「座れる」。
なんだ、当然のことかーと、
思われるかもしれません。
ただ、現代において
すこやかな座りができる人は、
どのくらいるのでしょう。
反り腰でもなく、猫背でもなく、
巻き肩でもない。
背骨が美しいカーブを描いて、
足腰背中の弾力が内包されているような。
仕事柄、
いろんな人の座り方を
眺める機会が多いのですが、
すこやか座りができる人は、
年々減ってきているように感じています。
特に子供たち。
まともに正座すらできないケースが
増加しています。
放っておいても身体感覚が
成熟していく時代は、
既に終わっているのでしょう。
「筆墨硯紙」。
文房四宝とまで言われ
1000年単位で活用されてきた
一種の健康器具。
明日からの稽古でも、
筆墨硯紙を活用しながら
カラダの奥にしまいこまれた
「座れる」を
引き出し合っいきたいと思います。