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歩き遍路日記(ズルはせずに全部歩いています) 香川 day6 エクストールイン高松から86番志度寺経由 志度駅 エクストールイン高松泊(4月18日)
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2024-09

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香川 day6 エクストールイン高松から86番志度寺経由 志度駅 エクストールイン高松泊(4月18日)

結願まで後2日、今日の遍路道は高松市内にある源平合戦の名所をめぐります。
最初の目的地の屋島は高松市中心部からもよく見えている台形の山です。
私は以前、壇之浦の合戦から連想して、屋島というのは海の中にある小島だと思っていました。
海を渡ってから300mの高台に登っていって合戦をするのは無理な感じです。

高松市中心部から屋島を見ながらまっすぐ東に歩いていきます。
土曜日の朝8時なので、屋島の登り口に来るまでは、ほとんど歩いている人を見かけませんでした。
屋島に近づくにつれて、普段着に運動靴の初老男性のグループや、日焼けしないように防備をした若い女性のグループなど、いろいろな人たちが目に入るようになりました。
この地域の人たちの朝の運動コースになっているようで、みなさん話をしながら楽しそうに歩いています。
屋島に登る道は、今まで通ってきたどんな道とも違う、公共事業で作られた贅沢な石畳の遊歩道でした。

遊歩道を登りきると、 84番屋島寺の山門にでました。
実は私は屋島に来るのは二回目です。
以前バスで来た時は赤い山門を通ったのですが、遍路道にあったのは、もう少し地味な山門でした。

屋島寺の本堂に並んで蓑山大明神という、狸を祀った神社があります。
この狸はジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」の中で日本三大狸として出てきました。
前回はこの狸の神社が見たくて屋島にきました。
本堂に負けない存在感のある巨大な石造りの狸と鳥居が並んでいます。

改めて屋島大三郎狸の由来を読んでみました。
お大師さまが道に迷った時に蓑笠を着た老人に化けて案内したほか、ご本尊の使者として善行を積んだので、本堂横に大切に祀られているそうです。
修行中に困っているお大師さまに気が付かずに意地悪をすると子供が死に絶え、歴史に残る大悪人になってしまいます。
タヌキでも蓑を着て山を案内すると、蓑山大明神という神様になれます。

先ほど追い抜いて来た地元の男性グループの人たちが登ってきました。
私がこれから行く所は、有名な石の産地で、日本に一つしかない、イサム・ノグチの美術館があるのが地元民の自慢だそうです。
それは是非行ってみたいと言うと、完全予約制だから次回また来てね、と言われてしまいました。
調べてみると、確かにその通り、完全予約制だけでなく、週二日しか開いていません。
イサム・ノグチのアトリエ兼住居を庭園美術館にしたようで、コロナ以前から完全予約制だったようです。
お遍路が終わったら改めて訪れようと思います

屋島山頂は高松市街側と壇之浦側の二方向に展望台があります。
屋島から見る壇之浦は、まっ平で細長い長方形の波静かな入り江でした。
しばらく散策をしたのち、八栗寺に向かう遍路道を降りていきます。

「歩きお遍路さんへ。
これから下る遍路道は傾斜が急です。
段差の大きい階段、木の根、滑りやすい箇所、動物が路肩を掘り返した場所などがあります。
足元には十分注意してください。
結願まで後4寺。お気をつけて!」
という張り紙がしてあります。

徳島から香川まで1000km以上、ほとんど通る人のいない峠越えの古道をいくつも歩いてきました。
屋島はせいぜい200mの高低差で、一般の人が来る観光地です。
そんな危険な箇所があるのだろうかと思いました。
下り始めると、張り紙の意味がわかりました。
ここは市民のハイキングコースとして整備された朝通ってきた道とは全く違います。
江戸時代に作られた石段がそのまま残されている全くの古道でした。
江戸の石段なので、20㎝角くらいに切り出した石がそのまま並べてあります。
段の幅が小さくて不揃いで、踵だけしか石段の上に載らないため、踏み外しそうです。
江戸の日本人は現代人よりも体格が小さかったのでこれで十分だったのでしょう。
道沿いには掛け金を外して通る、イノシシよけの柵もありました。

壇之浦に降りると、安徳天皇の行宮後に建てられた安徳天皇社があります。
昭和57年、皇太子時代の天皇陛下がご訪問されたときの石碑がありました。

次に通る洲崎寺の境内には有名なお墓が2つあります。
一つは、義経が矢に当たりそうになった時に、身代わりになって亡くなった武将のお墓です。
もう一つの”真念”さんのお墓がお遍路にとっては重要です。
徳島の初日に真念の道しるべが、足摺には真念庵がありました。
四国88カ所霊場のプロデューサー、真念さんはこちらでお亡くなりになったようです。
お墓の周りを廻ると、四国88カ所のお砂踏み(砂を踏むことでその場所に行ったことになる)ができるようになっていました。

遍路道沿いの電信柱に”うどん本陣山田屋スグソコ”という看板が巻いてあります。
こちらの大盛は、昨日食べた大食い選手権とは違い、普通の大盛でした。

八栗寺のケーブルカー乗り場はうどん屋さんのすぐそばにあります。
遍路道はケーブルカーの脇にある古いコンクリート舗装路です。
古道の上からコンクリートで舗装したものらしく、”左本堂参詣道”の他にもいろいろな遍路石がコンクリート舗装の坂道に立っています。
数ある遍路石のなかで、今まで見たことがないデザインのものがありました。
振袖を着た女性の手が進行方向を指さしています。
さぞかし若い女性が奉納した物だろうと裏を見ると、文政20年の年代とともに男性の名前がありました。

85番八栗寺は五剣山という山の中腹に立つお寺です。
登り切ったところにある”お迎え大師様”の展望台からは、屋島と壇之浦がよく見えました。

お寺から下りる道は勾配21%の急な舗装路です。
坂の途中に、源平屋島合戦古戦場の史跡があります。
屋島ではなく、五剣山で合戦をしたということに驚くとともに、この急坂を上の方まで登ってきて、それほど広くない場所で合戦をしたということにも驚きました。

この辺りで後ろに全身白衣のお遍路さんがいることに気が付きました。
私と同じ位の速さで歩いているので、追いつかれることは無いと思いました。
ところが、突然雨が降り出してきて、雨宿りをしているうちに、白衣のお遍路さんは雨傘をさして前を通っていきました。

86番志度寺で納経を済ませ外に出ようとすると、先ほどのお遍路さんがベンチに座っていました。
全身白衣で地下足袋を履き、赤い先達の杖、胸に先達のネームプレートを付けています。
今回で7周目の歩き遍路だそうです。
明日の宿を尋ねると、私と同じ、歩き遍路御用達の八十窪です。
明日結願したら飲みましょうと言って別れました。

予定通りの時間に志度の街に着きました。
聖火リレーがこの町を通るようで人が沢山出ていましたが興味は無く、平賀源内記念館に入りました。
平賀源内ほどのマルチタレントの記念館としては、資料が少なくて物足りない気がします。
気の利いたミュージアムグッズでもあれば買いたかったのですが、何もありませんでした。

志度の駅前に名物かまどの喫茶があります。
覗いてみるとショーケースに柏餅が並んでいます。
柏餅を二個喫茶コーナーで食べたいというと、”かまど”とお茶をお接待してくれました。
東京では柏の葉を裏返した柏餅には、薄茶色い味噌餡が入っています。
こちらの違いは何だったのか、今となっては思い出せませんが、味噌餡ではありませんでした。

高松最後の夕食は一鶴で骨付きどりを食べました。
アルコール類オーダーストップ前までに、生ビールを頼めました。

屋島1 2 3
こんな感じで
ずっと屋島が
見えています
琴電の線路の
すぐ脇です
橋の上には
那須与一の
レリーフ
的 コースs 屋島
扇の的が
射落とされた
瞬間です
今日のコース 屋島が
近づいて
来ました
1 2 3
ここから
石畳が
スタート
素晴らしい道
です
住んでいる人が
羨ましい
階段 是より一里 山門
最後の階段前
諸先輩方が
休憩中
是より一里
八栗寺の
遍路石
84番屋島寺
道標 たぬき せつめい
一宮寺、八栗寺
の遍路石
蓑山大明神
タヌキの神様
です
タヌキの説明
蓑山塚 たぬき ほんどう
狸神社の本尊
というかご神体
というか蓑山塚
宝物館入口の
有名作家作の
狸の焼き物
屋島寺本堂
赤い山門 高松市街 壇之浦
バスで来ると
こちらの山門を
通ります
西側の展望台より
高松市街地
東側の展望台より
壇之浦と五剣山
案内図 張り紙 1
源平屋島合戦
史跡案内図
急坂注意の
張り紙
確かに狭くて
急な下り坂
石段 2 いのしし
こんな感じの
石段です
イノシシ
侵入防止柵
1 2 安徳天皇社
降りてきて
屋島を振り返り
ました
前方に
壇之浦が
見えています
安徳天皇社
説明板 天皇陛下御成所 洲崎寺
安徳天皇社
説明板
浩宮徳仁親王
殿下御成所
石柱
洲崎寺
説明板
真念 左 右
真念のお墓 左側
大法師真念
四国霊場大先達
右側
お大師様法号
お砂踏み説明
あじいし 2 いし
牟礼という
この地域は
庵治石という
・・花崗岩の
産地
ステーキ屋さん
のようにサイズ
で売るらしい
やまだや 2 3
うどん本陣山田屋 建物とお庭は
登録有形文化財
だそうです
天ざるぶっかけ
大盛
ごけんざん ロープウェイ さんどう
八栗寺入口
上は五剣山
ケーブルカー
乗り場
左本堂参詣道
ふりそで 2 お迎え大師
振袖の遍路石 裏側の奉納者
は男性
お迎え大師に
到着
おだいしさま けしき 八栗寺
五鈷を持つ
お大師様は
若い感じ
屋島と壇之浦
の向こうは
高松市街
85番八栗寺
なんと鳥居が!
本尊歓喜天
2 本堂 21%
こちらは大天狗
中将坊大権現
本堂 八栗寺からの
下り舗装路
斜度21%
古戦場 山藤 おはな
屋島合戦古戦場
は屋島ではなく
五剣山
山藤 お花
天気 雨 文化財
空が暗く
なってきました
やっぱり降って
来ましたが
すぐに・・
晴れました
文化財の
大灯篭です
しどじ 2 3
86番志度寺
外からは普通の
お寺に見えます
中はビックリ
植物園状態
お寺の中に
花壇があるのは
珍しい
ほんどう えんまさま 2
本堂の前にも
花壇造園中
ここは閻魔様
が有名とかで
・・・
たまたま
御開帳期間
でした
かまど 2 3
大好きな
かまどの喫茶
和菓子の好きな
人へのお土産
はこれです
柏餅とかまど
げんない 志度駅 3
平賀源内さん
顔が浮世絵の
自画像そっくり
志度線終点の
志度駅から
帰ります
夕食の一鶴
骨付きどりと
鳥飯と大生

データ
4月18日 22.1km  8hr55m
0710 出発 
0817 琴電潟元駅付近(高度3m) 
0830 屋島登山道入り口(高度67m)
0857 84番屋島寺着(高度284m)
0940 発
1021 安徳天皇社(高度14m)
1045 洲崎寺 (高度5m)
1101 うどん本陣山田屋着(高度31m)
1142 発
1149 八栗ケーブル乗り場(高度71m)
1211 85番八栗寺着(高度211m)
1230 発
1339 道の駅源平の里むれ着
1414 発
1447 86番志度寺着
1517 発
1519 平賀源内記念館着
1544 発
1547 名物かまど 志度店着
1603 発
1607 琴電志度駅着

1626 琴電志度駅 
1700 瓦町駅着
琴電潟元駅付近まで 4.7km 1hr7min
琴電潟元駅付近から屋島登山口 1.1km 13min
屋島登山口から屋島寺まで1.2km 23min
屋島散策 1.4km
八栗寺への遍路道入り口から安徳天皇社 1.2km 31min
安徳天皇社から洲崎寺 1.6km 24min
洲崎寺から山田屋 1km 16min
山田屋から八栗寺お迎え大師展望台まで 1.4km 27min
八栗寺ロープウェイ山頂乗り場から道の駅まで 4.1km 1hr
道の駅から志度寺まで 33min 2.6km


付録
須崎寺にあった源平合戦の説明です
(興味のある方は写真を拡大してみてください)

1 あらまし 地図
4 5 6
7 8

宿泊
エクストールイン高松

<前日の日記へ><翌日の日記へ>

テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行

コメント

生大

>夕食の一鶴骨付きどりと鳥飯と大生

わはは、今度どこかで一緒に吞みましょう(^_^)

Re: 生大

よろしくお願いします!

暇さえあれば気ままな遍路

壇ノ浦と檀ノ浦、木偏は香川県、土偏は山口県です。

Re: 暇さえあれば気ままな遍路

知りませんでした!
こんな狭い所で平家が滅亡したのかと思ったのですが違う場所なのですね。

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38G

Author:38G
運動が少し好きな普通のおじさんの歩き遍路日記です。

お遍路をしようと思い、スケジュールを立てる際、ネットにアップされている先輩方のブログがとても参考になりました。

私も後から来る人のためにデータを残そうと思いブログを始めました。

「ズルはしていません」というのはバスや電車でワープはしていませんから、ポイント間の所要時間や一日の歩行距離は大体あてになりますよ、という意味です。

長い文章は、お遍路に行きたくても行けない母親のために書いています。

歩き遍路って、札所のない所は何をしているんだろうか、毎日歩いていて飽きないだろうか、など疑問に思った方も、本文を読んでいただけると、疑問の答えの一部が見つかるかもしれません。

 

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