カフェインの過剰摂取について:農林水産省
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カフェインの過剰摂取について

作成日:平成27年12月25日
更新日:令和6年5月29日


カフェインについては、エナジードリンクの多用により中毒死した例もあり、過剰摂取による健康への悪影響が知られています。このように、食品や飲料に含まれる特定の成分の過剰摂取には注意が必要です。

消費者の皆様がこのページを食生活の見直しに役立てていただければ幸いです。

カフェインの過剰摂取に気をつけましょう

眠気覚ましなどをうたってカフェインを添加した清涼飲料水が多数販売されていますが、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。飲み過ぎに注意しましょう。

カフェインの人に対する影響

カフェインは、神経を鎮静させる作用を持つアデノシンという物質と化学構造が似ており、ヒトの体内においてアデノシンが作用を発揮するために結合しなければならない場所(受容体)に結合します。その結果、アデノシンが受容体に結合できなくなることで、その働きが阻害され、神経を興奮させます。

カフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。

長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること、妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています。

カフェイン アデノシン


(参考)
オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ):Report from the expert working group on The safety Aspects Of Dietary Caffeine(2000)
https://www.foodstandards.gov.au/publications/Documents/safety%20aspects%20of%20dietary%20caffeine.pdf(PDF : 466KB)(外部リンク)

カフェインが含まれるもの

カフェインは、コーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに天然に含まれており、コーヒーと茶がカフェインの主要な摂取源となっています。
また、コーヒー豆や茶葉から抽出されたカフェインは苦味料等の用途で食品添加物として登録されており、清涼飲料水などに人工的に添加される場合もあります。
さらに、カフェインは風邪薬や眠気防止薬、酔い止め薬等の市販の医薬品にも含まれていることがあります。
下記に代表的な食品中のカフェイン濃度を記載しておりますが、カフェインを添加した食品・医薬品は成分表示に含有量が記載されている場合が多いので、実際どの程度カフェインが含まれているかについてはそちらをご確認ください。

(参考)
既存添加物名簿(公益財団法人  日本食品化学研究振興財団)
https://www.ffcr.or.jp/tenka/list/post-12.html?OpenDocument(外部リンク)

食品中のカフェイン濃度  

食品名 カフェイン濃度 備考
エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料
(清涼飲料水)
32~300 mg/100 mL
(製品1本当たりでは、36~150 mg)
製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異なる。
コーヒー(浸出液) 0.06 g/100 mL
(=60 mg/100 mL)
浸出法:コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL
インスタントコーヒー(粉末) 4.0 g/100 g
(2 g使用した場合、1杯当たり80 mg)
 
玉露(浸出液) 0.16 g/100 mL
(=160 mg/100 mL)
浸出法:茶葉10 g、60℃湯60 mL、2.5分
せん茶(浸出液) 0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:茶葉10 g、90℃湯430 mL、1 分
ほうじ茶(浸出液) 0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分
玄米茶(浸出液) 0.01 g/100 mL
(=10 mg/100 mL)
浸出法:茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分
ウーロン茶(浸出液) 0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分
紅茶(浸出液) 0.03 g/100 mL
(=30 mg/100 mL)
浸出法:茶葉5 g、熱湯360 mL、1.5~4 分
抹茶(粉末) 3.2 g/100 g
(お湯70 mLに粉末1.5 gを溶解した場合、カフェイン含有量48 mg)

 (注)
エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料(清涼飲料水)は、市販11製品の成分表示等(2015年12月22日、農林水産省調べ)
コーヒー、インスタントコーヒー、茶類は、「日本食品標準成分表2020(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html(外部リンク)

消費者に注意いただきたいこと

  • カフェインの過剰摂取を防ぐため、コーヒーや茶類に天然に含まれるカフェインの量について知ったり、成分表示にカフェインが記載されている場合は表示からカフェインの量を確認したりすることで、飲み過ぎないようにしましょう。
  • 市販のエナジードリンクや眠気覚まし用の清涼飲料水など、食品添加物としてカフェインを一定量以上添加した清涼飲料水については、「カフェインを多く添加した清涼飲料水(いわゆるエナジードリンクを含む)の表示に関するガイドライン」において、1本あたりのカフェイン量の表示等を行うこととしています。
    それらの飲料における成分表示の多くは、含まれるカフェインの量が100 mL当たりの濃度で書かれており、缶や瓶1本当たりにすると、コーヒー約2杯分に相当するカフェインを含むものもありますので、1日に何本も飲まないように気をつけましょう。
  • エナジードリンクなどのカフェインを多く含む清涼飲料水とアルコールを一緒に摂取しないように注意しましょう。
  • カフェインを含む医薬品を服用する場合、カフェインの過剰摂取を防ぐため、エナジードリンクやコーヒー、お茶などのカフェインを含有する飲料と一緒に飲むことは避けましょう。
    カフェインが含まれる医薬品については、その医薬品の「添付文書」や製品のウェブページにおいて、成分にカフェインの記載がされております。医薬品を服用の際には、添付文書をよく読み、記載の用法・用量を守って服用してください。
  • 子供、妊婦、授乳中の方、カフェインに敏感の方は、カフェイン摂取量をより少なくするため、カフェインを取り除いたdecaffeinated製品を利用するのも選択肢の一つです。

(参考)
「カフェインを多く添加した清涼飲料水(いわゆるエナジードリンクを含む)の表示に関するガイドライン」(一般社団法人  全国清涼飲料連合会)
http://j-sda.or.jp/manufacturing/caffeine-guidelines.php(外部リンク)

「カフェイン含有医薬品(眠気防止薬等)の適正販売及び適正使用のお願い」(日本OTC医薬品協会)
https://www.jsmi.jp/news/2017/170629_caffeine.html(外部リンク)

(コラム)コーヒーやお茶の摂取の有用性

  • コーヒーについては、肝がんを抑えるなど、死亡リスクが減少する効果があるという科学的データも知られています。死亡リスクが減少する理由については明らかになっていませんが、コーヒーに含まれるクロロゲン酸等の多くの抗酸化物質が関わっている可能性が考えられています。

    国立がん研究センター   コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について
    https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3527.html(外部リンク)

    国立がん研究センター   コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について
    https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/274.html(外部リンク)

  • お茶については、緑茶摂取が心疾患や脳血管疾患、呼吸器疾患等による死亡リスクを下げる傾向を示したデータも知られています。こちらについても理由は明らかにされていませんが、緑茶に含まれるカテキンやカフェインが関わっている可能性が示唆されています。

    国立がん研究センター  緑茶摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について
    https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3526.html(外部リンク)

(コラム)カフェインがスポーツパフォーマンスに与える影響

国際スポーツ栄養学会(ISSN)は、2021年にスポーツパフォーマンスにおけるカフェイン摂取についての見解を示しています。その見解では、多くの研究でカフェイン摂取はスポーツパフォーマンスを高めることが示されているものの、スポーツパフォーマンスに与える効果は、カフェイン摂取による健康への悪影響と同様に個人差があり、それはカフェインの代謝や身体的・心理的な反応に関連する遺伝的な変異、習慣的なカフェイン摂取などによる可能性があるとしています。
詳細については以下のホームページもしくは論文をご覧ください。

カフェインとパフォーマンスとの関係について、国際スポーツ栄養学会(ISSN)の見解
https://sndj-web.jp/news/001156.php(外部リンク)

International society of sports nutrition position stand: caffeine and exercise performance
https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12970-020-00383-4(外部リンク)

  

各国におけるカフェインの摂取に関する注意喚起等

カフェインの摂取に関しては、国際機関や各国政府等から以下のアドバイスや注意喚起、ガイダンスが公表されています。これらの情報もご参考にしてください。

世界保健機関(WHO)

2001年に、カフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料は同じくらいの量のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対し、コーヒーを、1日3~4カップまでにすることを呼びかけています。
2016年には、妊婦のカフェイン摂取に関する勧告を公表し、1日300 mg 以上の高カフェイン摂取の妊婦では出生時の低体重、流産や死産のリスクが高まる可能性があるとして、それらのリスクを低減するため、1日300 mg 以上の高カフェイン摂取の妊婦に対し、妊娠中はカフェインの摂取量を減らすように注意喚起しています。

(参考)
Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding
https://www.euro.who.int/__data/assets/pdf_file/0020/120296/E73182.pdf(PDF:91KB)(外部リンク)

Restricting caffeine intake(WHO recommendations on antenatal care for a positive pregnancy experience)
WHO recommendations on antenatal care for a positive pregnancy experience(外部リンク)

米国

米国食品医薬品局(FDA)は、健康な大人では、1日当たり400 mg(コーヒーでは4~5カップ程度)までであれば、カフェインによる健康への危険な悪影響はないとしています。ただし、妊婦、授乳婦、妊娠予定の方や服薬している方は、カフェインの摂取による影響を受けやすくなる場合があるため、かかりつけ医に相談することが推奨されています。また、FDAでは子どもでのガイダンス値を設定していませんが、米国小児科学会(AAP)は、子供はカフェインを含めた刺激物の摂取を抑制すべきとしています。

また、FDAでは、コーラタイプの飲料に使用するカフェインは、0.02 % (200 ppm)までであれば、「一般的に安全とみなされている」(GRAS(注))としています。
(注)GRAS:Generally Recognized As Safe(一般に安全とみなされている)の略語。連邦食品医薬品化粧品法(Federal Food, Drug, and Cosmetic Act; FD&C Act)の201条及び409条に基づき、FDAが科学的手続を経るか、1958年以前から食品に使用されていた物質については、食品への一般的な使用経験から、その物質の使用をGRASとすることができるとされています。

米国では、「栄養補助食品(dietary supplement)」については、栄養補助食品健康教育法(Dietary Supplement Health and Education Act of 1994; DSHEA)が適用となります。

FDAは2018年に高純度・高濃度のカフェインに関する業界向けガイダンスを公表し、粉末または液体の形で高純度・高濃度のカフェインを含む栄養補助食品が大量包装された状態で消費者に直接販売された場合は違法と見なすこととしました。

これは、高純度・高濃度のカフェイン製品では安全な量と有害な量の差が非常に小さい上、一般的な台所用の計量器具では精度が低いことにより、安全な量を正確に計量することが困難で、心拍異常や死亡などの深刻な健康被害を起こす可能性があるためです。
(例えば、純カフェイン粉末では小さじ1杯にコーヒー28杯分、液体の高濃度カフェイン製品では半カップでコーヒー20杯分以上のカフェイン量に相当し、健康に深刻な影響を及ぼす可能性がある量となります。)

なお、カフェインは計量済みパックや錠剤やカプセルなどの固形、高濃度ではない状態で販売されているなど、適切に処方・販売されれば栄養補助食品の成分となり得るとしている他、このガイダンスにより、処方薬や市販薬、従来のカフェイン入り飲料などは、影響は受けないとしています。

(参考)
Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/spilling-beans-how-much-caffeine-too-much (外部リンク)

FDA takes step to protect consumers against dietary supplements containing dangerously high levels of extremely concentrated or pure caffeine
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-takes-step-protect-consumers-against-dietary-supplements-containing-dangerously-high-levels(外部リンク)

Pure and Highly Concentrated Caffeine
https://www.fda.gov/food/dietary-supplement-products-ingredients/pure-and-highly-concentrated-caffeine(外部リンク)

米国疾病予防管理センター(CDC)では、エナジードリンクとアルコールを混ぜて飲むことの危険性に関して、注意喚起しています。
エナジードリンクとアルコールを混ぜて飲むと、エナジードリンク中のカフェインがアルコールによる機能低下を隠してしまうため、思った以上に飲んでしまう可能性があります。
なお、カフェインはアルコールの代謝に影響しないため、呼気中や血中のアルコール濃度を低下させることもありません。

また、CDCではカフェインは母乳を通じて母親から乳児に少量ずつ移行するが、母親のカフェイン摂取量が少~中程度(1日約300 mg以下、コーヒー2~3杯分)であれば、通常は乳児に悪影響は及ぼさないとしています。
一方、カフェイン摂取量が非常に多い(1日にコーヒー10杯以上)母親の乳児では、イライラや寝付きの悪さ、神経過敏等が報告されているとし、母親がカフェインを多量に摂取した後に乳児がより過敏になったりするようであれば、母親はカフェイン摂取量を減らすことを検討するよう注意喚起をしています。また、早産児や新生児はカフェインの分解が遅いため、母親はさらにカフェインの摂取量を減らすことを検討した方が良いとしています。

(参考)
Effects of Mixing Alcohol and Caffeine
https://www.cdc.gov/alcohol/about-alcohol-use/alcohol-caffeine.html(外部リンク) 

Maternal Diet and Breastfeeding
https://www.cdc.gov/breastfeeding-special-circumstances/hcp/diet-micronutrients/maternal-diet.html(外部リンク) 

米国農務省(USDA)では、2020年~2025年のアメリカ人のための食事ガイドラインの中で、カフェインが幼児に与える健康への悪影響の懸念がある一方、その年齢層には安全な摂取量が確立されていないとして、カフェインを含む飲料は2歳未満の子供は避けるべきとしています。また、妊婦または妊娠を予定している女性はカフェイン摂取について医療従事者に相談すべきとアドバイスしています。

(参考)
Dietary Guidelines for Americans, 2020-2025 and Online Materials
Dietary Guidelines for Americans, 2020-2025 and Online Materials | Dietary Guidelines for Americans(外部リンク) 


 欧州

欧州食品安全機関(EFSA)は、2015年にカフェインについてリスク評価を行っています。
大人では、カフェイン摂取量が3 mg/kg体重であれば急性毒性の懸念はないとし、1回当たり200 mgのカフェイン摂取(体重70 kgの大人で約3 mg/kg体重)であれば健康リスクは増加しないとしています。また、習慣的なカフェイン摂取に関しては、妊婦を除く大人では1日当たり400 mgまでであれば健康リスクは増加しないとしています。
妊婦及び授乳婦については、習慣的なカフェイン摂取に関し、1日当たり200 mgまでであれば、胎児や乳児の健康リスクは増加しないと評価しています。
子供については、長期的・習慣的なカフェイン摂取に関する研究が少なく不確実性が残るものの、大人と同様、3 mg/kg体重/日であれば悪影響が見られないと推測されるとしています。

(参考)
Scientific Opinion on the safety of caffeine
https://www.efsa.europa.eu/de/efsajournal/pub/4102(外部リンク)

 カナダ 

これまでに食品中のカフェインについてレビューした結果から、以下の推奨摂取量を定め、消費者向けに注意喚起しています。

18歳までの子供や青少年は、1日当たり体重1 kg当たり2.5 mg
妊婦や母乳で保育している母親は、1日当たり300 mg
(コーヒーは、237 mL(8オンス)カップで2杯まで)
18歳以上の大人は、1日当たり400 mg
(コーヒーは、237 mL(8オンス)カップで3杯まで)

また、カフェインに敏感な方はカフェインの摂取を避ける、もしくは摂取量を減らすことを検討するようにと呼びかけています。

(参考)
Caffeine in Food
https://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/securit/addit/caf/food-caf-aliments-eng.php (外部リンク)

さらに、2015年12月にエナジードリンクについてリスク評価を行い、典型的なエナジードリンクについて、大人では1日当たり2本までであれば、健康への悪影響の懸念はないとしつつも、子供ではカフェイン摂取を抑制するべきとしています。

(参考)
Energy Drinks: An Assessment of the Potential Health Risks in the Canadian Context
https://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/pubs/analysis-analyse/energy-energisantes-eng.php (外部リンク)

カナダでは現在、炭酸飲料へのカフェインの添加について、コーラ系飲料では200 ppmまで、その他の香料・甘味料を含むノンアルコール炭酸飲料では150 ppmまでとなっているところですが、2022年7月に「食品医薬品規則および大麻規則の改正規則(サプリメント食品)」を公表したことをうけ、2026年1月1日より、コーラ系飲料へのカフェインの添加についても150 ppmまでに引き下げるとしています。

(参考)
Notice of Intent to Modify the List of Permitted Food Additives with Other Accepted Uses to Revise the Use of Caffeine and Caffeine Citrate in Cola Type Beverages
https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-intent-modify-permitted-food-additives-accepted-uses-caffeine-citrate-cola-beverages/document.html(外部リンク)


豪州・ニュージーランド 

一日許容摂取量(ADI)などのガイダンス値は設定されていませんが、子供では3 mg/kg体重/日 のカフェイン摂取で、不安レベル(Anxiety level)が上昇する根拠があるとしています。
(この量は9~13歳の子供では、1日当たり120 mg(コーラ約2缶)、大人では240 mg(インスタントコーヒー約3カップ)に相当)

その上で、以下の推奨摂取量(上限)を定めています。

18歳以下では、1回の摂取で体重1 kg 当たり3 mgを超えない量
(体重40 kgの子供では、120 mgを超えない量)
18歳より上の人では、1日当たり400 mgを超えない量、もしくは、1回の摂取で上限200 mg
妊婦や母乳で保育している母親は、1日当たり200 mgを超えない量

また、純カフェイン粉末を含む、高純度・高濃度のカフェインを含む食品については、ティースプーン1杯でコーヒー25~50杯分のカフェインが含まれていることがあり、かつ、1袋に大量に入っており安全な量を量ることが難しいことから、深刻な健康被害をもたらす可能性があるとして、粉末などの固形・半固形食品で5 %以上、液体で1 %以上のカフェインを含む食品の一般販売を禁止しています。
(コーヒーや紅茶、ココアなどカフェインを自然に含む食品は、カフェインの量がずっと低いため、この規制には含まれません。)

(参考)
Caffeine
https://www.foodstandards.gov.au/consumer/generalissues/Pages/Caffeine.aspx (外部リンク)

Caffeine powders and high caffeine content foods
https://www.foodstandards.gov.au/consumer/generalissues/Pages/highly-concerntrated-caffeine.aspx(外部リンク)

日本におけるカフェインに関する情報発信等

日本では、明確な基準や具体的な摂取量の目安は示していないものの、海外における情報に基づき、農林水産省の他、以下の機関から情報発信をしています。

内閣府食品安全委員会

食品中のカフェインについてのファクトシートを公表し、カフェインを含む食品やカフェインのヒトに対する影響、海外・国内の状況等について発信しています。(平成30年2月更新)

食品中のカフェイン
https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf(PDF:437KB)(外部リンク)

また、妊娠前から出産前後の食生活でとくに気をつけたいことの中で、妊娠中にカフェインを摂り過ぎると、胎児の発育に影響が及ぶ可能性が指摘されているとして、カフェイン摂取量をゼロにする必要はないが妊娠中はいつも以上にカフェインの摂り過ぎに注意するように注意喚起をしています。

お母さんになるあなたと周りの人たちへ -妊娠の前から気をつけたい食べ物のこと-  カフェイン
https://www.fsc.go.jp/okaasan.html#jump08(外部リンク)

消費者庁NEWアイコン

一般消費者向けに、カフェインを多く含む清涼飲料水の過剰摂取について、注意喚起しています。(令和6年5月更新)

食品に含まれるカフェインの過剰摂取について
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/other/contents_002/(外部リンク)


厚生労働省

清涼飲料水など食品に含まれるカフェインを過剰摂取しないよう、以下の3つの内容について、Q&A形式で注意喚起しています。

Q1. 清涼飲料水など食品に含まれるカフェインを過剰に摂取することは健康に問題があるのでしょうか。
Q2. カフェインはどのような食品にどのくらい含まれているのでしょうか。また、健康被害を予防するために注意すべきことはありますか。
Q3. カフェインを多く含む食品に関する注意喚起表示はどのようになっていますか。

食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html(外部リンク)


国民生活センター 

飲料のカフェイン含有量を調査し、消費者へのアドバイスや業界事業者への要望を行っています。

飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20211104_3.html(外部リンク)

お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課

代表:03-3502-8111(内線4459)
ダイヤルイン:03-3502-7674
FAX:03-3597-0329