拳と祈り -袴田巖の生涯-
獄中生活47年7ヶ月。30歳の元プロボクサーは、88歳の死刑囚となった。 生きて還った袴田巖の知られざる闘いの物語。
出演:袴田巖、袴田秀子
監督・撮影・編集:笠井千晶
音楽:Stephen Pottinger
タイトル題字:金澤翔子
ナレーター:中本 修、棚橋真典
整音:浅井 豊
撮影協力:三上誠志、原 徳則、永田靖、福田典嗣(スチール)
デスク:杉浦邦枝
海外コーディネーター:Todd Mckay
特別協力:
WBC(世界ボクシング評議会)
日本プロボクシング協会 袴田巖支援委員会
川崎新田ボクシングジム
企画・製作:Rain field Production
配給・宣伝:太秦
【2024年/159分/16:9/カラー/日本】
(C)Rain field Production
公式サイト
「拘置をこれ以上継続することは、耐え難いほど正義に反する」(静岡地裁) 釈放当日——。世紀の瞬間の舞台裏を撮った、1台のカメラがあった。
2014年3月、東京拘置所。死刑囚の袴田巖さんが、突如釈放された。1966年6月に静岡県で味噌会社専務一家4人が殺害され、放火された事件の犯人とされ、47年7ヶ月もの獄中生活を送ってきた。明日突然、死刑が執行されるかもしれない。そんな恐怖の日々をくぐり抜け、30歳の青年は78歳になっていた。着の身着のままワゴン車で東京拘置所を後にした時、本作監督の笠井千晶が助手席でまわすカメラが捉えたのは、まるで夢から覚めたような袴田さんの表情だった。死刑囚が再審開始決定と同時に釈放されるという、驚くべき事態を当日のニュースは劇的に報道した。その夜、半世紀近く引き裂かれていた姉と弟が枕を並べた。拘置所の壁に隔てられ、想像を絶する苦難を生き抜いたものの、奪われた時間は戻らない。なぜこれほどの試練が与えられなければならなかったのか。言葉にしがたい悲しみや喪失を2人の寝息が静かに包み込む。さらに続くことになる司法との闘いを覚悟しながら、カメラは2人の生活を記録し、対話を重ね、袴田さんの心の内面深くに迫っていく。
拳ひとつで闘った記憶は生き抜くための支えとなった。
前代未聞の釈放から10年、ついに再審判決を迎える――。
プロボクサーとして青春を駆け抜けた袴田さんは30歳で突然、逮捕された。無実の訴えは裁判所、そして世間からも黙殺された。そんな過酷な状況下でも、リングに上がり拳ひとつで闘った遠い記憶は、生き抜くための支えとなっていた。やがて袴田さんは獄中で、自らを「神」と名乗り始める。一方で、釈放され故郷・浜松に戻ってからもボクサーとしての記憶が袴田さんの足を思い出の地へと向かわせる。弟の無罪を信じて闘ってきた秀子さんは、そんな巖さんを明るく見守り、「この映画は、笑ってるとこでも泣いてるとこでも、私は真実のものを伝えてくれればいいと思ってます」と語る。生きて歩く死刑囚——。その存在は、権力によって覆い隠されてきた「死刑」という刑罰の残酷さを、白日のもとに晒す。そして、時に人の理解を超えた袴田さんの言動が意味するものとは何なのか。やがて一つの答えにたどり着く。
釈放から10年の節目に完成する本作は、死刑囚のまま生きることを強いられた、袴田巖さんの闘いの軌跡だ。22年間にわたって袴田さんを追い続けてきた笠井監督は現在もカメラを回し続けている。そして、来るべき再審判決(2024年9月26日)の結末を見届け、いよいよ劇場公開される。
- チケット完売 -
- 開催終了しました -
11/23(土)以降は、5Fシアターセブンで上映いたします。 ※チケット販売もシアターセブンにて行います。 |
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11/23(土) シアターセブン |
11:50(~14:34) | ||
11/24(日)~26(火) シアターセブン |
12:20(~15:04) | ||
11/27(水)~29(金) シアターセブン |
11:50(~14:31) | ||
11/30(土)・12/1(日) シアターセブン |
13:30(~16:14) | ||
12/2(月)・3(火) シアターセブン |
14:30(~17:14) | ||
12/4(水)~6(金) シアターセブン |
11:50(~14:31) | ||
以降未定 |
一般 | 1,900円 |
シニア | 1,300円 |
専門・大学生 | 1,000円 |
中学生・高校生 | 1,000円 |
小学生以下 | 700円 |
会員 | 1,100円 |
★入場システム、サービスデー・その他割引 |