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歩き遍路日記(ズルはせずに全部歩いています) 2024年05月
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2024-05

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西国三十三カ所 谷汲巡礼道 day1 JR東海道線 垂井駅から養老鉄道 美濃本郷駅

三月は天気が安定しません。
連続して晴れの予報がでている平日を待っていたら、四月になってしまいました。
自分の日記を見たら、これまでも三月は殆ど歩いていません。
四月に入ってようやく天気が安定するようです。

西国三十三所観音巡礼も今回で結願です。
スタートの垂井駅から第三十三番札所、谷汲山華厳寺までの距離は25kmで、さらに最寄り駅の樽見鉄道、谷汲口まで5km離れています。
残りは合計30kmなので一日で歩ける距離です。
急いで歩いてしまってはもったいないので、寄り道しながら二日間で歩きました。
10回目

今日は岐阜県の垂井駅をスタートし、養老鉄道の美濃本郷駅まで寄り道をしながら20km歩きました。
垂井宿から赤坂宿までは中山道を行き、そこから北に向きを変え、谷汲巡礼街道にはいります。

地図をみると中山道から谷汲巡礼街道に入ったあたりに、金生山という低山があります。
古生代の海底が隆起した石灰岩の山で、山頂には不思議な形をした岩が並んでいるお寺があるそうです。
化石産地としても有名で、化石博物館もあります。
巡礼路は山裾を北に抜けますが、登って反対側に降りられれば巡礼路に戻れそうです。

スタートの垂井駅におりると、駅前に町営の観光案内所がありました。
”キンショウザンに行きたいのですが、反対側に降りるルートはありますか?”
と尋ねたのですが、観光案内の人もよく知らない場所のようです。
岐阜県の観光案内やWikipediaにはキンショウザンと書いてありますが、現地ではキンショウヤマと呼ばれているのかもしれません。
キンショウヤマと言いなおしましたが、まだ通じません。
”キンショウザン、キンショウヤマ、こんなような名前の山がこの近くにありませんか”、
と繰り返すと、”あーカナブヤマですね”と言われました。
地元の人達の呼んでいる名前と、正式名が違うのです。
始めから山の名前だと言えばよかったんですね。
残念ながら、金生山の登り口から山頂にあるお寺までは一本路で、立入禁止の採石場で囲まれているそうです。
観光案内所の方に手を振られて出発しました。

中山道垂井宿の江戸方面入口は相川橋のたもとにある東の見付です。
江戸時代、相川はたびたび氾濫したそうです。
そのため姫宮が通る場合など特別な場合は臨時の橋をかけ、 それ以外はこの見附から人足が担いで渡したと書いてありました。

土手沿いに桜が咲いています。
川の上流を見ると川の両側に何本もロープがかけられていて、無数の鯉のぼりが泳いでいました。
まったく知らずに通りましたが、遠方から見に来る人がいる有名な催しだそうです。

中山道垂井宿の次は二里八丁、約9kmで赤坂宿です。
赤坂宿まで半分ほど行った辺りに、中山道 青墓宿と書かれた道標ありました。
青墓という間の宿があったのかと思っていたら、江戸より前の 古代中世の時代、この辺りにあった宿場だそうです。

少し行くと昼飯(ひるい)という地名があります。
長野善光寺の如来像を大阪から長野に運ぶ際、この辺りで昼飯(ひるめし)の時間になったことから付けられた地名です。
元は昼飯(ひるめし)と呼ばれていましたが、それでは下品ということで”ひるい”と呼ぶようになったそうです。
道沿いに昼飯大塚古墳まで200mという看板がでています。
特に有名な古墳ではないようで、地味な看板が一枚だけです。
すぐそばですし、今日は時間が沢山あるので、期待もせずに寄ってみました。

これまで歩いて来た西国巡礼路には古墳が沢山ありました。
巨大石室のあるカンジョ古墳巨大な甘食のような茶すり山古墳などは、巡礼路から綺麗に全体が見えました。
昼飯大塚古墳は住宅地のすぐ後ろにあるので、巡礼路からは全く見えません。
近づいてゆくと、丁度視界の広さに収まる位の大きさで、綺麗に整備された前方後円墳が現れました。

巨大で森のような天皇陵とは違い、全体が芝生に覆われていて 、前の方墳から後ろの円墳まで見通せます。
木棺の埋められた円墳側は葺石や円筒埴輪の復元展示もありました。

赤坂宿に入ってすぐ、巡礼路は中山道と分かれます。
金生山化石館の看板を見つけ金生山に向かいました。
山頂付近にある明星輪寺への一本道を登って行くと、石灰岩を切り出している階段状の山が見えます。
この山は岐阜のピラミッドと呼ばれているそうです。
金生山はお寺のある山だけでなく、岐阜のピラミッドなどこのあたり一帯を合わせた呼び名でした。
山頂付近にある奇妙な石の林は、秋吉台のようなカルスト地形です。
石の林を抜けた先にある展望台からは濃尾平野が見下ろせました。

谷汲巡礼街道に戻り北に向かうと、金生山から削り取った石灰岩を加工する石灰工場が並んでいます。
巡礼道の道標通りに歩きましたが、埃っぽくって我慢ができずに畑の中を通る道に迂回しました。

巡礼道と揖斐へ向かう谷汲新道が分かれる手前に、乳くれ地蔵という江戸時代の名所があります。
由来記を読むとなんとも奇妙な話でした。
死にかかった老六部(プロの巡礼者)が、死ぬ前に母乳を飲みたいと道行く人に頼むのですが、だれも相手にしてくれません。
ようやく親切な女性から母乳を飲ませてもらい、女性にお金を渡してお地蔵様を建ててもらったという話です。
興味深かったのは、当時江戸の巡礼最盛期にはこの辺りに接待所や接待宿が並んでいて、一年に四千人の巡礼者が通ったという説明です。
一年間に四千人は多いように思いますが、一日あたりにすると 約10人ほどです。
西国巡礼は江戸期に大流行したと言われていますが、それでも その程度の規模だったのですね。

養老鉄道の美濃本郷駅まで歩き、宿のある大垣に戻りました。
垂井駅 案内
垂井駅から
スタート
駅前の
しだれ桜
垂井駅前
観光案内所
桜 鯉のぼり 案内板
相川の土手
の桜並木
相川の川幅
一杯に並ぶ
鯉のぼり
鯉のぼりと
桜並木と
書いてある
東の見附 橋を渡る 美濃街道
人足寄せ場
だった垂井
東の見附
相川橋を
渡ります
垂井追分の
道標は
右、東海道
説明 中山道 赤坂垂井
大垣、左
木曽街道
谷汲路
車の居ない
直線で広い
旧中山道
中山道の
表示、赤坂
まで5km
一里塚 国分寺道 青墓宿
中山道青墓
一里塚跡
国分寺道
道標
中山道
青墓宿の
新しい道標
2 小篠竹の塚 説明
義経関係の
小篠竹の塚
という旧跡
照手姫と
いう遊女が
いたらしい
元はお寺で
地蔵菩薩像
もあり
由来 町名版 古墳
昼飯町
町名の由来
昼飯町の
住所表示
昼飯大塚
古墳まで
>200m
1 円墳上から 葺石
方墳左隅
から円墳
方向を見る
円墳上の
平らな部分
から方墳
円墳の周囲
の円筒埴輪
と葺石
芝生 兜塚 赤坂
復元した
.葺石と芝生
の境目
兜塚は
関ケ原合戦
の遺跡
ここから先
中山道
赤坂宿
赤坂宿マップ 赤坂宿 金武山へ
赤坂宿
マップ
赤坂宿
ご使者場跡
金生山
化石館への
道標
金生山 化石館 二枚貝
美濃八景
金生山の碑
金生山
化石館
金生山産の
超巨大
二枚貝化石
子安神社 お寺へ 急な一本道
子安神社 神社を越え
一本道を
お寺に向う
見晴らしの
良い急坂
1 山門 本堂
お寺に到着 金生山
明星輪寺
なかなか
立派な
お寺でした
ピラミッド 奇岩 展望
道の左側に
岐阜の
ピラミッド
お寺から山
を登ると
奇岩の公園
展望台から
濃尾平野を
見下ろす
六兆 八丁 峠茶屋
車道の横に
ある旧登山
路の六丁石
車道に合流
した後の
八丁石
峠の茶屋
だった家も
ある
谷汲道標 動く城 引き込線
谷汲街道の
字が読める
古い道標
石灰工場の
ハウルの
動く城
道路脇には
引き込み線
もあります
両脇 迂回 ピラミッド
両側が工場
で土埃が
ものすごい
咳き込んで
巡礼路から
農道に避難
ピラミッド
が畑の向う
に見えます
川 八幡神社 遍路小屋
桜が綺麗な
小川を
渡ります
多くの巡礼
が参拝した
八幡神社
西国三十三
で初めての
遍路小屋
乳くれ レリーフ 由来
乳くれ地蔵 死に際に乳
が飲みたい
老巡礼の話
乳くれ地蔵
の由来記
あたらしい 谷汲新道 古い道標
この辺から
道標が多く
なりました
巡礼道と
揖斐へ続く
新道の分岐
かなり古い
谷汲街道の
道標
運上の桜1 2 石仏群
運上の桜
樹齢は
五百年以上
この辺から
集められた
石仏群
美濃本郷 整理券 大垣
養老鉄道
美濃本郷駅
到着
整理券が
発券できず
自己申告
大垣駅着
自販機で
清算します

データ
2024年04月04日(木)
19.0 km 5hr13min

1153 垂井駅発
1154 垂井観光案内所
1200 発
1205 相川水辺公園
1210 相川橋北 中山道
1237 青墓一里塚跡
1252 葭竹庵
1311 昼飯大塚古墳
1321 赤坂宿御使者場跡
1324 金生山への分岐
1336 金生山化石館
1350 発
1353 ピラミッドを見下ろす
1356 明星輪寺 山門
1406 岩巣公園
1429 明星輪寺
1454 分岐点に戻る
1507 谷汲巡礼道道標
ここから石灰岩採石場、加工場
1522 砂埃が酷いため巡礼路を離れて畑の中の道へ避難
1607 巡礼道に復帰
1616 乳くれ地蔵
1706 養老鉄道 美濃本郷駅

1041 大垣駅
JR東海道本線 普通 米原行き
1048 垂井駅

1719 美濃本郷駅
養老鉄道養老線 普通 大垣行き 
1742 大垣駅


宿泊
クインテッサホテル大垣
大垣駅付近にあるビジネスホテルです。
広いロビーとレストランがあり、結婚式もできるようなホテルですがビジネスホテル値段です。
古い建物なので、コンセントが少ないのですが、そのかわり部屋が広くて快適でした。

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プロフィール

38G

Author:38G
運動が少し好きな普通のおじさんの歩き遍路日記です。

お遍路をしようと思い、スケジュールを立てる際、ネットにアップされている先輩方のブログがとても参考になりました。

私も後から来る人のためにデータを残そうと思いブログを始めました。

「ズルはしていません」というのはバスや電車でワープはしていませんから、ポイント間の所要時間や一日の歩行距離は大体あてになりますよ、という意味です。

長い文章は、お遍路に行きたくても行けない母親のために書いています。

歩き遍路って、札所のない所は何をしているんだろうか、毎日歩いていて飽きないだろうか、など疑問に思った方も、本文を読んでいただけると、疑問の答えの一部が見つかるかもしれません。

 

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