あら、交差点にキンモクセイ。
なんと、ステキな香りでしょう。
時期によってか、場所によってか、樹木によってかは分かりませんが。
一口にキンモクセイといっても、香りの甘さ度合いなんかも違いものです。
とにかく、信号待ちの時間が、どうしようもなくエレガントに感じ、
「青にならないでくれ~」と祈るほどー
あら、近所の公園が色とりどりにー。
生命感たっぷりのラン漫な景色に、心もルンルンになります。
三男に頼まれて、久しぶりのミスド。
こちらも、なんと、色とりどりなんでしょう。
たくさんの未知のドーナツにひとり盛り上がり、
10個ほど購入してしまいました。
書道の世界も、とても、いろとりどりです。来月からいよいよ、あのかぐわしい「万葉の世界」へ突入です。
五大万葉集のトップバッターとして、仮名の世界では「イカレテイル」とまで言われんばかりの藤原伊房(これふさ)の「藍紙本万葉集」(らんしぼん/あいがみぼんまんようしゅう)を。
一般的に、「女手」とも言われるように、平安かなのスタイルは優雅で艶めかしいもの。ところが、伊房の書き方は、あのゴリゴリの顔真卿のようなばかりのスタイルも。
キンモクセイとコスモスを嗅ぎ比べてみれば、それぞれの香りの特徴が明確になってきます。ポンデリングとフレンチクルーラーを食べ比べてみれば、それぞれの食感の違いも明確になります。
世尊寺家初代の行成や第二代の行経(ゆきつね)と、第三代の伊房の書きぶりを比べてみれば、伊房のスタイルもー
☆参考文献
「平安かなの美」は、必ず手元においておくようにしましょう。
☆藤原行経が「高野切第一種」の筆者ーという説もあります。おりこうさんな書きぶりの高野切第一種と、枠をはみ出さんとせんばかりのヤンチャな藤原伊房「藍紙本万葉集」、比べてみると面白いかもしれません。
日本名筆選は必須の参考書なのですが、価格高騰がハンパない・・・。