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[狩猟への誘い]狩猟の魅力|大日本猟友会

狩猟の魅力

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狩猟の意義

狩猟とは、一般には野生の鳥獣のうち定められた種を銃やわな・網といった道具を使って捕獲することをいい、狩猟者は野生鳥獣のことを何よりも深く知る必要があります。

明治以降、我が国では趣味・娯楽(レクリエーション)として、また肉や毛皮を得るために、各種法令に基づき狩猟が行われてきました。さらに近年では、田畑などを荒らす鳥獣を捕獲(駆除)すること、増えすぎた鳥獣を間引いて生息数を減らすことも狩猟の大きな役割です。また、アライグマなどの外来種が生態系などに大きな影響を及ぼしていて、その捕獲も重要な狩猟の役割です。

本来の狩猟は、その対象となる野生鳥獣を獲り尽くしてしまうことはありません。捕獲数を制限する、鳥獣の繁殖期は禁猟とするなど、豊かな自然環境の中で鳥獣が適正な数を保って生息できるよう、いわば持続的な野生鳥獣の捕獲ができるように調整や制限が行われています。

狩猟における野生鳥獣との知恵比べは何物にも代えがたい楽しみです。また、結果として野生鳥獣の生命を頂くものですが、単なる捕獲・殺生ではなく、狩猟は生息数の調整などその管理を内在するもので、狩猟者には進んで生息環境の保全や保護増殖への協力が求められています。

狩猟者の役割

我が国では、かつては狩猟は趣味・娯楽の一環として理解されていました。 しかし、現在では、ニホンジカ、イノシシなどの生息数の増加により貴重な自然環境や農林水産業に大きな影響(被害)が及んでおり、その個体数調整(管理)の必要性が増大し、 「野生鳥獣の保護・管理の担い手」としての狩猟者の社会的役割が増大しています。

また、クマやイノシシなどが生活域に出没し、住民の安全を守るための捕獲が増加しています。野生鳥獣の捕獲ができるのは狩猟者だけであり、今や狩猟は、社会貢献の手段の一つとしても位置づけられています。

猟銃を使用する狩猟は、危険と隣合わせでもあります。狩猟者は、鳥獣保護管理法や銃刀法などの関係法令を遵守し、事故防止に努めるのはもとより、常に狩猟に関する知識や技能の向上に努め、これらの社会的な要請に応えていくことが求められています。

狩猟者は、地域の自然環境に精通していることから、「自然のモニター」として野生鳥獣などの調査に協力することも大切な役割です。 また、野生鳥獣の生命を頂く以上、捕獲の時に極力苦痛を与えないようにするとともに、捕獲した鳥獣の有効利用に努めることも重要です。

狩猟の楽しみ

狩猟には、まず、山、森、川、海、湖といった自然を体感しながら野生鳥獣と出会うという楽しみがあります。 野生の生きものを追い、知恵比べをすることは、究極の自然との付き合い、アウトドアレクリエーションとも言えます。

また、狩猟には、自らの知恵と腕で、愛犬や猟友とのチームワークにより獲物を狩るという楽しみもあります。さらに、狩猟の原点である食べものとしての肉(ジビエ)や革を得るということも大きな楽しみです。

獲った獲物の鍋を囲んで猟仲間とその日の猟を振り返るのは、狩猟者の最大の楽しみと言ってもいいでしょう。秋の猟期になってジビエから季節を感じることができるのも、狩猟の大きな喜びです。

狩猟は、欧米ではキングオブスポーツとして、貴族や富裕層の人たちはそのたしなみとして好んで狩猟を行うと言われており、また、一般的な趣味の一つとして多くの人が狩猟を楽しんでいます。このように、古くからの歴史・伝統が渾然一体となって、狩猟の奥の深さ、幅の広さが生み出されているのです。

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