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歩き遍路日記(ズルはせずに全部歩いています) 2022年04月
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2022-04

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熊野古道 中辺路 day0 田辺前泊 (11月7日)

イギリス人の友達から三回目の熊野古道に行ってきたという話を聞きました。
リュックを背負い、砂漠やアルプスの山々を越える鉄人レースに何度も出場している友人です。
そんな彼が何度も足を運ぶ熊野古道とはどんなところでしょうか。

熊野古道は人気のある観光地でもあり、団体旅行用のパンフレットには大門坂という石段の写真がでています。
でも、彼が通っている熊野古道は、団体旅行用の石段ではないようです。

彼の話では

「熊野古道には中辺路(なかへち)、小辺路(こへち)といろいろな美しい道があるので、何度でも楽しめる」

のだそうです。

宿はどういうところに泊まるのかと尋ねました。
お遍路と同じように、歩きのための民宿があるそうです。

ここまで聞いて、持ち帰って調べてみました。
なるほど、熊野古道は一本の道だけでは無いのです。
そして、熊野大社も一つの神社ではなく、三社の総称です。
熊野古道はこの三社と京都、伊勢、高野山などを結ぶ紀伊半島の中にある古道のネットワークでした。

なかへち
熊野古道ネットワーク(和歌山県観光協会より)
赤線は今回のコース、紫の数字は日程


グループツアーで行く大門坂は、那智の滝や那智熊野大社のすぐ近くにあります。
グループの中で行きたい人だけが自由時間で行くことができ、写真写りがとても良いので、熊野古道と言えば大門坂が選ばれるようになったようです。

イギリス人の友人は中辺路、小辺路と言ってました。
初心者はまずどこに行ったらよいのでしょう。
和歌山県の観光案内所で聞いてみました。

「熊野古道を歩きたい」人向けに、最低3泊のモデルプランがあるそうです。

0日目) 田辺駅早朝発のバスに乗るため田辺に前泊します。
1日目) バスで滝尻王子まで行き、そこから古道歩きがスタート。
近露王子で一泊。
ここまでは道が急だけど距離が短い。
2日目) 一気に熊野本宮大社まで。
ここは楽だけど距離が長い。
お参りの後はバスで温泉に移動。
近くにある、湯の峰温泉、川湯温泉などに行くか、勝浦まで出て勝浦温泉に行く。
3日目) バスで那智熊野大社に行って、那智の滝を見てから帰宅

と、こういうスケジュールです。

ふと、パンフレット棚を見ると、無料とは思えないすばらしい地図帳が何冊も並んでいます。

中辺路も今紹介されたコース以外に、田辺から滝尻王子、熊野本宮大社から熊野那智大社などのコースがありました。
さらに、小辺路、大辺路(おおへち)、紀伊路、高野七口などの地図も並んでいます(和歌山県街道マップと言います)。

「モデルコース以外で人気のあるコースはどれですか」、
と尋ねると、
「他のコースに行く人はいません」、とのことです。
「ここに地図がありますが」、
と再び尋ねると、
「行く人がいないので整備されているのかどうかもわからない」そうです。
そんなことがあるのでしょうか。

調べてみると、紹介されたコース以外は観光用の古道というよりもハイキングや登山に近いようです。
中辺路も紀伊半島西岸の田辺から熊野本宮大社に向かう西向きのルートだけではありません。
もう一本、紀伊半島東岸、紀伊勝浦から那智熊野大社を経由して熊野本宮大社に至る東向きのルートがありました。
この2本のルートを繋ぐと、紀伊半島の西側から東側まで、熊野本宮大社と那智熊野大社に参拝して横断できそうです。

以上の下調べから、前泊後泊付き、全5泊6日で初めての熊野古道に行くことにしました。
まず、田辺市に前泊して、ほぼモデルプラン通りに二日間中辺路を歩き、熊野本宮大社まで行きます。
その後「だれもいかない」中辺路の東向きルートを二日間逆行し、那智熊野大社まで行き紀伊勝浦に後泊します。


南紀白浜空港から田辺駅まで、バスは海岸沿いにある白浜の温泉街を抜けていきます。

田辺で泊ったゲストハウスの横には「味光路」という飲み屋街があります。
県庁所在地でもない普通の駅のすぐ裏に、300軒以上の大飲み屋街があるのです。
あいにくコロナで閉まっている店が大半でしたが、全部開店したらさぞかしにぎやかだろうと思います。
風俗関係のお店が全く見当たらず、ほぼすべてが飲み屋さんです。
そして、日曜の夜にもかかわらず、老若男女の酔っぱらいがフラフラしています。
通りには代行屋さんの車が沢山スタンバイしています。
治安もよさそうで、だれでも楽しく飲めそうなところです。


飛行機 南紀白浜空港 味小路
良い天気で
富士山の
夕焼け
南紀白浜空港
夜到着の
安い便
味小路
路地に面した
居酒屋街
1 2 まっぷ
和歌山は魚
が安くて
美味しい
無料の地図帳
と押印帳二種
中央が中辺路編

データ
2021年11月7日
1741 南紀白浜空港
1806 田辺駅

スケジューリングで考えたこと
翌日、滝尻行きのバスは0616,0650,0802発があります。
和歌山県街道マップによると、滝尻王子から宿のある継桜王子までは歩行距離18.2km、 歩行時間7時間10分、所要時間9時間40分です。
18kmにしては所要時間が長いので、急坂で難しい道かもしれないと、0650田辺発に乗ることにしました。

和歌山県観光公式サイトに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のウォーキングを楽しむアイテムとして、“押印帳”をご用意しております。

、と書いてあります。
お遍路はスタンプラリーではありませんが、番号順に納経印が集まっていくのは楽しみでした。
熊野古道にはお遍路のような納経印はありません。
代わりに「中辺路」のスタンプラリーをしようと思いました。

「中辺路」を含めて押印帳は全部で4冊あります。
四国遍路の後、高野山のお礼参りの際に、慈尊院のお坊さんから「高野七口」の押印帳を頂きました。
歩く人のための押印帳だけど、置いておくとみんな持っていかれてしまうので、歩いている人に手渡しているそうです。 残りの3冊も県観光協会で配布していると思って調べてみました。
なんと、今回行く中辺路の押印帳だけは有料で、県の観光協会では配布していません。
明日のスタート地点、滝尻王子の側にある熊野古道館内で売っているのですが、私が通る時間にはまだ開いていません。
新宮市の観光協会が通販をしているのを見つけて、こちらから買いました。

観光案内所でもらえる「和歌山県街道マップ」とこの押印帳、どちらもとても良くできていて、見どころなども書いてあります。
他にはガイドブックなど何も買う必要はありません。

宿泊
ゲストハウス熊野
味小路に面した民家利用のゲストハウスです。
布団がフカフカでした。
和室一部屋に一人ずつ泊まれるようで、プライバシーも良い宿でした。
以前は外国人の利用が多かったようで、英語の案内が沢山でていました。
<秩父札所巡り最終日へ><翌日の日記へ>
 

テーマ:歴史・文化にふれる旅 - ジャンル:旅行

秩父札所三十四観音霊場 day5 松井田バス停から札所34番水潜寺 まで(3月17日)

秩父34観音霊場巡礼も5日目最終日です。
総延長100kmほどなので、徒歩でもあっという間に終わってしまいます。

結願の三十四番水潜寺から皆野駅に戻るバスは本数が少ないので注意と各所に書いてあります。
バスの時間に急かされて歩くのでは楽しくありません。
昨日頑張って32番まで歩いたので、今日は時間の余裕を持って歩けます。

今回利用した宿は秩父駅の近くです。
今日はまず、西武秩父駅まで行き、コインロッカーに荷物を入れてから、松井田行きのバスに乗りました。
早朝なので、秩父の商店街は人も車もいませんでした。

スタート地点の松井田バス停から30分ほど歩いたところに、天然記念物「ようばけ」があります。
「ようばけ」ってなんでしょうか。
ルートから少し外れますが、時間があるので、寄り道して見に行きました。

「ようばけ」とは、石灰岩の白い大きな崖で、良く日の当たる崖という意味だそうです。
化石が取れるそうですが、崖の下は立ち入り禁止でした。

「ようばけ」を過ぎるとすぐに三十三番菊水寺です。
楠木正成が、自分の家紋と寺の名前が同じなので、このお寺にお参りして武運を祈ったと書いた額が掛かっています。
楠木正成は近畿地方の人なのでは、と調べてみると、若いころ北条氏の御家人だったいう説もあるそうです。
この額絵は「秩父観音霊験記」という江戸時代の旅行ガイドがネタ本なので、江戸時代には楠木正成北条氏御家人説が有力だったのかもしれません。

33番を過ぎると最後の山道まで、2時間半ほど平らな舗装路が続きます。
時間に余裕があるので気が緩んだのではないのですが、山道に入るまでに、二回も道を間違えてしまいました。

四国遍路道ではよくありますが、同じ鉄柱に自動車用と徒歩用で逆方向を示す道標がついていることがあります。
例えば、鉄柱の上の方に右向き矢印で34番水潜寺と書いた大きな標識があり、ずっと下の方に小さく左向で徒歩用の矢印が書いてあるのです。

こんな矢印が秩父でもあるとは思わず、反対方向に二度も行ってしまいました。
「秩父巡礼古道」の道標は白くて小さく、交差点の反対側からではよく見えません。
上にある自動車用の案内板についつい目が行ってしまいます。

ようやく杖立峠への入り口に建つ平石馬頭尊堂に到着しました。
ここから最後の峠越えなので、お札が沢山奉納されています。
一本道の山道なのでもうこれ以上迷わないでしょう。

コロナのためか、今日も私以外に徒歩で巡礼をしている人はいません。
ところが、杖立峠の一番上に近づいていくと、どこからか人の声がして、巡礼道とは関係ない方向から登山者が出てきました。
そういえば、昨日も32番法性寺の鎖場で、突然横から出てきた登山者に会いました。
四国の遍路道とは違い、秩父の山は札所巡りよりもハイキングの方が人気があるようです。

三十四番水潜寺はとても立派なお寺でした。
しかし檀家がないので、実はお金がないそうです。
納経所にいたお坊さんは麓のお寺から毎日来ているそうで、ここはネットも使えないと話していました。

それなら記念に結願グッズを買って寄付をしようと思いました。
最初は結願証明書を買おうと思ったのですが、これに名前と日付は記入できませんと、言われました。
以前、西武鉄道とタイアップで秩父札所巡りが流行ったことがあり、週末になると1日800人も納経に来たんだそうです。
それまでは結願証明書に一人ずつ名前を書いていたそうですが、札所がパンクしてしまい、それ以降は名前を書かないことに決めたそうです。
100観音の結願証明書には名前を書くので、100観音結願したらまた来てください、と言われました。

秩父鉄道皆野駅経由で西武秩父に戻ります。
西武秩父駅には物産館と言った方がふさわしい土産物店、地元の美食を集めたフードコート、立ち寄り温泉を組み合わせた施設があります。
ここで五日間の巡礼の最後のお昼ごはんを食べました。

B級グルメの「わらじかつ丼」です。
どんぶりの上に味付けをした大きなカツが2枚のっていました。

秩父神社 通り 西武バス
朝の秩父神社
静かです
番場通り
人も車も
いません
西武秩父駅
小鹿野車庫
行きバス停
松井田 トイレ案内 路
松井田バス停
前にバス巡礼
者のための
トイレがあり
ます。32番
までトイレ無し
ここから
スタート
します
ようばけ 2 道標
ようばけの
説明
ようばけ
とても白い
崖です
道標
みち 入口 33
のどかです 33番到着 納経所も
本堂の中
にあります
額 まよう
奉納の額 元になった
江戸のガイド
迷う道標
車用と歩きの
←が逆方向
銀行 作り酒屋 うぐいす
旧武毛銀行
本店
菊水酒造
秩父小次郎
和菓子店を
発見。特製
うぐいす餅
2 甘食 路
外は黄粉
中はほぼ餡子
甘食のような
小山。二種類
の樹木で塗分
再び何もない
のどかな道
です
梅 杖立峠いりぐち 平石馬頭尊堂
杖立峠入口 平石
馬頭尊堂
納札 舗装路 入口
同じ人の納札
20年位毎年
巡拝してます
最初は
舗装路です
整備の良い
公園の様な
登山道入口
1 2
とても整備
された山道
と思ったら
・・すぐに
舗装路に
出ました
へんろ道
の道標!
お久しぶり
念仏10万弁 阿弥陀1億回 石仏群
念仏10万遍
奉納記念
阿弥陀仏を
1億回
唱えた記念
石仏群
とmapには
書いてある
傾斜 熊の国 ここから
急坂
傾斜が不明
なくらい急
杖立峠入口
ここから
熊の国
登山道
ここから
90分
1 2 3
枯れ葉が
たくさん
杉の細道 道標
杖立峠 2
杖立峠
到着
足元の草
の輪の中
には小さな
石の観音様
が立って
いました
峠 下り 2
沢山の
登山道が
合流する峠
下りの道は
石が
ゴロゴロ
がけくずれ すぐそこ すいせんじ
がけ崩れ
で道が埋
まってます
「お疲れ様
水潜寺は
すぐそこ」
水潜寺が
見えて
きました
本堂 こぼうず 結願奉納
34番札所
水潜寺本堂
立派です
秩父最後の
小坊主
結願した人
が奉納した
杖や納経帳
100観音 地図 入口
日本百観音
結願奉納
今日の地図 バスや車の
人の入り口
バス停 西武の施設 わらじかつ
札所前
結構本数
があります
西武の複合
施設
わらじかつ

データ
2022年3月17日 
西武バス松井田バス停から皆野町営バス札所前
13.1km 4hr49min

0753 松井田バス停発
0823 ようばけ
0852 三十三番菊水寺着
0905 発
0919 道に迷う
0926 復帰
0936 道に迷う(2回目)
0945 復帰
0955 道の駅龍勢会館
1020 上り坂開始
1025 平石馬頭尊堂
1103 杖立峠への地道入口
1134 杖立峠
1220 三十四番水潜寺着
1243 発
03_17 札所地図

緑色の地図で5日目のルートはピンク色で表示してあります
(画像はクリックでおおきくなります)

0718 西武バス小鹿野線西武秩父駅発
0748 松井田バス停着

1314 皆野町営バス日野沢線札所バス停発
1335 皆野駅バス停着
1339 秩父鉄道皆野駅発
1354 御花畑駅着

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テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

秩父札所三十四観音霊場 day4 三峰口から札所32番法性寺経由 松井田バス停まで(3月16日)

今日は通算4日目です。
秩父鉄道三峰口駅からスタートし、全5日間中で最も長い距離を歩きます。
お参りする二ヵ所の札所はどちらも公共交通の不便な場所にあります。

スタートからゴールの位置関係は、三峰口駅から北に14km行くと三十一番観音院。
そこから三十二番法性寺を経由して南東に14km行くと終点の松井田バス停です。

舗装路と地道の古道を併記しているマップには、三峰口から31番に向かう前半、贄川沿いを通る地道の古道が載っています。
しかし、現在通行できません、と赤書きしてあります。
昨日、30番の納経所で尋ねてみましたが、最近行った人がいないので、道が続いているかどうか全くわからないと言われました。
昨日一緒に歩いた先達さんたちなら、通行可能な古道を知っているかもしれません。
残念ながら連絡先を交換しませんでした。

歩ける江戸古道を探しつつ進むつもりで、余裕をもって始発に乗る予定でしたが、時間を間違えて次の電車になりました。

まだ早朝なので電車に乗っているのは、通学の小学生だけです。
三峰口で下りると、改札口に緑のおじさんが待っています。
巡礼路沿いに小学校があるらしく、私の前を集団登校の小学生たちが歩いていきます。

深い谷に掛かる吊り橋の真ん中に何やら小屋のようなものが載っています。
吊り橋の真ん中に小屋は珍しいと思いつつ橋の反対側に来てみると、コロナ休業中のバンジージャンプの飛び込み台でした。

小学生が通りすぎて誰もいない横断歩道に緑のおじさんが立っています。
誰も居ないのに、ご苦労様なことだと思って近づいてみると横断歩道に案山子が立っていました。

小学校のある贄川の宿場にはいります。
誰も歩いていない早朝の宿場町に奇妙な案山子が沢山並んでいます。
ここは「案山子の里」という企画で村おこしをしているようです。

本来、30番からの江戸巡礼古道は贄川の河原沿いを通ります。
贄川の宿場を通るこの舗装路は、並行して走る迂回路なので、どこかに古道に抜ける枝道が無いかと探しつつ歩きました。
立派な舗装道路に河の方を指す「31番増水時通行不可の江戸巡礼道」の道標が立っています。
その方向を見ると、脇にある工事現場の通行止めの柵の横の道路標識に「巡礼道」の札が下がっています。
入口に草が茂っていて、最近歩かれた形跡はないようですが、以前は使われていた道のようです。
とりあえず行けるところまで行ってみようと思い、道標を探しつつ進みました。
贄川と同じ高度まで下りていくと、河川敷に巡礼道の道標がいくつもあります。
水かさが増えた時には、川底になってしまうような、石の色が違う箇所にも道標が下がっています。
増水時通行不可は嘘ではなく、増水時には見えなくなってしまう古道でした。
幾度か沢を渡り、河川敷を歩いていくと、上り坂になり、舗装路に合流しました。

小鹿野町役場のある国道299号線から三十一番観音院までは距離約3km高度差100mの折り返しの上り坂です。
一本道を登っていくと、斜面一面に花が咲いている大きな花壇のようなものが見えました。
近づいてみると、花のように見えたものはお地蔵さんが持っている風車でした。
一つの斜面だけではなく、何面もある斜面に風車を持ったお地蔵様がびっしりと立っていました。
地蔵寺という水子供養のお寺でした。

地蔵時を過ぎ、舗装区間が終わる手前に31番観音院の仁王門があります。
ここから、高度差60m、296段の石段を登り切ると本堂です。
お寺の方が日常使うための舗装路などは無い本物の山寺で、石段の脇には、みかん畑などにある運搬用のモノレールがありました。

ここの観音堂も大きな岩に隠れるように建っています。
大岩はもともと水量の多い滝だったそうですが、今は下の池にポツンポツンと水が落ちています。

解説には、御大師様が一夜で彫った千体の摩崖仏や、「南無阿弥陀仏」のレリーフがあると書いてあります。
岩の表面にうっすらと人型のようなものが見えるような気もしますが、御大師様の作品にしては迫力がありません。

納経所で尋ねると、お寺の方が滝の下まで案内してくださいました。
お寺の方の指さす先をじっと見ると、何もなかったと思われる箇所に、南無阿弥陀仏のレリーフが見えてきました。
午後になれば光の加減でよく見えるようになるそうですが、この時間ではまだうっすらとしか見えません。

また、摩崖仏はこの崖の上にあるので、この場所からは見えないそうです。
奥の院に向かう坂を上る途中、この崖の上の方を見てくださいと教えてくれました。
東奥の院に向かう坂を上ってゆくと、インドのアジャンタで見たような石窟の中に、沢山の摩崖仏が立っていました。

小鹿野町役場バス停を過ぎると、32番法性寺への分岐点になります。
この先が、大日峠越えの江戸巡礼古道です。
地道に入ると峠越えのはずがどんどん下ります。
南無観世音菩薩ののぼり旗やピンクリボンがたくさんあるので迷うことはありません。
河と同じ高度まで下り、何度か沢を渡ってからようやく峠に向かって登り始めました。

峠には大日峠の由来になった大日如来の石像がありました。

三十二番法性寺も山の中のお寺です。
観音堂をお参りした後で階段を降りて行くと、沖縄のセイファー御嶽の様な三角スリットの大岩がありました。

「この先の奥の院はとても危険です」と、A4の紙に箇条書きで注意が書いてあります。
納経所の終了までにはまだ時間があります。
注意書きを甘く見て入ってみました。

なるほど箇条書きで注意することはあります。
何か所もある鎖場や、岩に直接刻んだ、狭い石段を通過して、かなり上の方まで登ってきました。
最後には槍ヶ岳(行ったこと無いので想像です)の様な頂上が見えてきました。
奥の院まではそこから更に二段の鎖場がありました。

頂上まで登ると1平方メートルほどの足場の横にかなり大きな金銅製の大日如来坐像がありました。

曹洞宗寺院の奥の院が密教の大日如来坐像とは不思議です。
納経所で由来を尋ねたところ、昔は真言宗だったそうです。
江戸の人たちは、かなりの大きさの金銅仏を槍ヶ岳までどうやって揚げたのでしょうね。

ここから最寄りの松井田バス停までは約4kmです。
平坦で静かな田舎道には、四国遍路道のような休憩所もありました。

秩父駅 車内 三峰口
朝の秩父駅も 車内も
三峰口駅も
小学生以外は
誰もいません
集団登校 猿飛 ばんじー
橋を渡って
いる集団登校
の小学生
吊り橋の途中
に小屋のような
施設あり
バンジー
ジャンプ
でした
緑のおじさん 贄川宿 洗濯
緑のおじさん
が旗をもって
立っています
贄川宿入口
案山子の里
でした
朝早くから
お洗濯
の様子
かかし 2 道標
かかしは
等身大
リアルに
できてます
31番への
江戸巡礼古道
の迂回路
お地蔵様 いい天気 古道
お地蔵様 今日も良い
天気です
増水時通行
不可の道標は
江戸の古道
矢印のさき こんなかんじ 擁壁の横
矢印の先は
草が少ない
感じがします
入ると中は
こんな感じ
ですが
擁壁の脇が
抜けられそう
な感じです
1 2 3
擁壁の先は
立派な古道が
ありました
贄川に向かい
降りて
行きます
左手に川面が
見えて
来ました
ろーぷ1 河 ろーぷ2
最後は何度か
ロープを
使います
このロープの
下は河です
石 とおれない 色の違う
川の中の岩
を渡って
反対側へ
通れない場所
はちょっと
回り道
色の変わって
いる場所は
増水時の川底
カーブ 巡礼道 河
川が曲がる
箇所はほぼ
色が違います
河の中にも
巡礼道の
道標
この辺りで
河とはお別れ
登り 枝 農家
坂を上って
行きます
枝のトンネル
をくぐって
向こうに建物
が見えて
きました
おやつ 舗装路 2
開けた場所で
おやつを
食べます
巡礼古道は
舗装路に
出ました
車一台の
幅しか
ありません
わんわん みち さかやさん
歩道に大きな
犬がいて大声
で吠えます
贄川宿を通る
道に合流
しました
立派な酒屋
さん
道の駅 日本三体薬師 絵馬
道の駅
野菜はあるが
果物は無し
日本三体薬師 明治時代の
大きな絵馬
めめ 徒歩コース 梅
薬師様なので
めめの絵馬
が沢山
31番行き
徒歩コース
安永9年 脱穀機 31番
31番入口
安永9年
資料館にある
ような脱穀機
も現役
左:31番
右:大字飯田
古い道標
風車 地蔵寺 札所
斜面一面に
風車をもった
お地蔵様
地蔵寺 秩父、板東
西国の札所
のプレート
31番入口 階段 本堂
31番仁王門
日本最大の
石像仁王像
296段の
石段
観音堂
右、後ろに
滝や摩崖仏
大宝篋印塔 壁 石段
大宝篋印塔
とは何か?
壁のもやもや
したものが
摩崖仏かな
奥の院へ
向かう山道
から下を見る
摩崖仏 2 奥の院
崖の上
の洞窟には
沢山の石像
近くに行ける
所もある
奥の院
摩崖仏 南無阿弥陀仏 階段
お大師様が
彫ったという
南無阿弥陀仏
下りの石段
お昼 2 梅
お昼はお蕎麦 右側の天ぷら
は擦った
山芋の団子
梅 大日峠 舗装路
大日峠越え
古道への
分岐点
最初は舗装路
金精様 地道 ここから
金精様 ここから
地道の
巡礼古道
のぼり旗が
あるので安心
して先に進む
1 3 2
何度も河を
横切って
進んで
・・・行くが
色とりどりの
南観世音菩薩
・・・の旗が
あるので
迷う心配無し
4 5 6
ようやく
登り坂になる
旗が沢山あって
安心
登り 大日如来 熊野修験
上り坂 2体の
大日如来像
那智青岸渡寺
熊野修験者の
木札
納札 山道 66部
石像の屋根の
下にも納札
コロナの時代
下り 66部
66カ所霊場
巡り
道標 32 般若
舗装路の 道標
もうすぐ到着
32番札所
般若山法性寺
鐘楼門
・・という
ことで般若の
お面
観音堂 2 お堂のうら
上が観音堂
下が納札堂
32番観音堂 観音堂の
裏の洞窟
入口 2 注意書き
観音堂から
下ると三角の
大穴
セーファー
御嶽に
そっくり
奥の院危険
の 注意書き
岩 鎖 2
大岩に足場
が刻まれて
いる
1段目の
鎖場
2段目の
鎖場
岩 岩の上 槍
大岩の間を
抜けていくと
巨大な岩の
上に出ました
さらに槍ヶ岳
に登るには
2段の鎖場
仏像 穴 路
鎖で上がった
先には石像が
沢山
この中が石像 松井田バス停
まで32番から
4km
休憩所 バス停 夕食
四国遍路道の
ような道端の
おやすみ処
西武バス
松井田バス停
夕ご飯
残念ながら
名物はなし

データ
2022年3月16日 
三峰口駅から西武バス松井田バス停
29.4km 9hr50min

0715 秩父鉄道三峰口駅発
0728 贄川宿入口
0750 江戸巡礼古道入口発見
0820 舗装路に戻る
0915 道の駅 両神温泉薬師の湯
1031 31番への一本道入口
1055 31番山門到着
1108 三十一番観音院着
1124 東奥の院
1140 山門発
1150 蕎麦屋 観音茶屋着
1230 発
1253 一本道出口 栗尾バス停通過
1353 大日峠入口(小鹿野役場バス停付近)通過
1405 大日峠地道入口
1430 大日峠
1501 三十二番法性寺山門着
1531 32番奥の院着
1605 32番発
1706 西武バス松井田バス停着
札所地図

緑色の地図で4日目のルートは濃い水色で表示してあります
(画像はクリックでおおきくなります)

0652 秩父鉄道秩父駅発
0714 三峰口着

1726 西武バス小鹿野線 松井田バス停発
1747 秩父駅着


スケジューリングで考えたこと
プランが2つありました。
31番を打った後、巡礼路沿いにある小鹿野役場バス停まで行き、プランを選びます。

プランA)
32番まで行く。
この時点で時間と体力の余裕があればAプランです。
32番を打った後は、33番へ向かう最寄りのバス停松井田まで歩きます。
ここから32番を経由して松井田バス停までの距離は、舗装路を通ったとしてgoogle mapで合計すると7.6kmです。
実際は大日峠という地道の山越えをするので、もうすこし長くなるはずです。
緑の地図には大日峠越え1時間半と書いてあります。
小鹿野町役場通過の時点で、最終バスまでに最低でも2時間半の余裕が必要です。

プランB)
小鹿野役場バス停で切り上げます。
翌日はここからスタートします。

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38G

Author:38G
運動が少し好きな普通のおじさんの歩き遍路日記です。

お遍路をしようと思い、スケジュールを立てる際、ネットにアップされている先輩方のブログがとても参考になりました。

私も後から来る人のためにデータを残そうと思いブログを始めました。

「ズルはしていません」というのはバスや電車でワープはしていませんから、ポイント間の所要時間や一日の歩行距離は大体あてになりますよ、という意味です。

長い文章は、お遍路に行きたくても行けない母親のために書いています。

歩き遍路って、札所のない所は何をしているんだろうか、毎日歩いていて飽きないだろうか、など疑問に思った方も、本文を読んでいただけると、疑問の答えの一部が見つかるかもしれません。

 

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