2023年10月5日、マツダは2ドアオープンスポーツカー「ロードスター」のマイナーチェンジモデルを発表しました。見た目は変わらないように見えますが、従来モデルとの変化は何でしょうか。
マツダの新型「ロードスター」:進化のポイント
マツダは2023年10月5日、小型オープンスポーツカー「ロードスター(ソフトトップ)/ロードスターRF(ハードトップ)」のマイナーチェンジモデルを発表し、予約受付を開始しました。
一見すると変化が少ないように感じますが、従来モデルとの進化点はどこにあるのでしょうか。
初代モデル(NA型・「ユーノスロードスター」)は、1989年に登場しましたから、現在では34年前の車です。その後、軽量でオープンエアの楽しさを提供する後輪駆動の小型スポーツカーとして、「人馬一体」のコンセプトのもと4代にわたってラインナップされ、通算120万台以上を販売し、マツダを代表するモデルとなりました。
現行モデルは2015年に登場し、その後も定期的な改良が行われてきました。
今回の改良は、4代目ロードスターとしては最も大規模なものと言われています。具体的な変化はどのようなものでしょうか。
まず、エクステリアではデイタイムランニングライトが変更され、目元によりスポーティな印象が加わりました。
リアコンビランプは歴代のロードスターに共通して採用されている「円形+楕円」のモチーフが、より鮮明に表現されています。また、軽やかさと機能美を表現した新しいホイールが用意されました。
全体的には、従来モデルから大きな変化はありませんが、よりスピード感やライトウェイトスポーツカーらしいデザインに進化しています。
インテリアでは、8.8インチのセンターディスプレイが新たに採用され、安全性を考慮して画面の縁部分ができるだけ狭くなるフレームレス構造になっています。
また、スマートフォンを介してクルマの状態を確認したり、万が一の事故時には自動的に救急車を呼ぶコネクティッドサービスも導入されています。
インテリアについては大きな変更はありませんが、機能面が充実していると言えるでしょう。
走行性能は、「人馬一体」というコンセプトのもと、今回の改良で大きく向上しています。
エンジンは、SKYACTIV-G 1.5リッターエンジンが搭載されるRFを含めて従来通りですが、1.5リッターエンジンに国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングが施され、出力が3kW向上しています。
また、ダイナミクス性能の進化として「アシンメトリックLSD」が採用され、ステアリングシステムが改良され、駆動力制御には最新のロジックが導入されるなど、性能が向上しています。
さらにMT車には、サーキット走行に最適化したダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)の新制御モード「DSC-TRACK」が追加されました。
このほか、新たに「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」や「スマート・ブレーキ・サポート(後退時検知機能SBS-RC)」が採用されるなど、従来モデルに比べて先進運転支援機能が強化されています。
定期的な改良が行われているロードスターですが、今回の改良では初のデザイン改良や安全機能の充実、さらにロードスターらしい走りが大幅に進化しました。
価格(消費税込)は、新型ロードスターが289万8500円から367万9500円、ロードスターRFが379万6100円から430万8700円です。
発売は、2024年1月中旬を予定しています。