歌詞のようなブログ(商標登録第6332108)／夏井くわみ

■僕たちの気持ちに名前はない夢のように　終わりましょう星のように　流れましょうもしこれが運命（さだめ）なら運命のようにああそれでもあなたとかんじたものを　僕は愛だと思いたいふたりのあいだにゆれた花の名前など知らなくていい美しいと思えただけで夢は夢の　ままで変わる今は次の 今に変わる思い出に浸るより前へ歩くよああそれでもあなたが僕よりひとつ　多く笑ってられたかなふたりのあいだにあったものそれが何かどう...

■ヒゲのモナリザ泣きそうだったから　限界我慢して コントみたいな つけヒゲをつけてみた しろいシースルーのブラウス腕を組み モナリザ・ポーズで あかるく言うGood-Bye 中途半端だったよね 煮え切らなかったよね ちょっとかんがえさせられた ふたりのデフォルト 微笑みながら泣くのは特技なの 深刻ぶるのは苦手なの　陽気な別れもいいでしょう？ せめてあなたがわらってくれたのが 救いね　ヒゲのモナリザ 謎は謎のままで　終わ...

■僕からきみへ応答願います僕の信号は聞こえてますか？ 反応してますか？きみの声がそう かなり聴きとりにくいです 通信が混線していてとても遠いです 僕らは同じ時間のクルー 運命にだって司令されない レバーはぼくらが握ってます 絡まっちまったインターフェース 永遠につづくリダイヤル　僕からきみへ応答願います Open Your Heart　もう一度呼びかけます Open Your Cage　 武器を愛すのは文明への暴挙です 僕のコードをたしか...

■会わないわ彼のことを想いたいときだけにひとりになれるように　誰にも知られることなくこの高台の１LDK借りたわたし　※　あたりには蛍草ゆれてまるで私の気持ち映すように露にぬれ　話しかける両思いとは違う　片思いとも違うふたりは似てる　こころをとてもなぞるどんな言葉よりたしかにだけど会わないわ　会わないわ　会うことよりも想いを大事にしたいそうよ会わないわ　会わないわ　じかに会うよりふたり会ってしまってる　※...

■見えない雨急にどぎまぎして　携帯をそこに置いた あなたの声が　呼びつづけている 窓ガラス開けたら　雨あがりにたちのぼる 橙花（とうか）の匂いが　胸にまぶしい 何話せばいいの？電話してくるなんて なぜわたしの番号知ってるの？ 胸の動悸おさえて 袖の釦（ボタン）ひとつはずす あなたの声はこの世でいちばん 聞きたかった声です 気づかれてしまってももういいの　雨だれのようにあなたはわたしを呼びつづけるそれでも携帯...

■恋は腹八分昔のひとはうまいこと言うミュッセが言ってたね恋は空腹で生き満腹で死ぬってね胸算用でキスしかけたら君に振られちゃった好感持てると好きとは確かに雲泥の差がある僕は僕のこだまを聞いていたんだ僕は僕の想いを追いかけてたんだ君の立場に立ってものを考えてたか　NO!恋は腹八分　食べ頃に来てても恋は腹八分　ふたりのテーブルにはおいしいご馳走はついに運ばれてこなかった食の乱れは心の乱れつまみ食いばかりで恋...

■Greeting Cardあなたにまた　してやられたこんなのどこで見つけたのよ？可愛い絵柄に　わたしにこにこしてるあなたからのグリーティング・カードとくべつじゃない普通の日が記念日だと前云ってた　まるで気障ねポストにまた　グリーティング・カード「君に」とだけ書いてある　余白で想像させるのねグリーティング・カード　うれしいグリーティング・カード　遠い　国の消印で毎日届けられる　グリーティング・カード　本に挟（は...

■ボーイ・フレンズ殺風景なホテルに　横づけにする磨きたてた　車のボディーたちOh　Gorgeous　Night Starly次々訪れる　紳士たちスカーレット・オハラが君臨するように手招くわこのパーティーの首謀者は私くるぶしまで　Hm Hm Hmまだ魅力あるかしら　すてきになれたかしら　今夜あつまる　私のボーイ・フレンズ生きてりゃいろいろあるわ　なみだもあるちょっといいわ　謝恩会とシャレるOh　Luxury　Tonight談笑してるエピソードた...

■人生は歌のように熱唱とは　しずかなるものスッと耳になじんで胸の深くにストンとおちる喝采　ライトもない日常愛することはまるでうたを歌うことによく似てる人生は歌のように　甘すぎない人生は歌のように　苦すぎないままにならぬことを　たのしむように僕たちの味わいぶかい人生は歌のようにささやくよな　フラットなヴォーカルざらついた胸くだく笑顔の向こうで涙恋の出来事　ほのかに淡く心ときめかせてそのおとずれは　思...

■流れる浮かんでは消えるあの人の面影遂げることもなく終わった恋だけど思い出よりうまく想いにふれられない淋しい気持ちからわかるものがある人間という字は　人の間と書く間（あいだ）を知って　また　ひとつ人間になれたら…流れる　人生は知らぬ間に流れる　心は絶え間なく流れる　わき立つ雲のように流れる　旅空をゆくだけ潮（しお）の香（か）を嗅ぎにこんなとこまで来た波が洗ってる悲しみもまたいい　あの日受け取ったあの...