2023/08/25
行きあいの空
朝夕、すこし涼しくなったので、久しぶりに田圃を見に行った。田にはたっぷりと水が張られ、育ち盛りの稲が青々としている。 空を見上げると夏の雲と秋の雲が入り混じっていて、ときどき爽やかな風が吹いてくる。 あんなに喧しかった蝉の声が間遠になり、燕の数も少なくなった。トンボやバッタが音もなく飛び交っている。 耳を澄ますと、ときどき昼の虫さえ鳴いている。 今年は大変な猛暑だったけれど、季節はひそやかに巡っているようだ。
行きあひの空仰ぎつつ青田径
葉先尖る稲さわさわと青田風
青田波に白鷺の白くきやかに
畦道にゆらぐ黄色ゆかしき女郎花
うだる日も暮れぬ湯舟へ虫の声
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