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西国三十三カ所 若狭路 day2 JR小浜線 加斗駅からJR小浜線 上中駅(丹後街道2)
西国三十三所若狭路は70km位なので、急いで歩けば二日間で終わります。
それではもったいないので、前半50kmを3日に分けて、合計4日の計画で歩いています。
今日はJR小浜線加斗駅からスタートし、小浜の旧市街を抜け、小浜線の上中駅まで歩きました。
地図上では20kmの距離ですが、かなり寄り道をしたので27km歩いていました。
このルートは加斗駅から小浜駅までの海沿いが丹後街道、小浜駅から上中駅までの琵琶湖に向かう山越えが若狭街道(鯖街道)になります。
今回は強い低気圧が迫っていて連日曇り空でしたが、この日だけは素晴らしい晴天でした。
加斗駅から小浜旧市街までの間、丹後街道は国道と離れてリアス式海岸の海際ギリギリを通ります。
リアス式なので、直線部分は殆どなくて、陸側のすぐそこに山が迫っています。
街中を通る旧街道とは違い、海沿いの道は舗装路とガードレール以外に人工物は殆どなく、車も全く通りません。
次々と変化するリアス海岸の景色を独り占めして楽しみました。
小浜市の三丁町・小浜西組は昔の料亭街です。
金沢市の三茶屋街と同じように国の重伝建に指定されていますが、同じ茶屋町でも金沢とは雰囲気が全く違います。
金沢は車が通れるような広い道に軒の高い二階建てが並んでいました。
こちらは人がやっとすれ違えるような狭い路地の両側に軒の低い二階家が並んでいます。
金沢の茶屋町は世界中から来た観光客で一年中賑わっていて、人が映り込まない写真を撮るのはなかなか難しいのです。
こちらは全く人がいません。
そして土産物屋や立ち食いの店なども全くありません。
食事をするところも殆どないので、数少ない観光客が昼食難民になっています。
私は元料亭だった食堂を予約していて助かりました。
ところで小浜と言うと、アメリカのオバマ大統領を勝手に応援して村おこしをしていたニュースを思い出します。
当時はオバマ大統領が大人気でした。
小浜市とは全く関係ないですが、記者会見に酔っぱらって現れて、”オバマさん”と言って大臣を首になった、自民党の政治家もいました。
実際の小浜旧市街は、有名人を使った村おこしや酔っぱらいとは全く関係ない、雰囲気のある良い所でした。
小浜線に沿って歩いていると、線路の向こうから除雪車がやってきました。
もう四月に入り桜が咲いています。
除雪車はどこに行くのでしょう。
しばらく行くと、今度は見たことがない黄色い電車がやってきました。
線路を検査する車両で在来線のドクターイエローと言われているそうです。
この辺りを歩いていると、白い頭巾をかぶった尼さんの絵をよく見かけます。
旧市街の外れに江戸時代に立てられた藩主の菩提寺だと言うごく普通のお寺があります。
お寺の入り口には尼さんの絵と、八百比丘尼入定の地と書かれた説明板がありました。
白頭巾の尼さんの名前は八百比丘尼というようです。
西暦600年頃、お父さんが貰ってきた人魚の肉を食べて不老不死になってしまいました。
不老不死の彼女は800歳の時にこの岩山の洞窟に入って入定したそうです。
入口から中をのぞくと、とても浅い洞窟です。
800歳の若い女性がいたらすぐに目が合いそうです。
西暦1400年頃というと室町時代、 お寺の建立よりも何百年も前の話です。
敷地内にありますが、お寺とはあまり関係ないようで、特に手入れをしたり、グッズを売ろうとはしていませんでした。
若狭街道(鯖街道)に入りました。
遠敷という町があります。
昭和30年頃までは若狭の中心として栄えたそうです。
若狭一之宮の若狭姫神社を中心に商家が並んでいた当時の地図がありました。
いまでも当時の家は残っていますが、商店として営業しているところはありませんでした。
今日の終点、上中駅の手前に日本名水百選、瓜割の滝があります。
国道から五百メートルほど山の中に入ったところに、水汲み場のある駐車場とお土産屋さんがあります。
そこからさらに10分ほど奥に入って行くと、岩の割れ目から水が噴き出して渓流の様になっていました。
噴き出し口のすぐ近くからも水が汲めるように樋が置いてありました。
「瓜割」というのは、一年中水温が変わらないので、夏場には冷やした瓜が割れるほど冷たいという意味だそうです。
データ
2023年04月04日(火)
26.5 km 9hr01min
0740 JR小浜線 加斗駅
0756 小浜湾加斗海岸
0846 袖崎
0906 勢浜防波堤
0929 勢浜トンネル越え山道入口
0937 勢峠(113m)
0957 小浜線くぐる
小浜の町並み散策
1045 とば屋 酒井店
1105 発
1130 四季彩館 酔月着
1250 小浜発
1307 JR小浜駅
1410 遠敷の町並み、若狭姫神社
1420 発
1520 下船塚古墳
1604 瓜割の滝
1615 発
1641 JR小浜線 上中駅
0616 敦賀駅発
JR小浜線 普通 東舞鶴行き
0736 加斗駅着
1641 上中駅発
JR小浜線 普通 敦賀行き
1733 敦賀駅着
スケジューリングで考えたこと
JR小浜線は上中駅から先、巡礼路とは離れて日本海沿いを敦賀に向かいます。
上中駅から琵琶湖畔の近江今津駅までの若狭街道にはJRの駅はありませんが、明日歩くコースを1時間おきにバスが通っています。
強い低気圧が来ているので、大雨が降って路肩が危険な状態になるかもしれません。
そんな場合でもバスに乗って近江今津駅まで行けるので安心です。
それではもったいないので、前半50kmを3日に分けて、合計4日の計画で歩いています。
今日はJR小浜線加斗駅からスタートし、小浜の旧市街を抜け、小浜線の上中駅まで歩きました。
地図上では20kmの距離ですが、かなり寄り道をしたので27km歩いていました。
このルートは加斗駅から小浜駅までの海沿いが丹後街道、小浜駅から上中駅までの琵琶湖に向かう山越えが若狭街道(鯖街道)になります。
今回は強い低気圧が迫っていて連日曇り空でしたが、この日だけは素晴らしい晴天でした。
加斗駅から小浜旧市街までの間、丹後街道は国道と離れてリアス式海岸の海際ギリギリを通ります。
リアス式なので、直線部分は殆どなくて、陸側のすぐそこに山が迫っています。
街中を通る旧街道とは違い、海沿いの道は舗装路とガードレール以外に人工物は殆どなく、車も全く通りません。
次々と変化するリアス海岸の景色を独り占めして楽しみました。
小浜市の三丁町・小浜西組は昔の料亭街です。
金沢市の三茶屋街と同じように国の重伝建に指定されていますが、同じ茶屋町でも金沢とは雰囲気が全く違います。
金沢は車が通れるような広い道に軒の高い二階建てが並んでいました。
こちらは人がやっとすれ違えるような狭い路地の両側に軒の低い二階家が並んでいます。
金沢の茶屋町は世界中から来た観光客で一年中賑わっていて、人が映り込まない写真を撮るのはなかなか難しいのです。
こちらは全く人がいません。
そして土産物屋や立ち食いの店なども全くありません。
食事をするところも殆どないので、数少ない観光客が昼食難民になっています。
私は元料亭だった食堂を予約していて助かりました。
ところで小浜と言うと、アメリカのオバマ大統領を勝手に応援して村おこしをしていたニュースを思い出します。
当時はオバマ大統領が大人気でした。
小浜市とは全く関係ないですが、記者会見に酔っぱらって現れて、”オバマさん”と言って大臣を首になった、自民党の政治家もいました。
実際の小浜旧市街は、有名人を使った村おこしや酔っぱらいとは全く関係ない、雰囲気のある良い所でした。
小浜線に沿って歩いていると、線路の向こうから除雪車がやってきました。
もう四月に入り桜が咲いています。
除雪車はどこに行くのでしょう。
しばらく行くと、今度は見たことがない黄色い電車がやってきました。
線路を検査する車両で在来線のドクターイエローと言われているそうです。
この辺りを歩いていると、白い頭巾をかぶった尼さんの絵をよく見かけます。
旧市街の外れに江戸時代に立てられた藩主の菩提寺だと言うごく普通のお寺があります。
お寺の入り口には尼さんの絵と、八百比丘尼入定の地と書かれた説明板がありました。
白頭巾の尼さんの名前は八百比丘尼というようです。
西暦600年頃、お父さんが貰ってきた人魚の肉を食べて不老不死になってしまいました。
不老不死の彼女は800歳の時にこの岩山の洞窟に入って入定したそうです。
入口から中をのぞくと、とても浅い洞窟です。
800歳の若い女性がいたらすぐに目が合いそうです。
西暦1400年頃というと室町時代、 お寺の建立よりも何百年も前の話です。
敷地内にありますが、お寺とはあまり関係ないようで、特に手入れをしたり、グッズを売ろうとはしていませんでした。
若狭街道(鯖街道)に入りました。
遠敷という町があります。
昭和30年頃までは若狭の中心として栄えたそうです。
若狭一之宮の若狭姫神社を中心に商家が並んでいた当時の地図がありました。
いまでも当時の家は残っていますが、商店として営業しているところはありませんでした。
今日の終点、上中駅の手前に日本名水百選、瓜割の滝があります。
国道から五百メートルほど山の中に入ったところに、水汲み場のある駐車場とお土産屋さんがあります。
そこからさらに10分ほど奥に入って行くと、岩の割れ目から水が噴き出して渓流の様になっていました。
噴き出し口のすぐ近くからも水が汲めるように樋が置いてありました。
「瓜割」というのは、一年中水温が変わらないので、夏場には冷やした瓜が割れるほど冷たいという意味だそうです。
敦賀駅から 出発します |
在来線も 新幹線開業 の準備です |
昨日歩いた 高浜の 観光名所 |
東舞鶴行き 0616発 に乗ります |
暖かい コーヒーで 寛ぎます |
三方五湖が 見えます |
床屋さんの 加斗駅に 到着 |
近畿自然 歩道になっ ています |
駅から海際 の丹後街道 に行く道 |
海辺の道 に出ました |
桜の花の 向こうに海 が見える |
鳥の様な 形の雲が 出ています |
リアス式で 有名な 若狭湾 |
天気が良く 海の色が 綺麗です |
海の向こう に半島や島 が見えます |
リアス式の 海岸線に 沿った道 |
珍しく砂浜 があります |
砂浜のそば の桜の木 |
もうすぐ 国道に合流 します |
西国巡礼路 以外の道標 は珍しい |
小浜線を潜 り小さい峠 道に向かう |
以前は難所 だった勢峠 標高115m |
峠道から 海が見える |
色鮮やか なので桃で しょうか |
道標が多数 立つ歴史の ある古道 |
南無 阿弥陀仏 |
近くのお寺 への道標 |
除雪車が 来ました |
在来線の ドクター イエロー |
この辺りも お地蔵様を 彩色します |
首だけの 彩色された お地蔵様 |
彩色方法が 舞鶴周辺と 違います |
ブロック毎 に彩色して います |
と思ったら 右の厨子は 旭日です |
まだまだ 沢山 ありました |
小浜線の下 を潜り町の 中に入る |
三つの街を 一緒にして 元の茶屋町 |
を三丁目 と呼んだ そうです |
軒先にある 赤い物は 庚申信仰の |
青面金剛の 猿の魔除け です |
庚申堂と猿 の説明板 |
青面金剛を 祀る 庚申堂 |
町で見た 猿のかざり が多数ある |
説明 |
三丁目入口 の道標 |
NHK連続 ドラマの ロケ地 |
小浜公園の 桜と 飛行機雲 |
二階の手摺 には蝙蝠が デザイン |
違う地区に 洋館もある |
洋風建築の 歯科医院 |
歯科医院の 玄関 |
丹後街道に 並ぶ商家 |
若狭塗の 製造直売店 |
ここから 丹後街道 起点の表示 |
醸造酢の 製造販売店 |
お寺と桜 |
三丁目の 旧料亭の 酔月 |
酔月の中庭 | 若狭湾産の 海鮮を使っ た海鮮丼 |
八尾比丘尼 入定の地の 寺の境内 |
洞窟入口 | 周囲の白い 椿は比丘尼 が植えた物 |
琵琶湖に向 かう若狭 街道に入る |
街道沿いに 立つ石仏群 |
川沿いの桜 |
鯖街道 遠敷の 伝統家屋群 |
メノウの 商家が 多かった |
昔の町並み の説明図 |
おしゃれな 伝統家屋 があります |
模様の違う ガラスの 玄関ドア |
鏝絵で描か れたウサギ の看板 |
若狭一之宮 若狭姫神社 参道入口 |
拝殿 | 御神木は 千年杉と 言います |
遠敷の街 が続く |
商家建築 | 街道出口に 神社の鳥居 があります |
遠敷の街 をでる |
街道松を 復活させる ため植樹中 |
小浜線 |
下船塚古墳 | 小さい 前方後円墳 です |
若狭街道 |
名水百選の 碑 |
説明板 | 瓜割の滝 |
瓜割の滝 水汲み用 の樋がある |
桜 | 小浜線 上中駅 |
データ
2023年04月04日(火)
26.5 km 9hr01min
0740 JR小浜線 加斗駅
0756 小浜湾加斗海岸
0846 袖崎
0906 勢浜防波堤
0929 勢浜トンネル越え山道入口
0937 勢峠(113m)
0957 小浜線くぐる
小浜の町並み散策
1045 とば屋 酒井店
1105 発
1130 四季彩館 酔月着
1250 小浜発
1307 JR小浜駅
1410 遠敷の町並み、若狭姫神社
1420 発
1520 下船塚古墳
1604 瓜割の滝
1615 発
1641 JR小浜線 上中駅
0616 敦賀駅発
JR小浜線 普通 東舞鶴行き
0736 加斗駅着
1641 上中駅発
JR小浜線 普通 敦賀行き
1733 敦賀駅着
スケジューリングで考えたこと
JR小浜線は上中駅から先、巡礼路とは離れて日本海沿いを敦賀に向かいます。
上中駅から琵琶湖畔の近江今津駅までの若狭街道にはJRの駅はありませんが、明日歩くコースを1時間おきにバスが通っています。
強い低気圧が来ているので、大雨が降って路肩が危険な状態になるかもしれません。
そんな場合でもバスに乗って近江今津駅まで行けるので安心です。
テーマ:歴史・文化にふれる旅 - ジャンル:旅行