都市公園事業は人々のレクリエーションの空間、良好な都市景観の形成、都市環境の改善、都市の防災性の向上、生物多様性の確保、豊かな地域づくりに資する交流の空間の提供を目的としています。
北海道総合開発計画においては、恵み豊かな自然と共生する持続可能な地域社会の形成に向けた取組の一つに位置づけています。
そのため、北海道および道内市町村の都市公園整備、都市公園の機能や配置の再編、公園利用者の安全・安心の確保や公園施設の効率的な維持管理を行うため長寿命化対策等を支援しています。
また、「ゼロカーボン北海道」の実現に向けた取組として、国営滝野すずらん丘陵公園及び道立公園を中心に、再生可能エネルギーの利用や省エネルギー化を推進していきます。
■恵み豊かな自然と共生する持続可能な地域社会の形成に向けて
国営滝野すずらん丘陵公園「カントリーガーデン」
国営滝野すずらん丘陵公園「虹の巣ドーム」
道立オホーツク公園
北海道総合開発計画に基づいて、強靱で持続可能な国土形成に向け、北海道及び道内市町村の下水道未普及対策、浸水対策、耐震対策等を支援していきます。
■激甚化・多様化する災害への対応
近年、北海道においても、豪雨や北海道胆振東部地震などの大規模自然災害が発生しており、安全・安心の確保は国民生活や経済社会の安定を図るため必須となっています。そのため浸水被害から都市機能を守るための浸水対策や強靱な国土の形成のための下水道施設の地震対策等を進めていきます。
下水処理施設 耐震化
浸水対策イメージ図(札幌市アクアレインボー計画)
■持続可能な自然共生社会の形成
自然共生社会の形成を目指して、公衆衛生の向上や公共用水域の水質保全と、住みよい生活環境の実現を図るべく、下水道未普及対策や汚水処理対策などを進めていきます。
下水道整備前の鉾内川の状況(岩内町)
下水道整備後の鉾内川の状況(岩内町)
■下水道施設の広域化・共同化、下水道資源の有効活用
人口減少による使用料収入の減少、下水道職員の減少などの課題に対し、広域化・共同化による下水道事業の整備を推進していきます。
高いポテンシャルを有する下水道資源の有効活用により、資源・エネルギー循環の形成を推進していきます。
広域化・共同化の事例(余市下水終末処理場)
下水道資源の有効利用事例(札幌市西部スラッジセンター)
水道事業
水道は国民生活に直結するライフラインであるため、安全で良質な水道水を安定的に供給することが必要不可欠です。
水道水源の開発や高度浄水施設の整備、水道未普及地域の解消へ向けた取り組みを進めるとともに、水道の広域化や施設統合、老朽化施設の更新を促進します。
老朽化した浄水場を更新 写真提供:釧路市
廃棄物事業
一般廃棄物の着実な処理は、環境衛生上、極めて重要です。リサイクル施設や焼却施設・最終処分場の新設や計画的な更新を進め、循環型社会の形成を推進します。
また、特に地方部において、汚水処理施設が未整備の地域が多く残っているため、計画的に合併処理浄化槽の整備を進めます。
老朽化した処理施設の更新・改良を促進 出典:環境省HPより
浄化槽の仕組み 出典:環境省HPより