こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
このイヤホンはね、「完璧」です! まさに理想のながら聴きイヤホンです!
今回はJBLから初の耳を塞がない ながら聴きワイヤレスイヤホン「JBL SOUNDGEAR SENSE」をレビューします。
- 逆位相サウンドをぶつけることによる音漏れの防止
- 角度調整可能なイヤーフック
- 16.2mmダイナミックドライバーによるJBLサウンド
- マルチポイントにももちろん対応
- ビームフォーミングマイクも搭載
- 脱着式のネックバンド付属で2ウェイスタイルで使える
- 価格は22000円
- 発売日は2023年10月13日
ヤバない?
音漏れしにくい、イヤーフックの調整可能、マルチポイント対応、JBLサウンドとながら聴きイヤホンとして欲しい性能が全て詰まってますよ!
実際に先行でしばらく使わせてもらいましたけど、めっちゃめちゃよかったですよ!
今まで紹介してきたJBL製品のなかで、一番高く評価しているかも。
今回はこちらの「JBL SOUNDGEAR SENSE」をメーカーさんより提供いただきましたので、実機を使ってレビューしていきます。
総合評価
5/5
- カナル型に匹敵する音質の良さ
- JBLらしいサウンドでノリよく音楽を楽しめる
- 調整できるイヤーフックで安定した装着感
- 逆位相の音で音漏れを最小限にできる
- マイク性能も高い
- マルチポイント対応
- 着脱式のネックバンドでスポーツでも使いやすい
- ワイヤレス充電非搭載
- ビデオモードにしないと遅延が少しある
4.1
高音
4.2
中音
4.1
低音
4.7
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.8
マイク性能
4.8
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC ※LC3予定 | 充電時間 | 15分で4時間駆動 |
ドライバー | 16/2mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 | 13.1g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
▼動画版はこちら▼
JBL SOUNDGEAR SENSE 外観・付属品
それではJBL SOUNDGEAR SENSEの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
JBL SOUNDGEAR SENSEのパッケージはいつものJBLらしい感じです。
付属品
- 着脱式ネックバンド
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
充電ケース・本体
JBL SOUNDGEAR SENSEの充電ケースJBLのロゴが大きく印字されたアメリカンなデザイン。
一見大きめにも見えますが、厚みはそこまでないので、ポケットに入れても十分持ち運びできます。スキニージーンズだとパツパツになるけど。
他のJBLのワイヤレスイヤホンと比べるとこんな感じ。やはり表面積は少し大きめ。
充電端子はUSB Type Cに対応。
残念ながらワイヤレス充電には非対応。これはつけて欲しかった……。
充電ケースを開けるとこんな感じ。
本体の持ち手部分の面積も広いので、わりと取り出しやすいですね。
イヤホン本体はマットなブラックにJBLのロゴが印字されたシンプルなデザイン。
派手すぎることもないので、オフィスで使っていても違和感がないデザインですね。
16.2mmドライバーを搭載しているわりには、そこまでゴツゴツとした感じでもないですね。
内側のドライバー部にL/Rと表記されているめずらしいデザインになっています。
イヤーフックは可動式になっていて縦方向の4段階で調整ができます。
この可動式のイヤーフックって意外とないんですよ! この機構のおかげで自分にぴったりの装着感に合わせられるんですよね。
横方向にも可動するので、ストレスなく装着できます。
最後に重さですが、総重量は95.1g、本体片耳の重量は13.1gです。
持った感じは軽く感じたけど、意外と平均的な重さ。
JBL SOUNDGEAR SENSE レビュー
装着感|軽いし落ちないし安定する!
装着感は、音質にもこだわったながら聴きワイヤレスイヤホンとしては完璧レベル!
耳から落ちないし、軽いし、疲れないし、めちゃくちゃ安定しています。
実際装着してみるとこんな感じ、目立ちすぎず地味好きずちょうどいい感じ。
前から見ても飛び出しは少なめ。
イヤーフックを調整できるので、耳の形に合わせて調整しやすく、フック部分も長いので耳から落ちる気がしないくらい安定するんですよ。
ジョギングでも使ってみましたが、めちゃくちゃ快適ですね! 全然落ちる気がしないですね。かなりの安定度の高さ。
耳栓型と違って足が地面に着地したときの「ゴソッ」と鳴る振動音が伝わらないので快適ですし、ワークアウトやジョギング用途にめちゃめちゃおすすめです。
スポーツ中に耳から落ちそうで怖い場合は、脱着式のネックバンドを使えば地面に落としてしまう心配もないので安心です。
ボクはイヤーフック型だと耳が痛くなりやすいタイプなんですが、SOUNDGEAR SENSEは3〜4時間くらい装着しっぱなしでようやく痛くなるような感じでしたね。
イヤーフック式としてはめずらしくマスクをしていても安定していて、メガネとマスクとSOUNDGEAR SENSEで耳周りがパンクしても落ちる心配がありませんでした。
装着感 | (4.8) |
音質|カナル型イヤホンと同等クラス
JBL SOUNDGEAR SENSEの音質ですが、耳を塞がないタイプなのに耳栓タイプであるカナル型イヤホンと同等クラスの音質です。
耳を塞いでいないのに、JBL LIVE FREE 2と同等クラスの音質の良さですよコレ。
つまり、ながら聴きタイプとしてはめちゃめちゃ良いです。
JBL SOUNDGEAR SENSEの音の特長は次のとおりです。
4.1
高音
4.2
中音
4.1
低音
- 傾向:JBLらしい迫力重視で、高域と低域が少し強調された弱ドンシャリ傾向のアメリカンなサウンド。音のレスポンスもかなり良いので、スパッと気持ちよくノリよく楽しめますね。全体的にバランスがよく万人受けしやすい音作りです。
- 高音:こもり感やシャリ付きがなく、カナル型イヤホンで聴いているかのように緻密でクリアな音で鳴らしますね。他のJBL製品同様に弦楽器の自然な伸びやかさを再現するのは苦手ですが、シンセサイザーやシンバルの音を鋭く伸ばすのは得意。
- 中音:耳を塞がないタイプとは思えないくらい厚みがたっぷりで、ボーカルも埋もれることなくハリの良い声でフレッシュに鳴りますね。音の分離感は少し甘めですが、価格と耳を塞がないことを考えれば十分なレベル。
- 低音:こちらも非常に厚みたっぷりで、耳を塞がないタイプでありつつも低音の迫力や臨場感をしっかり体感できます。音のスカスカ感のようなものは一切感じないですね。最低域への沈み込みは少し甘め。
- 音場:通常のカナル型と同等レベル。耳を塞がないからといって抜け感が良い音という感じでもないですね。外から内に攻めてくるようなダイナミックな音という印象でしょうかね。
得意なジャンル
- ロック
- ポップス
- エレクトロ
ふつう耳を塞がないタイプとなると、どうしても耳を密閉しないから低音が薄くなったり、高音がシャリついたり、音に厚みがなかったりするもんなんですけど、SOUNDGEAR SENSEはそれがないんですよ。
ホントふつうにカナル型イヤホンを聴いているような感覚です。
耳を塞がないイヤホンとしてはかなり上位の実力ではあります。ただ、もっと価格を出せば音質だけに関しては上には上がいるような感じですね。
22000円という価格や、この後紹介する機能性のバランスを考えると、音質に関してはかなりのレベルですよ。
音漏れについて
で、一番驚いたのが音漏れの少なさ!
JBL OpenSoundテクノロジーによって、音を耳に伝えると同時に音漏れ部分に対しては逆位相のサウンドをぶつけることで音漏れを最小限に軽減する機能を搭載しています。
いわば逆ノイズキャンセリング的な感じですね。
今まで逆位相の音を出して音漏れを塞ぐイヤホンは一つだけ存在しましたが、その製品と同等レベルの音漏れの少なさです。
本人は耳を塞がずにJBLの臨場感のある高音質サウンドを楽しんでいるのに、周りにはほとんど漏れていなくて不思議!
耳を塞がないイヤホンの弱点は、この音漏れの多さでしたが、SOUNDGEAR SENSEは音漏れも抑えつつ装着感も良くて、音質も良くてと、耳を塞がないイヤホンとしては完璧な性能を持っています。
操作性|必要十分な使いやすさ
JBL SOUNDGEAR SENSEの操作性は必要十分な使いやすさという感じでしょうかね。
操作はタッチパネルで行います。感度も高すぎず低すぎず、ボク的にはちょうど良い感じでしたね。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | R側を1回タップ |
曲送り | R側を2回タップ |
曲戻し | R側を3回タップ |
音量を上げる | L側を1回タップ |
音量を下げる | L側を2回タップ |
電話を受ける | 着信中にL or R側を2回タップ |
着信拒否 | 着信中にL or R側を長押し |
通話中にマイクをミュート | 着信中にL or R側を長押し |
通話終了 | 着信中にL or R側を2回タップ |
音声アシスタント | L or R側を長押し |
ペアリングモードへの移行 | 1回タップした後に2回目のタップを長押し |
JBLはアプリで操作を割り振れるのですが、操作項目が一括で割り振られてしまうので自由にボタンを配置できないという点がありました。
そのため、ノイズキャンセリング対応モデルの場合だと音量操作を実質割り振れないという致命的な弱点がありました。
ただSOUNDGEAR SENSEはノイズキャンセリングは搭載していないので、デフォルトのまま左耳側を「音量の操作」右耳側を「再生の操作」にしておくと網羅的に操作を行えるので問題なしです。
耳を塞がないイヤホンの場合は音量調整をすることが特に多いので、本体のみで操作できるのはありがたいです。
アプリについて
JBL SOUNDGEAR SENSEはアプリに対応しています
- イコライザー設定
- タッチ操作の変更
- スマートオーディオモード
→オーディオモードか、ビデオモードの2つから選択可能。ビデオモードだと遅延が少なくなる。 - 左右のサウンドバランスの調整
- 音声プロンプト
→音声通知の言語設定が可能 - 最大音量のリミッター
→85dB以上の音量を出ないようにして耳を保護する機能 - イヤホン本体を見つける
- オートパワーオフ
→30分、1時間、2時間から選択可能 - ファームウェアアップデート
JBLの上位モデルと比べるとカスタマイズできる項目はシンプルで、使うとすればイコライザー設定とスマートオーディオモードの切り替えくらいですかね。
イコライザー設定
イコライザー設定では、プリセットイコライザーと、マイEQというカスタムイコライザーの設定ができます。
JBLのイコライザーって、とても優秀で、どの設定にしてもいい感じに音を補正してくれるんですよ。
マイEQでは、10バンドに対して±7dBのイコライザー設定を細かく設定できるので、自分好みの音に仕上げやすいです。
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動もチェックしてみましたが、問題なさそうです。
iPhoneとiPadに2台同時接続して検証しましたが、電源OFF後も2台のデバイスに自動で接続されたので問題なしでした。
接続完了までのラグも少なめです。
ながら聴きタイプのワイヤレスイヤホンでマルチポイントを使えるのはホント便利なんですよ。
普段はスマホと接続して音楽を聴きつつ、iPadで動画を見たくなったらそのままYouTubeの再生ボタンを押すだけでイヤホンから音が流れるんですよ。
わざわざペアリングする必要もなくシームレスに接続先を切り替えできるのでホント便利です。マルチポイントがないとペアリングが煩わしくて暴れ狂います。
スマホとタブレットを使い分けている方とか、自分のスマホと会社のスマホのパソコンと使い分けている方は、ぜひこのマルチポイント機能を使ってみて欲しいです。
通話品質|ノイズも少ないし音声もクリア
JBL SOUNDGEAR SENSEのマイク性能ですが、ノイズも少ないし音声もクリアでめっちゃ優秀ですね!
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
バックでカフェ店内の音を流した状態で録音しましたが、ノイズがあまり入らずに音声だけをクリアに届けてくれました。
マイク性能だけでいえば、フラッグシップモデルのTOUR PRO 2と変わらないレベルですよ!めちゃめちゃいい!
風ノイズは入りたての状態だと「ブオオオオ」という音が混入してしまいますが、しばらく風を当てた状態にするとノイズも少なくなっていきました。
耳を塞がないから自分の声も耳の中で響かないから快適ですし、マルチポイントもついているからパソコンと繋いですぐにWEB会議にも入れますし、通話用のワイヤレスイヤホンとしても最高ですよコレ。
通話品質 | (4.8) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|ビデオモードなら違和感なし
JBL TOUR PRO 2の映像と音声のズレですが。
オーディオモードをONにすると、アニメやライブ映像とか映画を見る分には違和感が完全になくなって、リズムに合わせて映像作品を見れるようになりました。
ビデオモードのままにすると、少し音途切れがしやすくなるので、電車の中とかで使う場合は注意が必要です。
ただ、ゲームに対する遅延は対応できていないようで、音ゲーをすると全然タイミングが合いませんでしたね。
ゲーム用途にはまだまだ使えなさそうです。
LC3に正式に対応してスマホに接続できれば、ゲームもほぼ遅延なしで楽しめそうですね。
遅延の少なさ | |
ビデオモードOFF | (4.0) |
ビデオモードON | (4.3) |
JBL SOUNDGEAR SENSE まとめ
JBL SOUNDGEAR SENSEをまとめると以下のとおりです。
総合評価
5/5
- カナル型に匹敵する音質の良さ
- JBLらしいサウンドでノリよく音楽を楽しめる
- 調整できるイヤーフックで安定した装着感
- 逆位相の音で音漏れを最小限にできる
- マイク性能も高い
- マルチポイント対応
- 着脱式のネックバンドでスポーツでも使いやすい
- ワイヤレス充電非搭載
- ビデオモードにしないと遅延が少しある
4.1
高音
4.2
中音
4.1
低音
4.7
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.8
マイク性能
4.8
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC ※LC3予定 | 充電時間 | 15分で4時間駆動 |
ドライバー | 16/2mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 | 13.1g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
JBL SOUNDGEAR SENSEはこんな人におすすめ
- 予算2万円くらいまででおすすめのながら聴きイヤホンを探している
- 耳を塞がないタイプでも音質にこだわりたい
- スポーツやジョギング中でも高音質で聴きたい
- 通話用におすすめのワイヤレスイヤホンを探している
- 音漏れしにくいものが欲しい
冒頭でもお伝えした通り、SOUNDGEAR SENSEはまさに“完璧なながら聴きワイヤレスイヤホン”です。
耳を塞がないのにJBLサウンドをちゃんと体感できて、イヤーフックで装着位置も調整できて、音漏れも少なくて、マイク性能も高くて、マルチポイントも対応。
これが求めていた理想のながら聴きイヤホンですよ。
価格も22000円と他のフラッグシップモデルと比べると高すぎることもなく、ちょうど良い感じですし、今ながら聴きイヤホンを求めている方にはSOUNDGEAR SENSEがイチオシです。
これから涼しくなってきますし、ジョギングも始めやすい季節になってくると思いますので、まずは形から入るためにもSOUNDGEAR SENSEを買いましょう(?)
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