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歩き遍路日記(ズルはせずに全部歩いています) 2023年01月
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2023-01

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西国三十三カ所 京都day1 JR大和路線 木津駅から第十番 明星山 三室戸寺経由 JR黄檗駅(宇治)

十二月に入りました。
西国三十三所観音巡礼は法起院の徳道上人が閻魔大王から三十三のハンコをもらったことから始まったと言われています。
しかし実際は京都付近で行われていた観音巡礼が元になって作られたルートのようです。
そのため、京都周辺には札所が多数あります。
今回はJR奈良線木津駅からスタートし、京都市周辺にある十番札所から二十二番札所の12カ所に、番外札所を一つ加えて、13カ所の札所を廻ります。
5回目間瀬氏

木津駅を出て北に向かうと、すぐに古い大きな鉄橋があります。
木津川にかかる泉大橋です。
一級河川の木津川はこの辺りから北上し、多くの支流と合流し、最後に宇治川と桂川と合わさって淀川になります。

拡張されて国道24号になっている奈良街道を歩いていると、なんとなくお茶のいい香りがします。
歩いていくと、福寿園の工場がありました。
工場見学を期待しましたが、ここは本社と工場だけでした。
一般向けの施設は宇治の観光地にあるようです。

旧街道に入ると、四つ角に”山背古道”と書かれた案内板や道標が立っています。
今歩いている奈良街道と同じ道の場合もあり、そこから外れる場合もあります。
折角古道を見つけたので、できればそちらを歩きたいのですが、どうもうまくいきません。
最近再生した古道のようで、この辺りの歴史的な名所を結んでいるために回り道が多いのです。
結局どこを歩いたのかよくわかりませんでした。

上狛駅近くに環濠集落があります。
街道と集落を隔てるのは幅3mほどの円形の濠で、そこに集落に入るための幅2mほどの橋が架かっています。
橋を渡って、集落内にはいると、迷路のように細い道が張り巡らされていています。
道沿いには低い塀に囲われた古い家がびっしりと並んで居ました。

木津川の支流の一つ、不動川の川岸に”蟹の恩返し”、という説明板がありました。
蟹の恩返しとは珍しい話です。

昔、この辺に信心深い父と娘が住んでいました。
ある日、娘は虐められている蟹を逃がしてやります。
別の日、父親はカエルが蛇に食べられそうになっているのを見つけます。
父親は蛇にカエルを逃がすように頼み、その時に望みの物を蛇にやると言ってしまいます。
その夜、蛇は立派な若者の姿になり、娘を嫁にもらいにきます。
父親は三日待つように蛇に頼み、娘を部屋に隠します。
そして一晩中観音経を読んで祈ります。
朝になると、蟹と蛇の死骸が家の前にありました。

蟹は良いとしても、何も悪いことをしていないのに殺されてしまう蛇が可哀そうなお話ですね。

1kmほど歩いていくと、蟹満寺というお寺があります。
娘の身代わりになった蟹と可哀そうな蛇を弔うために建てられたそうです。
境内にある観音様の横に”為如是蟹類發菩提心也”という五輪の塔が立っています。
カニ類のために悟りの心を目指します、くらいの意味でしょうか。
毎年4月に、全国のカニ料理店関係者が集まってサワガニを放す蟹供養放生会を行うそうです。

お昼になりました。
今日は時間に余裕がありそうなので食事処を探しました。
近くに有名なうどんやさんがあります。
地図上では大した回り道ではないのですが、実際は丘の上にあるお店でした。
讃岐風の堅い麺を使った西京味噌うどんはTVで取材されたそうです。

巡礼路は奈良街道から外れ、宇治に向かって丘を越えていきます。
丘を開いた斜面には運動公園、植物園、キャンプ場や京都のプロサッカーチームのグランドなどもありますが、どこも誰もいませんでした。
坂を下りきると、すぐに観光地の宇治橋通りです。
宇治川にかかる宇治橋を渡り第十番札所 三室戸寺に向かいます。

三室戸寺から約1km離れた宇治橋を渡ったのは午後3時過ぎです。
お寺の近くに来たころには近くの小学校の下校時刻でした。
お寺の料金所に続く道にはだれもいません。
料金所の前まで行くと、なんと鉄のゲートがしまっていました。

四国の八十八カ所では朝7時から夕方5時まで納経所が開いています。
一方、西国三十三カ所は、お寺ごとに営業時間を決めています。
横にはってある拝観案内をみると冬季は夕方4時閉門です。
まだ3時半のはずと思って下の赤書きを見ると、”拝観朱印最終受付は閉門40分前”とあります。
途方にくれて鉄のゲートの前に立っていると、料金所から女性が出てきました。
”今日は奈良から歩いて来たのですがなんとかなりませんか”とお願いしましたが、”上のほうも全部閉まっているので改めてお参りください”と言われました。

三条 奈良駅 木津
近鉄奈良駅
から三条通
りをJRへ
JR奈良駅 木津駅到着
JR 泉大橋 2
JR奈良線
と並行して
北上します
泉大橋
日本百名橋
だそうです
福寿園 環濠説明 環濠
福寿園本社
と工場
上狛環濠
集落の説明
奈良街道
の右手が
環濠
橋 内部 2
環濠に
架かる橋
環濠内の
迷路の様な
細道
低い塀に
囲われた家
環濠ポスター 奈良街道 山背古道
小学校には
環濠のポス
タ-がある
奈良街道 辻に山背
古道を示す
道標がある
シール 秋の花 山背古道
鉄柱に
西国シール
があります
農家の前
の秋の花
山背古道の
案内マップ
奈良街道 一級河川 山背古道
奈良街道
良い天気
です
木津川支流
の起点で一
級河川です
色違いの
山背古道
の案内板
棚倉駅 歩道 たけのこ
JR棚倉駅 立派な
地下歩道が
ありました
山背はお茶
とたけのこ
の里
蟹の恩返し 河 かにまんじへ
蟹の恩返し
のお話
説明板
この川沿い
に蟹と蛇が
いたのです
蟹満寺への
案内板
山門 本堂 蟹供養
蟹満寺
小さい新築
の本堂です
天平期作の
釈迦如来像
国宝で有名
蟹類放生会
の石塔
j奈良線 国道へ うどんやさん
JR奈良線
単線区間
があります
一瞬だけ
国道に合流
しました
うどん屋
さんへの
道案内
うどん1 2 西京
うどん店の
入口には
見えません
でも中には
暖簾が
ありました
一番人気の
西京うどん
うどん 景色 奈良街道
具だくさん
です
丘の上の
お店なので
良い景色
奈良街道
この辺りは
車が多い
看板 橋 運動公園
巨大な橋を
作って
います
それで人が
いないかも
しれません
運動公園
直進すると
宇治市街地
ロゴスタウン 22丁目 さんが
無人のオー
トキャンプ
場入口
お店も
電気が消え
ています
サッカー
チームの
グラウンド
坂 宇治橋通り お店
この坂を
降りると
宇治市街地
宇治橋通り
に来ました
抹茶甘味で
有名な中村
藤吉本店
宇治の町並み 辻利 平等院
日本遺産
宇治の街
並の説明板
辻利 左側が
平等院への
への道
宇治橋 宇治川
宇治橋は
大化二年造
日本三古橋
もちろん
日本百名橋
の一つ
宇治川
は淀川の
支流の一つ
道標 1 2
石山寺と
三室戸寺の
分かれ道
左三室戸寺
の大石柱
右みむろ道
左黄檗道
の道標
みむろとへ 到着 ゲート
三室戸寺へ
向かう道
もうすぐ
ゲートが
あるので
到着です
完全に
閉まって
います
営業時間 黄檗へ 黄檗駅
冬季は16時
入場は40分
前の表示
あきらめて
黄檗に
向かいます
JR奈良線
黄檗駅で
終了です

データ
2022年12月01日(木)
25.8 km 7hr10min

0910 JR木津駅発
0920 泉大橋(木津川)
0941 上狛(大里)環濠集落
1030 棚倉駅
1104 蟹満寺
1140 たなか家 井手町本店
1215 発
1405 鴻ノ巣山運動公園
1432 宇治市 植物公園
1500 宇治橋通り西端
1513 宇治橋
1523 かげろうの道分岐
1535 第十番 三室戸寺入口
1621 JR黄檗駅着


0809 近鉄奈良駅発
0927 JR奈良駅着
0845 JR奈良駅発
JR奈良線 区間快速 京都行き
0853 木津着

1631 黄檗発
JR奈良線 普通 京都行き
1653 京都着


スケジューリングで考えたこと
今回はスケジュールが立てにくい箇所がいくつもあります。
明日は醍醐から石山寺まで歩く予定ですが、googlemapでは距離が判らないため、どこまで行けるのか予想できません。
また、この辺りは人気のあるお寺が多いので、納経所に行列ができるかもしれません。
幸いこの辺りは交通網が整備されていて、どこへ行っても京都駅まで公共交通機関でアクセスできます。
余裕をもって8日間の宿を取りましたが、結局1日足りなくなりました。
明日は時間が押しているので、黄檗駅からではなく、醍醐駅からスタートします。
この区間4.7kmは後日歩こうと思います。

宿泊
京都プラザホテル
京都プラザホテルは、普通に安くて、そこそこ快適なホテルです。
今回は京都駅からJRを利用することが多いので、JR駅へのアクセスと値段を相談して決めました。
同じ価格帯のホテルが幾つかありますが、コインランドリーと大浴場があるのが決め手です。
京都駅の在来線ホームは北側にあるので、ホテルを出てから乗車まで10分以上かかります。
一階ロビーに飲み放題のコーヒーメーカーがあるのがうれしいです。

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テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

西国三十三カ所 大和路da6 近鉄天理駅から第九番 興福寺 南円堂経由 JR木津駅(奈良街道)

奈良県最終日。
今日は天理から真っすぐ北上し、奈良市中心部に入ります。
その後、さらに北上して京都府の県境を越えます。
駅を出てしばらくの間、道沿いに天理教関係の建物が並んでいます。
地方から天理市に来た信者の方たちが泊まる宿舎の様でした。

大通りから幅5mほどの伊勢街道に入ります。
江戸時代には”上街道(上ツ道)”呼ばれ、京都から長谷寺や伊勢に向かう、もっと幅の広い道だったそうです。

街道沿いに帯解というJRの駅があります。
安産祈願で有名な帯解寺の最寄り駅だそうです。

道沿いに”帯解安産地蔵尊””広大寺奥之院””開山行基菩薩”と額を掲げた龍象寺があります。
宮内庁腹帯献納所と書かれていて、由緒正しいお寺のようです。

ここが帯解寺の奥の院なのでしょうか。
門をくぐってみると、小さな古刹です。
絵入りの御朱印を何種類も売っているようですが、境内には参拝客もお寺の方もだれもいません。
寄進をお願いする手書きのポスターなどが何枚も貼ってあります。
こう言っては失礼なのですが、なんとなく補修が間に合っておらず、お金に困っている雰囲気があります。
大都市から離れていると、JRの駅名になるほど有名なお寺の奥の院でも、こんなに寂れるものなのかな、と思いながらお寺を後にしました。

5分ほど歩くと、もうひとつ別の帯解寺がありました。
同じように”帯解子安地蔵尊”の古い石柱が立っています。
先ほどの奥の院の本山でしょうか。
こちらは重要文化財の看板が立っていて、小さいが立派な山門には菊の紋が付いた几帳が下がっています。
平日の昼間ですが、境内は安産祈願の方で賑わっています。
もちろん手書きのポスターはありません。
祈祷受付もしている売店では、お守りの他に、腹帯を売っています。
東京の水天宮で見慣れた、安産祈願で賑わうお寺の風景です。

同じような名前で、同じような功徳があるお寺が二つのあります。
片方が賑わっていて、もう一つは寂れています。
不思議なので、帰宅してから調べてみました。

寂れた方は高野山真言宗、ご本尊は行基作、光明皇后が安産祈願をしたそうです。
750年頃の話です。
奥之院と言っていますが、今では無くなってしまった広大寺というお寺の奥之院で、もう一つの帯解寺の奥の院ではありませんでした。

賑わっている方は華厳宗、ご本尊は弘法大師作です。
開基はお大師様の師匠、勤操です。
お大師様作のご本尊ですが、真言宗ではないのが面白いです。

こちらは文徳天皇のお后が清和天皇を産んだ時に安産祈願をしたそうです。
850年頃の話なので、寂れている方から100年位後の話です。
江戸時代には、三代、四代将軍が安産祈願をしています。
徳川将軍がこちらを選んだのは、源氏の祖先、清和天皇に所縁があるからでしょうか。
そして現在の皇室の方々にも腹帯やお守りなどを献納したと書いてありました。

どちらもお大師様と所縁のあるお寺ですが、似たような功徳があるので、昔から仲がよくないようです。

賑わっている方の帯解寺のWEBには、”寂れている方は当寺の奥の院ではないので、間違えないようご注意ください”、と書かれています。
江戸時代には裁判沙汰になったようで、賑わっている方に訴状と沙汰書が残されているそうです。
そこには、”寂れている方が帯解奥の院と詐称して、帯解寺の奥の院と間違うような表示をしたので、今後は帯解の文字を使わないように”と書かれているそうです。

相変わらず、車がすれ違えないほどの狭い道ですが、少しずつにぎやかになってきました。
みると、狭い道の中に鳥居のある赤い囲いがはみ出していて、そこだけ車1台が通れるか通れないかの道幅になっています。
囲いの中は椚(くぬぎ)の木がご神体の椚神社です。
初代の御神木は、お大師様が挿していったクヌギの杖から発芽したそうです。
切ると罰が当たるそうなので道の真ん中にはみ出しているんですね。

観光地に入ったなと思ったころ、蚊帳会社の古い建物がありました。
とても良い色の暖簾が下がっています。
”お店を見せてください”、と声をかけると、”どうぞどうぞ”と、愛想がいいのです。
店内には極薄の麻布を染めた暖簾がたくさん吊るしてあります。
蚊帳生地を折りたたんで作った、タオルやふきんは吸水性がよさそうです。
店主の愛想の良さは、”うちの商品を一旦見てしまったら、買わずには帰れないはず”という自信でしょうか。
店主の思惑通り、久しぶりにお土産を買ってしまいました。

店主に蚊帳について話を伺います。
”子供の頃に蚊帳で寝たことがあるのですが、暑くて寝苦しかったのを覚えています”
”その蚊帳は普及品だったんですね”と言われました。
涼しい麻の蚊帳は超高級品で、一般的に使われていた化繊の蚊帳は風通しが悪くて暑かったんだそうです。

相変わらずの5m道路ですが、観光客が沢山います。
この辺りは奈良町という古い市街地だったそうで、古民家再生の店舗がたくさんありました。
視界が開けて明るくなったと思ったら、目の前に猿沢池がありました。

向こう岸の階段を登れば第九番札所 興福寺 南円堂です。
鹿がいる奈良公園から県庁や音楽ホールに向かう横断歩道を渡ると、あれほど多かった観光客は全くいなくなりました。

もうすぐホテルになる旧奈良監獄をすぎると、奈良街道に合流します。
国宝の般若寺楼門裏側に、”しぼりたて牛乳、ソフトクリーム、植村牧場”という看板があります。
道からは牛の姿も牧草地も見えません。
興福寺から2km30分ほどしか離れていない場所にある、町工場程度の敷地です。
ここに本物の牧場があるのでしょうか。

入口付近にソフトクリーム売店と食堂があります。
丁度おなかが空いてきましたが、近くにはほかに食べる場所もありません。
なんとなく疑心暗鬼で食堂にはいりました。
店内は田舎の喫茶店のような内装です。
大して期待もせずに、カツカレーと牛乳を頼みました。
牛乳はもちろん、驚くほど美味しいカツカレーです。
ここは明治時代から続く奈良県最古の牧場で、奈良ホテル出身のシェフが料理を作っているそうです。

ここから20分ほど北に歩くと、京都との県境です。
JR木津駅まで歩いて、大和編を終えました。

天理駅 天理教 上街道
近鉄天理駅
天理線の
終点です
建物は全て
天理教関係
のようです
上街道に
入ります
上街道 2 ひのみ
上街道の
馬繋ぎが
あった場所
天理と奈良
を繋ぐ
上街道
消防団倉庫
に火の見櫓
があります
お地蔵様 上街道 畑
願うと汗を
かく汗かき
地蔵様
上街道は
住宅街と
・・・
畑の間を
通って北上
していく
山門 2 ポスター
龍象寺
寂れている
方のお寺
帯解安産
地蔵尊
の扁額
自殺防止の
手書きの
ポスター
帯解寺 売店 街道
帯解寺
賑わって
いる方です
売店では
各サイズの
腹帯がある
上街道に
戻ります
椚神社 のれんやさん 店内
道路の中に
はみ出した
椚神社
蚊帳会社の
入口の
暖簾
店内に展示
してある
暖簾
店内 ネパール 説明
お客さんを
呼んでしま
いました
大阪万博の
ネパール館
の飾り窓が
お寺の壁に
埋め込まれ
ています
奈良町 右南円堂 猿沢の池
突き当たり
が奈良町
右南円堂
猿沢池の
道標
突然
猿沢池に
でました
階段 境内 南円堂
短い階段の
横には西国
札所の道標
興福寺境内 第九番札所
興福寺
南円堂
奈良公園入口 奈良街道 2
奈良公園
入口の反対
側は県庁
奈良街道 緑が多い
計量器 説明 奈良監獄
奈良坂計量
器室は
産業遺産
説明板 旧奈良監獄
の壁沿いに
歩きます
門 監獄 車
旧奈良監獄
ホテルが
買収した
そうです 車を並べて
撮影会を
しています
植村牧場 牛乳 カツカレー
奈良街道
沿いの植村
農場入口
牛乳 カツカレー
般若寺 菊 高札場
国宝般若寺
楼門。見る
のは無料
菊を育てて
いる家庭が
多いです
高札場です
が復元した
ものですね
県境 京都宇治 木津駅
奈良県と
京都府の
県境
次回は
宇治に
向かいます
JR木津駅
到着
駅から 暖簾屋さん 納経
駅の連絡
通路より
蚊帳店での
お買い上げ
第九番札所
興福寺
南円堂

データ
2022年11月07日(月)
16.9km 4hr41min

0851 近鉄天理駅発
1008 龍象寺(帯解安産地蔵尊の奥の院)
1013 帯解寺
1050 椚(くぬぎ)神社
1103 吉田蚊帳店着
1110 発
1115 猿沢池
1120 第九番札所 興福寺南円堂着
1130 発
1135 興福寺北参道奈良公園入口
1155 奈良街道に合流
1159 奈良阪水道計量器室
1205 旧奈良監獄
1215 植村牧場
1236 発
1255 奈良ー京都県境
1331 JR木津駅着

0743 桜川駅発
阪神なんば線 快速急行近鉄奈良行
0816 大和西大寺駅着

0818 大和西大寺駅発
近鉄橿原線急行橿原神宮前行
0828 平端駅着

0832 平端駅 発
近鉄天理線 各停 天理行
0838 天理駅着


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テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

西国三十三カ所 大和路day5 近鉄 大和朝倉駅から 近鉄 天理駅へ(山の辺の道)

今日は大和朝倉駅からスタートし奈良盆地の東のはしを天理駅まで北上します。
住宅街を抜けて大和川を越えると、橋の向こう側に”仏教伝来の地”という石碑があります。
お経や仏像をもって大阪湾に到着した百済王の使者は、40kmも内陸のここまで川を遡ってから上陸しました。
当時はこの辺りに欽明天皇の宮殿があり、市が立って賑わっていたそうです。

石碑の横に、”歴史街道、山の辺の道”という道標があります。
今日歩く”山の辺の道”の入り口です。
山の辺の道は、奈良盆地の東端を南北に、山裾を縫って走る古道です。
ここに来るまでは、飛鳥路と同様に、古代史をテーマにした観光地だと思っていました。
私は知りませんでしたが、ここは現存最古の古道でした。
古事記や日本書紀に、このあたりの天皇陵へのアクセスルートと書かれているそうです。

今まで四国や秩父の遍路路を始め、いろいろな古道を歩いてきました。
山の辺の道はそれらとの古道とは雰囲気が全く違います。
これまで通ってきた古道は、トンネルや高速道路などの道路工事にあたらず、運よく壊されずに残った山越えの地道でした。
また、平地の場合は、緩いカーブを繰り返す古道がそのまま旧街道となり、現代になって自動車の通れる幅まで拡張され、民家や商店が並ぶ舗装路になっていました。
そして、どちらも観光地化された箇所以外は、だれも歩いていませんでした。

山の辺の道は、文字通り山の際を回っていく道です。
緩いアップダウンはありますが、基本的には平地です。
路面は舗装、地道、石畳などいろいろありますが、どの区間も歩行者がやっとすれ違える幅2m位ほどの細道です。
どこも車は全く入れません。
平地に長さ14kmもの歩行者専用の古道が生き残っていたとは驚きました。

もう一つ驚いたのは、この道がとても人気があることです。
ハイキングスタイルの中高年グループから、全く山とは無縁のスタイルのカップルまで、人がゾロゾロ歩いています。
巡礼を始めて、こんなに多くの人とすれ違ったのは初めてです。

一番多いのはリュックを背負った中高年のグループです。
この人たちはハイキング感覚ですから、すれ違うたびに揃って”こんにちは〜、こんにちは〜”と言うのです。
幅の狭い道なので、グループは縦に伸びて歩いてきます。
グループ全員が数秒間隔で次々に”こんにちは~”というので、こちらは全員分”こんにちは~”を言わないといけません。

途中に大神神社という大きな神社があります。
神社の説明を見ると、大神(おおみわ)とフリガナが振ってあります。
”みわ”とは素麺の三輪と同じ発音です。
地図をよく見ると神社の後ろに標高467mの三輪山があります。
三輪は素麺産地の地名では無く、三輪山の”みわ”でした。

大神神社の御祭神は大物主の大神です。
国作りをした大国主の分身で、神様が祀られている三輪山そのものがご神体だそうです。
以前は摂社脇の登拝口から三輪山に登れたのですが、コロナのため閉鎖されていました。

こちらの神様は白蛇の姿で現れたので、ご神木には好物の玉子とお酒がお供えされていました。
もちろん、付近の食堂で出しているのは、玉子とお酒ではなく、名物の三輪そうめんです。

大神神社の近くに日本刀を作る工房があります。
工房には歴代刀匠が作った刀の展示があり、刀作りのビデオを流していました。
案内係りのお弟子さんに話を伺いました。

”刀鍛冶は鉄を金鎚でたたいていますが、あれは難しいのですか。”
”実際に鉄を叩くまでに、何年も丸太を叩いて練習します。
狙ったところを狂いなく叩けるようにならないと鉄は叩けません”
”そして鉄を鉄で叩くので、とても力が必要です”。
刀鍛冶が、鉄を叩くと火花が散ります。
私は鉄の破片が千切れて火花になっているのだと思っていましたが、鉄の中に含まれている不純物が飛び出して火花になるそうです。
赤く熱した鉄を叩いて不純物を取り除いていたんですね。

お弟子さんたちは無給です。
私が話を伺った方は、10年以上別の仕事をして生活費をためてから入門したそうです。

山の辺の道は、案内板が整備されていて、1kmごとにトイレがあります。
しかし幅2mの田舎道なので、食事処やコンビニは全くありません。
その代わりに特産品の柿とみかんを売る無人販売がたくさんあります。
産地だけあり、いろんな種類の柿が並んでいます。
独特の食感で美味しいと噂を聞いたことのある、太秋(たいしゅう)柿を買いましたが、柿は剝かないと食べられません。
結局、この日一日、ミカンと大福を食べて歩きました。

天皇陵がいくつも続く山の辺の道を抜け、午後二時頃、天理市に着きました。
このあとは天理大学付属天理参考館を見学します。
天理教の二代目教祖は異世界に天理教を布教するため、語学学校を作り、現地の生活に関する資料を集めました。
語学学校は後に天理大学になり、収集した人類学の資料で博物館や図書館を作ったそうです。

常設展の人類学の資料は、解説が詳しくてとても良い展示でした。
特別展は図書館が所蔵する中国の古典籍のなかから、貴重な書物を展示する中国古典名品展でした。
世界に一冊しか残っていない国宝や重文も何冊も出品されていて、展示会場はとても賑わっていました。
残念ながら私は中国古典籍の素養がありません。
鑑賞の仕方がわからず、”これが国宝か~重文とどこが違うんだろうね~”で終わってしまいました。

最後に天理教の神殿に行きました。
神殿の中心に天理教の聖地があるそうです。
信者の方々に失礼なので、中には入らず入口からそっと覗かせていただきました。
たくさんの方が天井の高い大広間の床にパラパラっと正座し、それぞれパンパンパンパンと軽い柏手を4回打っています。
ちょっとイスラム的で、ちょっと神道的でした。

天理駅までの帰り道、天理本通というアーケードを通ります。
一見、賑わっている普通のアーケード街ですが、どの店にも”陽気ぐらし”と書いてあります。
本屋や仏具屋では他の場所では見られないものを売っています。
駅までの間、天理教と白抜きした黒い法被を着た人達と何人もすれ違いました。

朝倉駅 初瀬方向 案内図
朝倉駅から
スタート
昨日歩いた
初瀬からの
電車
駅前の地図
赤線を
行きます
2 素麺 仏教伝来
昨日と別の
素麵工場が
あります
ショー
ウインドウ
仏教伝来の
地へ
行きます
伝来の地 大和川 石碑
仏教伝来の
地はこんな
感じ
使節が船で
来た大和川
仏教伝来の
地の石碑
説明板 山野辺の路 入口
仏教伝来の
説明板
山野辺の路
の地図
ここから
スタート
道標 1 2
左は初瀬
伊勢、右は
三輪、奈良
山野辺の路
最初は民家
の裏を通る
..狭い
舗装路です
金谷石仏 説明 石畳
金谷の石仏
重文です
説明 道は石畳に
変わりました
石畳 道標 道標2
石畳路
本当に山の
縁の道です
大神神社
への道標
一見古いが
新しい
石の道標
境内 平等寺 お寺
お寺の境内
なので掃除
をしています
三輪山平等
寺は・・
大神神社の
神宮寺
でした
聖徳太子 縁起 花手水
聖徳太子
創建の名刹
でしたが・・
明治の神仏
分離で衰退
しました
大神神社 拝殿 参道
大神神社は
三輪山が
ご神体
なので拝殿
だけで本殿
は無しです
JR駅からの
参道は
通らずに・
拝殿 神木 神木説明
古道は拝殿
のすぐ脇に
続いてます
御神木 御神木の
説明
御神木のお供え 門前の食堂 摂社
御神木の
お供物は
卵とお酒
門前の食堂
三輪素麺
摂社の一つ
知恵の神様
摂社狭井神社 お供え 説明
摂社
狭井(せい
)神社
お酒と卵
を持って
参拝する人
摂社の説明
三輪山登山口 閉鎖中 御神水
三輪山の
登拝口
コロナで
閉鎖中
御神水の
拝戴所
東海自然歩道 石畳 2
山野辺の路
は東海自然
歩道の一部
・・です。
この区間は
北上します
石畳に
なりました
日本刀 玄関 炉
月山日本刀
鍛錬道場
道場入口 ここで刀を
打つそう
です。
刀 2 地道
右から左に
刀になって
いきます
この後は
地道の区間
元伊勢 神事 国定公園
元伊勢神社
天照大神が
伊勢に定住
する以前
こちらに
いました。
大和の青垣
国定公園に
指定
二上山 柿の無人販売 みかn
正面は
二上山で
しょうか
無人販売
渋柿も
売ってます
こちらは
ミカンの
無人販売
車道 多品目店 大福
所々で
車道を越え
て行きます
多品目の店
かりんや
花もあり
トロ箱の中
の大福を
買いました
みかんがり 住宅街 コスモす
ミカン狩り たまに幅が
広い箇所も
あります
コスモス
地道 2 古墳
古墳の間を
抜ける地道
古墳の説明
道標 2 1
二つの天皇
陵墓を指す
道標
畑の中を
抜ける道
低い丘の上
に休憩所が
ありました
吊るし柿 道標 トイレ
吊るし柿の
完成品は
若干高め
道標にも
トイレ案内
が併記
次のトイレ
まで1km
以内の表示
柿多種 大秋 古墳
柿だけを
多種目売る
無人販売
ここで大秋
柿を買い
ました
また古墳
接近 道標 市街地
古墳に接近
すると
こんな感じ
道標上部に
トイレ案内が
あります
天理の旧
市街地に
到着
天理参考館 宣伝 説明
天理参考館 展示の一部
招牌という
中国の看板
説明
お面 盾 説明
ニューギニア
の精霊の
形をした
お面や盾 説明
芭蕉布 モザイク 本部
沖縄の
芭蕉布の
着物
ギリシャの
モザイク
天理教
教会本部

データ
2022年11月05日(土)
17.8km 8hr10min
天理参考館滞在を含む

0848 近鉄大和朝倉駅発
0907 セブン-イレブン 桜井外山店
0934 仏教伝来の地 碑
0935 山の辺の道
0938 海柘榴市観音堂
0943 金屋の石佛
0950 平等寺着
0957 発
1000 大神(おおみわ)神社着
1010 発
1017 大直禰子神社(若宮社)
1020 狭井坐大神荒魂神社(狭井神社)着
1030 発
1033 月山日本刀鍛錬道場記念館着
1105 発
1124 檜原神社(元伊勢)
1311 無料休憩所
1340 なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟着
1346 発
1405 天理参考館着
1630 発
1635 天理教教会本部
1640 天理本通りアーケード街入口
1700 近鉄天理駅着

0736 桜川駅発
阪神なんば線 普通 大和西大寺行き
0745 鶴橋着

0754 鶴橋 発
近鉄大阪線 急行 名張行き
0838 大和朝倉 着

1716 天理発
近鉄天理線 普通 平端行き
1722 平端着

1730 平端発
近鉄橿原線 普通 橿原神宮前行き
1745 大和八木着

1752 大和八木発
近鉄大阪線 快速急行 大阪上本町行き
1822 鶴橋着


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テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

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プロフィール

38G

Author:38G
運動が少し好きな普通のおじさんの歩き遍路日記です。

お遍路をしようと思い、スケジュールを立てる際、ネットにアップされている先輩方のブログがとても参考になりました。

私も後から来る人のためにデータを残そうと思いブログを始めました。

「ズルはしていません」というのはバスや電車でワープはしていませんから、ポイント間の所要時間や一日の歩行距離は大体あてになりますよ、という意味です。

長い文章は、お遍路に行きたくても行けない母親のために書いています。

歩き遍路って、札所のない所は何をしているんだろうか、毎日歩いていて飽きないだろうか、など疑問に思った方も、本文を読んでいただけると、疑問の答えの一部が見つかるかもしれません。

 

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