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加古川線100周年 - タラちゃんとの20年と俳句
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加古川線100周年




かこがわせん2


播州の鉄路を百年秋深し


一輛電車コトンと止まる秋の昼



先日、小野市の”ひまわりの丘公園”のコスモスを見に行ったときは、加古川線を利用した。その際、加古川線が100周年を迎えたことを知った。側面には”加古川線100周年”と大きなステッカーが貼られていた。

以前、加古川には加古川線だけでなく、三木線、高砂線、北条線など複数の路線が乗り入れていたが、いつのまにか加古川線だけになった。その加古川線でさえ、一時は廃線になるのではと心配されていた。だが阪神淡路大震災の時、JR神戸線が不通になり、加古川線の粟生から神戸電鉄を利用して神戸に向かう人が殺到してから持ち直したようだ。しかし、今でも西脇以北への路線は廃線がささやかれている。朝夕は3,4輛で走っているが、昼間は1,2輛で走ってことが多い。本数が減らされたせいか、案外、乗客は多かった。

小野市へ行くには、粟生で神戸電鉄に乗り換えなければならない。乗り換えのための時間は3分。どこに行けばいいのか。見渡すと、陸橋を渡ったところに電車が見えたので手すりにつかまりながら、ゆっくり階段を上り始めた。しばらくすると、「乗り換えのお客様がいらっしゃいます。発車をまってください」というアナウンスがながれた。駅員は見かけなかったから、モニターをみているのだろうか。どうやら、私を待っていてくれているらしい。「ごめんなさい。ありがとう」乗り遅れたら、1時間くらいはまたされただろう。

なんだか、さみしい所にに来たような気がしていたが、”ひまわりの丘公園”の駐車場はいっぱいだった。すっかり車社会になっていることを実感した。入場は無料だし、コスモスは花盛りだし、こどもたちの遊具もあるし、地元の物産を売る店もある。花の中に隠れてしまうような幼い子供たちも、のびのびと駆け回っている。

車社会は便利だ。けれど、人を傷つけたくなくて免許を返納した高齢者や、運転できない中高校生は、どうしたらよいのだろうか。


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