小夜曲(セレナーデ)
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■小夜曲(セレナーデ)投げたリップスティックから曙(あけぼの)がひろがるおちそうなキモノ・ガウンで手にしてるロシアン・ティー Ah別れてあげない 用件だけ告げて わたしは電話を切った 狼狽えるすきを あなたに与えなかったこれだけは 譲れない 最後の意地よ彼女のもとへ行くのなら せめて私を殺してからにするのね一番目のよそおいは そうクロークにロング・ファー二番目の昼にはスカートにながれた小花模様あなたのこ...
さよならだけが引き止めている
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■さよならだけが引き止めている鏡よ 砕け散れ あなただけを映す夜にあの女(ひと)でもなく あなたでもなくうらぎりの相手がわかってしまったそれは私 恋などしてなかったUm Umだれが物わかりのいい男に聞きわけのいい女になどグラスは割れてくふたりの手のひらでUm Um血のように 溢(こぼ)れるワイン傷口は感じない あまりの痛みでふたりいつもどっちつかずでいたねさよならだけが引き止めているコンビニの照明(あかり)にあつま...
あの悲しみはよかった
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■あの悲しみはよかったひぐらしが人恋しさかき立てて夏の終わり告げていた 一緒に自転車押して川ぞい帰らなくなる そんなさよなら進路指導があるたび なんだか無口でぎこちなくなった斜めの夕日が 綺麗すぎてやたらとぼくはガンつけていた卒業したら離ればなれだねチェーンのまわる音だけしてふと顔をあげて彼女は言ったあの悲しみはよかった いつかきっとそう思えるよ思い出になる頃には ふたりよかったとおもえるよシャー...
夜の寝覚(よわのねざめ)
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■夜の寝覚(よわのねざめ)Um...Hey Hey Heyさっぱりね ひじ掛け椅子で深夜にまんじりともしないのよ私あなたは寝息を立てている細目に開けた冷蔵庫のあかり残りのワイン注いで 思いついたわ眠れぬときの掛詞あなたにすれば「私」と「彼女」は掛詞私にすれば「愛」と「哀」はそう哀しく わきあがってゆく想いは実現されない方がいい殺意は体温を持ちながらあなたは逆にナイフになってく愛が重いから すてたいわあなたは知らない...
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