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JEPA|日本電子出版協会 電子出版アワード2020 (第14回) 候補作品リスト

電子出版アワード2020 (第14回) 候補作品リスト

投票は終了しました

日本電子出版協会は設立35年年会費6万円~で入会でき月2回程度Webセミナーを開催、様々な委員会で情報交換や交流が行えます。
投票は12月7日23:00で終了します。各ジャンル賞、大賞の発表は12月24日です。

■ デジタル・インフラ賞 ■
一般社団法人ABJ(一般社団法人ABJ)
インターネットの海賊版対策活動を長期間・持続的に行う恒常的な組織として、2020年7月に設立。出版広報センター 海賊版対策WGとの連携で「STOP!海賊版」キャンペーン活動や、日本電子書籍出版社協会とデジタルコミック協議会の共同事業として行われてきた「ABJマーク」付与活動、海賊版サイトのリスト作成・管理などを行っていく。
授業目的公衆送信補償金制度(一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会)
営利を目的としない教育機関で、一定額の補償金を支払えば、授業目的で必要と認められる範囲の著作物を公衆送信できる制度。スタジオ型の同時一方向の遠隔授業や異時で行われる遠隔授業、予習・復習のための著作物等の送信等が対象。新型コロナの感染拡大を受け、今年度に限った暫定措置で補償金の「無償」認可申請を迅速に行い、認可された。
JPRO・BooksPRO(一般社団法人日本出版インフラセンター)
2020年3月にスタートしたJPRO(出版情報登録センター)の本のプロ向けサービス。共有書店コードを持つ書店であれば、規模の大小にかかわらず閲覧できる。6月にモバイル版、11月に図書館向け(ログインIDにISILを利用)サービスもリリースと順次対象範囲を拡大。2021年3月にはs-bookをはじめとする注文サイトとの連携も予定されるなど、進化している。
bREADER Cloud(インフォシティ)
クラウド型電子書籍リーダーで、クラウドに保存した電子書籍をWebブラウザ及びiOS/Android向け専用アプリで読むオンラインサービス。環境を選ばずに電子書籍を閲覧できるブラウザビューアとユーザの読書スタイルに合わせて自由自在に本を読むことができる専用アプリケーションの組み合わせで、「いつでも」「どこでも」蔵書にアクセスできる環境を提供。紀伊國屋書店学術電子図書館 KinoDen、ひかりTVブックが採用。
ネクパブ・オーサーズプレス(インプレスR&D)
Amazon PODによる紙書籍のセルフパブリッシングサービス。印刷可能なPDFファイルさえあれば、基本無料で紙の書籍を出版できるのが特徴。日本国内だけでなく北米・欧州でも販売可能。KDPユーザーも多数利用しており、月に1000冊以上販売する書籍も多数誕生している。複数貢献者による収益の自動分配にも対応。
ジャパンサーチ(デジタルアーカイブジャパン推進委員会・実務者検討委員会)
美術館(Galleries)、図書館(Libraries)、公文書館(Archives)、博物館(Museums)など、さまざまな分野の機関が保有するデジタルアーカイブと連携し、その名称や著者、サムネイル画像、所蔵機関、二次利用条件などのメタデータ(属性情報)を、誰でも簡単に検索して利活用できるシステム。2020年8月から正規版稼働。

■ スーパー・コンテンツ賞 ■
大石ロミー『監禁区域レベルX』(tasky(peep))
動画やイラストに加え、BGM、声優によるボイスの吹き込みを交えた”総合エンタメ小説”のe-Storyサービス「peep」で最も支持を集める作品。双葉社「webアクション」でコミカライズも開始。
SPY×FAMILY(集英社)
2019年3月より「少年ジャンプ+」にて連載開始。2020年10月時点で第1巻~第5巻までの電子版を含む累計が600万部と、デジタルファースト作品として大型連載作品に成長。ほか「第5回(2019年) 次にくるマンガ大賞Webマンガ部門」第1位、「2020年このマンガがすごい! オトコ版」第1位、「第15回(2020年) 全国書店員が選んだおすすめコミック」一般部門第1位など。
東洋文庫『流行性感冒』(平凡社)
スペイン風邪について1922年に日本の内務省衛生局が刊行した報告書の翻刻。2008年に東洋文庫で書籍として刊行されたが、数年で品切重版未定となっていた。コロナ禍にPOD版のためのPDF全文を期間限定で無料公開したところ反響があり、重版につながった。
アレク氏2120(アマゾンジャパン)
Amazon Audibleが、「聴く体験」の次の展開として投入する、日本初のオリジナルオーディオブック。リリース発表時に「聴く映画」というキャッチとともに、堤幸彦監督をはじめとした豪華制作陣にも注目が集まる。オーディオブックのために0から創り出された点にも注目したい、これからのオーディオブックの展開を担うコンテンツ。
U-NEXTオリジナル書籍(U-NEXT)
U-NEXTオリジナルの書き下ろし作品や電子書籍限定作品などを読み放題で配信。町田康『令和の雑駁なマルスの歌』、誉田哲也『六法全書』、新津きよみ『家庭恐怖コレクション』、藤井太洋『距離の嘘』、新津きよみ『家庭恐怖コレクション』、今野敏『選択』など。

■ エクセレント・サービス賞 ■
アル(アル株式会社)
数万件以上のマンガのデータベースを元に、作品のファンが見どころを投稿したり、おすすめ作品を投稿できるサービス。日々発売されるコミックの新刊通知や、現在、ネット上で無料配信されているマンガの紹介など、ネット時代に合わせたマンガと読者をつなぐサービスへとして成長。2020年に入り、「Manga Nearest Map」という機械学習を利用した検索機能など、進化している。
himalaya(シマラヤジャパン)
チャレンジ・中国で6億人のユーザー数を誇る「喜馬拉雅(シマラヤ)FM」の日本版サービス、音声プラットフォーム「himalaya」。2月からオーディオブック2万6000点以上の配信を開始、聴き放題サービス対象は1万点以上。
ピッコマ(カカオジャパン)
待てば無料のマンガ・ノベルアプリ。2020年3月に独占配信してきた縦スクロールウェブトゥーン作品の一部を、ページめくり横読み形式の電子コミック版に変更し、国内電子書店への提供を開始。同5月には2000万ダウンロードを突破。同7月、非ゲーム部門アプリで売上高1位に(アップアニー調査)。
BUSINESS LAWYERS LIBRARY(弁護士ドットコム)
弁護士ドットコムが2020年3月より提供を開始した企業法務の実務に特化したサブスクリプションサービス。約600冊の法律書籍や雑誌を自由に閲覧・横断検索できる。サービス開始後新型コロナウィルス対策として外出自粛ムードが高まり、テレワーク時代にもマッチした。
ステキブンゲイ(ステキコンテンツ)
2020年3月オープンの一般文芸に特化した小説投稿。ライトノベル、ライト文芸色の強い既存の投稿サイトとの差別化を図る。小説家の中村航が運営。人気作品の書籍化を支援、「ステキブンゲイ大賞」も創設。
学芸大デジタル書架ギャラリー(東京学芸大学附属図書館)
OPAC検索だけでは欲しい本を特定できない、というオンライン学習の悩みを解決。ウェブサイト上で書架を眺めて本を探せるサービス。学生は図書館から郵送貸し出しを受ける。「棚の力(本と読者の出会い)」をデジタルで実現。(3Dも)
LEGAL LIBRARY(Legal Technology)
法律専門書を自由に検索・閲覧できる定額制のリサーチサービス。約10万ページの信頼できる法律専門書や官公庁等の各種資料を横断的に検索閲覧できる。2019年12月に正式サービス開始。

■ チャレンジ・マインド賞 ■
技術書典(テックベース合同会社)
技術普及のためのお祭りイベント。技術書を中心として、出展者はノウハウをアウトプットし、来場者はこの場にしかないおもしろい技術書を探す、技術に関わる人たちがつながる場。コロナ禍によりオンラインマーケットをオープン。さらにオンラインの形での発展を遂げ、12月に10回目が開催される。
マンガ家応援基盤CANDL(TART)
TARTが開発するブロックチェーン技術を用いたマンガ家応援プラットフォーム。同作のオーナー権を、EthereumのERC-721規格で代替不可トークンとして電子化し、所有と売買、売上の還元を実現する。正式リリース第1弾は、夏目義徳氏のマンガ「クロザクロ」。
パブー(デザインエッグ)
セルフパブリッシングプラットフォーム。大日本印刷グループのトゥ・ディファクトが運営していたが、2019年9月末に閉店する予定だったのをデザインエッグが事業継承。2020年3月にリニューアルして縦書きEPUBや紙本制作機能などを追加した。
ComicVket(VR法人HIKKYを中心とした有志)
VR空間での同人誌即売会。2020年4月にテスト開催、同8月に日本初開催。会場として「バーチャル秋葉原」が公開された。VRプラットフォーム「VRCHAT」「cluster」「STYLY」に対応。各ブースで見本誌をめくって閲覧、その場で販売サイトに飛び、電子書籍ダウンロード販売または紙の本の通販で購入できる。
がんばろう同人プロジェクト(コミックマーケット準備会ほか)
新型コロナウイルス感染症の影響により同人誌即売会をはじめとする各種リアルイベントの中止・延期となる中、同人文化の火を絶やさず、またこの困難な状況が改善に向かった時にも、作品の発表とそれを手に入れることができるように<がんばろう>、という考えのもと開始。「エアコミケ」もここから自然発生的に生まれた。
家庭学習応援プロジェクト(学研)
政府の休校要請を受け、電子書籍だけでなく教育・知育系アプリなど自社家庭学習支援コンテンツの無料開放された。数ある学習支援無料サービスの中でも首相発言の翌日、2月28日に最も早く発表されたプロジェクト。当初3月31日までとされていたが、11月現在もコンテンツを変えて継続公開中。
電子復刻(イースト)
1960~2000年、出版黄金期の文字物出版物を電子化し「良書を絶版がない世界」に置くプロジェクト。書籍電子化の権利処理、制作、販売の代行サービス。出版社のコストはゼロ。制作したPDFは即納。5年間イーストが優先販売し、売上の40%(印税込み)出版社へ支払う。

■ エキサイティング・ツール賞 ■
LeME(理音伊織)
Windows/Macに対応したEPUB作成アプリケーション。Wordファイルや画像ファイルなどから、リフローEPUBや固定レイアウトEPUBを作成可能。外部ソフトと連携することでKindle用のファイルも変換できる。
Bibi(松島智)
2014年に選考委員特別賞を受賞したブラウザ組込み型EPUBリーダー。特別なアプリケーションやプラグインも必要なし。URLでEPUBでやり取りできる。2020年1月にバージョン1.0がリリース、名称もBibiとなりさらにユーザを増やしている。表示速度の改善が行われており、2020年7月リリースのバージョン1.2では、固定レイアウト書籍の非同期読み込みをさらに高速・最適化。
Thorium Reader(欧州EDR Lab)
Redium後継のオープンソース(OSS)プロジェクトとして開発が進むEPUBリーダー。OPDS仕様に対応している他、MathMLの描画など、高機能。10月にリリースされた最新の1.5で検索機能が改善している。
Kobo Nia(楽天Kobo)
電子書店をはじめ電子出版サービスを展開する楽天Koboの新型電子ブックリーダー。8GBの内蔵メモリと目に優しいフロントライト技術「ComfortLight」を搭載し、低価格(税込み10,978円)を実現したエントリモデルの電子ブックリーダーデバイス。172gとスマホ並みの軽さ。
BOOX Nova3(ONYX Internatinal)
スピーカ搭載のA5サイズ電子ノート。付属の筆圧4096段階のワコムペンで手書き入力が可能で、Nova3になり、下書き機能が追加された。OSはAndroid 10.0を搭載しており、Amazon Kindleほか各種電子書店のリーダーアプリに対応しており、EPUB/PDFリーダとしても機能する。

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