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第20回生態影響試験実習セミナー受講者募集のご案内
国立研究開発法人国立環境研究所
環境リスク・健康領域

第20回生態影響試験実習セミナー受講者募集のご案内

 国立環境研究所環境リスク・健康領域環境リスク科学研究推進室および生態毒性研究室では、生態影響試験に関する標準機関として、幅広い機関への試験の普及を図るため、平成23年度より「生態影響試験実習セミナー」を年2回開催しております。
 20回目となる今回は、OECDテストガイドラインに準拠したユスリカおよびミジンコの遊泳阻害試験の導入・技術向上のサポートを目的とした座学・実習に加え、ユスリカおよびミジンコ試験に関する最新情報の共有のための講義を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。

日程 令和6年12月11日(水)~13日(金)
11日:10:00~17:00、12日:09:30~17:00、13日:09:00~12:00
場所 国立環境研究所 環境リスク研究棟
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2
対象 ユスリカおよびミジンコ遊泳阻害試験の導入及び
技術向上を目指したい方
定員現地参加20名
(原則各機関1名。定員超過の場合、抽選により決定)
オンライン参加
(座学・講演等のWeb配信の受講)は制限なし
参加費 なし
(昼食費および懇親会費は必要に応じて実費となります)

 ※初心者から中級者向けの基本的な概要・操作説明及び実習を予定しております。

開催の趣旨

 環境リスク・健康領域リスク科学研究推進室(前:環境リスク健康・研究センター リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点)および生態毒性研究室は、生態影響試験に関する標準機関として生態影響試験の普及・標準化を重要なミッションの1つと位置づけており、新たに導入を検討している試験機関や民間試験施設、地方環境研究所等を対象に、基礎的な知識・技術等の普及を目的とした短期実習セミナーを平成23年(2011年)度より開催しております。
 第20回となる今回は、ユスリカおよびミジンコの遊泳阻害試験の導入・技術向上のサポートを目的とした座学・実習を実施する予定です。ユスリカはネオニコチノイド系殺虫剤などに対してはミジンコより感受性が高く、平成30年(2018年)の農薬取締法改正以降、OECDテストガイドライン235(OECD TG 235)に準拠したユスリカ遊泳阻害試験がすべての新規登録を要請する殺虫剤に対し必須となりました。試験の基本設計はOECDテストガイドライン202(OECD TG 202)によるミジンコ試験と同じですが、試験成立条件を達成するために必要な試験操作のノウハウや飼育方法について、両種の違いを踏まえながら解説する予定です。また、比較的試験が容易なミジンコを用いた遊泳阻害試験についても、遊泳阻害の定義を改めて情報共有するとともに、揮発性物質や難水溶性物質などの試験困難化学物質を取り扱う際の方法について、2019年に改定されたOECDガイダンスドキュメント23に基づき解説したいと思います。
 さらに、国内の化学物質のリスク評価においては、近年、国内種を用いた評価や慢性影響評価の必要性が指摘されていることから、新たな国内種のミジンコを用いた繁殖試験(OECDテストガイドライン211改定予定)や幼若ホルモン作用によるオス誘導をエンドポイントとした新規OECDテストガイドライン253(オオミジンコ幼若ホルモン作用短期スクリーニング試験)、ユスリカを用いた慢性毒性試験(OECDテストガイドライン218、219)についても解説する予定です。
 本セミナーは、基本的な試験操作に加え、技術や精度のさらなる向上を目指したい方を対象としたものではありますが、一方で、生態毒性試験に携わる方々が一堂に会し、意見交換や情報共有ができる貴重な場でもあります。ぜひ経験を問わず幅広い層の方々からのご参加をお待ちしております。
 

セミナーの内容

 OECD TG 235に準拠したユスリカ幼虫を用いた遊泳阻害試験およびOECD TG 202に準拠したミジンコ遊泳阻害試験を対象として、主に以下の内容を実施します。


  • ユスリカ幼虫およびミジンコを用いた遊泳阻害試験の解説と実習
  • ユスリカおよびミジンコの飼育方法についての解説および一部実習
  • 試験困難化学物質の取り扱いについての解説
  • ユスリカおよびミジンコを用いた生態影響試験に関わる最新動向についての解説
  • 生態影響試験に関わる質問・相談の受付

プログラム(予定)

 (※プログラムの内容は、予告なく変更する場合があります。予めご了承下さい。)

日時内容
【1日目】 12月11日(水)
09:30~10:00 受付
10:00~10:10 開会の挨拶、セミナー開催の趣旨など
10:10~10:50[座学]ミジンコ遊泳阻害試験の概要
10:50~12:00[実習]ミジンコ遊泳阻害試験の実施(試験開始)
12:00~13:00 昼食(自己紹介)
13:00~13:45[座学]ユスリカ遊泳阻害試験の概要
13:45~15:45[実習]ユスリカ遊泳阻害試験の実施(試験開始、卵塊選別)
15:45~16:00 休憩
16:00~16:50[講演]ミジンコを用いた試験法の最新動向(仮)
16:50~17:00 質疑応答+翌日の説明等
18:00~20:00 懇親会(任意)
【2日目】 12月12日(木)
09:30~10:10[座学]ミジンコの飼育について
10:10~11:00[実習]ミジンコ・ユスリカ遊泳阻害試験の観察
11:00~12:00[座学]セスジユスリカの飼育方法について
12:00~13:00 昼食
13:00~14:20[見学]環境リスク棟実験施設、アクアトロンの見学
14:20~15:00[座学]試験困難化学物質の取り扱いについて
15:00~15:45[実習]試験困難化学物質の試験溶液の作成(仮)
15:45~16:00 休憩
16:00~16:45[講演]ユスリカを用いた試験法の最新動向(仮)
16:45~17:00 質疑応答+翌日の説明等
【3日目】 12月13日(金)
09:00~10:00[実習]ミジンコおよびユスリカ遊泳阻害試験の観察と集計
10:00~11:50[座学+実習]統計解析と結果の総評
11:50~12:00 総評、アンケートの実施、閉会の挨拶

参加申込み方法

  • 参加希望の方は、下記URLの参加申込フォームより必要事項を記載の上、下記の期日までにお申込みください。現地での参加者は各機関につき原則1名までとし、定員の20名を超過した場合は、抽選により参加者を決定させていただきます。
     

     https://forms.office.com/r/yPc15QQERe ※こちらのリンクは外部サイトに移動します.


  • 上記よりお申込み出来ない場合は、電子メールからもお申込みいただけます。下記を記載の上、件名を 『セミナー参加申込み』 として、メールアドレスメールまでお送りください。
       参加者氏名(フリガナ)、所属(職名)、メールアドレス、電話番号、参加希望形式、
       生態影響試験の実施状況・経験、本セミナーで対象とする生態影響試験に関わる質問

参加受付期間

 参加受付期間:令和6年10月15日(火)~現地参加11月11日(月)まで
~オンライン参加12月2日(月)まで
現地参加枠の募集は終了しました。オンライン参加のみ申込可能です。
 参加証送付:現地参加の方は11月12日(火)までに電子メールにて送付いたします。
オンライン参加の方は12月4日(水)頃にWeb接続情報(Webexを予定)をお送りいたします。

問い合せ先

 国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康領域
 第20回生態影響試験実習セミナー事務局
 担当:渡部、日置、山岸、大野、山本
 Tel:029-850-2864
 E-mail:e-mail: referencelab.risk(末尾に「@nies.go.jp」がつきます)