Latest Entries
西国三十三カ所 桧原越えday1 JR紀三井寺駅から山口王子 相谷バス停まで(2022年5月23日)
5月連休も終わり、気温が上がってきています。
秋まで巡礼はお休みのはずでしたが、最高級のウォーキングシューズをテストする機会を頂きました。
せっかくなので巡礼の続きをしています。
ここまでの8日間、熊野古道と西国三十三カ所巡礼路は同じ道でした。
ここから二つの巡礼路は二本に分かれます。
熊野古道は、二番札所紀三井寺には寄らず、藤白神社から、まっすぐ北に向かいます。
そして、和歌山と大阪の県境、和泉山脈の低いところを通り、山中渓(やまなかだに)を抜けて大阪に入ります。
一方、西国三十三カ所巡礼路は、紀三井寺から和泉山脈に沿うように東に向かい、三番札所の粉河寺に向かいます。
そして、ほとんど高野山の入り口、橋本の手前の笠田(かせだ)から北に向かい、和泉山脈の中にある四番札所施福寺に向かいます。
笠田から施福寺に至る峠越えは桧原越えという難所です。
この一帯では今でも葛城修験と言われる方たちが修行をしています。
また、ダイヤモンドトレイルというハイキングコースになっています。
私はこれまで和歌山県提供の紀伊路スタンプラリーを楽しんできました。
残り5か所で紀伊路スタンプ帳は完成です。
ちょっと遠回りになりますが、和歌山県内の熊野古道を完歩してから、粉河寺に向かうことにしました。
紀三井寺駅からスタートして、中央分離帯のある真っすぐな4車線の県道を小一時間ほど歩くと、なにやら由緒ありそうな森がありました。
森のいちばん端っこ、県道のすぐそばに宮内庁管理の陵墓がありました。
説明を読んでみます。
なんと神武天皇のお兄さん、彦五瀬命(ひこいつせのみこと)のお墓です。
私は不勉強で知らなかったのですが、神武天皇は4人兄弟の末っ子だそうです。
陵墓には鎖が掛かっていて入れませんが、少し歩くと神社がありました。
彦五瀬命を祀る竈山神社です。
社殿には大きな菊の御紋がついていました。
竈山神社からバイパスを離れ、和歌山電鉄と並行する小川沿いの小路を伊太祈曽まで歩き、熊野古道に合流しました。
和歌山電鉄は猫のタマを駅長にして、ローカル線の維持運営を目指している会社です。
河越しに見える、和歌山電鉄の車両も何やらカラフルで楽し気にみえました。
伊太祈曽神社は「木の神様」をお祀りする紀伊国一之宮です。
木の神様なので、二つある鳥居はどちらも木製です。
入口にある木製大鳥居の説明には伊勢神宮遷宮で出た古材を譲り受けて、平成二十九年に大修理をしたと書かれています。
力のある神様のようで、熱心にお参りされている方が何人もいらっしゃいました。
伊太祈曽神社のすぐそばに和歌山電鉄伊太祈曽駅があります。
四代目猫駅長の”よんたま”は週三日勤務です。
有名な猫駅長を見たかったのですが、この日はお休みでした。
ローカル線維持の助けになればと、タマ駅長のマグカップを買いました。
古道マップには、この先しばらく行くと山越えの矢田峠があると書いてあります。
入口が判らないまま、県道をまっすぐ行くと矢田トンネルについてしまいました。
しょうがなくトンネルを抜けてから入口を探すと、反対側からは古道入口の表示がありました。
せっかくの未舗装古道です。
後戻りして1.5往復することになりますが、峠に登って反対側におりました。
地元の歴史研究会が作ってくれた道標ですが、これがなければ全くわかりませんでした。
JR布施屋駅を過ぎると紀の川に架かる大きな橋にでました。
和歌山県で1番長い全長755.5mの川辺橋です。
先日、突然崩落して和歌山市一帯が何か月も断水になった六十谷水道橋はここから直線で6kmほど下流になります。
天手力男命を祀る力侍神社でスタンプを押すと、残りはいよいよ後一つです。
和歌山県内最後になる山口王子社跡には、他の王子社よりもちょっと大き目な石碑が建っています。
なぜか石碑もスタンプ台もガードレールを乗り越えた外側にありました。
データ
2022年5月23日(月)
23.2km 5hr56min
1030 紀三井寺駅発
1120 竈山神社着
1126 発
1235 伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)着
1248 発
1250 和歌山電鉄 伊太祈曽駅着
1258 発
1340 矢田峠(86m)
1341 (峠で迷子になる)
1356 (元の場所にでる)
1411 旧中筋家住宅
1440 JR和歌山線 布施屋(ほしや)駅
1453 川辺橋
1517 力侍神社着
1528 発
1602 山口王子着
1610 発
1619 和歌山バス那賀 相谷(あいだに)バス停着
1628 相谷バス停発
和歌山バス那賀F.B.Tゆき
1638 紀伊駅前着
1644 紀伊発(180円)
JR阪和線 紀州路快速 和歌山行き
1654 和歌山着
スケジューリングで考えたこと
今回のスケジュールはいくつも難しい箇所がありました。
この日、最後のスタンプがある山口王子から最寄りの駅まで4km以上ありました。
山口王子に到着する時間を予想すると、午後4時半ごろです。
そこから街灯の無い田舎道を一時間以上、迷いながら駅まで歩くのはちょっと危険です。
時間が早くてもったいないのですが、午後二時ごろに途中のJR布施屋で止まるプランを考えていました。
ところが、翌日の立ち寄り先を検討していると、JR紀伊駅を中心にgoogleマップに載っていないバス路線があることがわかりました。
バス会社の時刻表を見ると1日1本のような過疎路線ではなく、朝夕は毎時五本ほどある生活路線です。
時刻表で見つけたバス停の名前からgoogleマップのストリートビューを県道沿いに探してみました。
山口王子から約1km離れた県道沿いにバス停が見つかりました。
これで一日目のスケジュールが完成です。
宿泊 ホテルシティイン和歌山
昭和40年代ごろに立てられたマンションを改装したようなホテルです。
当時の高級なマンションは、一階に商店街が入店していました。
このホテルもコンビニや食堂など、小さなお店が何軒か入っています。
安くて台数の多いコインランドリーもありました。
地下には何かの施設を改造したのでしょう。
男性用のみですが、快適な大浴場があります。
建物外見はかなりくたびれていますが、部屋は改装されていて快適です。
次回もJR和歌山駅近くに泊まるときは利用しようと思います。
秋まで巡礼はお休みのはずでしたが、最高級のウォーキングシューズをテストする機会を頂きました。
せっかくなので巡礼の続きをしています。
ここまでの8日間、熊野古道と西国三十三カ所巡礼路は同じ道でした。
ここから二つの巡礼路は二本に分かれます。
熊野古道は、二番札所紀三井寺には寄らず、藤白神社から、まっすぐ北に向かいます。
そして、和歌山と大阪の県境、和泉山脈の低いところを通り、山中渓(やまなかだに)を抜けて大阪に入ります。
一方、西国三十三カ所巡礼路は、紀三井寺から和泉山脈に沿うように東に向かい、三番札所の粉河寺に向かいます。
そして、ほとんど高野山の入り口、橋本の手前の笠田(かせだ)から北に向かい、和泉山脈の中にある四番札所施福寺に向かいます。
笠田から施福寺に至る峠越えは桧原越えという難所です。
この一帯では今でも葛城修験と言われる方たちが修行をしています。
また、ダイヤモンドトレイルというハイキングコースになっています。
私はこれまで和歌山県提供の紀伊路スタンプラリーを楽しんできました。
残り5か所で紀伊路スタンプ帳は完成です。
ちょっと遠回りになりますが、和歌山県内の熊野古道を完歩してから、粉河寺に向かうことにしました。
紀三井寺駅からスタートして、中央分離帯のある真っすぐな4車線の県道を小一時間ほど歩くと、なにやら由緒ありそうな森がありました。
森のいちばん端っこ、県道のすぐそばに宮内庁管理の陵墓がありました。
説明を読んでみます。
なんと神武天皇のお兄さん、彦五瀬命(ひこいつせのみこと)のお墓です。
私は不勉強で知らなかったのですが、神武天皇は4人兄弟の末っ子だそうです。
陵墓には鎖が掛かっていて入れませんが、少し歩くと神社がありました。
彦五瀬命を祀る竈山神社です。
社殿には大きな菊の御紋がついていました。
竈山神社からバイパスを離れ、和歌山電鉄と並行する小川沿いの小路を伊太祈曽まで歩き、熊野古道に合流しました。
和歌山電鉄は猫のタマを駅長にして、ローカル線の維持運営を目指している会社です。
河越しに見える、和歌山電鉄の車両も何やらカラフルで楽し気にみえました。
伊太祈曽神社は「木の神様」をお祀りする紀伊国一之宮です。
木の神様なので、二つある鳥居はどちらも木製です。
入口にある木製大鳥居の説明には伊勢神宮遷宮で出た古材を譲り受けて、平成二十九年に大修理をしたと書かれています。
力のある神様のようで、熱心にお参りされている方が何人もいらっしゃいました。
伊太祈曽神社のすぐそばに和歌山電鉄伊太祈曽駅があります。
四代目猫駅長の”よんたま”は週三日勤務です。
有名な猫駅長を見たかったのですが、この日はお休みでした。
ローカル線維持の助けになればと、タマ駅長のマグカップを買いました。
古道マップには、この先しばらく行くと山越えの矢田峠があると書いてあります。
入口が判らないまま、県道をまっすぐ行くと矢田トンネルについてしまいました。
しょうがなくトンネルを抜けてから入口を探すと、反対側からは古道入口の表示がありました。
せっかくの未舗装古道です。
後戻りして1.5往復することになりますが、峠に登って反対側におりました。
地元の歴史研究会が作ってくれた道標ですが、これがなければ全くわかりませんでした。
JR布施屋駅を過ぎると紀の川に架かる大きな橋にでました。
和歌山県で1番長い全長755.5mの川辺橋です。
先日、突然崩落して和歌山市一帯が何か月も断水になった六十谷水道橋はここから直線で6kmほど下流になります。
天手力男命を祀る力侍神社でスタンプを押すと、残りはいよいよ後一つです。
和歌山県内最後になる山口王子社跡には、他の王子社よりもちょっと大き目な石碑が建っています。
なぜか石碑もスタンプ台もガードレールを乗り越えた外側にありました。
今日も 富士山が 綺麗です |
DC10が 未だ現役で ビックリ! |
紀三井寺駅 から再び スタート |
巡礼道でも 熊野古道で もない道 |
竈山の御陵 神武天皇の お兄さん |
陵墓なので ここから先 立入り禁止 |
竈山神社は 菊の紋章が 付いてます |
巨大な4車 線バイパス から脇道へ |
バイパスを くぐり、川 沿いを歩く |
自転車しか 通らない川 沿いの小路 |
対岸には 和歌山鉄道 が走る |
お花も 咲いてます |
熊野古道に 合流した ようです |
伊太祁曽 神社に到着 木製大鳥居 |
伊勢神宮の 木材で修復 のいきさつ |
神社の由緒 説明板 |
木製の 二の鳥居 |
丹塗りの橋 を渡って 境内へ |
拝殿 | 木の股を くぐると 霊験がある |
説明 |
お猿石を 触ると運が つくらしい |
伊太祈曽駅 | 4タマ駅長 今日は お休み |
タマ駅長 グッズの マグを購入 |
乗り場と 屋根が 文化財 |
説明 |
検査場も 文化財 らしい |
説明板 | 梅干し電車 車内はどう なんだろう |
矢田峠 登り口の 案内板 |
未舗装の 古道です |
祠のような 物もあり ます |
トンネルと 車道が下に 見えます |
竹藪を 抜ける和田 峠の古道 |
なにやら 金網が出て きました |
石碑を 囲って あります |
また古道 にでます |
と思ったら 熊野古道の 矢印がある |
この先は ずっと舗装 路でした |
逆方向から 見えない 案内板 |
石碑は 南無大師 遍照金剛 |
熊野古道の 案内板 |
お花畑 | 旧中筋家 残念ながら 休館日です |
見学したか ったのです が残念 |
これは四国 の遍路道 シール! |
川端王子 |
この地域 全域の 古道の説明 |
熊野古道の 道標 |
元は河渡し で迂回路と 書いてある |
川辺橋が 見えてきた |
川辺橋 | 紀の川 |
天手力男命 を祀る 力侍神社 |
説明板 | スタンプも あと二つ! |
キリンを吊 る鉄工場 とか |
猪とか鹿肉 の自販機 などもあり |
ついに 山口王子に 到着 |
紀伊路最後 のスタンプ をゲット! |
夜は馬刺し 定食で乾杯 |
データ
2022年5月23日(月)
23.2km 5hr56min
1030 紀三井寺駅発
1120 竈山神社着
1126 発
1235 伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)着
1248 発
1250 和歌山電鉄 伊太祈曽駅着
1258 発
1340 矢田峠(86m)
1341 (峠で迷子になる)
1356 (元の場所にでる)
1411 旧中筋家住宅
1440 JR和歌山線 布施屋(ほしや)駅
1453 川辺橋
1517 力侍神社着
1528 発
1602 山口王子着
1610 発
1619 和歌山バス那賀 相谷(あいだに)バス停着
1628 相谷バス停発
和歌山バス那賀F.B.Tゆき
1638 紀伊駅前着
1644 紀伊発(180円)
JR阪和線 紀州路快速 和歌山行き
1654 和歌山着
スケジューリングで考えたこと
今回のスケジュールはいくつも難しい箇所がありました。
この日、最後のスタンプがある山口王子から最寄りの駅まで4km以上ありました。
山口王子に到着する時間を予想すると、午後4時半ごろです。
そこから街灯の無い田舎道を一時間以上、迷いながら駅まで歩くのはちょっと危険です。
時間が早くてもったいないのですが、午後二時ごろに途中のJR布施屋で止まるプランを考えていました。
ところが、翌日の立ち寄り先を検討していると、JR紀伊駅を中心にgoogleマップに載っていないバス路線があることがわかりました。
バス会社の時刻表を見ると1日1本のような過疎路線ではなく、朝夕は毎時五本ほどある生活路線です。
時刻表で見つけたバス停の名前からgoogleマップのストリートビューを県道沿いに探してみました。
山口王子から約1km離れた県道沿いにバス停が見つかりました。
これで一日目のスケジュールが完成です。
宿泊 ホテルシティイン和歌山
昭和40年代ごろに立てられたマンションを改装したようなホテルです。
当時の高級なマンションは、一階に商店街が入店していました。
このホテルもコンビニや食堂など、小さなお店が何軒か入っています。
安くて台数の多いコインランドリーもありました。
地下には何かの施設を改造したのでしょう。
男性用のみですが、快適な大浴場があります。
建物外見はかなりくたびれていますが、部屋は改装されていて快適です。
次回もJR和歌山駅近くに泊まるときは利用しようと思います。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://hurdygurdyman.blog.fc2.com/tb.php/73-7e7c2e2e