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帰りに寄り道した伊吹山もお花の山だった! - KAZASHI TREKKING CLUB

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四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

帰りに寄り道した伊吹山もお花の山だった!

2023年08月05日 | 四国外の山


昨日は木曾駒ケ岳から下山して、飯田市まで移動してホテルに泊まった。ホテルの部屋

で、汗を流した後近くの居酒屋で祝杯をあげた。山を下りた後の生ビールは、それはそ

れは美味しく、頼んだ料理もどれも美味しくてついつい飲み過ぎてしまった。

そのせいで朝起きると頭が重く、昨日は高山病?で頭がクラクラ、今日は二日酔いで頭

がクラクラだった。

今日は帰り道の途中で関ケ原ICで下りて、日本百名山、新・花の百名山、関西百名山

に選定されている伊吹山に寄り道する予定。標高は1,377mあるが、ドライブウェイを

利用すれば、駐車場からは30分程度で登れるので、体調は最悪だが何とかなるだろう。

飯田市から中央道を走り名神高速の小牧辺りになると急に空が暗くなり、車のワイパー

が効かないほどのどしゃ降りの雨になった。いわゆるゲリラ豪雨だ。一般道なら停車も

出来るが高速道路ではそうはいかずに一瞬冷や汗がでた。

それでも関ケ原ICを下りる頃には青空が広がって、車窓からは山頂近くが少し雲がか

かった伊吹山が見えた。伊吹山ドライブウェイは麓から全長17kmの有料道路。その

距離もそうだがかなりのくねくね道で、後ろの座席ではあっちゃんがグロッキー。

ドライブウェイの駐車場には自家用車や観光バスが停まり、大勢の観光客で賑わってい

た。当然登山服の姿の人もいたが圧倒的に軽装の人が多かった。

麓では雲がかかっていた山頂だったが、ここでも晴れ男の本領発揮。雲は流れて青空が

見えていた。ルリちゃんは傘をさして軽装で、まずは西遊歩道コースを歩いて行く。







すると早速道の脇に次々と花が咲いていた。

ヤマホタルブクロ


クガイソウ


クサタチバナ



前を歩く女性も日笠をさしてのんびりとそんな花たちの写真を撮りながら歩いている。

遊歩道のスタート地点から少し登って行くと右手の山肌が、キオンの花で黄色一色に染

まっていた。里では菜の花畑やひまわり畑で黄色一色の景色はよく見るが、山中でここ

までの群生は珍しい。










奥様たちは相変わらず花散策でなかなか登って来ない。




キオンの群生地を過ぎさらに登って行くと植生保護柵の中で今度はシモツケソウで赤色

に染まったお花畑。柵の前では『伊吹山もりびとの会』の方が、花の説明や自分たちの

活動の説明をしていた。










ここで昨日の千畳敷カールでの花の写真をFBにアップしていたのを見たWOC登山部の

写真の先生から『花の写真が露出オーバーでは?』とコメントしてもらったのを思い出

した。さっそくネットでデジカメの取説を調べて設定を変更して見ると、今まで明るす

ぎたマクロでの写真が、随分と落ち着いた感じになった。(山の中でも電波の届く場所

だったのでネットで直ぐに取説を見られるなんて、便利になったもんだ。とは言え最初

から取説をちゃんと読んでおけば良かった。(^_^;) )

露出オーバーのイワアカバナ



設定を変えて写したクルマバナ






ウツボクサ




もりびとの会の方にクガイソウだと思っていた花はルリトラノオだと教えてもらった。

ルリトラノオは上から見ると葉が十字に見えるそうだ。

ルリトラノオ


キリンソウ



山頂が近づくとガスが流れて来た。後ろから来る女の子たちは流れるガスを見るのは初

めてなのか、喜んでスマホで動画を撮っている。




山頂の少し手前で上野登山口への分岐になる。植生保護柵のゲートを開けて奥に進んで

行くと、西から南にかけての眺望が広がっていた。石灰岩の白い山肌の向こうに、霞が

かかっているが薄く琵琶湖が見える。南には米原市の市街地の奥に夏らしくモコモコと

入道雲が盛り上がっている。







7月の豪雨で上野登山道は崩壊して通行禁止になっているらしいが、崩壊している場所

はどの辺りだろうか?奥様たちもこの絶景を堪能している。








分岐まで戻り山頂へと歩いて行く間にもいろんな花が咲いていた。



カワラナデシコ


シモツケソウ


クサフジ


イブキフウロ







山頂にはこの山での伝説が残る日本武尊が祀られている。







三角点はこの日本武尊の像から更に西に進んだ場所にある。一等三角点・伊吹山1377.3m








三角点から見える西側の斜面も石灰岩の石クズの様な雰囲気に見える。その三角点から

山頂中央部の植生保護柵で囲まれた場所を北側に回り込んで、中央遊歩道コースを下っ

て行く。西遊歩道と比べるとほとんど歩いている人の姿もなく、階段状の遊歩道を三人

でゆっくりと下って行く。






ヒメジョオン


ホタルブクロ


コオニユリ






すると下から長いポールを担いで登ってくる女性が二人。山側の斜面を見ながら手を叩

いて声を出している。その方向を見るとシカがピョンピョン跳ねながら逃げて行く。

その女性たちに『あそこは保護柵の外ですか?』と聞くと『柵の中なんです。網を破っ

て入ってくるんです』と教えてくれた。伊吹山レンジャーの二人は『最近は少々毒のあ

る草花でも食べちゃうんです』と。シカも生きていく上で耐性ができていくようだ。

たまに見かけて喜ぶ我々と違って、山では鹿害は大きな問題。安易に可愛いとは言えない。



オトギリソウ


イワアカバナ



あまりの花の多さにコースタイムでは35分の所を1時間30分もかかって山頂に。その

後も花の写真ばかりを撮って下りて来た。帰り道で見えた伊吹山は山頂にまたガスがかか

っていた。




帰り道、高速のSAで遅めの昼食を摂り一路香川へ。満腹の後の運転はさすがに少し眠

気がしてきたが、何とか無事に帰宅した。

今日の伊吹山で日本百名山を二座。YAMAPの山頂ポイントも4つゲットして、しか

も花の写真を1年分くらい撮った感じの二日間は、なかなか収穫の多い二日間だった。

色々と制約はあるが、年に一度は遠征に出かけてみたいものだ。


他の花たち



















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