Latest Entries
西国三十三カ所 大和路day1 南海河内長野駅から第五番 紫雲山 葛井寺、近鉄藤井寺駅まで(2022年11月1日)
秋になったので西国巡礼を再開しました。
前回は和歌山から大阪に入り、河内長野駅付近まで行きました。
四回目の今回は、大阪から奈良に入り、奈良県内に4カ所ある札所でお参りし、京都に入ったところで終了です。
今日は前回の終点からチョットズルをして河内長野駅からスタートします。
ここからほぼまっすぐに北上し、5番札所 葛井寺にお参りし、近くにある藤井寺駅でゴールです。
空港に降りた時から雨が降っていましたが、幸い今は止んでいます。
雨が降り出す前にできるだけ前にすすんでおきましょう。
河内長野駅は近郊住宅地の小さいターミナル駅です。
にぎやかなバスターミナルの反対側にもう一つ小さな出口があり、そこから幅が2mほどで緩いカーブを繰り返す川沿いの古道が続いています。
しばらく歩くと、古道沿いに農地や古い神社があらわれました。
四国の遍路道を歩いているような気分ですが、畑の遥か向こうには大阪近郊の住宅地が見えました。
日光東照宮のモデルになったという錦織神社の辺りで、巡礼道は国道170号線に合流します。
この辺りから、白いガウディ建築のような塔が見えてきました。
PL教団の本部にある、超宗派万国戦争犠牲者慰霊 大平和祈念塔 、通称PLの塔です。
今歩いている場所は羽曳野、最寄り駅は富田林です。
PL学園が甲子園の常連校だったころ、高校野球をよく見ました。
TV中継では試合ごとに学校紹介があり、ゲームセット後はたいていPL学園の校歌が流れます。
どこにあるのかも知らなかったのですが、羽曳野や富田林という地名だけはよく知っています。
PLの施設は相模原や座間などにある米軍基地とそっくりで、フェンスや金網の内側に広いスペースをとって建物が並んでいます。
信者以外は敷地内に入れませんが、PLの塔だけはだれでも入れるそうです。
今日のコースは直線で15kmです。
時間に余裕があるので、PLの塔に寄り道することにしました。
錦織神社から塔までは、googlemapによれば1.4kmです。
しかし実際は、広大な敷地の北側一か所以外は網で囲われているため、最短ルートは通れませんでした。
ちょっとの寄り道のつもりが、往復4kmの周り道になり、内部の参観を含めて1時間ほどかかりました。
塔を出ると大ぶりの雨が降っていました。
県道に面した入口から、塔の前に繋がる幅40mもある道にゲートがあります。
ゲート警備の方に断わって、塔の入り口に続く大階段に向かいます。
中に入ると、係の方が説明しながらエレベータで二階の神殿に案内してくれました。
二代目のPL教主が、大阪万博で世界中の人が集まることを考え、指を立てた手をイメージしてデザインしたそうです。
巨大な塔ですが、二階の神殿は天井の低い、30席ほどの小さなホールです。
正面祭壇の中央にはガラスケースがあり、黒い金属の本が入っています。
本の中には世界中の戦没者名が書いてあるマイクロフィッシュが入っているそうです。
”宗派とは関係なく世界平和を願う施設なので、ご自分の宗派でお祈りください”、と言われました。
私はどこの宗派でもありません。
歩き遍路に一番なじみ深い、光明真言をお供えしました。
PLの北側は応神天皇陵の周りに広がる世界遺産 古市百舌鳥(ふるいち もず)古墳群です。
国道170号線と竹内街道の交差点の近くにある大きな池に面して、ケーキ屋さんのカフェテラスがありました。
日本最古の国道、竹内街道(たけのうちかいどう)は明日歩くルートです。
明日の区間は昔の風情を残しているそうですが、今いる辺りは拡張されてバス通りになっています。
雨が強くなってきたので、古墳を見ながら一休みしました。
この先、藤井寺駅までのあいだ、巡礼道は幾つもの古墳の横を通ります。
歩いていて木が生い茂っている、低い丘のようなものが見えたら古墳です。
藤井寺市の生涯教育施設アイセルシュラホールには、古墳から出土した副葬品が多数展示されています。
実物の白鳥よりも大きい鳥型の埴輪、一人乗り潜水艦のような甕棺などすべて無料で見ることができます。
大雨の中、第五番 紫雲山 葛井寺(読み方は”ふじいでら”)に到着しました。
お経を読み終わると4時半を回っています。
雨が降っているので、多分私が最後のお客さんでしょう。
私が納経所をでると、お坊さんたちが一斉に片付けを始めました。
データ
2022年11月01日(火)
20.7km 5hr47min
1055 河内長野駅発
1120 腰神神社
1230 錦織神社
1247 PLの塔への分岐
1310 PLの塔到着
1325 出発
1345 塔への分岐点に戻る
1507 フラワー竹ノ内街道店
1536 発
1549 野中寺(やちゅうじ)
1559 仲哀天皇陵
1603 アイセルシュラホール着
1620 発
1625 第五番 紫雲山 葛井寺 着
1640 発
1643 藤井寺駅着
0944 関西空港発
南海空港線 急行難波行き
1022 天下茶屋着
1029 発
南海高野線 快速急行 極楽橋行き
1052 河内長野着
1645 藤井寺発
近鉄南大阪線 準急阿部野橋行き
1658 阿部野橋着
1704 天王寺発
御堂筋線 千里中央行
1710 なんば着
スケジューリングで考えたこと
今回は壺阪山、長谷、奈良と観光地を通ります。
どこもビジネス客が来ない場所なので、宿泊料金が高めです。
そこで今回も前回同様に、一か所の安いホテルに荷物を置き、毎日出勤するスタイルにしました。
折よく、全国旅行支援が始まりました。
全日程を通してスタート地点まで公共交通で一時間以内、宿泊費5000円以内、旅行支援が使えるホテルがある場所を探しました。
東京から関空まではLCCを使い、荷物は宅急便でホテルまで送ります。
これで初日から手ぶらで歩けます。
宿泊
スマイルホテルなんば
スマイルホテルは、安くて、そこそこ快適で、無料の朝食が付いているので、よく利用します。
長期滞在者も多いので、もちろんコインランドリーもあります。
お遍路にとって欠かせないのが大浴場です。
”なんば”というホテル名ですが、実際の最寄り駅は難波の一つ先、桜川駅なので難波からは10分ほど歩かなければなりません。
でも大浴場の魅力には勝てません。
前回は和歌山から大阪に入り、河内長野駅付近まで行きました。
四回目の今回は、大阪から奈良に入り、奈良県内に4カ所ある札所でお参りし、京都に入ったところで終了です。
今日は前回の終点からチョットズルをして河内長野駅からスタートします。
ここからほぼまっすぐに北上し、5番札所 葛井寺にお参りし、近くにある藤井寺駅でゴールです。
空港に降りた時から雨が降っていましたが、幸い今は止んでいます。
雨が降り出す前にできるだけ前にすすんでおきましょう。
河内長野駅は近郊住宅地の小さいターミナル駅です。
にぎやかなバスターミナルの反対側にもう一つ小さな出口があり、そこから幅が2mほどで緩いカーブを繰り返す川沿いの古道が続いています。
しばらく歩くと、古道沿いに農地や古い神社があらわれました。
四国の遍路道を歩いているような気分ですが、畑の遥か向こうには大阪近郊の住宅地が見えました。
日光東照宮のモデルになったという錦織神社の辺りで、巡礼道は国道170号線に合流します。
この辺りから、白いガウディ建築のような塔が見えてきました。
PL教団の本部にある、超宗派万国戦争犠牲者慰霊 大平和祈念塔 、通称PLの塔です。
今歩いている場所は羽曳野、最寄り駅は富田林です。
PL学園が甲子園の常連校だったころ、高校野球をよく見ました。
TV中継では試合ごとに学校紹介があり、ゲームセット後はたいていPL学園の校歌が流れます。
どこにあるのかも知らなかったのですが、羽曳野や富田林という地名だけはよく知っています。
PLの施設は相模原や座間などにある米軍基地とそっくりで、フェンスや金網の内側に広いスペースをとって建物が並んでいます。
信者以外は敷地内に入れませんが、PLの塔だけはだれでも入れるそうです。
今日のコースは直線で15kmです。
時間に余裕があるので、PLの塔に寄り道することにしました。
錦織神社から塔までは、googlemapによれば1.4kmです。
しかし実際は、広大な敷地の北側一か所以外は網で囲われているため、最短ルートは通れませんでした。
ちょっとの寄り道のつもりが、往復4kmの周り道になり、内部の参観を含めて1時間ほどかかりました。
塔を出ると大ぶりの雨が降っていました。
県道に面した入口から、塔の前に繋がる幅40mもある道にゲートがあります。
ゲート警備の方に断わって、塔の入り口に続く大階段に向かいます。
中に入ると、係の方が説明しながらエレベータで二階の神殿に案内してくれました。
二代目のPL教主が、大阪万博で世界中の人が集まることを考え、指を立てた手をイメージしてデザインしたそうです。
巨大な塔ですが、二階の神殿は天井の低い、30席ほどの小さなホールです。
正面祭壇の中央にはガラスケースがあり、黒い金属の本が入っています。
本の中には世界中の戦没者名が書いてあるマイクロフィッシュが入っているそうです。
”宗派とは関係なく世界平和を願う施設なので、ご自分の宗派でお祈りください”、と言われました。
私はどこの宗派でもありません。
歩き遍路に一番なじみ深い、光明真言をお供えしました。
PLの北側は応神天皇陵の周りに広がる世界遺産 古市百舌鳥(ふるいち もず)古墳群です。
国道170号線と竹内街道の交差点の近くにある大きな池に面して、ケーキ屋さんのカフェテラスがありました。
日本最古の国道、竹内街道(たけのうちかいどう)は明日歩くルートです。
明日の区間は昔の風情を残しているそうですが、今いる辺りは拡張されてバス通りになっています。
雨が強くなってきたので、古墳を見ながら一休みしました。
この先、藤井寺駅までのあいだ、巡礼道は幾つもの古墳の横を通ります。
歩いていて木が生い茂っている、低い丘のようなものが見えたら古墳です。
藤井寺市の生涯教育施設アイセルシュラホールには、古墳から出土した副葬品が多数展示されています。
実物の白鳥よりも大きい鳥型の埴輪、一人乗り潜水艦のような甕棺などすべて無料で見ることができます。
大雨の中、第五番 紫雲山 葛井寺(読み方は”ふじいでら”)に到着しました。
お経を読み終わると4時半を回っています。
雨が降っているので、多分私が最後のお客さんでしょう。
私が納経所をでると、お坊さんたちが一斉に片付けを始めました。
河内長野駅 裏側の出口 |
すぐに古道 に出ます |
お遍路シール お久しぶり |
向こうに 小山が 見えます |
緩いカーブは 古道の特徴 です |
道を付け替え たらしく神社 の位置が変 |
古道と お遍路シール |
古い お地蔵様 |
登山道には 旧日本軍の 施設がある |
巨木の下に 神社がある |
腰神神社 大化の改新 のころ創建 |
楠公の馬の 腰が治った らしい |
西国巡礼を 33回した 記念碑 |
力比べ用の 石。60㎏ から120㎏ |
お花 |
田畑の中を 抜ける |
鳥が沢山 集まって きている |
枝豆を 干している |
県道に合流 | とはいえ ここも昔の 東高野街道 |
畑の向こう に市街地 が見える |
錦織神社 到着 |
説明 | 並木が すごい |
小さいが 整った本殿 |
近くまで 行って撮影 可能 |
PLの敷地 ほぼこんな 感じ |
PL教団 本部建物区画 ゲートがある |
塔の入り口 最初のゲート まで通行自由 |
入口から 塔を眺める |
塔入口下 の大階段 |
コンクリート の質感 |
塔の説明板 |
幅の狭い 旧道には 古い道標 |
多数あるが 摩耗して 読めない |
巡礼古道 |
古道には 古い神社が 接している |
畑の中を 中を通り 抜ける |
西国古道の 専用シール |
池の向こう にテラスが 見えました |
ケーキ店の 正面入り口 |
暖かい店内 で一休み |
竹内街道を 紹介する 石碑 |
竹内街道の 説明文 |
後ろの木々 がおそらく 仁賢天皇陵 |
多分これも だれかの 古墳 |
仲哀天皇陵 の説明板 |
後ろの小山 が仲哀天皇 陵です |
仲哀天皇陵 右下の隅から 見ています |
アイセル シェラホール |
シェラホール は葛井寺 のすぐ近く |
展示物から 盾形埴輪 |
潜水艦の ような甕棺 |
各種の 円筒埴輪 |
鉄製の鎧 | 出土状況の 展示 |
水鳥の埴輪 巨大な鳥で 重要文化財 |
ここを直進 すると 葛井寺です |
五番札所 紫雲山 葛井寺 |
楠公が旗を 掛けた 旗掛けの松 |
本堂 |
2022年11月01日(火)
20.7km 5hr47min
1055 河内長野駅発
1120 腰神神社
1230 錦織神社
1247 PLの塔への分岐
1310 PLの塔到着
1325 出発
1345 塔への分岐点に戻る
1507 フラワー竹ノ内街道店
1536 発
1549 野中寺(やちゅうじ)
1559 仲哀天皇陵
1603 アイセルシュラホール着
1620 発
1625 第五番 紫雲山 葛井寺 着
1640 発
1643 藤井寺駅着
0944 関西空港発
南海空港線 急行難波行き
1022 天下茶屋着
1029 発
南海高野線 快速急行 極楽橋行き
1052 河内長野着
1645 藤井寺発
近鉄南大阪線 準急阿部野橋行き
1658 阿部野橋着
1704 天王寺発
御堂筋線 千里中央行
1710 なんば着
スケジューリングで考えたこと
今回は壺阪山、長谷、奈良と観光地を通ります。
どこもビジネス客が来ない場所なので、宿泊料金が高めです。
そこで今回も前回同様に、一か所の安いホテルに荷物を置き、毎日出勤するスタイルにしました。
折よく、全国旅行支援が始まりました。
全日程を通してスタート地点まで公共交通で一時間以内、宿泊費5000円以内、旅行支援が使えるホテルがある場所を探しました。
東京から関空まではLCCを使い、荷物は宅急便でホテルまで送ります。
これで初日から手ぶらで歩けます。
宿泊
スマイルホテルなんば
スマイルホテルは、安くて、そこそこ快適で、無料の朝食が付いているので、よく利用します。
長期滞在者も多いので、もちろんコインランドリーもあります。
お遍路にとって欠かせないのが大浴場です。
”なんば”というホテル名ですが、実際の最寄り駅は難波の一つ先、桜川駅なので難波からは10分ほど歩かなければなりません。
でも大浴場の魅力には勝てません。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://hurdygurdyman.blog.fc2.com/tb.php/76-ec47fe80