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一声千両: 狩猟犬サツマビーグルのつぶやき

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2017年5月16日 (火)

一声千両

毎日、早朝訓練をしていたマリー号が、本格的な山入り訓練を開始し、僅か7日目で獲物を見つけて第一声を上げ追跡。僅か1分足らずの追い鳴きであったが、ご主人様にとっては最高の喜びである。この喜びを表現したものが「一声千両」と言う。即ち、訓練犬が猟犬としての第一歩であり、どんな名犬も一度は通る関門である。訓練者の喜びは千両の大金に匹敵する喜びであることを意味する。
マリー号は、昨日(山入訓練10日目)にして、エネルギッシュな狩り込みから起し(シカ発見)、追い鳴き、約15分の追跡の後、ご主人様の前方に4頭の雌シカを追ってきた。その後も20分余り追跡し、自分の軌跡を辿ってご主人様の元に帰って来たと聞く。我々先住犬も顔負けの猟芸だったようで、ご主人様は大変喜ばれ、早速その模様をホームページ「日本狩猟犬サツマビーグルの郷」のブログに投稿した。
早速、全国のサツマビーグル保存会員や愛好家の方々から祝福のメールや電話が沢山あり、マリー号のシカ猟犬としてのデビューを祝福してもらっていた。我々は、マリー号が羨ましい限りであるが、先ずは「マリー号おめでとう」と祝福したい。
ご主人様曰く「マリー号は学習能力がすば抜けて良い」。この様な手間いらずの訓練犬は猟暦45年のご主人様も初めての事らしい。
元来サツマビーグルは猟欲が出るのが遅く、1才を超えるものも少なくない。この事からもマリー号は未だ生後6ヶ月代、しかも本格的に山入訓練を開始後、僅か10日余りでいとも簡単にやってのけた。我々先住犬も一目を置かざるを得ない・・・。今後はマリーなどと呼び捨てに出来ない・・・マリー様とでも呼ばせてもらおうか・・・(笑)
 
しかし、一度シカを完璧に追ったとしてもまぐれと思う人も多いと考える。ご主人様もそれを確認するため今朝もマリー号を連れて山入りした。
ご主人様曰く「マリーは今日もエネルギッシュで広範囲の捜索から、早々とシカを起して良く通る追い鳴きで約40分間に渡り、完璧の追跡。呼び戻しの笛にも完璧に反応した」等々。やはり昨日の起こし・追跡・帰りの一連の猟芸は本物であり、我々先住犬も一人前のシカ猟犬として認めざるを得ない。
マリー号の唯一の欠点であった「車酔い」も完璧に克服し、毎朝ご主人様が犬舎に来ると、早く山に行こう!!!と尻尾を大きく左右に振りながらワンワンとアピールするようになった。これは山が本当に楽しくてたまらない行動である。今後どの様な名犬になるのか興味深く見守ってやりたい。
 
写真① 捜索し獲物が居なかったので、一旦ご主人様の元に帰って来たマリー号。
サツマビーグルは、獲物を求めて約10分~20分余り捜索し、獲物が居なければ一旦主人の元に帰って来る。これは主人の居場所の確認と、次の指示を聞くことを目的としている。マリー号もこのサツマビーグルの特性を実によく継承している(教えなくして出来ることが遺伝的継承である)
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写真② 約40分の追跡の後、ご主人様の元に帰って来るマリー号。
マリー号は近道をせず、自らの軌跡を辿って確実に帰って来る。 
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