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キンモクセイとコスモスとドーナツと五大万葉集 | 書道家 武田双鳳の「書で人生を豊かに」
キンモクセイとコスモスとドーナツと五大万葉集 | 書道家 武田双鳳の「書で人生を豊かに」

書道家 武田双鳳の「書で人生を豊かに」

バランストレーニングや書法講座など「書かない書の稽古」を取り入れることで、本来の「書の稽古」を実現。経験を問わず、子供から大人まで、存分に『書のたのしさ』を味わる場所をつくっています。

あら、交差点にキンモクセイ。

なんと、ステキな香りでしょう。

 

時期によってか、場所によってか、樹木によってかは分かりませんが。

一口にキンモクセイといっても、香りの甘さ度合いなんかも違いものです。

 

とにかく、信号待ちの時間が、どうしようもなくエレガントに感じ、

「青にならないでくれ~」と祈るほどー

 

 

あら、近所の公園が色とりどりにー。

生命感たっぷりのラン漫な景色に、心もルンルンになります。

 

 

三男に頼まれて、久しぶりのミスド。

こちらも、なんと、色とりどりなんでしょう。

 

たくさんの未知のドーナツにひとり盛り上がり、

10個ほど購入してしまいました。

 

 

 

書道の世界も、とても、いろとりどりです。来月からいよいよ、あのかぐわしい「万葉の世界」へ突入です。

 

五大万葉集のトップバッターとして、仮名の世界では「イカレテイル」とまで言われんばかりの藤原伊房(これふさ)の「藍紙本万葉集」(らんしぼん/あいがみぼんまんようしゅう)を。

 

一般的に、「女手」とも言われるように、平安かなのスタイルは優雅で艶めかしいもの。ところが、伊房の書き方は、あのゴリゴリの顔真卿のようなばかりのスタイルも。

 

キンモクセイとコスモスを嗅ぎ比べてみれば、それぞれの香りの特徴が明確になってきます。ポンデリングとフレンチクルーラーを食べ比べてみれば、それぞれの食感の違いも明確になります。

 

世尊寺家初代の行成や第二代の行経(ゆきつね)と、第三代の伊房の書きぶりを比べてみれば、伊房のスタイルもー

 

 

 

☆参考文献

 

「平安かなの美」は、必ず手元においておくようにしましょう。

 

 

☆藤原行経が「高野切第一種」の筆者ーという説もあります。おりこうさんな書きぶりの高野切第一種と、枠をはみ出さんとせんばかりのヤンチャな藤原伊房「藍紙本万葉集」、比べてみると面白いかもしれません。

 

日本名筆選は必須の参考書なのですが、価格高騰がハンパない・・・。