【症状】肥大が進むと、しぶりや便の形状変化、さらには排尿困難や便秘など
前立腺肥大になっても、初期はほとんど症状が見られません。肥大が進んでくると、しぶり(便が出にくいために少量の便が少しずつ出る状態)や便の形状変化、さらに血尿や尿道からの血様の排泄物が見られるようになります。さらに症状が進行すると、排尿困難や便秘といった症状が出てくることもあります。前立腺肥大があると、細菌感染が起こりやすく、ときに細菌性膀胱炎を併発することもあります。また、その逆に細菌性膀胱炎から前立腺炎が引き起こされることもあります。
【原因】老化にともなうホルモンバランスの崩れが要因の1つか
前立腺肥大の原因は明らかではありませんが、老化にともなって男性ホルモンのバランスが崩れたりすることが要因の1つと考えられています。去勢をしていない5~6歳以上のオス犬に多く見られ、加齢とともに発症しやすくなります。
【治療】去勢手術が効果的。内科的療法も
前立腺肥大の治療は、去勢手術が効果的です。また、こうした外科的療法のほかに、ホルモン剤の投与などの内科的療法もあります。
【予防】去勢手術が一番の予防法
前立腺肥大の一番の予防法は、去勢手術を行うことです。