だぁ!!

加納悦子 記      


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ラショナル・ライスオペラ R.シュトラウス『サロメ』
加納悦子(ヘロディアスの小姓役) メイク室にて(2枚とも)



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summer2024_thumb.jpg 公演チラシ(PDF)■■■ 公演情報 ■■■
二期会サマーコンサート2024
~珠玉のオペラ・アリアと声楽曲の夕べ~

日時:2024年8月3日(土)
   18:00開演(17:30開場)
会場:渋谷区文化総合センター4F さくらホール
(JR「渋谷駅」南改札西口より徒歩5分)
料金:(全席指定・税込)  一般¥5,000、愛好会会員¥4,000、学生¥2,000
 《チケット発売中》
◆何枚でもお得にお求めいただける「二期会オペラ愛好会」に是非ご入会ください!
▼予定プログラム全曲、コンサート概要はこちらから
二期会サマーコンサート2024 ~珠玉のオペラ・アリアと声楽曲の夕べ~ - 東京二期会
  主催:公益財団法人東京二期会

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

*未就学児のご入場はお断り申し上げます
*やむを得ぬ事情により出演者・演奏内容が一部変更になる場合がございますので予めご了承下さい


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ヴァイグレ×デッカーの『サロメ』開幕!

東京二期会オペラ劇場 R.シュトラウス『サロメ』、両キャストの初日が明けました!

常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレ率いる読売日本交響楽団は、日に日に音楽のボルテージを増し、公演初日は最高潮に!
また公演に向け、連日キャストらと『サロメ』の世界を構築してきた演出のヴィリー・デッカーも、両組の初日ではカーテンコールに登場しました。

その舞台の様子の一部を写真でご紹介いたします。























公演は残すところ、あと2日。両組初日の公演をご覧になった多くの方から大変ご高評をいただいております。
当日券のご用意もございますので、今週末は是非東京文化会館へ!
ご来場おまちしております!

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▼『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演〉2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー/管弦楽:読売日本交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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明日6月5日(水)開幕! R.シュトラウス『サロメ』 公演当日のご案内

いよいよ明日6月5日(水)から9日(日)まで東京文化会館大ホールにて、東京二期会オペラ劇場 R.シュトラウス作曲オペラ『サロメ』を上演いたします。(4回公演)


ゲネプロより(撮影:三枝近志)

今回の舞台についても、多くのウェブメディアに取材、報道が掲載されていますので、公演を前にその一部をご紹介いたします。

▼各メディアによる稽古場レポート
東京二期会オペラ劇場『サロメ』~ウィリー・デッカーとセバスティアン・ヴァイグレが揃った初リハーサルに潜入 - CLASSICA JAPAN

東京二期会オペラ劇場『サロメ』開幕へ 稽古場レポート&指揮者ヴァイグレよりメッセージ動画が到着 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

いよいよ開幕!R.シュトラウスの傑作《サロメ》(チケットぴあ) - Yahoo!ニュース

▼ぴあアプリ「水先案内人のおすすめ」評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウがいまみるべき1本にご紹介いただきました!
水先案内人 東条碩夫(音楽評論家)がセレクト いま、最高の一本 東京二期会オペラ劇場「サロメ」
水先案内人 樋口裕一(作家)がセレクト いま、最高の一本 東京二期会オペラ劇場「サロメ」


それでは、期間中の公演当日のご案内を致します。 【6/4(火)18:00掲載】
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》
東京二期会オペラ劇場 2019年6月公演
リヒャルト・シュトラウス 作曲 『サロメ』 オペラ全1幕
<日本語字幕付原語(ドイツ語)上演>
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
当日券と公演タイムテーブルのご案内
 
6月5日
(水)
6月6日
(木)
6月8日
(土)
6月9日
(日)
当日券
S A B C
S A B C
S A B C
S A B C
当日券販売
/窓口受付
17:00~
12:30~
12:30~
12:30~
開場
17:30
13:00
13:00
13:00
開演
18:30
14:00
14:00
14:00
上演時間
全1幕 約100分 ※途中休憩はありません
終演予定
20:10
15:40
15:40
15:40
東京文化会館
=アクセス=
<JR>
[山手線][京浜東北線][上野東京ライン][宇都宮・高崎線][常磐線]
[東北・上越・北陸・秋田・山形新幹線]=「上野駅」公園口から徒歩1分
<地下鉄>
[銀座線][日比谷線]=「上野駅」7番出口から徒歩5分
<京成電鉄>
[京成本線]=「京成上野駅」正面口から徒歩6分

お車でご来場のお客様は東京文化会館ウェブサイトをご覧ください
>>交通アクセス - 東京文化会館|来場者の皆様へ
本公演は途中休憩がございませんので、お時間には余裕をもってご来場ください。また、開演後は開場係の案内に従ってご入場いただけますが、自席にお着きいただくことは出来ませんので、あらかじめご了承ください。
◆上記、販売予定当日券は4日17:00現在の情報です。以降の販売状況により公演当日より前に販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
◆学生席(前売のみ)は全日程ご用意がございます。ご予約は公演の「前営業日まで」に二期会チケットセンターへお電話にてお申し込みください。
◆公演タイムテーブルは、当日の演奏・進行によりずれる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼オペラ『サロメ』公演情報ページはこちら
2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー/管弦楽:読売日本交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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開演間近!
R.シュトラウスの真髄に触れる『サロメ』を

開幕まで数十時間と迫った『サロメ』公演現場からレポートです。

今回の舞台セットは舞台いっぱいに飾られた巨大な階段。
高低差も非常に大きく、以下の写真のように最上部から見るとピットがかなり小さく見えますね。



今回の公演では東京ヴァージョンとして、照明デザインのハンス・トェルステデが照明を新たに再構築しています。
華やかな宮殿内に続く大階段を照らす月光が、音楽と絶妙に絡む様にご注目下さい。


ハンス・トェルステデと日本側スタッフが共に

指揮のセバスティアン・ヴァイグレと演出のヴィリー・デッカーは、他プロダクションでの協働経験があり、音楽と演出のそれぞれの要望を話しあいながら、濃密なドラマを練り上げています。
ヴィリー・デッカーは精力的に歌手と話しあいながら、ともすればアバンギャルドな部分が強調されるこの演目から、心理劇としてのサロメを深く掘り下げて描いています。


稽古中に意見を交わす指揮者と演出家

ここで指揮者と演出家からのメッセージをご覧ください!

▼指揮セバスティアン・ヴァイグレ、『サロメ』を語る!

▼演出ヴィリー・デッカーから自身の『サロメ』についてのメッセージ


今回オーケストラピットに入るのは読売日本交響楽団。指揮のセバスティアン・ヴァイグレが同オーケストラの常任指揮者就任後、初のオペラ公演となり、ピットいっぱいの大編成のオーケストラから圧倒的な音楽を奏でています。



二期会歌手陣も主役の両ディーヴァ、森谷真理、田崎尚美をはじめ、R.シュトラウスのこの名作を存分に楽しんで頂けること請け合いです。

一瞬も目を離せない、約1時間40分の凝縮されたオペラ体験は間もなく。どうぞお見逃しなく。

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▼『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演〉2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー/管弦楽:読売日本交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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「新時代、ヴァイグレ元年」
~6月公演『サロメ』に向けて



6月公演『サロメ』の指揮者セバスティアン・ヴァイグレは、去る5月14日にサントリーホールでの読売日本交響楽団常任指揮者就任演奏会の指揮台に立ち、大成功を収めました!

前プロ、2000年に読響が初演した現代ドイツの作曲家ヘンツェの「七つのボレロ」は、指揮者とオーケストラの固い絆を約束するような、まるで開幕のファンファーレ。そして、後半のブルックナーの大作「交響曲第9番」は、まるで長い小説を読み終えて裏表紙を閉じてしまうのを惜しむような、最終楽章の終わりの後の長い静寂が、すべてを証明していたことでしょう。サントリーホールが深い感興に包まれ、瞬く間に熱い拍手が広がりました。



終演後の懇談会でも、『サロメ』への期待を語ってくれました。
「『サロメ』を書いた時期というのは、リヒャルト・シュトラウスが古代ギリシャの物語に非常に凝っていた時期でもあります。 この時期、とてもコンパクトでありながら、非常に内容の濃い作品を立て続けに作曲しました。つまり、それが『サロメ』であり、『エレクトラ』であり『ダフネ』です。
2017年に協働した『ばらの騎士』は、いわゆる成熟した作品で、『サロメ』はそれとはまったく違うタイプですが、非常に中身が濃い。 前回『ばらの騎士』での協働はすばらしかった。私は『サロメ』をすでに6つのプロダクションで指揮しており、今回のコラボもとても楽しみです。」

就任演奏会を幸福なうちに終えると、ヴァイグレはすぐに東京二期会6月公演『サロメ』の稽古場に合流しました。




「(オペラを作るときは)オーケストラとのリハーサルでは、私が、歌います。その歌手の特徴なども考えながら。」そんなふうに語っていたマエストロ。『サロメ』は、ヨカナーンの「声」にサロメが魅了される物語ですが、マエストロの声はどうやら早くも二期会のキャストの心を掌握し始めているようです?!


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▼『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演〉2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー/管弦楽:読売日本交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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第57回大阪国際フェスティバル2019『サロメ』
デュトワ&大フィル、豪華歌手陣によるR.シュトラウス傑作オペラの神髄!

いよいよ来月6月8日、大阪のフェスティバルホールにて、「大阪国際フェスティバル『サロメ』」が上演されます。
残念ながら病気療養のため、尾高忠明マエストロの降板がありましたが、このオペラ上演に向けて、マエストロの情熱を引き継いだのは、巨匠シャルル・デュトワ。そして、サロメ役には世界的なソプラノ、リカルダ・メルベートと、福井 敬を始めとした二期会の誇る14名の豪華歌手陣、大阪フィルハーモニー交響楽団が、リヒャルト・シュトラウスの音楽の神髄に迫ります!

▼王ヘロデ:福井 敬 コメント動画

▼王妃ヘロディアス:加納悦子 コメント動画

▼ヨカナーン:友清 崇 コメント動画


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■■■ 公演情報 ■■■
第57回大阪国際フェスティバル2019
リヒャルト・シュトラウス/サロメ
(演奏会形式/全一幕/原語上演・日本語字幕付き)

日時:2019年6月8日(土) 15:00開演(14:00開場)
会場:フェスティバルホール(大阪市北区中之島2-3-18)
料金:(全席指定・税込)
 ・S席:8,500円
 ・A席:7,000円
 ・B席:6,000円
 ・BOX席:14,000円
 ・バルコニーBOX席:17,000円(2席セット)
 ・学生席:1,000円
出演:
シャルル・デュトワ(指揮)/大阪フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
サロメ リカルダ・メルベート(ソプラノ)
ヘロデ 福井 敬(テノール)
ヘロディアス 加納悦子(メゾソプラノ)
ヨカナーン 友清 崇(バリトン)
ナラボート 望月哲也(テノール)
ヘロディアスの小姓/奴隷 中島郁子(メゾソプラノ)
ユダヤ人1 高田正人(テノール)
ユダヤ人2 菅野 敦(テノール)
ユダヤ人3 児玉和弘(テノール)
ユダヤ人4 岡本泰寛(テノール)
ユダヤ人5 畠山 茂(バスバリトン)
ナザレ人1/カッパドキア人 北川辰彦(バスバリトン)
ナザレ人2 秋谷直之(テノール)
兵士1 大塚博章(バス)
兵士2 斉木健詞(バス)

●チケット取扱
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:130-686】
ローソンチケット 0570-084-005【Lコード:53254】
CNプレイガイド 0570-08-9990
e+(イープラス)
セブンチケット

▼公演情報ページはこちら
2019年度|大阪国際フェスティバル - 公益財団法人 朝日新聞文化財団
第57回大阪国際フェスティバル2019 リヒャルト・シュトラウス/サロメ|公演スケジュール - 大阪フィルハーモニー交響楽団

尚、当日は東京でも東京二期会オペラ『サロメ』(指揮セバスティアン・ヴァイグレ/演出ヴィリー・デッカー/管弦楽 読売日本交響楽団/会場 東京文化会館)が同時開催されます!
オペラ『サロメ』の東西競演にどうぞご注目ください!!

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6月公演『サロメ』~ドイツオペラのテノールの王道を歩む!ヘロデ役・今尾 滋インタビュー

6月公演『サロメ』でヘロデ王役を演じる、テノール今尾 滋。
もともとはバリトンとして十分すぎるほどのキャリアを積んだ後、テノールに転向。とりわけドイツオペラでの活躍が著しく、東京二期会では11年『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオを好演。
往年のワーグナー・テノールであるルネ・コロからも絶賛されたという、その硬質できらめくような響きの歌唱は、2013年日生劇場のベートーヴェン『フィデリオ』フロレスタン役でも絶賛され、ドイツオペラのテノールとしての地位を確立しました。
そして、今回、R.シュトラウス『サロメ』の大役ヘロデ王として舞台に立ちます。本公演に向けて、話を聞きました。

 テノール 今尾 滋

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Q. 今回のヴィリー・デッカー演出『サロメ』のヘロデ王は、どのような人物でしょうか。

今尾: 常に「不安である」というのが、ヘロデの特徴だと思います。彼は、先王ヘロデ大王(オペラには登場しないヘロデの父)と違って、自分の実力、能力で王になったわけではありません。それゆえに、将来の不穏さや洗礼者ヨハネ(ヨカナーン)の力を読みぬく勘の良さみたいなものは持っていて、でもいつも自分では決められない、リーダーシップのない、王族の中で例外的に弱い存在だと思います。


2011年11月『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ役

Q. 不安であるがゆえに注意深い、用心深いということでしょうか

今尾: いつも逃げ場を探している、という感じですね。
ヘロディアスのことをもはや愛の対象と見られなくなっていても、その存在には頼らざるを得ない。酒池肉林の宴を催すのも、「これはローマ皇帝からいただいた酒だ」といって権威づけて飲み干すのも、そうした心象のあらわれでしょうし、サロメにあれほどまで迫っていくのも、おそらく現実の不安から逃れたい一心なのではないかと思っています。


2013年 日生劇場『フィデリオ』フロレスタン役
撮影:三枝近志 写真提供:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]

Q. すでに舞台装置である巨大な階段の上で稽古をしていますが、いかがですか?

今尾: 膝がキツイです(笑)
若い頃は、こんなのなんともなかったのですけど・・・役作りと言いたいところですが、いや、「地」でもう足元が・・・お客様にも、そんな姿を見ていただきたいな、と(笑)。 演出に触れることですが、下手から上手に向かって緩やかに斜め下がりになっていて、単に階段というだけでなく、とても不安定ですよね。ある意味、ヘロデ自身の心象の中で演技をしているような感じかな。わからないですけどね。


2016年9月『トリスタンとイゾルデ』メロート役(中央)

Q. 最後に、着実に拓いきたドイツオペラのレパートリーの道。自身ではどのように考えているのでしょうか。

今尾: もとより、歌手になろうと思う前からワーグナーが大好きだったんですね。声楽を始めてからも、当初はバリトンで、自分の声はワーグナーのバリトン役には合わないな、と思っていました。サントリーホール・オペラ・アカデミーの講師をしていたとき、指揮者のニコラ・ルイゾッティ氏から「君は絶対テノールだ」と言われたことが、私の心を熱く動かしまして、それまでも実は何度か試みてはうまくいかなかった声種転向を、これが最後というつもりでチャレンジしました。すると、テクニックもついてきていたのでしょう、手ごたえを感じることができたのでした。テノールとして最初に歌ったのが『ヴァルキューレ』のジークムントでした。
ドイツオペラのテノールは、内面的な充実があってやりがいがあります。また、やはり自分の声にも合っていると思います。これからも、ワーグナー作品は、もう歌えるだけ歌いたいですし、ベートーヴェンの『フィデリオ』もまた歌いたいですし、そしてリヒャルト・シュトラウスも。理想ばっかりで、すみません(笑)。
ヘロデ、聴きにいらしてください!

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▼『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演〉2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー/管弦楽:読売日本交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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『サロメ』の巨大な舞台装置が稽古場に登場!

世界的演出家ヴィリー・デッカーによる『サロメ』。ついにハンブルク州立歌劇場から、その巨大な舞台装置の実物が稽古場に登場しました!

「東京二期会ツイッターより」
二期会『サロメ』ゴールデンウィーク明けの本日は、稽古場の本格仕込みが開始!

本番で使用する舞台装置が稽古場に設置されての稽古です。一番上の段にのぼるとすごく高くて怖いです。でも歌手の皆さんはそんなことも気にせず縦横無尽に動きまわって歌っています。すごい!

そびえ立つヘロデ王の宮殿をあらわすような巨大な階段。この時代の不安定さと19世紀末の不安を表しているのか、ヘロデ王の宴席の用意もなく安定した場所が舞台の上には見当たりません。そして、舞台の中央に、地割れのような階段の裂け目。



稽古場の様子はこれからも随時東京二期会公式ツイッターから発信してまいります!

さて、現場の「生の声」が聴きたいという方は、ぜひ今週末5月12日(日)に開催される「日本リヒャルト・シュトラウス協会」にお出かけください!『サロメ』ヘロディアス役の池田香織が登壇。4月の『エロディアード』でエロデ役を演じたバリトン小森輝彦(リヒャルト・シュトラウス協会理事)と音楽評論家の広瀬大介(同協会事務局長)とのトークショーを東京文化会館大会議室で開催します。

■■■ イベント情報 ■■■
日本リヒャルト・シュトラウス協会
第182回例会「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」

日時:2019年5月12日(日)14:00開始/15:30頃終了予定
会場:東京文化会館 4階大会議室
出演:メゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦
司会:広瀬大介(日本リヒャルト・シュトラウス協会事務局長、音楽評論家)
入場料:協会非会員2,000円[協会年誌付] (協会会員は無料)

《協会より》
第182回例会は、4、6月の東京二期会公演に関連してシンポジウム「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」を開催します。両公演にご出演の池田香織さんをお招きして、当協会常務理事で『エロディアード』エロデ役を歌う小森輝彦さんと共に、作品と演奏の現場にまつわるお話を伺います。どうぞふるってご参加下さい。

●お申込み方法
日本リヒャルト・シュトラウス協会へ電話またはメールにてご予約ください。
電話:03-3582-1266(平日13:00~17:00/不定休)
メール:japanrs@tkk.att.ne.jp
お申込締切日:5月7日(火)
※お席に限りがございますので、定員になり次第、締め切らせて頂きます。

▼協会のウェブサイトはこちら
日本リヒャルト・シュトラウス協会

▼二期会blogの詳細告知はこちら
【告知】5/12(日)、日本リヒャルト・シュトラウス協会の例会にメゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦が登壇します!~『エロディアード』と『サロメ』をめぐって - オペラの散歩道(二期会blog)


▼『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演〉2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー/管弦楽:読売日本交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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【学生のみなさまへ】公演プログラム付!学生限定プレミエ・セット券のご予約は、〈5月28日〉まで!

令和元年、学生の皆様に朗報です!

新しい学校、新しい学年に慣れてこられたでしょうか?

東京二期会では、皆様の学校生活がもっと実り豊かになるように「学生限定プレミエ・セット券」を、期間限定で販売しています。学生の方にも一年を通して東京二期会のオペラに親しんでいただきたい、という想いから絶賛予約受付中です!

名作ぞろいの2019年度東京二期会オペラ劇場ラインアップ(4公演)。その「プレミエ公演(各公演の開幕日)」のチケットをセットにしました。
通常の学生券に加えて、公演プログラム(1部1,000円)を全公演に各1冊お付けします!作品世界をより深く知って味わっていただける記事が満載です。公演の記念にもなりますよ。

現在販売中のセット券の対象になる公演は次の4公演。
◆R.シュトラウス 『サロメ』 2019年6月5日(水) 18:30開演 東京文化会館大ホール
◆G.プッチーニ 『蝶々夫人』 2019年10月3日(木) 18:30開演 東京文化会館大ホール
◆J.オッフェンバック 『天国と地獄』 2019年11月21日(木) 18:30開演 日生劇場
◆G.ヴェルディ 『椿姫』 2020年2月19日(水) 18:30開演 東京文化会館大ホール


6月5日(水)は、ドイツオペラの名作『サロメ』
19世紀末を代表する詩人オスカー・ワイルドの戯曲が原作で、リヒャルト・シュトラウスが作曲。舞台は紀元30年頃の古代のパレスチナ。それは今まさに救世主イエスが世界史に登場せんとする時代です。そこは退廃と混迷、価値観の崩壊で揺れ動く世界。詩人ワイルドは、そこに世紀末爛熟のヨーロッパが抱えていた不安を見出し、官能と倒錯のドラマを書きました。
継父ヘロデ王から欲望の眼差しを向けられる16歳の少女サロメ。そのヘロデから「どのような願いでも叶えよう」と請われ、妖艶な踊りを踊るサロメが褒美に欲したものは、恋焦がれる預言者ヨハネ(ヨカナーン)の斬り落とされた首。サロメは恍惚として銀皿の上の載せられたヨカナーンに接吻をする・・・・・・七つのヴェールを一枚ずつ剥いでいくサロメの踊りとともに、オペラ史上に残る官能と倒錯の衝撃シーンです。
ワイルドの死後、シュトラウスが2年の歳月をかけオペラ化。世紀末芸術の集大成となる名作がここに誕生しました。大きな時代の変わり目にこそ上演するにふさわしい名作です。

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ

演出:ヴィリー・デッカー
今回は、ザルツブルク音楽祭、メトロポリタンオペラなど世界中の歌劇場で活躍する演出家ヴィリー・デッカーの演出で、指揮にはフランクフルト州立歌劇場音楽総監督に君臨するセバスティアン・ヴァイグレが登場します。東京二期会ならではの豪華な舞台にどうぞご期待ください!


その後も、オペラ入門にぴったりの名作をラインアップしています。
10月3日(木)は、ジャコモ・プッチーニ作曲の『蝶々夫人』
日本の長崎が舞台となったイタリアオペラの傑作です。没落した武家の娘で15歳にして芸者を生業にする蝶々さんの一途な愛の物語。随所に日本の旋律がちりばめられ、蝶々さんには気高い愛の精神が抱かれていて、プッチーニのジャポニズムへの敬愛を感じずにはいられない名作です。

指揮:アンドレア・バッティストーニ

演出:宮本亜門
指揮は若手ながら世界屈指のイタリアオペラ指揮者、アンドレア・バッティストーニ。今回が日本では初めての『蝶々夫人』の指揮となります。
そして、演出は宮本亜門!演劇やミュージカルのみならず数々のビッグなステージの演出を手がけてきた「世界のAMON」。今回の新制作プロダクションは、ワールド・プレミエとなる東京公演のあと、2020年にザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、デンマーク王立歌劇場での上演が決まっています。世界に先駆けての上演となる今回の公演をお見逃しなく!


今年2019年は作曲家ジャック・オッフェンバックの生誕200周年記念の年。11月21日(木)はオッフェンバックのオペレッタ『天国と地獄』
運動会で流れるギャロップを聴けば知らない人はいないでしょう。19世紀半ば繁栄のパリを熱狂させた喜歌劇。古代ギリシアの悲劇と当世の政治社会事情をパロディ化した物語とオッフェンバックの軽妙洒脱な音楽が、今も人々の心を躍らせます!

指揮:大植英次

演出:鵜山 仁
演出は芸術選奨文部科学大臣賞等多数受賞の鵜山 仁による新演出。指揮はバイロイト音楽祭やニューヨーク・フィルでも指揮をした大植英次。斬新でフレッシュな舞台にご期待ください!


最後の2020年2月19日(水)は、『蝶々夫人』と並ぶイタリアオペラの名作、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲の『椿姫』
19世紀裏社交界の華、ヴィオレッタの華麗ながらも悲しみの生涯を、宝塚歌劇団所属の気鋭の演出家、原田 諒が描きます。

指揮:ジャコモ・サグリパンティ
指揮には、パリ・オペラ座でも『椿姫』を指揮に好評を博しているイタリア人指揮者、ジャコモ・サグリパンティが二期会オペラに初登場!

イタリア、フランス、ドイツの名作が並ぶ、今シーズンの「学生限定プレミエ・セット券」は、5月25日(土)までの限定販売です。ご希望の方はどうぞお急ぎください!

今年はぜひオペラハウスデビューを!


■■■ 「学生限定プレミエ・セット券」内容 ■■■(公演詳細は橙色の公演名をクリック)

▼[1] 2019年6月5日(水) 18:30開演 会場:東京文化会館 大ホール
R.シュトラウス『サロメ』 オペラ全1幕 ~ドイツオペラの傑作!~
▼[2] 2019年10月3日(木) 18:30開演 会場:新国立劇場 オペラパレス
G.プッチーニ『蝶々夫人』 オペラ全3幕 ~イタリアオペラの集大成!~
▼[3] 2019年11月21日(木) 18:30開演 会場:日生劇場
J.オッフェンバック『天国と地獄』 オペレッタ全2幕 ~オッフェンバック生誕200周年記念~
▼[4] 2020年2月21日(水) 18:30開演予定 会場:東京文化会館 大ホール
G.ヴェルディ『椿姫』 オペラ全3幕(※詳細近日発表)
●上記4公演の学生席(いずれも初日公演に限ります)
●有料公演プログラム(1,000円相当)を各1冊進呈(公演当日、会場にてチケットをご提示ください)

■セット料金(税込):8,000円
■ご予約受付期間:2019年5月28日(火) 18:00まで受付中
■ご予約・お問い合わせ
 二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
●上記、電話のみでの受付となります

■ごあんない
・満28歳未満(2020年2月21日時点)の学生の方が対象です。
・4公演ともご予約されたご本人様のみのご利用とさせていただきます。譲渡・貸渡は無効となります。
・座席は公演当日「学生席受付窓口」にて指定となります。その際、ご本人の学生証を忘れずにお持ちください。
・ご本人の都合によるキャンセル、変更、払戻しはできません。

▼学生席をお求めいただける方の条件について詳しくは、こちらをご覧ください。
学生席について|チケットのお求め - 東京二期会

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【告知】5/12(日)、日本リヒャルト・シュトラウス協会の例会にメゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦が登壇します!~『エロディアード』と『サロメ』をめぐって

東京二期会「二つのサロメ」プロジェクト。4月公演J.マスネ『エロディアード』と6月公演R.シュトラウス『サロメ』。
今回は、日本リヒャルト・シュトラウス協会が主催する、「二つのサロメ」公演関連のイベントをご紹介いたします!
このイベントに東京二期会から登壇するのは、4月公演『エロディアード』エロディアード役、6月公演『サロメ』ヘロディアス役と続けて2作品の同一人物を演じるメゾソプラノ池田香織。そして、『エロディアード』エロデ役で出演するバリトン小森輝彦、二人のキャストです。小森は同協会の常務理事を務めております。司会は、同協会事務局長で音楽評論家の広瀬大介氏。


メゾソプラノ 池田香織

バリトン 小森輝彦

違うオペラの同一人物を続けて演じる池田。一方、小森も二期会オペラデビューとなった、2000年東京二期会・新国立劇場共催公演の『サロメ』でヨカナーン役を演じました。
「二つのサロメ」の経験者が二人揃うという稀有な機会。ここでしか聴けない話題が展開することでしょう。
ぜひお楽しみください!

■■■ イベント情報 ■■■
日本リヒャルト・シュトラウス協会
第182回例会「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」

日時:2019年5月12日(日)14:00開始/15:30頃終了予定
会場:東京文化会館 4階大会議室
出演:メゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦
司会:広瀬大介(日本リヒャルト・シュトラウス協会事務局長、音楽評論家)
入場料:協会非会員2,000円[協会年誌付] (協会会員は無料)

《協会より》
第182回例会は、4、6月の東京二期会公演に関連してシンポジウム「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」を開催します。両公演にご出演の池田香織さんをお招きして、当協会常務理事で『エロディアード』エロデ役を歌う小森輝彦さんと共に、作品と演奏の現場にまつわるお話を伺います。どうぞふるってご参加下さい。

●お申込み方法
日本リヒャルト・シュトラウス協会へ電話またはメールにてご予約ください。
電話:03-3582-1266(平日13:00~17:00/不定休)
メール:japanrs@tkk.att.ne.jp
お申込締切日:5月7日(火)
※お席に限りがございますので、定員になり次第、締め切らせて頂きます。

▼協会のウェブサイトはこちら
日本リヒャルト・シュトラウス協会

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【イベント・レポート】3/29(金)開催~《二期会プレ・ソワレ》テノール高田正人「講師」による、『エロディアード』『サロメ』プレトーク&國光ともこ・田崎尚美ミニ・コンサート

去る3月29日(金)に新宿にある舞台劇術活動の拠点地、「芸能花伝舎」にて4月公演『エロディアード』、6月公演『サロメ』のプレイベントを開催。講師にテノール高田正人、両公演のキャストを代表して『エロディアード』から國光ともこ、『サロメ』から田崎尚美、ピアノには『サロメ』の音楽スタッフ湯浅加奈子が出演しました。



芸能花伝舎では昨年、2018年3月にも東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『ノルマ』を前にプレトーク&コンサートを開催(テノール 城 宏憲と舞台構成の菊池裕美子が出演)。続いて8月には、9月のプッチーニ〈三部作〉公演に向け、すみだパークスタジオ内SASAYAカフェでのプレトークを開催し、「講師」高田正人が登場!
これらが好評で、ご来場のお客様から同様の企画の開催を希望される声を多数いただきましたので、今回の企画が実現に至りました!



今回のテーマは「ふたりのサロメ」。
これまでにもご紹介してきたとおり、4月公演『エロディアード』と6月公演『サロメ』は、同じ物語が大元となって作られたオペラで、音楽もドラマの内容もまったく違った作品です。
今回は、高田正人が、自身も2010年の東京二期会オペラ劇場『サロメ』(P.コンヴュチュニー演出)に出演した経験も交えながら、キリスト教の「聖書」などに見られるオリジナルの物語と、比較的オリジナルに近い『サロメ』、そして、フランスのロマンティックな物語に脚色された『エロディアード』という順番で、それぞれの物語の違いを解説しました。




解説の合間には、6月『サロメ』から田崎尚美、4月『エロディアード』から國光ともこ の両演目のサロメ役が登場し、高田からのインタビューに答えました。
そして、イベントの最後には「ふたりのサロメ」から、ご来場のみなさまに歌のプレゼント。國光サロメが、預言者ジャンへのピュアな恋心を歌う第1幕のアリア「彼は優しく、美しい」を披露すると、田崎サロメは、最期の絶唱、皿上のヨカナーンの首へ口づけを施しました。
まったく違った感情の表出でありながら、実は一途な想いであることに変わりはないという、不思議。ぜひ両演目ともご鑑賞ください!





そして今回は、イベントでの解説とインタビューの動画も公開いたしました!
イベントにお越しになれなかった方も、もう一度お話を聞きたいという方も、高田講師のユーモアあふれる詳しい解説をどうぞお楽しみください!

▼2つの「サロメ」、何が同じで何が違うか


▼登場人物相関図


▼R.シュトラウス『サロメ』解説&サロメ役田崎尚美インタビュー


▼マスネ『エロディアード』解説&サロメ役國光ともこインタビュー



▼『エロディアード』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会オペラ劇場
2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

▼『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●『エロディアード』&『サロメ』のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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世界のオペラ界の尊敬を集める演出家ヴィリー・デッカー、自身の決定版となる『サロメ』を創る!

世界中が興奮したザルツブルク音楽祭でのネトレプコ&ヴィラゾン主演の『椿姫』の演出家にして、世界のオペラ界の尊敬を集めるヴィリー・デッカーが自身の決定版『サロメ』の演出のために来日します!
今シーズンも、ハンブルクでは『ウリッセの帰還』、プラハで『ウェルテル』、ナポリで『カーチャ・カバノヴァー』、シュトゥットガルトで『トスカ』、フィレンツェでは『皇帝ティトの慈悲』など、デッカー演出の舞台は世界中で上演されています。

東京二期会とは、三菱信託音楽賞を受賞した2004年ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの共同制作公演ヤナーチェク『イェヌーファ』が出会いになりました。




続いて、2016年のライプツィヒ歌劇場との提携公演『トリスタンとイゾルデ』(二期会初演)では、今回も照明を務めるハンス・トェルステデと共に来日し、東京ヴァージョンを完成させ、美しくも悲しい悲哀物語を描きました。






それから3年。今回も充分な稽古の期間を取り、デッカー自身愛するR.シュトラウスの傑作『サロメ』を、二期会の歌手とともに作り上げます。
共同制作となるハンブルク州立歌劇場で好評を博してきた名舞台ですが、今回も東京公演のために、照明に新たに盟友トェルステデを迎え、デッカー自身“決定版”となる『サロメ』の完成に情熱を注ぎます。

『サロメ』ハンブルク州立歌劇場公演より ©Brinkhoff & Mögenburg

▼6月『サロメ』公演でハンス・トェルステデ氏とともに日本側の照明コーディネーターを務める喜多村貴氏に話を聞きました
オペラの舞台を支える職人たち:舞台を彩る光の魔術~照明デザイナー 喜多村貴 氏|オペラを楽しむ - 東京二期会

この4月、読売日本交響楽団の常任指揮者に就任した指揮のセバスティアン・ヴァイグレもデッカーともすでに多くのプロダクションを手掛けています。お互いに熱望した今回のプロダクションでの再共働を心待ちにしています!

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ ©読響

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▼東京二期会6月公演『サロメ』の公演詳細はこちら 《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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デッカーの名舞台『椿姫』。アンナ・ネトレプコがトラヴィアータをつとめ注目を浴びた2005年のザルツブルク音楽祭のライブがBlue-Rayで発売されています。

▼詳細
アンナ・ネトレプコ/ヴェルディ:歌劇≪椿姫≫ - TOWER RECORDS ONLINE
▼また、デッカーの『椿姫』は、2017年メトロポリタン・オペラでの上演映像が4月14(日)午前8時15分からWOWOWにて放送予定!
メトロポリタン・オペラ 《椿姫》S・ヨンチェヴァ主演 - WOWOW

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【二つのサロメ】~『エロディアード』エロデ役のバリトン小森輝彦に聞く~威厳ある王が抱く、少年のような恋心

ドイツのアルテンブルク・ゲラ市立劇場の専属第一バリトンを長きにわたり務め、2011年、日本人初となるドイツの「宮廷歌手」の称号を授かる小森輝彦。4月公演『エロディアード』にて古代パレスティナ・ユダヤの国を治めるエロデを務めます。
第一線のオペラ、オーケストラ・コンサートで引く手あまたの活躍を続ける小森。指揮のミシェル・プラッソンとは、2010年『ファウストの劫罰』、13年『ホフマン物語』と過去2回の東京二期会公演に主演し、共演を果たしてきました。
舞台の上ではもちろんのこと、ドイツでそうであったように、二期会オペラの稽古場でも小森は常にリーダー的な存在。毎回差し入れる自家製ドイツパンを楽しみにしている共演者も多いとか。

▼差し入れの自家製ドイツパンのこと
私の差し入れ Vol.3 Baritone 小森輝彦×自家製ドイツパン|オペラを楽しむ - 東京二期会

奇遇なことに、その二期会デビューは、2000年4月新国立劇場共催公演『サロメ』ヨハナーン役でした。今、小森にとって「ふたつめのサロメ」となる『エロディアード』にむけて、話を聞きました。



      *     *     *

――『エロディアード』のエロデは、どのような人物でしょうか

小森: 恋の熱に浮かされて、王としての自分の責務を忘れるほど、ある意味で純粋、ある意味で浅薄な人物と思っています。政治的な自分の立場を、恋する男としての自分の想いによって大きく動かしてしまうところは浅薄に思えますが、愛に見る彼の真実を浮かび上がらせたいです。


2010年7月 東京二期会 ベルリオーズ『ファウストの劫罰』より メフィストフェレス役(右)

――「ふたつのサロメ」~マスネ『エロディアード』とR.シュトラウス『サロメ』を続けて上演するのですが、同一人物である「エロデ」と「ヘロデ」、または預言者「ジャン」と「ヨハナーン」との関係性の違いまたは共通する点はありますか

小森: 『サロメ』でのヘロデは、恋する男、と言う要素は見せているものの、純愛とは遠い形ですね。『エロディアード』のエロデは、まるで初恋のようにサロメに恋をします。少年の様です。それでいて王の威厳もあるのですが、この人物のひどいところは、あろうことか、国の政を自分のその少年の様な恋心のために利用し、曲げてしまおうとするところです。ユダヤの民の運命を自分の恋に利用するのです。その利己的な姿勢は道徳的には容認できるものではありませんが、マスネの音楽を伴うとそこに納得がいってしまうのです。ここでも音楽の魔力を見る気がします。
『サロメ』の予言者ヨハナーンは、僕の二期会デビュー、新国立劇場デビューの役で、もう19年前のことでした。『エロディアード』のジャンも、サロメへの態度は全く違いますが、オペラでの役回りは、多くはない出番でその清らかさ、力強さ、ブレのなさを表現する手法は、両作曲家において類似しています。
このエロデはバリトンですが、バス・バリトンの『サロメ』のヨハナーンとは違ってハイバリトンの音域で、テノールに近い、明るい、まさに「恋する男」の表現にぴったりな音楽になっています。


2013年7,8月 東京二期会 オッフェンバック『ホフマン物語』より

――エロデの聴きどころを教えてください

小森: なんと言っても有名な第2幕のアリアです。これは僕はドイツ時代にレコーディングしていて、日本でも配信されているようです。
あとはサロメとの第3幕の二重唱は、音楽的に非常に多層的で、エロデの人物像が垣間見られる気がします。

――『ファウストの劫罰』『ホフマン物語』につづいて3度目のマエストロ・ミシェル・プラッソンとの共演です。これまでの共演で、印象に残っているマエストロとのエピソードがあれば教えてください

小森: オケ合わせでマエストロ・プラッソンの言葉ひとつでオケの色が夢の様に変わっていく様が、今でも脳裏に焼き付いています。音楽にも、言葉、発音にも非常に厳しいプラッソンさんですが、今回も何とか食らいついて生きたいと思っています。ドイツの劇場で歌っている時も、劇場の同僚やドイツの聴衆からも圧倒的な支持を受けていたマエストロ・プラッソンでしたので、その当時から共演を夢見ていました。三度も東京で共演出来るのは夢の様です。世界最高峰のマスネを紡ぐマエストロ・プラッソンにがっちりついていきたいと思います。


2018年2月 東京二期会 ワーグナー『ローエングリン』より フリードリヒ役(左)

――お客様にむけてメッセージをお願いいたします

小森: マエストロがインタビューでもお話しされているとおり、「旋律の魔術師・マスネ」が声と楽器の絶妙なバランスで作り上げた、大傑作だと思います。グランドオペラ形式で書かれていて大がかりな舞台やバレエなどが必要な事もあり上演頻度が低いのは非常に残念なことで、コンチェルタンテ・シリーズで取り上げるのに最適な作品です。この機会をお見逃しなく!

      *     *     *

▼小森輝彦のエロデは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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【二つのサロメ】~『エロディアード』ジャン役 城 宏憲に聞く~人間ジャンを表現したい

4月公演『エロディアード』でテノールの主役ジャンを演じる城 宏憲。
その二期会デビューはまさに鮮烈。2016年『イル・トロヴァトーレ』のマンリーコ役に急遽代役出演。見事にこの難役を好演し、一夜にしてスターとして注目を集めました。そして、翌年の『トスカ』カヴァラドッシ、続く『ノルマ』ポリオーネと主役を次々と掌中におさめていきます。昨年も共同制作公演『アイーダ』では、ラダメスの代役を務め、札幌、横浜、大分の3都市の公演の成功に大きく寄与しました。
これまで幾度となくオペラ・ファンの期待に応えてきた城が、今回はフランス・オペラの主役に挑戦します。



      *     *     *

――『エロディアード』のジャンは、どのような役でしょうか

城: ジャンは預言者です。僕が色々なオペラの役を演じる時に頼りにするのは、自分自身の生きてきた人生の経験やそこで生まれた感情です。普通はそれらを基盤に役を組み立てるのですが、「預言者」という宗教的な存在をどうやって今の自分の中から生み出すのか、最初は不安でいっぱいでした。
しかし楽譜を読んでいくうちに、ジャンが発している言葉やその真意は彼の信じる神の言葉なのだと感じるようになりました。ジャンは実際に、自分の意志ではなく神の意志として何度か人々や王族に対し説法をするシーンがあります。それも決まって音楽のクライマックスに! いわば、神の言葉を人々に伝えるパイプ役、この物語を推し進め見守るキーパーソンとして存在するのが、この預言者ジャンという役なのではないでしょうか。
ジャンの言葉には当然のように「神」や「天」という言葉が何度も出てきますが、僕はそれらの言葉の意味を強くイメージしてから歌うようにしています。少しでも自分の見ている景色がジャンに見えるものに近づいていけるようにと…


2017年2月 東京二期会 プッチーニ『トスカ』より カヴァラドッシ役(前左)

――ジャン役の聴きどころは?

城: どれほどの迫害を受け困難にぶつかろうとも、情熱的に信仰を広めるジャンのために、マスネは「信仰のテーマ」と言ってもいいような旋律を用意しています。
最初の登場では、朗々とこのテーマを歌い、サロメに信仰を説きます。次に、ジャンは「ホザンナ」を唱えるカナンの女性達の中から現れて、まるでオブリガードのように力強くこのテーマを繰り返します。そして第3幕、捕らえられたジャンがエロデから問答を受け、群集からも自らの信仰の自由を拒絶されたとき、同じ旋律がこれまで以上の強いパッションをもって現れます。この問答のシーンが、ジャンの信仰の強さを示す一つのピークだと思います。
そして、第4幕。神の強い愛に守られて生きてきたジャンが、牢獄の絶望の中で孤独に打ちひしがれて、ついには「あの娘のことを思い出してしまう」とサロメを想う人としての弱さを語るのです。そのあとのサロメとの二重唱では、ジャンが「主よ、あなたの名前を呼ぶ声を、あなたは私に与えてくれた。そして、あなたを愛する魂も」と神に語りかけるのですが、その「あなた」にはサロメのことも重ねられているように思われます。ジャンのとても人間らしい瞬間がオペラ随一の甘い旋律で紡がれていきます。


2018年3月 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ ベッリーニ『ノルマ』よりポリオーネ役(中央)


インタビューにて
――最後に、オペラ『エロディアード』の魅力を

城: 恋がなければオペラじゃない…とまでは言わないですけど(笑)、オペラ『エロディアード』には、純愛物語の要素があって、ジャンとサロメはお互いに人間らしく愛し合っている部分があるのではないか、と思っています。僕はこのオペラのそういった禁句(タブー)を全部包み込んでいるミステリアスなところが好きです。世俗的なエロデにしろ、神聖なジャンにしろ、結局はサロメに惚れ込んでしまうのですからね。『エロディアード』の物語を語るのに、ジュール・マスネの音楽はとても人間的で、甘く美しい旋律にあふれています。本当にこの音楽にこそ、その愛を信じさせる説得力があるのです。
      *     *     *

▼城 宏憲のジャンは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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春爛漫!ソプラノ金見美佳&テノール相山潤平が贈るラリアンス・オペラ・コレクションwith二期会~フランス・オペラから美しい旋律のおもてなしを

3月26日(火)に開催される第19回ラリアンス・オペラ・コレクションwith 二期会に、二期会ソプラノ金見美佳とテノール相山潤平が出演します。ピアニストは天日悠記子。
ソプラノ金見美佳は4月、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エロディアード』バビロニアの娘で二期会オペラデビューを果たします。今年最初にはラリアンスと同じ飯田橋/神楽坂にあるアグネスホテルでのランチタイムコンサートに出演し、オール・フレンチ・プログラムを披露しました。昨年春に二期会オペラ研修所マスタークラスを首席で修了した逸材。二期会のアーティストとして2年目の春をデビューで飾ります!


金見美佳出演 アグネスホテル ランチタイムコンサート(1/16)より

テノール相山潤平は、2006年イタリア・ミラノ市立音楽院に留学して以来、ながらくイタリアで、『愛の妙薬』ネモリーノ、『ラ・ボエーム』ロドルフォなどの舞台に立ち、オペラ歌手としての活動を続けていました。国内でのキャリアを積む前に、あらためて二期会オペラ研修所を経て、二期会アーティストに。彼も、来る6月の東京二期会オペラ劇場『サロメ』にナザレ人2役で二期会デビューを果たします。
フレッシュな才能が、今回のラリアンス・オペラ・コレクションでお贈りするのは、春にふさわしい日本の歌と、ジュール・マスネの二つのオペラ・アリアを中心としたフランス・オペラのナンバー。
まずは『エロディアード』公演にむけて、19世紀後半のパリを代表するメロディスト、ジュール・マスネの旋律美を、全国各地の旬な食材で彩られるラリアンスならではのフレンチのフルコースとともにご堪能いただきます。


前回(1/29)のラリアンス・オペラ・コレクションより

春爛漫の神楽坂。卒業、進級、入学、就職のお祝いに、ぜひお越しください。
フレッシュなオペラ歌手の歌声による、フランス・オペラの美しい旋律で祝福させていただきます!

ソプラノ 金見美佳 テノール 相山潤平 ピアノ 天日悠記子
■■■ イベント情報 ■■■
第19回 ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会
日時:2019年3月26日(火)19:00開宴(18:30開場)
第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
(各15~20分の予定)
※ご予約はお好きな時間で承ります
会場:神楽坂「ラリアンス」メインダイニング 【アクセス
(「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:お一人様 8,500円~(サービス料・税込)
※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
出演:金見美佳(ソプラノ)、相山潤平(テノール)、天日悠記子(ピアノ)
予定プログラム:
<第1部>
・中田喜直 「さくら横ちょう」
・越谷達之助 「初恋」
・ドニゼッティ 『愛の妙薬』より 「ラララ・・・」
<第2部>
・マスネ 『ウェルテル』より 「春風よ、なぜ目を覚ますのか」
・マスネ 『エロディアード』より 「彼は優しく、美しい」
・ビゼー 『カルメン』より 「手紙の二重唱」

▼イベント案内、詳しいメニュ内容はラリアンスHP をご覧ください
第19回 ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会|イベント・限定メニュ・お得情報 - 神楽坂 フレンチレストラン ラリアンス

●イベントのお問合せ・ご予約は
ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで

      *      *      *

▼金見は4月27日(土)に出演!  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会オペラ劇場
2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

▼相山は6月6日(木)と9日(日)に出演! 《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●『エロディアード』&『サロメ』のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【二つのサロメ】~マエストロ・プラッソンとの再会を心待ちに
『エロディアード』サロメ役 髙橋絵理インタビュー

4月公演『エロディアード』でサロメ役を演じるソプラノ髙橋絵理。2012年『パリアッチ(道化師)』ネッダの熱演で二期会オペラ・デビューを飾り、翌年『ホフマン物語』アントニア役で二期会オペラ2度目の主演では、今回の指揮ミシェル・プラッソンと共演を果たしました。
リリックで瑞々しい歌声が持ち味の髙橋は、2011年静岡国際オペラコンクール第3位とオーディエンス賞を受賞。そして、平成26年(2014年)度の五島記念文化賞オペラ部門新人賞受賞による五島記念文化財団の助成を受けてイタリア・ボローニャに留学しました。帰国後も『ラ・ボエーム』ミミ、『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージと新しい役を果たし、二期会オペラ3度目の主演となる今回、マエストロと再会します。
公演に向けて話を聞きました。



      *     *     *

――『エロディアード』のサロメは、どのような役でしょうか。

髙橋: 宮殿の踊り子という共通はあるものの、マスネ『エロディアード』に登場するサロメは、リヒャルト・シュトラウス『サロメ』の妖艶さが色濃くあるサロメとは違い、まだまだ幼さの残る15歳の少女です。特に登場シーンで歌われるアリア「彼は優しい人」では、愛するジャンに対する純粋な恋心が切々と謳われています。その後サロメとジャンが再会するシーンのデュエットでも、「Je t'aime (ジュテーム)」と何度も言い、まさに恋する乙女そのものの音楽です。
また、マスネの描いたサロメは、エロディアードが母親であることを知らず母親を探しています。その生い立ちを踏まえてサロメのキャラクターと音楽を鑑みると、サロメの孤独さ故の芯の強さを感じます。
エロデ王からの求愛を受け、彼の嫉妬心から愛するジャンが処刑されてしまい、サロメ自らも死を決するに至るまでのドラマを一緒に追いかけていただけたらと思います。最初はジャンとともにサロメにも処刑宣告がなされるのですが、サロメだけが免除されてしまう中で、自分だけが助かるのではなく共に死ぬことを懇願します。しかし、その願いが叶えられないとなったとき、自らの意志で自害を遂げます。蝶々夫人やジルダと共鳴するような「強さ」をもっている女性だと思います。


2012年7月 東京二期会 レオンカヴァッロ『パリアッチ (道化師)』より ネッダ役

――サロメの聴きどころを教えてください

髙橋: 先ほどご紹介したアリア「彼は優しい人」は、サロメの一番有名なアリアでしょう。それとともに、私自身が一番胸に迫ってくるのは、第4幕のジャンに呼びかける音楽です。
マスネの音楽は壮大で、重厚感があって、オーケストラもダイナミックなのですが、ここの音楽は特別で、ピアニシモになり、サロメは、ジャンに対して切々と「死をもって結ばれましょう」と歌いかけます。愛する人とともに死を迎えられることの喜びにも似た感情が恍惚とした音楽で書かれているのです。

――サロメと同じ位の年齢のとき、髙橋さんはどのように過ごしていましたか

髙橋: 秋田県横手市で生まれました。かまくらでご存知の方もいらっしゃるかと思います。秋田の中でも盆地で、雪深いところで15歳を過ごしました。幼いころからまわりに自然があたりまえのようにあって、空気もお米も美味しくて(笑)
小さい頃から、私は自分を表に出すことがあまり得意なほうではありませんでした。ただ、歌うことは大好きで、歌うときだけが自分が解放されていくというか、自由な感覚がありました。カラオケにもよく連れていってもらい、祖父の好きな演歌を歌ったりして。人前で歌って喜んでもらえることが嬉しく、歌うことで自己表現ができるという感じがしました。 転機が訪れたのは中学2年のときでした。私は合唱部に所属していて、初めて、声楽家のヴォイストレーニングの先生の歌声を間近で聴いたんです。そのとき、「あ、私もこういうふうになりたいな」と、自然にそう思えました。
それから、少しずつレッスンに通うようになっていったので、言われてみれば、サロメが激しい運命を辿っていた同じ年代のときに、ちょうど私は声楽への道を自分で見つけることができたのかな、と思います。


2013年8月 東京二期会 オッフェンバック『ホフマン物語』より アントニア役(写真右)

――指揮のミシェル・プラッソンとは、2013年『ホフマン物語』アントニア役以来となります。前回の公演のときの印象やエピソードを教えてください

髙橋: マエストロ・プラッソンは、「言葉」に対して厳しかったです。
『ホフマン物語』に出演するまではイタリア語の歌を歌うことが多く、フランス語の経験が少なかったのですが、子音の扱いとか、イタリア語ともドイツ語とも違う仕方で、旋律が言葉として聞こえるようになるまで徹底されました。
きっと、楽譜に書かれている言葉が出るようになることで、そのキャラクターやドラマ性が自然に出てくるのではないかと思います。無理にこねくりまわして音楽を聴かせよう、鳴らそうと思わなくても、フランス語の旋律を話すようになれれば、自然とそういうものが生まれてくるんだな、と。
『ホフマン物語』の後、フランス語を歌うときに必ず意識するようになったので、本当にこれはマエストロ・プラッソンからの賜物です!
指揮台の上でも決して声を荒げたりされませんが、指揮台に立っていないときは、ほんとうに穏やかな方で、劇場入りしてから、毎日私は最初にマエストロの楽屋をノックしてご挨拶をして入っていたのですけど、穏やかにハグしてくださって、いつもとても紳士に接してくださいました。
こうして再会できるのが本当に嬉しくとても楽しみです。またたくさんのことをマエストロから吸収して、マスネの書いたサロメの音楽を歌わせていただきたいと思います。


▼髙橋絵理のサロメは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【二つのサロメ】~『エロディアード』タイトルロール 板波利加に聞く

4月公演《東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ》『エロディアード』キャスト・インタビューに、いよいよタイトルロールのソプラノ板波利加が登場です!

類稀なるドラマティックな声を持ち、ヒューマニズム溢れる表現で人物の深い情念や精神を描写し、多くのオペラ・ファンを魅了してきました。東京二期会デビューは『カルメン』のタイトルロール。声種をソプラノに変えてから『サロメ』ヘロディアス、『ナブッコ』アビガイッレ、そして『マクベス』マクベス夫人と、板波の持ち味が生きる強いドラマ性が要求される役を歌ってきました。
そして、今回、サロメの母エロディアードを演じます。前回『サロメ』でも同一人物を演じた板波。「ふたつのサロメ」における「ふたりのエロディアード」をどのように受け止め、表現しようとしているのか、話をききました。



      *     *     *

――『エロディアード』のエロディアードは、どのような人物でしょうか。

板波: 自分が何を欲して、何のために動き、何を目標に生きるか、という事を自身の内で明確に把握している女性だと思います。その自己に対する自信は、私が今までに演じてきたカルメン、マクベス夫人、トゥーランドット姫、ゴネリルにも共通する部分を感じますが、その根底には「愛する相手への絶対的な愛情」があると思います。熱情、犠牲、母性などの入り混じった彼女達の強い愛はモラルを超えて存在するので、一般的にはそれを把握しきれずに「悪女」と言われてしまうのではないでしょうか。


2013年5月 東京二期会 ヴェルディ『マクベス』より レディ・マクベス(マクベス夫人)役(写真中央)

――2011年ペーター・コンヴィチュニー演出の東京二期会『サロメ』の公演で、今回と同じ人物であるヘロディアスを務めました。両役の違いや共通点は?

板波: 両役とも「サロメの母親」である事に変わりはありません。
二期会『サロメ』(R.シュトラウス作曲)では、ペーター・コンヴィチュニーさんの演出でヘロディアスを演じました。『サロメ』では、サロメ自身がかなりインパクトが強く描かれており、その母親ヘロディアスが歌う箇所はそう多くはありません。しかし、ドイツの鬼才と言われるコンヴィチュニーさんの演出では、「この母親あってのこの娘」という意味で、ヘロディアスの無謀ぶりが色濃く描かれ、そんな母親を持った娘サロメは本当の愛に飢え探し求めている純な若い女性として描かれていました。物凄く過激な演出だったので、公演を観た方がどこにショックを受けたかで色んな評価があると思います。そして、そのショックを感じた箇所は、各々の「愛に対する自分の心の葛藤」の部分なのではないでしょうか。
「旦那の愛を得られないフラストレーションが他へ向けられつつも、“ヘロデ王と夫婦である”という絆を感じ普遍的な愛を持った女性」としてヘロディアスは存在していました、少なくとも私の中では(笑)
コンヴィチュニーさんの最も印象的な一言は、「舞台上でヘロデ王とヘロディアスがふと目が合った時に、自分達が深く愛し合っていた頃を同時に思い出す、という一瞬を作って欲しい。」ということでした。
「あの時の愛」という過去が有っての現在のこの状況、という人間味の強い演出だと感じました。
そして、今回タイトルロールになっているサロメの母親「エロディアード」は、「エロデ王の愛を取り戻したい、あの頃に戻って愛し合いたい」と強く懇願している1人の女性です。女王としての地位に君臨している顔と、愛に生きる女性としての顔を併せ持っており、私にとっては、コンヴィチュニーさんの『サロメ』でのヘロディアスを更に多面的に演じるような感覚です。


2011年2月 東京二期会 R.シュトラウス『サロメ』より ヘロディアス役(写真右)

――タイトルロールの聴きどころはたくさんあると思いますが、エロディアードの聴きどころは?

板波: 女王としての地位に君臨し全ての人を配下に置いて国の指揮を執る「仕事」としての顔と、エロデ王への愛を抑えきれずに国も娘も捨てて愛に生きる事を決断した過去を持ち「エロデ王の愛を取り戻したい、あの頃に戻って愛し合いたい」と自分に興味を持たなくなった旦那へ懇願する「妻」の顔が音楽上に交差しますので、その両面を併せ持つ女性の心をお聞き逃しなく!


2012年2月 東京二期会 ヴェルディ『ナブッコ』より アビガイッレ役(写真左)

――お客様にメッセージを。

板波: こんなにドラマティックな作品が日本ではほとんど上演されていなかった事が不思議なくらいです!フランスの巨匠プラッソンさんの指揮で輝くように鳴り響く東京フィルハーモニー交響楽団さんと、二期会の歌手陣の強く柔らかく艶のある声の饗宴、音楽とはこんなにもゴージャスなのかと感じて頂けると思います!!


▼板波利加のエロディアードは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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6月公演『サロメ』に出演!テノール新海康仁の新たな一面を知る一夜限りのリサイタル
~2/25 (月) アルテリーベ東京月曜フレッシュコンサート

来週、2月25日(月)のアルテリーベ東京「月曜フレッシュコンサート」は、東京二期会のオペラ公演に出演する若手キャストの中から、おすすめの一人をご紹介してお送りする特別なリサイタル。出演するのは、6月公演『サロメ』にユダヤ人2役で出演するテノール新海康仁です。

新海は二期会オペラ研修所マスタークラスを首席で修了し、2012年二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『スペイン時間』のコンザルヴェ役で二期会主演デビュー。その後も、『マクベス』『ホフマン物語』と順調に出演を重ねており、昨年も『ジャンニ・スキッキ』リヌッチョ役を好演。野球にたとえるなら、コントロールの効いた伸びやかなストレートを武器にする快速球派テノールです。

 
2018年9月東京二期会オペラ劇場 プッチーニ〈三部作〉『ジャンニ・スキッキ』より
(リヌッチョ:新海康仁、ラウレッタ:新垣有希子)

そんな歌手・新海康仁の魅力を味わえるのは、やはりソロのリサイタル。25日のディナー・リサイタルでは、文化庁新進芸術家海外研修制度により1年間研鑽を積んだ地であるイタリア・シチリア島にちなんだ曲でかため、「オール・シチリア・プログラム」にて新海の新たな一面を披露することになりました。

「さすがに、全曲‘シチリア島縛り’は大変だったけど、なんとかできました!」と話す新海。風光明媚でオペラの舞台にもなっている、独特の文化を持ったシチリアの歌を通して、若きテノールの魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

      *      *      *

《新海康仁メッセージ》
「今回のプログラムは自分が文化庁の海外研修制度により研修したイタリア・シチリア島にまつわるものにしてみました。
ピアニストはシチリアで知り合った間嶋純子さんにお願いし、シチリアの作曲家やシチリアが舞台のオペラ、そして日本ではなかなか聴けないシチリア民謡まで、徹底的にシチリアにこだわってみました。
ぜひ皆様お越し下さい!」

      *      *      *

テノール 新海康仁

ピアノ 間島純子
■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
第230回 テノール新海康仁 シチリアからの便り

日時:2019年2月25日(月) 18:00開店
   第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,500円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:新海康仁(テノール)、間嶋純子(ピアノ)
演奏予定曲:
 S.ドナウディ
 「新鮮な土地、芳しい野よ」
 「かぎりなく優雅な絵姿」
 「ああ愛する人の」
 V.ベッリーニ
 「マリンコニア、優しいニンファ」
 「喜ばせてあげて」
 「私の美しい偶像よ」
 G.ヴェルディ
 『シチリアの晩鐘』より “涙の日”
 P.マスカーニ
 『カヴァレリア・ルスティカーナ』より “シチリアーナ” “間奏曲”
 シチリア民謡
 「Ciuri,ciuri」
 「Abballati」
 「E vui durmite ancora」

▼「フレッシュコンサート」のご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007

▼ユダヤ人2 新海康仁の出演日は6月5日(水)と8日(土) 《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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3/29(金)に『エロディアード』&『サロメ』プレイベントを開催!【入場無料】

2月公演『金閣寺』につづいて、東京二期会が打ち出す「Le temps des deux “Salomé” ~二つのサロメ」プロジェクト。
4月公演マスネ『エロディアード』と、6月公演R.シュトラウス『サロメ』は、どちらも「新約聖書」に登場する《ヘロディアスの娘/サロメ》を題材にした物語から生まれました。しかし、そこに描かれているサロメ像は全く異なった趣を持つことになります。

高潔な預言者ジャンに惹かれていく純粋なサロメを描いた『エロディアード』。預言者ヨカナーンに拒まれ、彼の首を求めるという倒錯的な欲望へと向かっていく少女を描いた『サロメ』。これら二つの作品を観比べることでオペラの世界が広がり、そしてオペラを通したヨーロッパ世界の芸術、宗教、歴史、社会への理解が深まることはまちがいありません。

なぜ、どのようにして、二つの《サロメ》は全く違うドラマになっていったのか。本公演を前に二つの作品世界の大元である《サロメ》の物語からその謎に迫り、本公演をより深くお楽しみいただけるためのイベントを企画しました。

――― 題して、「ふたりのサロメ」

講師は、歌声とともに知的でわかりやすく淀みのない解説でおなじみのテノール高田正人。そして「ふたりのサロメ」には、『エロディアード』から國光ともこ(4月28日出演)、『サロメ』から田崎尚美(6月6日・9日出演)と、それぞれの演目でサロメを演じるソプラノが出演します。
両キャストからは、それぞれ演じるサロメ像についてを自ら解説、そして最後には、プレイベント恒例のミニライブでそれぞれの楽曲を披露します。ピアノは湯浅加奈子。
入場無料(但し、事前のお申込みが必要)のイベントです!どうぞご来場ください。

テノール 高田正人

ソプラノ 國光ともこ

ソプラノ 田崎尚美

ピアノ 湯浅加奈子
■■■ イベント情報 ■■■
《二期会プレ・ソワレ》 ふたりのサロメ
~ひとつの物語から生まれた ふたつのオペラ『エロディアード』『サロメ』

日時:2019年3月29日(金) 18:30開場、19:00開始、20:10頃終了予定
会場:芸能花伝舎 C2 (東京都新宿区西新宿6-12-30)【アクセス
   (※会場は土足厳禁のため上履きをご用意いたしますが、ご持参いただいても結構です。)
料金:入場無料(※席数に限りがあるため事前の予約が必要です)
出演:
   高田正人(テノール)
   國光ともこ(ソプラノ・東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エロディアード』サロメ役)
   田崎尚美(ソプラノ・東京二期会オペラ劇場『サロメ』サロメ役)
   湯浅加奈子(ピアノ)
主催:公益財団法人東京二期会
後援:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
●イベントのお問合せ・ご予約は
 二期会チケットセンター 03-3796-1831 
 もしくは 「お問い合わせフォーム※」 からもお申込みいただけます
 (※フォームには、お名前、メールアドレスと、3/29イベント予約希望と明記の上、送信ください)

▼『エロディアード』&『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉J.マスネ『エロディアード』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会オペラ劇場
2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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【二人のサロメ】~『サロメ』タイトルロール田崎尚美 スタートであり目標となったサロメ

オペラ『エロディアード』に登場するサロメが どこまでも清純でロマンティックな少女を体現しているのに対して、オスカー・ワイルド原作のオペラ『サロメ』のその人は リヒャルト・シュトラウスの音楽に彩られて まったく違った人格をあらわします。

6月公演『サロメ』でこの役を演じるソプラノ田崎尚美。2012年二期会創立60周年記念公演『パルジファル』のクンドリに抜擢されて以来、『イドメネオ』エレットラ、『ナクソス島のアリアドネ』アリアドネで二期会公演に出演するほか、びわ湖ホール『ワルキューレ』ジークリンデ、日生劇場『ルサルカ』タイトルロールなど次々と大役を果たしてきました。豊かなスケールにおいても叙情性を失わない歌唱力はもちろん、ひとたび舞台に立つとその佇まいに大役を果たすべき風格を漂わせます。
その田崎にとってサロメは2011年の二期会公演でカヴァーを務めた、まさにキャリアの最初のステップとなった役でした。本役を前にして話をききました。



     *     *     *

――サロメを迎るにあたっての心境を。

田崎: 二期会公演で初めてお仕事をさせて頂いたのがサロメ役のカヴァーでした。ドイツ語オペラの経験はゼロに近い状態だったので、とても大変だったな。という記憶が鮮明にあります。
サロメはいつか舞台上で歌ってみたい!と強く望んでいた役の一つです。心境と言って良いのかはわかりませんが、非常にドキドキしておりまして 心が躍っている状態にあります。本番まで続きそうな喜び、期待、緊張感が既に始まっている感じです。


東京二期会2016年11月公演 R.シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』より アリアドネ

――あらためて、『サロメ』のサロメは、どのような人物なのでしょうか。

田崎: サロメは王妃ヘロディアスの娘でユダヤ王ヘロデは義父にあたります。このヘロデというユダヤ王は、サロメの実父でもある兄を殺してヘロディアスを自らの妻としていました。この家庭環境を聞いたら みんなサロメに肩入れしちゃいますよね。
サロメは欲しいと思ったものを手に入れるためには四方八方の手を尽くす(自分の事が好きそうなオトコも利用しちゃう)無邪気な16歳の王女様です。何をしても悪気がないわけですから、無邪気ほど恐ろしいものはないなぁと思ってしまいます。

サロメは閉じられた世界の中で 新しい風を起こしてくれそうなヨハナーンに恋をし、破滅の道を突き進みます。音楽には サロメという人物を表すために相応しい音程の跳躍が散りばめられております。

――サロメ役の聴きどころを教えてください。

田崎: 聴きどころ?・・・・・・は全部です!!
というと答えが終わっちゃいますが、やはりテキストがなくてもわかるほどに内容とリンクして作曲されている旋律と和声だと思います。音程の順次進行と跳躍を巧みに使い分け、サロメの無邪気さと思春期の少女特有の狂気を表現している音楽を感じて頂きたいです。
特定の場所でいうと、やはりオペラ後半の長大なモノローグですね。


東京二期会2014年9月公演 モーツァルト『イドメネオ』より エレットラ

――サロメは設定では15、16歳ですが、福島県出身の田崎さんの少女時代はどんなようすでしたか?

田崎: 幼少時代は殆ど妹(=二期会ソプラノ田崎美香)と一緒に遊んでいました。妹のために洗面器にお湯を入れて玄関まで持っていったり、お世話をするのが大好きでした。妹が一人で何も出来ないのは、お前が甘やかして育てたせいだ!と親に叱られた記憶があります。今は私より100倍しっかりしている妹ですが、とにかく妹が可愛くて何でもやってあげていました。
その他には、○○長と付くものが大好きで、委員長、生徒会長など・・・・・・色々やりましたね。自覚はなかったですが、割と変わった子だったと思います。

――声楽の道へのきっかけは?

田崎: 母親が武蔵野音楽大学の声楽科出身です。ピアノは小さな頃から母に習っておりましたが、声楽科の出身だとわかったのは高学年になってからだと思います。
音楽は好きでしたが、そろばんや歴史の方が好きだったので(笑)、歌手になりたいと思った事はありませんでした。きっかけは中学合唱部だったと思います。中学時代、3年連続で全国大会金賞を頂いております。3年生の時には長いソロを歌う機会もあり、大きなホールに自分の声が響いていくのがとても心地良い体験として残りました。あらためて考えて見ると声楽を志したきっかけはそこにありそうです。


東京二期会2012年9月公演 ワーグナー『パルジファル』より クンドリ

――最後に、お客様にむけて。

田崎: 私が持てる全身全霊の力を出しても全然足りない役ではありますが、シュトラウスが神業的に音符で表現してくれているワイルドの物語を少しでも再現出来るよう、私が思う"サロメ"を時間の許す限り、練り、作り上げていきたいと思っております。 ぜひ、会場に足をお運び頂けましたら幸いです。

オペラ歌手のキャリアのスタートでめぐりあったサロメが、間近にせまるゴールとなった田崎。その舞台にぜひお越しください!

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▼田崎尚美の出演日は6月6日(木)と9日(日)  《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【二人のサロメ】~『エロディアード』に描かれる「サロメ」とは?サロメ役 國光ともこに聞く

4月公演《東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ》『エロディアード』でサロメ役を歌うソプラノ國光ともこは、新国立劇場オペラ研修所を経てイタリアで学び、新国立劇場において『タンホイザー』『パルジファル』『ばらの騎士』など多数の舞台に出演しています。その正統的でシュアな歌唱力により、ヘンデル「メサイア」、バッハ「マタイ受難曲」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」「第九」等のソリストとして多くのオーケストラとの共演を重ねてきました。



今回の『エロディアード』サロメが國光にとって、実は二期会オペラ・デビューであり、初の主演となります!
本番にむけて、サロメ役について、そして自身について、話を聞きました。

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――國光さんが演じられる『エロディアード』の「サロメ」はどのような役でしょうか。

國光: サロメとの最初の出会いは、高校時代に本屋で手に取ったオスカー・ワイルドの戯曲でした。その表紙は世紀末の香りとエロティシズム溢れる、妖しくも美しいビアズリーの挿絵で飾られており、どこか日本的にも感じられるその絵に思わず魅せられたのを憶えております。
その世界観をR.シュトラウス『サロメ』が見事に表現しているのに対し、マスネ『エロディアード』には「7つのヴェールの踊り」もヨハネの首に接吻する衝撃的シーンもなく、ルネサンスやバロック等古くから芸術作品に取り上げられてきたヨハネの首を持つサロメのイメージはありません。そこにあるのは、愛と信仰のために懸命に生きる、等身大の少女の姿です。

19世紀後半、フロベールの短編小説《三つの物語》の「ヘロデヤ」をもとにマスネが書いたサロメは、幼い頃に生き別れた母を探してエルサレムまでやって来た宮殿の踊り子で、かつて孤独のなか苦しんでいる自分を救ってくれた預言者ジャンへの思いを胸に秘めているところから物語が始まります。
少女の憧れにも似た信仰の気持ちが試練を経て愛に変わっていく様、そして最後に愛するジャンを処刑した憎むべき王妃が母親だとわかり、自ら命を絶つ終幕まで、一人の女性の生き様を表現したいと思っています。

――そんなサロメ役の聴きどころを教えてください。

國光: 2つのアリアはもちろんですが、第1幕第4場のジャンに愛を告白するシーン、第4幕第1場のジャンから「愛している」という言葉を聞くシーン等、魅力的なメロディが沢山あります。
個人的には牢獄で死を待つジャンに、あなたを一人にはしない、共に殉教に死す、と告げるときの音楽が特に好きです。



――サロメは設定では15、16歳の少女ですが、國光さん自身はどのような少女時代をすごしていたでしょうか。

國光: 岐阜市郊外の田舎町で育ちました。母が美しいものが好きでしたので、その影響で自然や人や物に対する見や考え方ができていったように思います。
これといって文化的な施設や環境のない小、中学生のときに両親が与えてくれた図鑑全集の付録レコードが、音楽に目覚めるきっかけだったと思います。特にサン=サーンスの「白鳥」は、母と一緒にテレビで見たバレエ「瀕死の白鳥」のイメージとも重なり、感動でなかなか興奮が冷めず、「動物の謝肉祭」のレコードを買ってもらった時はとても嬉しかったのを憶えています。そのレコードはベーム指揮の温かで素敵な演奏でしたが、15歳になる頃にはカルロス・クライバーに夢中になっていたと思います。
レコードだけでは好奇心が満たされず、ラジオでクラシック音楽を聴き始めたのも小学生の頃でした。高校生の時には当時の衛星放送も始まり、夢だった海外のオペラ公演や名演奏を観聴きできるようになり、一気に耳が開いていきました。NHKには心から感謝しなくてはなりません(笑)。

――声楽を志したきっかけはその頃から?

國光: いつからか舞台への憧れはありましたが、声楽を志すきっかけになったのは、やはり衛星放送で観たオペラでした。ゼッフィレッリ演出の『ラ・ボエーム』で、テレビの向こうのフレーニとパヴァロッティの息づかい、声という楽器から伝わってくるエネルギーに、心が解放されていくのをひたすら感じたくて、テープが擦り切れるまで繰り返し観たのを思い出します。

――お客様へのメッセージを。

國光: セミステージ形式になりますが、フランスを代表するグランドオペラの稀少な上演であること、そして世界一美しいといわれるフランス語によるサロメの世界をマエストロ・プラッソンがどのように描き出すのか、とても魅力的な公演だと思います。
また長い間私の念願でした本公演への出演がマエストロ・プラッソンとの舞台であることは、本番を目前にした今でも夢のようです。アンサンブルの一員として公演にどう関わっていけるか、挑戦であり、楽しみでもあります。
10連休の幕開け、フランスのエスプリ溢れるとてもスペシャルな二日間になると思います。ご来場いただけましたら幸いです。

今春、國光のデビュー公演でもある『エロディアード』に、どうぞご期待ください!

▼國光ともこの出演日は4月28日(日)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会オペラ劇場
2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

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二期会チケットセンター 03-3796-1831
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青薔薇海賊団「新春スペシャルコンサート」~2019年歌い初め!

井ノ上了吏、上原正敏、片寄純也の美声揃いの素敵な3人のテノールが、女性トリオの演奏にのせて、歌って踊って、新年の福を呼び込みます!
《青薔薇海賊団》の6人により4月に行われた陽春コンサートも大盛況で、「もっと聴きたい!」とのお客様の要望に応え、このたび新春1月6日(日)に開催する運びとなりました。

2019年新春オープニングは、ジョルダーノ作曲オペラ『フェドーラ』より “愛さずにはいられぬ思い” にはじまり、イタリア古典歌曲、3人のテノールがそれぞれの持ち味を発揮するオペラアリアの数々を。後半は、北村晶子編作による「青薔薇ガールズ魅惑の調べ」(ピアノトリオ)、「私の好きな歌」(シューベルトの小夜曲に乗せた精霊の歌、つれない心、カルディルロ)やスペシャルメドレーを歌いまくります。
また、今回は初春ならではの楽しい趣向を凝らしてお待ちしております。


「青薔薇海賊団」
後列左から、ヴァイオリン川口静華、テノール井ノ上了吏、テノール上原正敏
前列左から、テノール片寄純也、チェロ荒 庸子、ピアノ&編曲 北村晶子

「青薔薇海賊団は、テノール3人とピアノトリオで構成し、オペラ、映画音楽、聴きたい音楽のオンパレードに加え、今回は初春ならではの楽しい趣向を凝らしてお待ちしております。テノールが良いと、オペラ全体がとても楽しく良かったと思えるものです。だって男性が女性の音域を、フィギュアスケート選手のように四回転サルコからトリプルアクセル、そして優雅なステップのように声で表現するようなものですから。
随分と長い年月歌っています。今思うことは若い時に出来なかった演奏が、演技が考えてバランスよく出来るようになった。とても心地よい演奏ができてると感じます。 歌うのが今とても楽しい、この気持ちをお客様に伝え楽しい時間を分かち合いたい。」と語るのは最年長でリーダー格の井ノ上了吏。現在も輝かしい美声で多くのファンを魅了しています。

親しみやすいMCも好評の上原正敏もデビューからはや30年。「イタリアで私の歌った歌をあちらのおばちゃま達が涙を流して聴いてくれたときに感じた歌詞や感情が伝わる喜び。この喜びを日本でも感じたく、演奏活動の中で曲の説明や、時にはクラシック調にアレンジしたポピュラーな曲を披露することもしてまいりました。 音楽は、分かるものではありません。感じるもの。どうぞ感じて下さい。
聴いた方一人ひとりの中にその人の人生や感情の発露を促すスタイルの芸術活動が理想です。」と。

そして、2018年7月に東京二期会『魔弾の射手』でマックスを演じ、高い評価を得た片寄純也も、今まさに歌い盛り、旬のテノールとして活躍中!2019年も6月の東京二期会『サロメ』のヘロデ役で主演します。

会場の浜離宮朝日ホールは朝日新聞東京本社・新館2階、都営地下鉄大江戸線。「築地市場駅」A2出口を出てすぐ。2019年の新春は、ぜひ、青薔薇海賊団コンサートへ。個性豊かなテノールたちの三人三様の魅力をどうぞたっぷりとご堪能ください!


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■■■ 公演情報 ■■■
青薔薇海賊団 新春スペシャルコンサート
日時:2019年1月6日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:浜離宮朝日ホール
  (都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」A2出口すぐ
料金:全自由席 5,000円
出演:井ノ上了吏、上原正敏、片寄純也(以上、テノール)
   川口静華(ヴァイオリン)、荒 庸子(チェロ)、北村晶子(ピアノ・編曲)

演奏予定曲:
・「マリオ・ランツァ」メドレー 
・C.M.v.ウェーバー『魔弾の射手』より “森を通り 野を越えて”
・G.ドニゼッティ『アルバ侯爵』より “天使のような美しさ”
・P.マスカーニ『カヴァレリア ルスティカーナ』より “お母さんこの酒は強いね”
                 ほか

後援・マネジメント:公益財団法人東京二期会

▼公演情報ページはこちら《チケット絶賛発売中!》
青薔薇海賊団 -新春スペシャルコンサート- - 東京二期会
 
 
▼6月6日(木)・9日(日) 片寄純也、ヘロデ役にて出演!《チケット発売中!》
2019年6月公演 ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
 2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館大ホール
 指揮:セバスティアン・ヴァイグレ、演出:ヴィリー・デッカー、管弦楽:読売日本交響楽団
 〈主催〉公益財団法人東京二期会
 〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●「青薔薇海賊団コンサート」&『サロメ』のお問合せ・チケットのご予約は
 二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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Le temps des deux 'Salomé' ~二つの「サロメ」
2019年4月『エロディアード』&6月『サロメ』いよいよ2演目同時発売!<12/13(木)~二期会オペラ愛好会先行/12/22(土)~一般発売>

4月27日(土)プレミエ〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉J.マスネ『エロディアード』と、6月5日(水)プレミエ〈東京二期会オペラ劇場/ハンブルク州立歌劇場との共同制作〉R.シュトラウス『サロメ』の「同時!」二期会オペラ愛好会先行予約が、いよいよ12月13日(木)から受付スタートします!

二つの「サロメ」プロジェクト始動――

紀元1世紀、古代パレスチナ副王ヘロデの後妻ヘロディアの娘である、サロメ。
その少女時代と洗礼者ヨハネの処刑にまつわる物語をモチーフとした芸術作品は、ヨーロッパ中世から現代に至るまで、数多に誕生してきました。

中でも、音楽作品を代表するものが、今回、東京二期会が上演する『エロディアード』と『サロメ』です。フロベールの小説をオペラ化した『エロディアード』は、フランスオペラの重鎮マスネらしい叙情性に富んだ旋律とハーモニーで、高潔な預言者ジャン(ヨハネ)に惹かれるサロメの愛と、そのジャンを処刑に追い込むエロディアードとの母娘の悲劇。一方、世紀末芸術の頂点ともいうべきオスカー・ワイルドの戯曲を原作とするR.シュトラウス『サロメ』は、シュトラウスならではの極彩色の和声とドラマティックな音響で、少女サロメの純粋無垢さから、ヨカナーンの首を求める官能や残酷を描いた異色の名作です。
同じ物語をモチーフとしながらも、まったく異なるドラマが誕生しました。
 
 
最高の音楽を届けるために


指揮
ミシェル・プラッソン
『エロディアード』を指揮するのは、現在85歳のフランス音楽の最高峰、ミシェル・プラッソン。東京二期会においても、2011年ベルリオーズ『ファウストの劫罰』、13年オッフェンバック『ホフマン物語』を指揮。フランス音楽の真髄を伝えてきました。今回は、Bunkamuraとの共催による〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉で、マスネの音楽の魅力を全面に引き出すプロダクションとなっています。『エロディアード』という上演の少ない名作だけに、4月27日、28日のわずか2日間ですが、巨匠プラッソンのフランス・オペラを生で聴くこの機会を、どうか逃されませんように!!


東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ 2018年3月公演『ノルマ』より
 
 


指揮
セバスティアン・ヴァイグレ

演出
ヴィリー・デッカー
『サロメ』の指揮は、2019年読売日本交響楽団の常任指揮者に就任するセバスティアン・ヴァイグレ。今回はその読響とともに、シュトラウスの名作を奏でます。東京二期会では、ヴァイグレ×読響の最初のオペラ演奏となった17年『ばらの騎士』(東京公演)に続いての登場で、前回の好演にますますの期待が高まります!
また『サロメ』は、ハンブルク州立歌劇場との共同制作により、ヴィリー・デッカー演出の舞台でお届けします。16年『トリスタンとイゾルデ』に続いてのデッカー演出ですが、独特の世界観を具現化したような圧倒的な舞台で、ある意味ワーグナー以上に生々しく扇情的なドラマをどのように表現するのかどうぞご期待ください!


ハンブルク州立歌劇場公演 『サロメ』より
 
 
▼4月『エロディアード』公演情報ページはこちら
2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会
 2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 東京文化会館大ホール
 指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
 〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

▼6月『サロメ』公演情報ページはこちら
2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
 2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、7日(土)14:00、8日(日)14:00 東京文化会館大ホール
 指揮:セバスティアン・ヴァイグレ、演出:ヴィリー・デッカー、
 管弦楽:読売日本交響楽団、合唱:二期会合唱団
 〈主催〉公益財団法人東京二期会 〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

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 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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【『魔弾の射手』キャスト・インタビュー】 マックス役 テノール片寄純也~「マックスの心の苦悩をうまく表現できたら」
(二期会オペラ名場面集付)

類まれなる雄雄しい声をもって、2002年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』での二期会デビュー以来、数々の舞台に出演してきたテノール片寄純也。特に2010年代以降の二期会公演での活躍が目覚しく、2011年『サロメ』ヘロデ、12年『パリアッチ(道化師)』カニオ、同年『パルジファル』題名役、16年『ナクソス島のアリアドネ』バッカスと、いずれもその持ち味が存分に活かされた役を歌ってきました。
同時に、『サロメ』のペーター・コンヴィチュニー、『パルジファル』のクラウス・グート、『ナクソス島』のカロリーネ・グルーバーら世界的演出家との協働も成功させてきました。
本年7月の『魔弾の射手』マックス役に向けて、話を聞きました。


片寄純也

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――『魔弾の射手』のマックスはどのような役ですか?

片寄: マックスは若い射撃の名手ですが、最近、調子を崩し深刻なスランプに悩んでいます。愛するアガーテと結婚するためには射撃大会で優勝することが条件でした。不安な気持ちでいっぱいのマックスに悪魔に魂を売った同僚の猟師カスパールが魔弾を使えと誘惑し、その誘惑に負け魔弾を手に入れてしまいます。
 
 
――ワーグナーやR.シュトラウス作品の役とくらべて、マックスはどのような印象がありますか?

片寄: 私はウェーバーという作曲家はモーツァルトからのドイツオペラの伝統を引き継ぎ『魔弾の射手』を作曲しドイツ・ロマン派オペラを確立、後のドイツ・ロマン派オペラの頂点と位置付けられているワーグナーに多大な影響を与えた人物として認識していました。
今回、『魔弾の射手』の譜読みを進めていくと、確かにマックスの歌うアリアの中にもモーツァルトが作曲した『魔笛』やワーグナーが作曲した『さまよえるオランダ人』に似たところがあり、とても興味深かったです。
お客様にもお聴きいただければ、きっと私と同じように感じてもらえると思います。
 
 
――では、『魔弾の射手』の見どころ、聴きどころを。

片寄: マックス、アガーテ、カスパールにも素晴らしいアリアがありますが、やはり3幕で男声合唱が歌う『狩人の合唱』でしょう。一度耳にすれば、すぐに口ずさむことができるくらい親しみやすい明るい曲で一番の聴きどころではないでしょうか。
 
 
――コンヴィチュニー演出の魅力は?

片寄: コンヴィチュニーさんとは2011年『サロメ』でご一緒させていただきました。ふつう、テノール歌手というのは、演じながらも声の出方がすごく気になるものなのですが、『サロメ』の時は与えられた演技をこなしていたらいつの間にかオペラが終わっていた記憶があります。それだけ演じることに集中させてもらえたので、今回も楽しみにしています。
 
 
――最後に、お客様にむけて。

片寄: 不安、絶望、嘲笑、拷問など、マックスの心の中に次々と浮かんでくる「苦悩」がうまく表現できるよう稽古に励みます。ご来場お待ちしております!

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ワーグナー作品を中心にヒロイックな声が求められる役を、著名演出家の舞台で重ねてきた片寄。そうした意味で、今回の『魔弾の射手』マックスは、最新の片寄純也を体感する絶好の機会となるでしょう!

片寄の出演日は、7月18日(水)と21日(土)。良いお席はどうぞお早目に。

▼『魔弾の射手』公演情報ページはこちら
《ハンブルグ州立歌劇場との共同制作》 C.M.v.ウェーバー『魔弾の射手』 - 東京二期会オペラ劇場

 指揮:アレホ・ペレス、演出:ペーター・コンヴィチュニー、管弦楽:読売日本交響楽団
 2018年7月18日(水)18:30、19日(木)14:00、21日(土)14:00、22日(日)14:00 東京文化会館大ホール

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
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【テノール片寄純也 東京二期会オペラ 名場面集】


 2011年2月 R.シュトラウス『サロメ』ヘロデ役(後列中央)〔撮影:鍔山英次〕


 2012年7月 レオンカヴァッロ『パリアッチ(道化師)』カニオ役(左から2人目)〔撮影:三枝近志〕


 2012年9月 ワーグナー『パルジファル』パルジファル役(中央)〔撮影:三枝近志〕


 2016年11月 R.シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』バッカス役(中央後)〔撮影:三枝近志〕
 
 

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東京二期会オペラ劇場2月公演『ローエングリン』テルラムント役・大沼徹 動画メッセージ「悪役にも‘華’がある」

2010年ヴェルディ『オテロ』イアーゴ役で衝撃的な東京二期会オペラ劇場デビューを飾ったバリトン大沼 徹。その後も、『サロメ』ヨカナーン、『パルジファル』アムフォルタス、『こうもり』ファルケ、『ホフマン物語』リンドルフ他4役、『ダナエの愛』ユピテル、『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナールと、二期会の舞台だけでも毎年のように大役を任され、深い印象を与える演唱を重ねてきました。
今回の『ローエングリン』では、フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵。妻オルトルートの言うがまま、ゴットフリード公とその姉エルザを陥れ、ブラバント公国の最高実権を握る男です。しかし、夢の中に救いを求めるエルザの前に現れたひとりの騎士ローエングリンとの対決に破れ、身を滅ぼします。
2015年『ダナエの愛』で、演出 深作健太、指揮 準・メルクルとの協働も経験しています。今回の役作りと深作、メルクル両氏の魅力について話を聞きました。
動画メッセージでどうぞ!



【バリトン大沼 徹 東京二期会オペラ劇場名シーン集】


2010年2月『オテロ』イアーゴ


2011年2月『サロメ』ヨカナーン


2012年9月『パルジファル』アムフォルタス


2015年10月『ダナエの愛』(舞台上演日本初演)ユピテル


2016年9月『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール
 
 
▼2月21日(水)プレミエ!『ローエングリン』公演詳細はこちら 《チケット絶賛発売中!》
2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場

 2月21日(水)18:00/22日(木)14:00/24日(土)14:00/25日(日)14:00

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
 
 

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ミラノで活躍の板波利加 近況

昨年2月に二期会オペラ『サロメ』ヘロディアス役で華やかな舞台姿で好評を博し、本年2月には同『ナブッコ』アビガイッレ役でもドラマティック・ソプラノとしての高い評価を得た板波利加が、去る5月12日にミラノ・アルチンボルディ劇場でコンサートに出演した近況をお伝え致します。
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「アルチンボルディ劇場でのコンサートは2000席満席となり、大盛況でした。この劇場はスカラ座が一時使っていた所でとても有名です。出演者は、オペラ歌手だけでなく、オペレッタ、ロック、フォーク、バレエ、コンテンポラリーダンス、など幅広かったです。」(板波)
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この劇場はミラノ市民なら誰でも知っている有名な劇場だそうで、日本人としては唯一の出演ではありましたが、客席からも大喝采を頂いたようです。
そんなミラノでも活躍する板波利加、今月末には板波の育った横浜・みなとみらいホールでリサイタルを予定しております。日本での初リサイタルに気合もひとしおです。
■■リサイタル情報■■
板波利加 ソプラノリサイタル「Cerca la Pace~平和を求めて」

ピアノ:ジェームズ・ヴォーン
2012年6月27日(水) 19:00開演 横浜みなとみらいホール(小ホール)
▼リサイタル詳細はこちらをごらんください
板波利加 ソプラノリサイタル「Cerca la Pace~平和を求めて」 - 東京二期会
▼公式サイトではアルチンボルディ劇場でのコンサート動画もご覧になれます。
板波利加オフィシャルサイト

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コンヴィチュニーの演出では、すべてのことが音楽から生まれるのです
~ヨハネス・ライアカー(《サロメ》舞台美術)インタビュー

   聞き手:森岡実穂、山崎太郎  
   ドイツ語通訳:蔵原順子

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『サロメ』舞台美術
ヨハネス・ライアカー
――ライアカーさんは、ペーター・コンヴィチュニー(ウィーン《ドン・カルロス》、ミュンヘン《トリスタンとイゾルデ》)、ガイ・ヨーステン(アントワープ《スペードの女王》、ライプツィヒ《トロイアの人々》)、クリストフ・ロイ(ロンドン《トリスタンとイゾルデ》)フィリップ・ヒンメルマン(ブレゲンツ《トスカ》)など、たくさんの第一線の演出家の方々と、それぞれに非常に強烈な世界観をもった、オリジナルな舞台をつくっていらっしゃいますね。

ライアカー 私は常に、それぞれの演出家、チーム全員といっしょに、それぞれの作品にとって大切なことを舞台であらわそうとしています。ご覧いただいておわかりだと思いますが、どの作品も違うアプローチ、違う作品になっています。どの作品にも共通する私の様式、私のスタイルというものがあるわけではありません。むしろ作品ごとにまったく違う世界になっているのは、作品が何をあらわしたいのかを重要視しているからだと思っています。
それぞれの作品の内容も違うし、劇場環境も違います。自分が知っていることをやろうというのではなく、むしろ知らないことをやろうという気持ちでそれぞれの作品に臨んでいます。それには演出家との緊密な関係が不可欠だと思っています。全く新しい目でその作品を見ようということを心がけています。

――コンヴィチュニーさんと一緒にお仕事をされていることもひとつの理由だと思うのですが、あなたは劇場全体を観客に実感として把握させるような、スケールの大きい装置を作られますね?
ライアカー とくにコンヴィチュニーさんとの作品ではそういうことが多いのですが、常にバロック以来、観客と舞台の間に暗黙のうちに存在する「第四の壁」を取り払おうということ、その壁を突き破り、聴衆に自分の存在をちゃんと意識させるというということを心がけています。最初にそれをかたちにしたのはベルトルト・ブレヒトでした。見えない壁を突き破ることによって、聴衆はあたらしい体験をすることになります。劇場というところでは、おおいに、観客との直接的なインタラクションがあってしかるべきなのです。そうやって壁を突き破ることによって、たぶん、戸惑いが生まれると思います。でも戸惑いとともに、作品を見る目もかわる。新しい視点で作品を見るようになると思っています。

――今日もまた新しい形で、ひとつ壁が破られたような舞台でしたね。
ライアカー 今回の《サロメ》という作品においてとても大切なことは、そこに登場する人物を、それぞれにあらかじめ与えられた物語から解放してあげることです。運命とはもう決まっているもので、人はそれに従わざるを得ないように見えるのですけど、そうではなくて、その運命に従わなくてもいいんだ、それぞれの人生というのは自分でつかむものであり、自分で自分を解放し、自分の主人になることができるんだ、そういう可能性を示したかったのです。
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――巨大で堅牢、そして舞台一杯につくられ外部のないシェルターの存在が、最後のカタルシスにとって非常に効果的でした。
ライアカー 完全に閉ざされた社会、まるで終末劇のように、そこから逃れるすべはない世界を描こうとしました。でも、強く望めば、自分の意思があれば、外に出る道はあるかもしれないのです。それは最終場面で現実となり、愛のほうが死よりも強いのだということがあらわされます。
ハイナー・ミュラーの作品『アルゴー船員たちのいる風景』の中に、「第三次世界大戦後のシェルター」というト書きのついたシーンがあるんですね。そういうシチュエーションをイメージして、外界はもう完全に崩壊しているけれど、そのシェルターの中で、外にあった昔の構造だけはまだ生き延びているという状況を想定しています。ちょっとベケット的な状況ですね。生き延びた最後の人間であるにもかかわらず、崩壊以前と同じように生きていてなんら変わっていない、もしかしたらもう地球最後の人かもしれないのに、やっていることは同じで、何も学んでいないということをあらわそうと思いました。
――この《サロメ》の舞台をつくるにあたり、演出家ほかのチームメンバーと舞台美術家との間ではどういう共同作業のプロセスがあったのでしょう?
ライアカー 私はいろいろな演出家と仕事をしており、その準備の仕方というのはそれぞれです。いろいろな方と仕事をすることで、新しいインスピレーションが得られます。自分自身の考えがあらたまることもあり、発想も豊かになるので、それはとてもいいことだと思っています。
とりわけコンヴィチュニーさんとの仕事というのはもう準備期間からして楽しくて、準備期間が全制作過程の中で一番楽しいと言っても過言ではありません。だいたい3、4日間、全員で一緒に音楽を聴くところからはじめて、歌詞を一緒に確認しながら、それぞれ自由に意見を述べます。本当にオープンに意見交換をして、その会話の中から徐々に「これはこういう風に舞台上で実現しよう」という方向性が固まってくる感じです。音楽や歌詞が何を言っているんだろうということを確認しながら進めて行き、そのうちその中から何かが生まれるという感じですね。
――今回、シェルターという装置は作品解釈の核となると思うのですが、それはどんな流れの中で出てきたのですか?
ライアカー この準備期間の会話の中では、皆がそれぞれ思いついたことをどんどん言ってもいいというのがすごく大事なんですね。時にはすごくばかなことも言うかもしれない、でもそこからなにかが生まれるかもしれない。どこかの時点で「なにかハイナー・ミュラーを思い出すよね」という話から始まったと思います。非常に音楽に力があるので、この音楽が醸しだす圧倒的なエネルギーを受け止められるもの、これに持ちこたえられる何かが必要だ、というところから、シェルターというアイディアが固まってきました。これほどの力を受け止めるには、ばらばらなものでは無理だと思うのです。点在している波止めブロックのようなものでは壊れてしまうでしょう。だから舞台全体を完全に覆い尽くすような形で、押し寄せてくる音楽の力にも十分持ちこたえられ、逆にそれを押し返すほどの強靭な何かが必要だ、というところから始まったと記憶しています。
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――今回の照明はマンフレッド・フォスさんですが、今回、照明が素晴らしい効果を上げているところをご紹介いただけますか?
ライアカー 特に、いま私たちがいる部屋のような現実の照明を模しているところと、非常にイマジネーションにあふれた部分の対比が一番注目してほしいところです。照明によって、突然まったく別の雰囲気が生まれます。たとえば「七つのヴェールの踊り」では、単なる通常の舞台照明だけではなく、左右から強い照明を当てることによって、ダ=ヴィンチの『最後の晩餐』を思わせる、表現主義的な影をつくっています。このアイディアは、最初から意識していたわけではないのですが、結果として、まさにイエスの「この中に私を裏切るものがいる」という言葉を聞いたときの弟子たちの驚愕が、皆の手の動きであらわされて、すごくいい絵になったと思います。
影の効果をうまく使っているところは、必ず音楽と連動しているところでもあるんですね。実は最初の案としては、明かりも徹底してずっと同じにしようかという話もあったんです。けれどそれではつまらないし、内容的にみても、音楽だってずっと同じトーンで進んでいるわけではないので、それはやはり音楽にあわせて変化をつけなければならないと思ったわけです。特に「七つのヴェールの踊り」というのは、突然それまでとまったく違う音楽になりますよね。それならやはり、視覚的にもそう見せなくてはならない。それで照明を変えようということになったわけです。
――動きにしても照明にしても、常にとても演出が音楽的です。
ライアカー まさにそれがコンヴィチュニーの強みで、彼のすごさというのは、まるで指揮者が曲を指揮するように、オペラを演出しているところだと思います。すべてが音楽から生まれているんです。

(2011年2月18日、 東京文化会館)
構成:森岡実穂
*ライアカーさんの舞台美術家としてのキャリアやお仕事内容など、このインタビューの続きを、2012年発売(予定)の「クラシックジャーナル 特集:ペーター・コンヴィチュニー(仮題)」(アルファベータ)でぜひご覧ください。
▼公演詳細はこちら。
2011年2月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

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『サロメ』23日終演後 P.コンヴィチュニーのアフタートークの「USTREAM」生中継について

先日開催をご案内しました『サロメ』23日(水)終演後のペーター・コンヴィチュニーのアフタートークを、ストリーム配信サイト「USTREAM」で生中継する予定です!
23日の公演にご来場頂けないお客様も、コンヴィチュニーの生の声をぜひお聞きください。
■『サロメ』アフタートーク「USTREAM」生中継
 日時:2011年2月23日(水)公演終了20分後開始予定(16時前後の見込み)
 会場:東京文化会館大ホール内
 出演:ペーター・コンヴィチュニー
   (司会)多田羅迪夫(『サロメ』公演監督)
   (通訳)蔵原順子
 ※アフタートークの所要時間は約60分の予定です
★番組ページはこちらをクリック
  ↓↓クリック↓↓
SALOME on USTREAM
  ↑↑クリック↑↑
※アフタートーク会場内には23日(水)のチケットをお持ちのお客様のみ
 ご入場可能とさせていただきます。
※ネット環境、サーバーの都合上、不具合が生じる場合がございます。
 あらかじめご了承ください。
※今回の配信は生中継のみとなります。
▼公演詳細はこちらをご覧ください。
2011年2月公演 R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

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いよいよ開幕!『サロメ』公演当日のごあんない

いよいよ22日(火)から東京文化会館 大ホールにて、東京二期会オペラ劇場『サロメ』が開幕します!
公演当日についてのごあんないです。

東京二期会オペラ劇場 2011年2月公演
R.シュトラウス作曲 『サロメ』オペラ全1幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
指揮:シュテファン・ゾルテス/演出:ペーター・コンヴィチュニー
当日券と公演タイムテーブルのご案内
2月22日(火)
2月23日(水)
2月25日(金)
2月26日(土)
当日券
S,A,B,C
S,A,B,C
S,A,B
S,A,B
当日券販売開始
17:30~
12:30~
17:30~
12:30~
開場
18:00
13:00
18:00
13:00
開演
19:00
14:00
19:00
14:00
上演時間
全1幕 約100分 ※途中休憩はありません
終演予定
20:40
15:40
20:40
15:40
東京文化会館
=アクセス=
<JR>
[山手線][京浜東北線][宇都宮・高崎線][常磐線][東北・上越・長野・秋田・山形新幹線]=
「上野駅」公園口徒歩1分
<地下鉄>
[銀座線][日比谷線]=「上野駅」7番出口徒歩5分
<京成電鉄>
[京成本線]=「京成上野駅」正面口徒歩6分

お車のお客様は東京文化会館ウェブサイトをご覧ください
>>交通アクセス - 東京文化会館|来場者の皆様へ

※販売状況により券種によっては販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※公演タイムテーブルは、当日の進行によりずれる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※23日(水)は、終演20分後よりアフタートーク(約60分)があります。

▼公演詳細はこちらをご覧ください。
2011年2月公演 R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

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ヨカナーンの魅力

こんにちは。diamondです☆
サロメ’といえば男を破滅させる宿命の女、ファム・ファタールとして妖しい魅力を放っていますが、今日はhomme fatal オム・ファタール、サロメの運命の男として登場するヨカナーン(洗礼者ヨハネ)をクローズアップしてみましょう。
古代パレスチナの領主ヘロデは、異母兄弟の妻でサロメの母であるヘロディアスの魅力に負け、彼女を妻にします。
そうした不道徳を批判する洗礼者ヨハネを放っておけず、ヘロデはヨカナーンを捕らえます。性の対象として自分をも色眼鏡で見るような男たち、退廃した世界に暮らしていたサロメは、今まで出会ったことのなかった精神に触れ深く動揺し、オペラ『サロメ』の中で、ヨカナーンは物語の求心力となってゆくのです。

それでは、われらがヨカナーン、大沼徹と友清崇をご紹介致しましょう。
2人とも2010年9月に新国立劇場で上演した東京二期会『魔笛』でパパゲーノに扮した逸材です。今回も立て続けでの主役への登場に期待が高まりますね。
★22日に出演の大沼徹はデビューして数年ですが、群を抜く大型新人としてめきめきと頭角を現しており、堂に入った豊麗な美声と存在感が魅力です。
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2010年『オテロ』イアーゴ (c)三枝近志
 
09年に『ウリッセの帰還』タイトルロールでのデビューで一躍脚光を浴び、翌年には『オテロ』でのイアーゴでシャープな切れ味を見せたかと思えば、続くパパゲーノでは自然児パパゲーノを演じそのスケールの大きさでも絶賛を浴びました。
2002年から3年にかけてベルリンで研鑽を積み音楽の基礎を築いた大沼ですが、昨年は五島文化財団の助成で再びマイセンに留学し、ヨカナーンへの理解を深めてきました。
今回は一時帰国しての出演であり、その成果が今、発揮されます。
「マイセンには、ベルリン時代からお世話になっている私の師、クレッチュマン先生がお住まいなのです。旧東ドイツのメクレンブルク州立歌劇場のインテンダントをしていた方で奥様は演出家。そこで徹底的に音楽やディクション、そして作品の内容や背景について2ヶ月間、出来る限りのことを学んできました。
洗礼者ヨハネを深く知るために、旧約聖書、黙示録、預言書を読んで、自分の内にリアルな人物像を創りたいと、パパゲーノを終えてすぐに日本を発ちました。
マイセンから帰国しての初オペラ、このような役にめぐりあえて感慨も一入です。」(大沼談)
そう語る大沼の表情と演奏には、やれるだけの準備はしたという大きな手応えとこの役に対する確信のようなものが感じられます。身長184センチという恵まれた舞台姿とも相まって、今回のヨカナーンの演奏には世俗を超越したようなカリスマ性さえ宿っているかのようです。

★一方、23日に登場の友清崇は、2009年に二期会でビューした際のリヒャルト・シュトラウスの『カプリッチョ』詩人オリヴィエでのノーブルでスタイリッシュな歌唱が記憶に新しい俊英。昨年秋のパパゲーノではお茶目でとぼけた表情のパパゲーノを好演し、テレビ放送でも絶賛を浴びました。
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2010年『魔笛』パパゲーノ (c)三枝近志
普段は二枚目のイメージだけに、その徹底した役創りの緻密さや急所を押さえた絶妙な躍動感に驚かされたのは私だけではなかったと思います。
声楽家の家庭に生まれ、ウィーンにも長く留学していた友清。リヒャルト・シュトラウスでデビューし今回もまたリヒャルト・シュトラウス『サロメ』の大役を射止めました。
「パパゲーノではまず笑顔を第一に喜怒哀楽を思い切り表現してみました。ヨカナーンには笑顔は少ないですね。
2005年から2007年の間にウィーン国立歌劇場でも『サロメ』は5回以上観ました。R.シュトラウスの音楽は芸術の都‘ウィーン’という地があってこそ生まれたといっても過言ではないと思います。
そしてヨカナーンはバリトンにとって羨望の役であり私にとって憧れの役でした。
私はR.シュトラウス『ばらの騎士』の音楽の官能的な美しさに惹かれますし、『アラベラ』や『カプリッチョ』も大好きです。
けれどそれらの作品の中心にあるのは女性であって、バリトンに真の主役といえるような役柄はあまりないのです。
だからこそヨカナーンの存在に強く惹かれるのかもしれません。
このオペラのテーマには永遠なるもの「死と愛」が色濃く反映しています。どちらが偉大かですって? それは‘愛’
今回の演出ではヨカナーンは死にません。そのことによって答えは明確なのではないでしょうか」(友清談)

本当にどちらも聴き逃せません♪

★☆★ メディア掲載情報 ☆★☆
☆こちらでも東京二期会『サロメ』をご紹介いただきました!
第150回クラシック・コンシェルジェ - スポニチ Sponichi Annex 芸能
オペラ『サロメ』のアフタートークを「USTREAM」で生中継 - Web Magazine OPENERS

         

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二期会『サロメ』メディア掲載情報の追加です

去る2月14日付「毎日新聞」夕刊の大隅智佳子インタビューにつづき、15日付「読売新聞」東京夕刊に演出のペーター・コンヴィチュニー、17日付「朝日新聞」東京夕刊に指揮者シュテファン・ゾルテスのインタビュー記事が掲載されました。
「朝日新聞」の記事はインターネット(asahi.com)でもご覧いただけます。
「サロメ」の狂気、繊細に ドイツの名匠ゾルテスが来日 - asahi.com

また、稽古場公開の記事がさらにWeb上に掲載されました。先の記事のリンクとあわせてご一読ください。
コンヴィチュニー演出《サロメ》に大期待 - HMV ONLINE「連載 鈴木淳史のクラシック妄聴記 第28回」
東京二期会『サロメ』稽古場見学 - naokobühne思いつき日記

東京文化会館では舞台稽古も始まっています。
皆様のご期待に応える、もといご期待を超える公演とするべく。
来週、いよいよ開幕です!
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▼絶賛予約受付中!!良いお席はお急ぎください!
2011年2月公演『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
ZEN

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『サロメ』ヘロディアス役・板波利加、ラジオ日本に出演します

東京二期会オペラ劇場『サロメ』ヘロディアス役の板波利加(2月22日(火)、25日(金)に出演)が、20日(日)朝、ラジオ日本(1422kHz)で放送中の番組「若山祥夫 食の情報最前線!」に登場します。
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13日(日)に続き2週連続の出演です。
「老いない食」がテーマの番組で、先週は、板波が在住しているイタリアでもポピュラーな食材、カリフラワーについて。日本では白いものが主流ですが、イタリアでは、黄緑やオレンジ色のものなどもあるカラフルな食材で、ストレス解消やガン予防にもなるそうです。沸騰したお湯で一気に茹でるのが、ビタミンCを失わせないコツだとか。
もちろん『サロメ』のPRも。
衝撃的な舞台ですが、実は「笑い」の要素もあります。現代の病理をも鋭く描きながら、コンヴィチュニー氏一流の「笑い」が細部にほどこされています、と語っていた板波。
良質な笑いにはヒーリング効果がありますから、これも老いない秘訣のひとつとして紹介したのでしょうね。『サロメ』では、舞台の細部にいたるまでお見逃しなきよう!
来週のO.A.もお楽しみに。
◆放送予定◆
「若山祥夫 食の情報最前線!」
放送日時:2月20日(日)7:45~8:00
放送局:ラジオ日本(AM1422kHz)
聴取エリア:東京・神奈川周辺地区
▼放送局ホームページ
2011年2月20日(日)番組表 - ラジオ日本
※放送局の都合により、放送内容・日時等が変更になる場合があります。
▼板波利加インタビュー記事もご覧下さい
オペラを楽しむ キャストインタビュー板波利加 - 二期会通信
▼公演詳細・チケットのご予約はこちらから
2011年2月公演『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

ZEN

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インターネットラジオに 高橋 淳 が登場しました

皆様こんにちは☆diamondです。
音楽ジャーナリストの林田直樹さんによるクラシック探求番組「カフェフィガロ」にテノールの高橋淳が登場しました。15日20時より放送をお聴き頂けます。
▼こちらからどうぞ
林田直樹のカフェフィガロ - ブルーレディオドットコム
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収録を前に微笑む高橋淳(手前)
2月公演コンヴィチュニー演出『サロメ』の舞台と音楽の醍醐味を語る楽しいトークと2010年2月に高橋淳が津田ホールで演奏した二期会ゴールデンコンサートの中より、リヒャルト・シュトラウス「献身」、ワーグナー楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より“朝の光はばら色に輝き”の演奏とともにお楽しみください。
カルチャー&エンターテイメント放送局 ブルーレディオドットコムは、インターネットラジオですので、世界各国から3ヶ月間無料でお聴き頂けます。(各回30分番組で毎週火曜日夜20時更新です)

次週はヘロディアスの小姓役の田村由貴絵が臨場感溢れるコンヴィチュニー演出の話題で盛り上げます。

diamond

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『サロメ』大隅智佳子のインタビュー記事が毎日新聞夕刊に掲載

2月10日のブログでアーティスト広報のdiamondが紹介しました大隅智佳子のインタビューが、毎日新聞2月14日付東京夕刊に掲載されました。
同記事はWeb(毎日jp)にも掲載されていますので、是非ご覧ください。

▼Webではこちらからご覧いただけます。
二期会:オペラ上演 コンビチュニーが新演出 大隅智佳子がみせる「新サロメ像」 - 毎日jp(毎日新聞)

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『サロメ』タイトルロール林正子、オランダ大使館に行ってまいりました。

東京二期会オペラ劇場2月公演『サロメ』は、オランダ/ネザーランド・オペラ、スウェーデン/エーテボリ・オペラとの共同制作公演。そのゆかりあって、サロメ役の林正子(22日(火)、25日(金)に出演)が先日オランダ大使公邸に招かれ、サロンコンサートに出演しました。
主催されたのは、日蘭協会の女性部会である「デリーフデ会」の皆様。
‘デリーフデ’という名前は、日本に初めて上陸したオランダ船「デリーフデ号」が由来とのことです。今回は、会員に希望を募られて先着の60名の方に、林の歌を聴いていただくことができました。そして、フォスケ・ドゥ・へーア大使夫人のご厚意で会場に公邸を開放して下さったのです。
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白い天井と壁がとても美しい室内で、英語によるトークを交えた30分ほどのステージでした。歌い終わる度に皆様すごい拍手。サロメ熱唱中の写真もあるのですが、公開しません。ぜひ舞台にいらしてください!

コンサートの後はケーキとお茶のおもてなし。
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ト音記号があしらわれています。

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パティシエさんと。

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ピアニストの小林万里子さんと。
窓の外にオランダ国旗が掲げられてあるのが、わかりますでしょうか?
おもてなしをいただいた後は、夕方からの稽古のために急ぎ稽古場へ。強行スケジュールではありましたが、気品あふれるご婦人方と、温かく迎えてくださった大使夫人のおかげで、しばしヨーロッパの空気を感じることのできた林は、とても心が和んだそうです。ありがとうございました。
今度は東京文化会館でお会いしましょう!
▼公演詳細・チケットのご予約はこちらから
2011年2月公演『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場
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新聞社に行ってまいりました

アーティスト広報のdiamondです。
2008年の『エフゲニー・オネーギン』で東京二期会にデビューし一躍注目を集めた大隅智佳子。こんどもコンヴィチュニー演出『サロメ』に主演です。
7日はインタビュー取材で新聞社へ行ってまいりました。
ohsumiohsumi1110210.jpg (サロメへ向けてのインタビューと撮影中)
「『オネーギン』のタチアーナではオネーギンに恋する素朴な娘時代と運命を受け入れ公爵夫人として大人の女性に成長した姿との対比をいかに出せるかということに注意を払いながら演じました。
今回もまだ思春期の娘であるサロメという存在の危うさと純粋さ、そこに潜むエネルギーを音楽の力を借りて、いかに表現出来るか、声色、表情、動き、歩き方、一挙一動にリアリティーを持たせることを目標に日々稽古に励んでいます。」
サロメが頽廃の象徴ではなく、閉塞した世界が今の現実世界であり、サロメはそこから飛び出したくてヨカナーンとともに愛を育む。今回の演出にはハッとさせられます。
今回、指揮のシュテファン・ゾルテス氏は世界的に認められたリヒャルト・シュトラウスのスペシャリスト。
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(c)Matthias Jung
この『サロメ』は2009年11月のネザーランド・オペラ(アムステルダム)公演も指揮しているので、コンヴィチュニー氏との息もぴったりです。
来日直後の6日には都響のロッシーニ『スターバト・マーテル』(ソプラノ:半田美和子、メゾソプラノ:小川明子、テノール:望月哲也、バス:久保和範が出演)マチネ公演を指揮し巨匠の実力をみせつけましたが、その本番直後には、都響コンサートに陣中見舞いに現れたコンヴィチュニー氏とともにそのまま『サロメ』の稽古場へ直行。お二人ともすごいバイタリティーです!
連日稽古場は日々さらなる熱気を帯びています。益々公演が楽しみになってきました。
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こちらは23日と25日のヘロデを歌う片寄純也。
ヘロデはレパートリーとしてあたためてきた役として満を持しての登場です。ワーグナーまでも歌える輝かしくも貴重なスピントの美声にご期待ください。

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『サロメ』をもっと知る手掛かりとして・・・

こんにちはWeb担です。
『サロメ』の稽古場では連日熱い稽古が行われていると、Twitter(ツイッター)を通しても伝わってきますね。
Twitterでつぶやいている皆さんの二期会に関するTL(タイムライン)を見ていると、『サロメ』の作品についてももっと詳しく知りたい!!というツイートが多く見られます。
そのなかで『サロメ』のことがとても“おもしろ”分かりやすく書かれている・・・と、ここ数日TLでちょっと評判になっているのが、2月23・26日公演に〈ユダヤ人1〉役で出演する高田正人のブログです。

 高田正人
彼が気さくに話をしているような雰囲気が良~く伝わってきます。
『サロメ』はじめての方も、コレ一発で理解できる!なんて言ったら大袈裟でしょうか?
▼テノール高田正人のブログ
うたうひとDACHONの人生奮闘記
また、彼は最近、Twitterも始めたようですので、よろしければフォローしてみてください。
1月18日のメルマガで配信した、他の『サロメ』出演者のTwitterアカウントもまとめてこちらに紹介いたします。
▼『サロメ』出演者のツイッターアカウント
ヘロデ(22・25日)高橋 淳→ @takajun7530
ナラボート(23・26日)大川信之→ @nobbiamo
ヘロディアスの小姓(23・26日)田村由貴絵→ @YutaroHelene
ユダヤ人1(23・26日)高田正人→ @dachon55
ユダヤ人5(23・26日)畠山 茂→ @hacci88
兵士1(23・26日)井上雅人→ @Masato_Bariton
東京二期会公式アカウントはこちらです!→ @nikikai_opera
▼公演詳細・チケットのご予約はこちらから
2011年2月公演『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

でも私は、なぜ彼は“DACHON”なのか、由来が気になりますけれども・・・

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高橋淳と田村由貴絵、インターネットラジオ放送「カフェ・フィガロ」に出演

こんにちは、アーティスト広報のdiamondです!
今日は節分ですね。春はもうそこまでやってきています。
本日は林田直樹さんのカフェフィガロの収録に行ってまいります!
毎週火曜日夜8時に更新され3ヶ月間無料で聴くことができる人気番組で
クラシック業界のあれやこれやのギュッと詰まった内容が盛りだくさん。
今回は2月公演『サロメ』に出演するテノールの高橋淳と
メゾソプラノの田村由貴絵がゲストで出演致します。
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2006年『皇帝ティトの慈悲』に主演した高橋、そして2008年
『エフゲニー・オネーギン』に出演した田村が
それぞれ30分ずつ2回にわけて音楽を聴きながらの音楽&人生談義。
コンヴィチュニー演出の魅力や今回の『サロメ』の特徴などについても
ご紹介いたします。放送UPは2月中旬予定☆お楽しみに~☆
▼林田直樹さんのカフェ・フィガロは2010年12月で10周年を迎える
インターネットラジオ放送局 ブルーレディオドットコムで絶賛放送中
林田直樹のカフェフィガロ - Blue-radio.com - ブルーレディオドットコム

一昨日はペーター・コンヴィチュニーも加わって益々熱気溢れる
稽古が繰り広げられている芸能花伝舎に行ってまいりました。
両組とも素晴らしいのでぜひぜひどちらもお見逃しお聴き逃しなく。
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22日(火)が初日。また23日(水)は平日マチネ公演+公演終了後に
コンヴィチュニーアフタートークのおまけつき。
日本公演のあとはスウェーデン公演でしかご覧になれませんので
ぜひ東京でサロメの新しい世界観を発見してください。
指揮は今回の演出『サロメ』初演を2009年11/12月ネザーランド・オペラで
指揮しオパーン・ヴェルト(独オペラ専門誌)2007年最優秀指揮者に
選定された幻の巨匠シュテファン・ゾルテス Stefan Soltesz というのも
わくわくしますね。
▼『サロメ』2月22・23・25・26日 公演詳細はこちら
2011年2月公演『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場
表題のサロメ役には林正子と大隅智佳子。
コンヴィチュニー演出では女性は悲劇のヒロインというよりも
未来を切り拓く鍵のような存在なのでしょうか。
2006年『ティト』では林正子が激しくも美しいヴィテッリアで魅了し、
2008年『オネーギン』では大隅智佳子がセンセーショナルな
タチアーナで一躍スターダムに駆け上がりました。
今回の競演から目が離せません。
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写真上:2006年東京二期会『皇帝ティトの慈悲』林正子
写真下:2008年東京二期会『エフゲニー・オネーギン』大隅智佳子
photo: 三枝近志
もっとコンヴィチュニー演出を知る手掛かりとして・・
▼田村由貴絵のブログ
ペーター・コンヴィチュニー合流・23日アフタートーク - 田村由貴絵のブログ
▼高橋淳の特集ページ
Pick-up Artist vol.14 テノール高橋淳の今 - 二期会21
▼公演監督 多田羅迪夫のブログ
オペラ歌手 多田羅 迪夫 紹介ブログ

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オペラ『サロメ』P.コンヴィチュニーのアフタートーク
2月23日開催決定!

オランダ/ネザーランド・オペラ、スウェーデン/エーテボリ・オペラとの共同制作公演、世界的演出家ペーター・コンヴィチュニー最新のプロダクション『サロメ』が観られるのは、日本では2月22日(火)、23日(水)、25日(金)、26日(土)東京文化会館だけ!
そのコンヴィチュニーが、23日(水)に限り、終演後のアフタートークを行うことになりました。

 
ペーター・コンヴィチュニー
■ペーター・コンヴィチュニーによる『サロメ』アフタートーク
 日時:2月23日(水)公演終了後(16:00頃開始予定)−約60分−
 会場:東京文化会館大ホール内
 出演:ペーター・コンヴィチュニー
 (司会)多田羅迪夫(当公演監督)
 (通訳)蔵原順子
 ・23日(水)のチケットをお持ちのお客様のみ参加できます。
 (他日チケットではご入場いただけませんのでご了承下さい)

オスカー・ワイルド原作の「サロメ」は、19世紀末の風潮を色濃く反映した、耽美主義的で、退廃的で、倒錯的な世界。
しかし、コンヴィチュニーが今回『サロメ』でテーマにするものは……<愛>。

<愛>!?

「愛の神秘は、死の神秘よりもはるかに大きい」そのことを知っているサロメは「非常に重要な、大いなる存在であって、もしかしたら私たちを救ってくれるほどの存在なのかもしれません」と先のインタビューで語っていたコンヴィチュニー(『二期会通信』2010年12月号より)。
いったいどういうことなのか。それは舞台で全て表現されることでしょう。それを、どのようにお感じになられるかは、お客様それぞれのもの。ご鑑賞後の感興をそのままに、あらためて演出家の語りに耳をかたむけていただければ、よりいっそう感慨を深めていただけるのではないでしょうか。
ご来場お待ちしております。

▼『サロメ』の公演詳細はこちらをご覧ください。
2011年2月公演 R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

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ペーター・コンヴィチュニーまもなく来日

卓越した演出手法で、数々のオペラを“現代”に蘇らせる、天才演出家ペーター・コンヴィチュニー。1月22日にオーストリア・グラーツで幕を開けたヴェルディの人気オペラ『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』を見届け、まもなく日本へ。
今月末には東京二期会オペラ劇場『サロメ』の稽古場に姿を見せます。コンヴィチュニーはこれまでに二期会では、モーツァルト『皇帝ティトの慈悲』(2006年)、チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』(2008年)を手掛け話題を呼びました。最近では日本の若手オペラ歌手のためのワークショップにも意欲的です。
楽譜にある音、休符、歌詞ひとつひとつから、人物がおかれた状況、心理状態を読み解き、隙間なく舞台に「その世界」を構築する、コンヴィチュニー・マジック! 世紀末的退廃、堕落、そして究極の耽美と称されるオスカー・ワイルドの小説『サロメ』は、コンヴィチュニーの手によって、2011年TOKYOに現れます。
生きて考える稀代の芸術、コンヴィチュニーの『サロメ』にご期待ください。
▼『サロメ』の公演詳細はこちらをご覧ください。
2011年2月公演 R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

<グラーツのオペラ座>について
第二次世界大戦中にも焼失の難を逃れた、ネオロココ様式の美しい劇場。ウィーン国立劇場が有名ですが、グラーツのオペラ座は欧州オペラ界の登竜門として名高く、世界的なオペラ歌手を輩出しています。指揮者カール・ベームの故郷でもあり、グラーツ旧市街は世界遺産に登録されています。
▼Oper Graz 公式ホームページの公演情報 
Programm - Oper Graz ~ページ中の「Anschauen」をクリックすると予告ムービーが見られます。
▼こちらはコンヴィチュニー演出『ラ・トラヴィアータ』の舞台写真が見られます。
Galerie - Oper Graz
コンヴィチュニーが演出する...と、世界中の音楽ジャーナリスト、劇場関係者が注目した『ラ・トラヴィアータ』。プレミエ前日はコンヴィチュニーの誕生日だったそう!

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【メディア掲載情報】東京二期会オペラ劇場公演『サロメ』が11年2月の特選館に

12/20発売の『MOSTLY CLASSIC』2011年2月号で、音楽評論家&音楽ジャーナリストの4人が選んだ珠玉のコンサート「コンサート特選館 2月」で、東京二期会オペラ劇場『サロメ』が4人中3人の選者から選ばれました!石戸谷結子、東条碩夫、寺西基之各氏それぞれのオススメコメント、どうぞご覧下さい!
そのほか、連載「巨匠『名盤』列伝」(文=山崎浩太郎氏)が、『サロメ』作曲家のリヒャルト・シュトラウス特集、そして、「オペラビギナーのための鑑賞ガイドOPERA NEXT」(取材・文=寺田俊也氏)は、まさに『サロメ』の特集となっている今月発行の『MOSTLY CLASSIC』です。読み逃せません!
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▼『MOSTLY CLASSIC』はこちらの公式サイトからでもお求めになれます。
MOSTLY CLASSIC
▼『サロメ』の公演詳細はこちらをご覧ください。
2011年2月公演 R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

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沼尻竜典、ベルリン・コーミッシェ・オーパーにペーター・コンヴィチュニー演出の『ドン・ジョヴァンニ』を指揮してデビュー

来年、3月びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会ほか共同制作オペラ『アイーダ』及び、11月東京二期会オペラ劇場『ドン・ジョヴァンニ』を指揮する沼尻竜典が、去る12月9日ベルリン・コーミッシェ・オーパーにデビューしました。演目は『ドン・ジョヴァンニ』。
演出は、来年2月東京二期会オペラ劇場『サロメ』で来日する巨匠ペーター・コンヴィチュニー。ベルリンでのコンヴィチュニー『ドン・ジョヴァンニ』は、12月9日の上演が既に67回目の人気プロダクションです。今回の上演に際して再演ながら二人は実際にベルリンで打ち合わせをして万全を期したそうです。
今シーズンの上演は、すべて沼尻指揮。来年1月7日まで7回の公演が予定されていますので、年末年始にヨーロッパにお出かけの際には注目です!
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<公演パンフレットから>下線部の上が指揮:沼尻、下が演出:コンヴィチュニー

▼ベルリン・コーミッシェ・オーパー『ドン・ジョヴァンニ』のサイト
Don Giovanni - Komische Oper Berlin
▼コンヴィチュニー演出、2011年2月『サロメ』公演詳細
オペラ公演ラインアップ『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場公演
2011年2月22日(火)・23日(水)・25日(金)・26日(土)東京文化会館
▼沼尻竜典指揮、2011年3月『アイーダ』公演詳細
オペラ公演ラインアップ『アイーダ』- 東京二期会共催公演
びわ湖ホール、神奈川県民ホール、東京二期会、谷桃子バレエ団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団共同制作
2011年3月5日(土)・6日(日)びわ湖ホール/20日(日)・21日(月・祝)神奈川県民ホール
※沼尻竜典指揮、2011年11月公演『ドン・ジョヴァンニ』の公演詳細は近日発表いたします。

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