深夜に駅を出るとイエローなタワーが!
三連休、観光客で賑わう京都ですが、
静謐なる京都道場で、身体感覚を養う書稽古です。
身体性が豊かであったであろう古代人の書きぶりは、身体性がとぼしくなった現代令和人から身体性を引き出すにもってこいの栄養剤です。
下の画像は、西暦148年の中国後漢の「石門頌」の「安」。ぱっとみ稚拙なように見えますが、「うかんむり」と「おんな」の中心の移動の仕方など、絶妙なバランス感覚じゃないですか。
線(刻り跡)を筆でたどってみれば、壁面のうねりと線のうねりのハモーニーが聴こえてくるよう。まさに、自然と人為の調和、日本風に言えば、これぞ「もののあわれ」か。
千年単位では欠けることない硬い岩石なのに、まるで、やわらかい絹に書いたような柔和な風合いも、なんともいえません。
こちらは、日本文字(和様と仮名)の祖」とも評される小野道風(894ー967)が書いたと言われる、「秋萩帖」(第一紙)の「あ(安)」。
筆管を傾けて筆の腹ですくいあげるようい書く「側筆」(傾筆)という筆法が、日本文字の和様の起点の一つとなっていくのですが、それでも、やわらかい紙に書いたとは思えない、刻りの深さを感じさせる線質の強さ。
やはり、「絵≒塗る」と「書≒刻る」は根本的に異なり、和様やかなの「なでる」ような書き方であっても、そこには「刻る」という動作が内包されています(「ほりなでる」)。
ただいま、全国うまい字&すごい字大会の「ふたば会書道展」の受賞者の方に賞状をお渡ししています。嬉しいことに
入賞者された方が多く、おかげさまで、どのクラスでも拍手喝采、はふり=祝ムードに包んでもらっています。
11月2週目からは、来年三月の書法道場展「あっぱれ」に向けて、本格的に動き出します。
「うまい字」だけでなく、いかに「いい字」を養っていくのか―。
また、「しゃがみ」の稽古を丁寧に行うことから始めていきます
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