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歩き遍路日記(ズルはせずに全部歩いています) 2021年07月
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2021-07

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愛媛後半 day3 JR伊予桜井から64番前神寺経由 JR伊予西条 エクストールイン西条駅前(4月7日)

今治は四国の左側で本州のとの間隔が一番狭い場所です。
今日はここから地図の右下、瀬戸内海が広い部分に向かいます。

次の60番札所横峰寺は標高1982m西日本最高峰石鎚山の古い登山道沿いにあります。
ほぼ海抜ゼロメートルから、標高745mほどのところにある札所まで登っていきます。

横峰寺へのルートは大きく分けて3つあります。
私が選んだのは、JR小松駅から出発する、通称採石場ルートです。
黄色い地図は、このルートを大雨の日の迂回路として紹介しています。

今治辺りから歩き始め、札所番号順にこのルートを歩くと、山の中で暗くなります。
そこで、登山口最寄りのJR伊予小松駅付近に宿泊して、翌日山に登るお遍路さんが多いようです。
しかし、私は伊予桜井からのスタートです。
伊予小松までは18kmしかありません。
お昼ごろには宿に到着してしまいます。
そこで、小松の宿に荷物を置き、60番を飛ばして61番札所から先へ進むことにしました。
小松から先、お遍路道は予讃線と並行しています。
暗くなるまで歩いてから、電車で小松に戻る予定でした。

ところが、予定していた小松の宿がコロナで長期休業中でした。
そこで、伊予小松に泊まらず、12km先の伊予西条まで歩くことにしました。
明日は西条からJRで小松に戻り、60番横峰寺を目指して山にのぼります。

今日は山道はありませんが、ほぼ30kmの遍路道沿いに4か所の札所があります。
ホテルから駅までもかなり遠いので、いつもよりも早起きをしました。
ホテルの窓から朝日が見えました。

誰もいない高速の側道で地図を見ていると、追い抜いて行った車が止まりました。
「お接待をしてあげたいが手元に何もありません。
これで冷たいものを飲んでください」
と現金500円をお接待してくれました。
その方は空き時間を見つけては札所を回っているそうで、いつでも出かけられるように車の中に半分くらいまで納経印を押した笈摺(おいずる:袖なしの白衣)を2枚積んでいました。
お年寄りに笈摺をプレゼントするために何度も回っているそうです。

これまで、納経印を押した白衣を着ているお遍路さんを何度か見かけました。
私の白衣は白いままなので、「おいずるさん”に納経印は押さないのですか」、と訊ねられました。
「棺桶には納経帳を入れます」と言うと、
「折角歩いているんだから、次回は”おいずるさん”にも押してもらうといいですよ」、と、教えてくれました。
この方の住む地域では納経帳よりも、死に装束としての笈摺が重要なのかもしれません。
出発する際に、こんなものがあったと言って、ビール券6枚と新品の紙マスクを一束追加してお接待してくれました。

私がお遍路を始めたのはコロナ1年目の秋です。
遍路道沿いに接待所の建物がいくつもありましたが、すべて閉まっていてました。
接待所とは、町の婦人部などがお祭りのテントを張って、コーヒーやミカンなどをお接待してくれるところです。
接待所の経験もなく、飴玉とみかんとペットボトル以外のお接待を頂いたことがなかったので、突然の現金500円はとても衝撃でした。

お昼ごろ、テーピングテープでも買おうと国道わきの大型100円均一店に入りました。
店を出ると、突然呼び止められて、現金と結願祈願の楊枝入れをパックにしたセットを頂きました。

お遍路さんも、お接待してくださる方も、突然お接待の現場に遭遇します。
私は、慣れていないので”お遍路さん”と呼ばれると、いつも慌ててしまいます。

「(突然の遭遇に備えて)、普段からこのようなセットを持ち歩いているのですか」
とお接待してくださった方に訊ねました。
その方は、ご自身も何度も歩き遍路をした方で、歩き遍路を見かけたら渡せるように、いつも携帯しているとのことでした。
お遍路が気に入って四国に移住してこられ、自分の家をお遍路さんの無料宿として提供されているそうです。
お遍路をしていないときは、私が明日向かう横峰寺への遍路道の整備や、遍路道沿いのごみ拾いなどのボランティア活動をされているそうで、この日もごみ拾いをしてから百均のあるスーパーに寄ったそうです。

いままで通ってきた遍路道沿いに、ボランティアで遍路道を補修維持しているグループのつくった道しるべがたくさんありました。
そんなグループだけではなく、おひとりでお遍路道のサポートをされているかたがいらっしゃるのを初めて知りました。
四国の方たちは、金品のお接待以外にも、遍路道の整備や、トイレの美化清掃、遍路小屋の整備、道沿いの花壇などいろいろな方法でお遍路さんをサポートしてくれています。
朝夕、通学中の学生さんたちとかわす挨拶にもとても元気づけられます。

伊予小松を過ぎると、右側に石鎚山の山頂を見ながら歩くようになります。
山の形はどれも似ているので、私は富士山以外はよくわかりません。
石鎚山の山頂は独特な形をしているので、私でもすぐに見分けられました。

石鎚神社は石鎚信仰の中心で、遍路道沿いにあるのは口之宮本社です。
ここが最も平地にあり、このほか土小屋遥拝殿、七合目にある中宮成就社、頂上にある奥宮頂上社などがある山そのものが信仰の中心になっています。
ここには、石鎚山頂付近にある三か所の鎖場で江戸時代に使われていた鎖や、頂上にあった遥拝殿など、山岳信仰に関するものがいくつも移設されています。

64番前神寺は石鎚神社をでてすぐのところにあります。
門前には蔵王大権現鎮座の石碑が建っています。
蔵王大権現は仏教側からみた石鎚の神様です。
昨日の南光坊同様に、こちらも明治の神仏分離で分かれてしまったようです。
説明を読むと、明治以前は前神寺が現在の石鎚神社と七合目の成就社のところにあり、石鎚の神様を管理している信仰の中心だったようです。
前神寺の本堂は両側に回廊のある広場に面しています。
現在も修験道の中心は前神寺だそうで、大祭の時には、本堂前の広場に修験者が沢山集まるのだそうです。

納経所に真っ赤な納経帳が展示してありました。
徳島で会った、しんじょうくんの先輩を思い出し、お坊さんに来歴などを訊ねました。
こちらのお寺に縁のある方の物で一か月に5周、二年間回った納経帳だそうです。
全部の札所を回るには車でも5日程度かかります。
一か月に5周、二年間というと、平日はほとんど毎日札所を巡り、全部で120周くらいしたことになります。

先輩の話を思い出し、紙がくっついて破けることは無いのかと訊ねました。

「朱肉は油分含まれていて押して数日間は湿り気があるから、乾く前に重ねて押すとこんな感じに平らに押せるんだよ。
歩き遍路の納経帳は、朱肉が乾燥してよれよれになったり、くっついたりする。
これは車の早周りの人が作ったとすぐにわかる」

と教えてくれました。
真っ赤な納経帳の本物を見たのは初めてです。
写真を撮っていいのか尋ねました。
とても元手が掛かっている物をお預かりしているので鍵の掛かったケースに入れているけど、自由に撮影してくださいと言われました。
本当にその通りで、一か所300円の納経料ですが、88箇所を120周すると納経料だけで300万以上かかります。

そんな興味深い話を聞いていたら、これはお接待ですと、錦札を渡されました。
納経帳の持ち主から縁のあった人に渡してくださいと、頼まれているとのことでした。

バスで回っている人たちは、運転手さんが納経所に来ますし、車の人たちは納経印をもらったらすぐに帰ってしまいます。
忙しい皆さんたちは、真っ赤な納経帳を目にすることは無いのかもしれません。

コロナ下では最後までお接待には無縁と思っていたら、なぜか今日は色々もらう日になりました。

三つのルート
小松ルート(採石場ルート)
伊予桜井から16kmほど南東に進み、伊予小松の街から登っていきます。
伊予小松から往復で18kmです。
このルートは、伊予小松のお肉屋さんが経営する遍路宿に泊まり、荷物を置いて往復するのが定番の様です。
伊予小松の近辺に61番香園寺から63番 吉祥寺までが1.5km間隔で並んでいます。
時間があれば、先にこの3か所でお参りし、翌日60番の横峰寺に行く人も多いようです。

湯浪ルート
札所番号順にお参りするルートです。
59番国分寺でお参りした後、湯浪と言われる場所まで舗装路を歩き、そのあと山道を通り横峰寺をお参りします。
下山時には小松ルートを通ります。
今治から小松の街まで35kmほどです。
行けない距離ではありませんが、途中に宿がほとんどありません。
暗くなってからの山道は避けたいので早出になります。

林道を通るルート
横峰寺登山参拝バスの通る舗装路があります。
バス料金は往復で一人1800円です。
車での札所巡りもこのルートを通ります。
自家用車の通行料は1850円です。
歩きは無料です。

1 2 3
日の出前 ホテルの窓から 朝日が見えます
往復切符 駅 側道
車内販売なので
210円区間の
往復切符
駅前には
桜の木が
ありました
高速の側道
下のトンネル
向こうに高速 花 値段
柵の向こうは
高速です
国道沿いの
花壇
石の値段を
初めて見ました
高速 石鎚 スーパー
高速の下を
くぐります
赤丸の中が
多分石鎚山
スーパーで
お接待を
頂きました
お昼 うどん 61
お昼は口コミの
良いうどん
やさん
讃岐風でなくて
ものすごい
モチモチ感
61番香園寺
本堂 お大師さま 鬼板
急がない人は
二階でお参り
できます
ご本尊の右の
お大師さまが
子安大師
郷土のお菓子も
子安の焼き印
があります
石鎚神社 2 3
石鎚神社 入口の鳥居 大きな神社です
神門 大天狗 境内
神門 山岳信仰なので
天狗様が
います
広い境内
鎖場 安永 拝殿
山頂への登山路
には3つの鎖場
があります
安永3年の鎖
が境内の手すり
ようやく拝殿に
到着
神水 2 お大師さま
御神水が
湧き出ています
御神水 神社ですが
お大師さまも
おられます
遥拝殿 境内2 境内3
石鎚山頂の
遥拝殿が移設
されています
境内 境内
山 前神寺 蔵王権現
石鎚山と
三か所の神社
の案内図
64番前神寺 蔵王権現鎮座
石鉄山 本堂 由来
石鉄山という号 石鎚の神紋の
丸に石と東照宮
の三つ葉葵紋
お寺の由来
本堂 納経帳 錦札
回廊のある
本堂
真っ赤な
納経帳
頂いた錦札
夕食
うどん酒場36。
安くて美味しい
が翌日から閉店

データ
4月7日 29.0km 10hr26min
0654 バリイン発 
0724 伊予富田発
0727 伊予桜井着
JR予讃線210円 3分(3.8km)

1146 うどん優月着 1220 発 1236 61番香園寺着
1300 発
1320 62番宝寿寺着
1332 発
1430 63番吉祥寺着
1459 発
1530 石鎚神社着
1600 発
1604 64番前神寺
1636 発
1755 エクストールイン西条駅前

愛媛2-3

ホテルバリインからJR伊予富田 1.1km 17min

JR伊予桜井からうどん優月まで 16.7km 4hr12min
うどん優月から61番香園寺まで 500m 10min
香園寺から62番宝寿寺まで 1.3km 16min
宝寿寺から63番吉祥寺まで 1.5km 50min
吉祥寺から石鎚神社口之宮本社 3.4km 46min
石鎚神社から64番前神寺まで 10.0km 3hr20min
前神寺からエクストールイン西条駅前まで 10.0km 3hr20min


スケジューリングで考えたこと
小松ルートでお参りをすると決めてから、お肉屋さん経営の遍路宿に電話をしました。
コロナのため一年以上臨時休業をしているそうです。
ルートを変更するとまた調べなおしになります。
お肉屋さんに泊まらずに小松ルートを取ることにしました。
伊予小松にはお肉屋さん以外にめぼしい宿はありません。
翌日から伊予西条のビジネスホテルに3連泊する予定でしたが、一泊多めに泊まることにしました。
伊予桜井駅から伊予小松のお肉屋さんまでの歩行距離に約8km2時間弱の追加です。

宿泊 エクストールイン西条駅前
とても素晴らしいビジネスホテルです。
無料の洗濯機と乾燥機が何台もあります。
洗剤も無料です。
大浴場があります。
朝ごはんのバイキングがあります。
食堂が開く時間も早いです。
無料のマッサージチェアが何台もあります。
マッサージチェアの部屋には貸出可能な充実したコミック文庫があります。
無料で自転車を貸してくれます。
一階ホールにコーヒーメーカーと西条の湧き水を入れたポットがあり、いつでも飲めるようになっています。
電子レンジもあります。
もちろん部屋もきれいです。
スタッフはみんな笑顔です。

これ以上何が必要なんでしょうか。
私が欲しいと思う物はすべてそろっています。
同じチェーンが高松にもあったので、高松の宿もエクストールインにしました。
でも、西条のサービスの方が上です。

民宿ではないので、外出用のサンダルはありません。
ダイソーで300円のクロックスもどきを買いました。


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テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行

愛媛後半 day2 JR大西駅手前から59番国分寺経由 JR伊予桜井 バリイン(4月6日)

今治は造船の街です。
お遍路道は海沿いではないので、造船所の風景を楽しむことはできませんが、ところどころにそれらしいモニュメントがありました。

今治市内には、88箇所札所中唯一”何々寺”ではない札所の 55番南光坊があります。
なぜ”寺”ではなくて”坊”なのでしょう。
”坊”は僧侶の住み家くらいの意味で、”寺”よりも格が低い感じがします。
坊の主人は坊主です。

名前だけではなく、他にも変わったところがあります。
お遍路でお参りするお寺は、本堂に必ずご本尊の真言が掲げてあります。
ご本尊の名前を仏さまの世界の言葉で書いたもので、人間でも読めるようにひらがなで書いてあります。
ところがこちらでは、”南無大通智勝仏”と書いてありました。
ご本尊の大通智勝仏に帰依します、という意味ですが、これは人間の言葉です。

他にも珍しいことがあります。
お寺の中に神社があります。
明治以前はお寺と神社の境目がはっきりしていなかったので、この形式はよくあります。

それでは何が珍しいのかというと、神社の入り口に貼ってある祝詞のプレートです。
ちょうどお寺の本堂にご本尊の真言が貼ってあるように、神社の門に御祭神の祝詞が貼ってあります。
それを読めばだれでも祝詞を奏上できるようになっています。
祝詞は神職などプロフェッショナルな人が奏上するものだと思っていました。
ここでは、お寺のご本尊真言よりも神様の祝詞の方が人気があるように思えます。

ここはどういうお寺なんでしょう。
88箇所霊場なのに、お寺の影がとても薄いのです。

お寺の創建は推古天皇時代ですから、お大師さまが活躍した時代よりかなり昔です。
瀬戸内海の大三島に大山祇(おおやまずみ)神社を作ったのですが、海を渡らずに済むように今治に24の出張所をつくったそうです。
そのうちの一つが、今と同じ「日本総鎮守三島の地御前(日本の守り神三島神社の出張所)」の扁額を揚げる、南光坊でした。
お大師さまもここでお参りをしています。

ここは神社の出張所を管理する目的でお坊さんが住んでいた所ですから、江戸時代までは神社とお寺が一体化していました。
そして偉い神様は偉い仏様が変身したものという考え方があり、大山祇の神様と大通智勝如来の神仏が一緒にお祀りしてあったのです。

札所としての歴史は古く、江戸時代はお寺ではなく、神社が札所でした。
本式にやりたいお遍路さんは、海を渡って大三島の大山祇神社本宮に行ったそうです。

明治になり、お寺と神社を分けると決められたときに、大山祇の神様と大通智勝如来を分けました。
お寺は別宮山(大山祇の神様の拝所という意味かな)南光坊という名前になり、境内に大山祇の神社が残りました。

56番泰山寺に向かって歩いていると、”南仏の焼きプリン”と墨書きした和風建築がありました。
地元の人が車で買いに来ています。
南仏風とは、どんなプリンでしょうか。
よく見ると、南仏ではなくて南瓜でした。

58番仙遊寺は標高300mの作礼山にあります。
未舗装の山道は久しぶりです。
登り切って、あー楽しかったと言ったら、庭の掃除をしている女性に笑われました。
納経所に行くと先ほどの女性が座っていました。
山歩きが好きなら明日行く横峰寺から石鎚山に登ると楽しいですよ、と勧められました。
山つつじが満開なので、下りは舗装路経由を薦められました。

今日は6箇所のお寺を回りました。
一日に何箇所もお寺を回ると、一つ一つの印象が薄くなってしまいます。
歩き終わって、印象に残ったものは、不思議な名前のお寺の由来や、山つつじ、お願いお大師さまなど、あまりお遍路に関係ないことばかりです。

<註>
納経所のお坊さんに、漢字のご真言をお供えしたのでは、ご本尊に声が届かないのではと尋ねました。
こちらのご本尊は法華経の仏様で、真言宗体系の中ではほとんど現れず、真言宗のご本尊真言はないのだそうです。
しかし、大通智勝仏は大日如来の化身なので、大日如来のご真言を唱えればよいとのことでした。

つよし なのはな えんめいじ
BHつよし外観
思ったよりも
大きい建物です
菜の花 前後のお寺
どちらも同じ
発音に見える
造船 どっく 宇宙船
今治は造船
の街です
来島どっく 宇宙船も作った
のでしょうか
今日のルート 延命寺さんどう 2
今日のルート 延命寺参道は
池の中道
桜がきれい
本堂 珠 ルート
延命寺本堂 瓦製の宝珠
台湾のお寺に
似ています
手書きのルート図
なんこうぼうへ
南光坊へ
なんこうぼう
南光坊到着
日本総鎮守
三島地御前
四天王 おおやまずみじんじゃ 2  
別宮山です
別宮とは何か?
本来は大山積神社
を管理するお寺
だったのが
・・神仏分離令で
仏教寺院に
なったようです
のりと プリン たいざんじ
祝詞。ご本尊
真言でなく祝詞
は初めてです
菓子屋 艶
南仏プリンだと
思いました
56番泰山寺
お地蔵様が
ご本尊
お地蔵様 2 いしがき
・・なので
野ざらしでなく
屋根付きです
このお地蔵様は
大きいので
屋根なし
お寺の石垣
無縁 いし はな
遍路無縁墓地
ですが、無縁の
遍路石はよく
・・あります
道路拡張で
集めたのかと
えいふくじ
57番栄福寺 仙遊寺へ!
本日初の
未舗装路
足が痛くない
のがうれしい
5丁 この先山道
本堂まで五丁 仁王門の先は
急な山道
細くて急で
楽しいです
仙遊寺 やまつつじ 今治
58番仙遊寺 やまつつじ 今治の街
山道
下りの山道 どこまでも
やまつつじ
さくら 2
今度は桜ですが
散っています
ここはまだ
残っています
むぎ 20丁
麦畑 国分寺まで
二十丁
いまばり こくぶんじ おだいしさま
今治領を
過ぎました
59番国分寺 お願いお大師さま
一人一回です
つぼ ゆうはん ぷりん
薬師の壺
痛いところを
なでます
焼肉定食
カロリー高めで
お遍路さん向き
南仏でなくて
カボチャの
プリン

データ
4月6日  8hr37min 26.0km
0722 ビジネスホテルつよし発
0830 54番延命寺着
0900 発
0941 55番南光坊着
1011 発
1038 菓子屋 艶
1046 発
1053 56番泰山寺着
1116 発
1152 57番栄福寺着
1227 発
1307 58番仙遊寺着
1328 発
1513 59番国分寺着
1536 発
1558 JR 伊予桜井駅着
1816 ホテル バリイン着

愛媛2-2

ビジネスホテルつよし から54番延命寺 5.1km 1hr 9min
延命寺から55番南光坊まで 3.5km 41min
南光坊から菓子屋 艶まで 2.2km 27min
菓子屋 艶から56番泰山寺まで 800m 7min
泰山寺から57番栄福寺まで 3.0km 36min
栄福寺から58番仙遊寺まで 2.5km 40min
仙遊寺から59番国分寺まで 6.4km 1hr45min
国分寺からJR伊予桜井駅 2.1km 22min
JR伊予桜井駅1747-1751JR伊予富田駅着
210円 4分(3.8km)



スケジューリングで考えたこと
今治市内には6箇所の札所があります。
大西駅近くのビジネスホテルつよしから5か所目の58番仙遊寺までは17.3kmです。
仙遊寺までの予想所要時間を計算してみます。
お参りの時間は平均20分なので、5か所で100分です。
仙遊寺までは山道なので、平均4km/時間として合計で6時間です。
58番仙遊寺の宿坊は本物の精進料理が食べられるので人気の宿ですが、標高260mの山上にあるので、ここから先には進めません。
7時スタートで13時にフィニッシュしてはあまりにも早すぎます。
昼ご飯を食べても、まだ時間が余ってしまうので、今治で6か所目の59番国分寺まで行くことを考えました。
仙遊寺から国分寺へ行き、最寄りのJR伊予桜井駅まで歩くと5kmです。
お参り時間を入れて2時間前後の追加で、トータル8時間のお遍路になります。
ネットで調べると、仙遊寺の宿坊に泊まらない人は、伊予富田の街中にあるバリインというホテルに泊まるそうです。
JR駅最寄りなので、深く考えずにバリインを予約しました。
伊予桜井から伊予富田はJR予讃線で一駅です。
完璧な計画に思えました。

ところがこの計画は大失敗でした。
バリインは遍路道沿いにはありませんでした。
ホテルに荷物を置いて国分寺まで行く予定でしたが、結局最後まで荷物を持っていきました。

国分寺最寄りの伊予桜井駅からホテル最寄りの伊予富田駅までJRに乗って戻ります。
最寄り駅なので、駅のそばにホテルがあると思っていましたが、実際は1.2kmありました。
1.2kmというと翌朝何時にチェックアウトすればいいのでしょうか。

どうせJRに乗るのですから、伊予西条に泊まるべきでした。

宿泊 ホテルバリイン
いろいろな歩き遍路のブログを読むと、多くのお遍路さんが伊予富田では仙遊寺宿坊かここに泊まっています。
確かに、ここは仙遊寺と国分寺の間にあります。
国分寺まで足を延ばさず、JRで戻ってこないのなら、ベストの選択だと思います。
ここから国分寺まで3kmですが、伊予富田駅までは1.2kmです。
駅まで往復するのと直接国分寺へ行くのとほとんど変わらないほど駅が遠いのです。
このホテルはJR伊予富田駅最寄りというよりも、車で移動する人向けのホテルです。
ホテルの目の前に魚河岸料理というファミレスがありますが、信号が無くかなり遠回りをしないと渡れません。
靴に履き替えたくなかったので、ホテルの中の定食屋のような食堂で食べました。
喫茶店や定食屋のような食事でしたが、ご飯もおかずも大盛でした。
悪い口コミが多いですが、普通のビジネスホテルです。


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テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行

愛媛後半 day1 JR伊予亀岡駅からJR大西駅手前 ビジネスホテルつよし(4月5日)

昨年11月、お遍路を始めたのは、秋が深まりつつある頃でした。
遍路道沿いには柿農家が沢山あり、毎日オレンジ色の柿を目にしていました。

冬場は虫もマムシも熊も出ません。
どこの宿もガラガラで、コロナで休業中の宿を除いては簡単に予約できました。
山の中で一日給水できないときも、500mlのペットボトルが3本あれば十分でした。
ウルトラライトダウンを持っていきましたが、使ったのは一度だけでした。
冬場のお遍路は予想に反して、とても快適でした。

何度か四国東京間を往復しているうちに、いつの間にか春になりました。

春と秋はお遍路のベストシーズンです。
これから先は今までのように希望の宿が予約できないかもしれません。
虫や野生動物も動き始めるでしょう。
今回で88番目の札所まで歩き終えようと思いました。

最後の88番大窪寺まで歩くのに必要な日数に、7日の予備日を加えて帰りのフライトを予約しました。
この7日間で、八十八番札所から一番札所まで戻り、そのあと高野山まで行っても、二日余る予定です。

今日は約一時間のお遍路です。
お昼ごろ羽田を出発する便があれば都合がよいのですが、コロナで欠航しています。
羽田をたったのは午後三時ちょうどです。
雲一つない快晴で、本州四国連絡橋の坂出ルート、今治ルートのどちらも綺麗に見えました。

お遍路を再開するJR予讃線伊予亀岡駅に着いたのは夜6時半過ぎです。
冬場なら真っ暗になっている時間ですが、4月なので薄日が残っていました。

暗くなる前に少しでも進まないといけないので、速足で急ぎました。
それでも30分後の7時にはすっかり真っ暗になりました。
ここは松山から今治に向かう交通量の多い国道ですが、この辺りは全く街灯がありません。
ところどころ、歩道が無い区間もあり、このままではいつか轢かれると思いました。
生活道路の脇道に入るとこっちも真っ暗です。
お遍路中、初めてヘッドライトをつけて歩きました。
それでもなんとか7時半頃宿につきました。

「すこし遅くなります」、と予約の時に伝えてあったのですが、 夕食は片付けてありました。
かなり前に予約の電話を受けたので、予約日を間違えたかとおもったそうです。
夜7時半はお遍路さんが到着する時刻ではありません。

夕食のデザートにいよかんが出ました。
いよかんは、独特の味でおいしい柑橘ですが、剝きにくいので自分では買いません。
綺麗に果肉だけを取り出してあるいよかんを食べながら、女将さんと話しました。

「いよかんは外側の皮が薄くて、白い部分が少なく、薄皮が硬くて、果肉がつぶれやすいから、東京の人はあまり買いません。
手で剥こうとすると外側を剝いているうちに、果肉がつぶれてぐちゃぐちゃになり、とても食べにくいです。
どうしたらこんな風に綺麗に剥けるのですか」

包丁でヘタの部分とおしりの部分を切り、周りの皮も包丁でそぎ取ってから、房に包丁を入れて取り出すのだそうです。
こんな風に簡単にきれいに剥ける、と実演してくれました。

瀬戸大橋 しまなみ 予讃線
瀬戸大橋
岡山県児島から
香川県坂出
しまなみ海道
広島県尾道から
愛媛県今治
予讃線伊予亀岡
6時半到着。
まだ明るいです
まっくら つよし 夕食
七時には
真っ暗に
なりました
宿の周辺も
真っ暗
夕食
デザートは
いよかんです

データ
4月5日 5.3km 1h1m

ANA593
東京(羽田)1500-松山1630

松山空港バス
松山空港1645-1704JR松山駅

JR予讃線 普通 伊予西条行き 松山駅1740-1831伊予亀岡駅

1832 JR伊予亀岡駅発
1933 ビジネスホテルつよし(JR大西駅1.1km手前)着




JR伊予亀岡駅 から ビジネスホテルつよし 5.6km 2hr 17min



スケジューリングで考えたこと
前回伊予亀岡駅でお遍路を止めました。
ビジネスホテルつよしまでは5km,今治までは12kmです。
昼頃のフライトがあって3時間お遍路できれば、今治まで行けますが、今は3時発のフライトしかありません。
後30分早く伊予亀岡に到着できれば、真っ暗になる前に歩き終わることができました。

宿泊 ビジネスホテルつよし
ビジネスホテルつよしは人気宿の一つです。
ホテルと言っても下宿屋のような感じです。
大きなお風呂と食堂があって、館内はスリッパ履きです。
部屋にウォシュレット付きトイレと洗面所がついてます。
築40年の建物ですが、お風呂や洗面所などはリフォームされていて清潔で快適です。
浴衣もタオルもきれいで、洗濯機もあります。

40年前に脱サラで始めたときは、隣の駅にある太陽石油の関係者が泊まるのを想定していたそうです。
いざ開業したら、お遍路さんが次々と泊まりに来てビックリしたそうです。
平均的な歩き遍路の移動距離は一日30kmなので、松山の翌日としてベストの場所にあります。
40年前といえば、インターネットができる以前です。
お遍路さんが道で出会ったときや、食事時に便利な所にできた新しい宿の話題がでたのしょう。
口伝いにあっという間に情報が拡散したんだ思います。
この宿は、玄関周りから想像するよりも大きくて、30人ほどのキャパシティーがあるそうです。
今でも、石油精製工場の大改修などで満員になることもあるそうですが、そんな時でも、あるき遍路のために一部屋をキープしてあるそうです。
工事の人はすぐに部屋に帰るけどお遍路さんは食堂で話をしていくので楽しいと言ってました。
40年前というとペンションブームのころでしょうか。
脱サラして別荘地でペンションやるのではなくて、地元に帰り、地味な下宿屋風の宿屋をやったからこそ、今まで長続きしたんだと思います。


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愛媛から帰宅(3月12日)

今日はお遍路はしません。

午後のフライトなので午前中は観光です。

まず、松山で最も入手困難なスイーツと言われている”霧の森大福”を買いに行きました。
お茶の産地、新宮(和歌山じゃなくて愛媛です)の道の駅で売られている大福です。
抹茶が練り込んであり、餅と生クリームとあんこが入っています。

毎日開店時に行列ができてすぐに売り切れると聞きました。
今日も雨の中、行列ができてました。

次に一昨日通過した道後温泉に行きました。
ここにある道後ぎやまんガラス美術館が目的です。
以前一回来たことがあるのですが、もう一度見たいと思いました。

この手の小さなガラスの美術館はどこに行ってもアール・ヌーヴォーのガレとかドームばかりです。
ここは明治大正の、繊細で日本的なガラスに限って展示しています。
以前なかった、道後温泉本館振鷺閣建築当時の窓ガラスが展示してありました。

次に秋山好古のお墓を見に、道後温泉墓地に行きました。
見た目はやけに新しいのですが、裏を見ると昭和5年と刻まれてます。
歴史上の人物で、陸軍大将ですが、とても普通のお墓でした。

この墓地には日露戦争で亡くなられた日本兵の方々が沢山葬らています。
どのお墓も戒名は無く、本名と階級叙勲、亡くなった時の戦闘の状況などが刻んであります。
乃木軍が失敗を重ねていたころでしょうか。
”坂の上の雲”の一場面を見るようです。

これで松山の見どころは制覇したと思いました。
ネットで調べてみると、伊丹十三の記念館があります。
前回来た時はまだ存命中だったので無かったのですね。
観光案内所にも、パンフレット、ポスター類が無かったので気が付きませんでした。
次回の楽しみに取っておきます。

大街道 ろうけんまんじゅう いよかん
松山の中心地
大街道
労研饅頭 いよかん
色に注目
してください
大手前 霧の森 店内
電車、バス、路面電車
どれもいよかん色
バイクもです。
霧の森 霧の森大福
霧の森 からくり だんご
霧の森大福 からくり時計
道後の土産は
坊ちゃん
だんご
ますく ガラス ちゅうぶき
坊ちゃんも
マドンナも
マスク
道後ぎやまん
ガラス美術館
ひょうたん型
とっくり
わしつ らんぷ もだん
和室に電笠 ランプ 比較的最近
のモダンな
模様
入口 ガラス しんろかく
道後温泉
神の湯入口
のガラス戸
振鷺閣の窓ガラス
道後温泉本館の
最上階の屋根上
しんろかく でんがさ すずむし
鷺が居るので
振鷺閣といいます
電笠の
コレクション
ガラス製
虫かご
ぼさんろ あんない お墓
秋山陸軍大将
墓参路
案内板 有名人ですが
小さいお墓です
たると でんしゃ やすみ
一六タルト。
もう一つの
松山銘菓です
坊ちゃん列車
SLの市内電車
・・ですが、
全便運休です


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愛媛 day10 JR堀江駅からJR伊予亀岡駅  ホテルカジワラ(3月11日)

今日のスタートJR堀江駅から、次の札所54番延命寺までは31.5kmです。
歩けない距離ではありませんが、博物館に行きたいので、今日は早上がりにしました。

堀江駅から先は海沿いの国道を歩いていきます。
大きな国道なので、歩道も整備されています。
左側は海です。
室戸や足摺の真っ青な海と比べると、くすんだ色をしている気がします。

ゆるくカーブする国道沿いに、瓦屋根の大きな家が並んでいる地域にきました。
商家ではなく、豪農でもなく、町工場のような建物ですが、どの家も銀色に光る瓦屋根です。
750年の歴史がある、菊間という瓦工場の街でした。

道沿いに、瓦で作ったいろんな造形物が並んでいます。
パーツを組み立てて作った、壁一面の巨大な鬼瓦もありました。
鬼瓦を作る人は鬼師というそうです。
お土産に瓦で作ったアマビエの根付を買いました。

お遍路道はいつの間にか、巨大な石油コンビナートの中に入っていました。
コンビナートの敷地内に従業員用のローソンがありました。
トイレを借りに行くと、店内にトイレは無く、会社の事務所に案内されました。
レジでペットボトルをお接待していただきました。
コンビニでお接待していただいたのは、ここが最初で最後です。
石油会社からのお接待かもしれません。

菊間を抜け、JR伊予亀岡駅まで行きました。
これで愛媛編前半のお遍路は終わりです。

急いで松山に戻り、数年前にできた”坂の上の雲ミュージアム”に行きます。
私は”坂の上の雲”の大ファンなので、小説もNHKのドラマも何度も見ています。

大阪にある司馬遼太郎記念館同様、安藤忠雄の設計です。
安藤忠雄に頼んだということは、司馬遼太郎関係の資料もあるかもしれません。

とても期待していたのですが、残念な内容でした。
司馬遼太郎関係の資料がほとんどありません。
秋山兄弟の年代を追った資料も展示もありません。
あるものは、細切れになった”坂の上の雲”の内容説明、それも読んだ事の無い人向けの展示です。
面白いと思う資料もありましたが、400円の価値はありません。
立派なのは建物だけです。
私に企画を任せてくれたら、同じ資料を使ってもっと面白い展示を作れると思いました。


海 安和の遍路 碑
海の色が鮮やか
ではありません
安房の遍路の墓 道の辺に阿波の
遍路の墓あわれ
高浜虚子
いんヴぇーだ 結願 ちょっとだけ
インベーダーハウス
昭和のゲーセン
お大師さまと
結願を祈って
くれています
ちょっとだけ
国道を離れます
丘 2 五里
高いところから
海が見えます
五里という場所
お地蔵様1 2 海
五里のお地蔵様は
お化粧をして
います
年に一回
土地の人が
お化粧します
少しだけ青い海
菊間の町並み
瓦製造工場が
並びます
店の前には
屋号のある
看板
瓦で作った
アマビエ
1 2 3
細工物を
アピールする
工場
干支、ドラえもん
ディズニー
なんでもできます
屋根の上に
瓦を載せた
ディスプレイ
巨大鬼 鬼師 いろいろ
パーツを組んで
作った巨大
鬼瓦
八代、九代の
鬼師が製作
なんでもあり
の工場
酒屋さん 太陽石油 からあげ
菊間の
酒屋さん
太陽石油
コンビナート
から揚げグランプリ
金賞受賞の
テイクアウト店
店内 亀岡 坂の上の雲
20種類くらいある
別売りから揚げ
ソースがすごい
JR伊予亀岡駅 坂の上の雲
ミュージアム
通路 内部
安藤忠雄建築 空中通路 明治の写真
明治 1 2
面白いが
小説とは無関係
ボロじの 春日 乃木東郷
ロシア戦艦ボロジノ
どのような艦なのか
説明なし
日本戦艦春日
こちらはちょっと
説明あり
乃木、東郷、真之
の珍しい
集合写真
2 バルチック 3
バルチック艦隊
の航路
面白いが
説明が不十分
子規と好古 好古
子規と好古 好古 子規の墓碑銘
月給40円
新聞 2 広告の後背
新聞連載当時
の挿絵付き
見たかったものだが
全部は見られず
皇国の荒廃この
一戦にあり、各員
一層奮闘努力せよ
天気蒸籠 子規の遺言 ハルピン
天気晴郎なれども
波高し
子規の遺言
墓石の指定が
素敵
昨日と同じ中華
駅前のハルピン
ここは美味しい

データ
3月11日  5hr22min 23.1km 
0700 ホテル出発

07:23 松山駅発
07:34 堀江駅着

0738 堀江駅出発 0932 ファミリーマート北条下難波
1220 ローソン太陽石油四国事業所
1250 から揚げ持ち帰り カラット
1255 JR伊予亀岡着

1322 JR伊予亀岡発
1409 松山駅


堀江駅 から伊予亀岡駅 5hr22min 23.1km



宿泊 ホテルカジワラ



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愛媛 day9 久米駅から53番円明寺経由JR堀江駅 ホテルカジワラ(3月10日)

今日は終日松山市内を歩きます。
街中の良いところは、どこにでもコンビニがあるところです。
悪いところは、車の騒音に悩まされることと、迷いやすいことです。

昨日の終点、伊予鉄の久米駅から7時半ごろスタートしました。
大都市周辺はどこでも札所が密集しています。
49番浄土寺、50番繫多寺にお参りし、9時半ごろ三か所目の51番石手寺につきました。

お遍路で周る88箇所のお寺には合わせて3つの国宝があります。
これから通る石手寺の仁王門は鎌倉建築の国宝です。
また、観光客が多く、ミシュランガイドの星を獲ったそうです。

国宝があり、ミシュランに載っているお寺なので、格調高く整然とした雰囲気を想像していました。
境内に入ると、広い敷地にいろんな物がごちゃごちゃとおいてあります。
もちろん遊具などありませんが、地方の児童遊園に居るような感じがしました。

中でも面白かったのが、「マントラ仏の生命の流れ」と言う施設です。
本堂の裏山に山の反対側の舗装路まで続く長いトンネルが掘ってあります。
トンネル内にはところどころに大きなモニュメントが置いてあります。
それ以外は一方通行になるように真ん中に手すりがあります。
トンネルの壁には、仏像や有難い言葉の解説などが多数置いてありました。

これで明るければなにも問題はありません。
でも半分くらい電気が消えていて、ほぼ真っ暗闇なのです。
手すりも仏像も危険な障害物なので、ユックリと足で探りながら進みました。

スマホで照らしてみる仏像や言葉の解説は、特別なものに思えました。

このような不思議な施設とは関係なく、石手寺にはお遍路さんにとって大切なお話が伝わっています。
昨日は、最初のお遍路さんと言われる衛門三郎がお遍路を始めたいきさつをお話しました。

この話にはまだ続きがあります。

衛門三郎は徳島の杖松庵で、お大師さまに悪行を許してもらい亡くなります。
お大師さまに最後の望みを聞かれた衛門三郎は、「来世は河野家(愛媛の領主)に生まれ、人の役に立ちたい」といいました。
お大師さまは近くにあった石に「衛門三郎再来」と書き、死んでゆく衛門三郎に握らせました。
翌年、河野家に左手を握りしめて開かない男の子が生まれました。
両親は現在の石手寺に子供を連れて行き、手を開くように祈祷してもらいました。
子供が握っていた左手を開くと、中から「衛門三郎再来」と書かれた石が出てきました。

ここまではお話です。

石手寺には「衛門三郎再来」と書かれた石が伝来しています。
寺の宝物館に展示されていて、二百円払えば誰でも見ることができます。

歩き遍路の一人として、とても見たいと思いました。
お金を払って石を見ようかと、ちょっと悩みました。
でも雰囲気がお寺の宝物殿ではなくて、温泉場の秘宝館なのです。
秘宝館に二百円払いたくないと思いました。

ネットで探すと石の写真が沢山でてきました。
お金はお寺の入り口にあった、名物焼餅に使うことにしました。

石手寺をでるとすぐに道後温泉です。
道後温泉本館の周囲は、コロナにも係わらず観光客が沢山歩いていました。

松山市を西に抜けて、52番太山寺に向かいます。
お寺の本堂まで1km以上も離れた住宅地のなかに一の門がありました。
とても大きいお寺のようです。
敷地内の大きな舗装路を登っていくと、納経所から本堂まで300mの看板がありました。
こちらの本堂は鎌倉時代に建てられた国宝です。
静かで広々としていて素敵なお寺でした。

ここの鐘楼は二階に吊った鐘から紐を下げ、建物の中に入って階下から撞くタイプです。
室町期の建物で、一階の壁には地獄絵図、格天井には寄進者の家紋が書かれていました。
地獄絵図の横には墨書きの落書きがそのまま残っていました。

私は、お寺に入ってから、お参りと納経を済ませて、外に出てくるまで約20分と計算して計画を立てています。
ここは、一の門をくぐってからお参りを済ませて戻るまでちょうど一時間かかりました。
午前中の石手寺は見どころ満載だったので一時間20分でした。

JR予讃線堀江駅まで歩いて、この日は終了にしました。
昨日のファミレスは外れでしたが、今日の中華は大当たりでした。

アロー1 2 3
遍路道の矢印
は地方ごとに
少しずつ
・・・違います
このタイプは
ここだけで
見ました。
お接待 石手寺
一万人にお接待
をした大願
成就記念
石手寺到着
砂絵 本堂 落書き
境内の砂は
流水紋
本堂前の
カオスな感じ
落書き放任
のお堂
お大師さま 入口2 入口
裏の裏の
山頂には
お大師さま
マントラ仏の
入口説明
マントラ仏入口
内部 造形物 菩提心
道の真ん中
にあるコーンが
危険
ところどころに
ある奇怪な
造形物
ありがたい
お言葉
反対側 安い てまり
洞窟を抜けた
車道側の入り口
ろうそくと
お線香セット
100円は安い
吊ってあるのは
ビニール袋に
入った手毬
御朱印 境内 国宝
御朱印は2種類。
51番の納経印と
衛門三郎再来
境内 国宝の山門
もち もち アーケード
名物焼餅80円 裏に茶店もあり 木造の土産物屋
アーケード
裏山1 裏山2 裏山3
ここから3枚は裏山
沢山あった
造形物の一つ
巨大UFO 木彫りが沢山。
このあたりは
誰もいません
じんじゃ 階段 ほんでn
伊佐爾波神社 激階段ですが
参拝の人が
多数いました
本殿内部 本館 日の鳥
伊佐爾波神社
本殿内部
道後温泉本館
改築中です
再生するので
火の鳥がイメージ
キャラクター
矢印 うどん 2
駅への案内板
の下に小さく
お遍路用矢印
たぶん歴史のある
うどんやさん
お客さんは全員
地元の方たち
てんざる みち 一の門
天ざるバラ寿司定食 市内を西に
抜ける道
太山寺一の門
到着 まだまだ 階段
到着と思ったら
まだまだ先は
長い
あと300m 最後の階段
本堂 石 鉦付き
国宝本堂 叩くと音のでる石
室戸の最御崎寺
に似ています
室町期の鐘
内部 2 落書き
鐘撞堂内部
の地獄絵
昔の落書き
家紋 かね 内務省200円
格天井には
寄進者の家紋
だれでも
二階にある鐘
を撞けます
内務省より
200円の下賜金
いよかん みちあんない えんめいじ
門前に有った
いよかん農家さん
お接待いただきました
52番と53番の
中間にあった
道案内
53番圓明寺
きりしたん でんしゃ えき
圓明寺のキリシタン
灯ろう。四国に
キリシタンは珍しい
電車が走っていて
複線とはビックリ
でも駅は
こんな感じ
じはんき えき はるぴん
久しぶりに
切符の自販機
ワンマンだけど
都会の感じ
駅前の中華
かなり本格

データ
3月10日  9hr9min 23.2km 
0700 ホテルカジワラ出発
0706 伊予鉄道 大手町駅 出発
0722 久米駅着

0727 久米駅出発
0732 浄土寺着
0754 発
0815 繫多寺着
0835 発
0920 石手寺着
1040 発
1045 伊佐爾波神社着
1105 道後温泉本館通過
1113 大黒屋道後店
1200 発
1413 太山寺一の門通過
1509 通過
1532 圓明寺着
1558 発
1634 JR予讃線堀江駅着

1709 堀江駅発  JR予讃線
1731 松山駅着



久米駅から49番浄土寺まで 600m 8min
浄土寺から50番繫多寺まで 1.7km 20min
繫多寺から51番石手寺まで 3.1km 45min
石手寺から大黒屋道後店まで 2.0km 1hr15min
(伊佐爾波神社)
大黒屋から52番太山寺一の門 8.7km 2hr13min
太山寺一の門から53番圓明寺 2.0km 25min
圓明寺からJR堀江駅 2.7km 36min


スケジューリングで考えたこと
3日前にいやしの宿八丁坂で松山市周辺でどこに泊まるのかを考えました。
松山は都会なので、まともな昼食が食べられますが、コンビニとは違って時間がかかります。
お寺も広そうで、所要時間の見当がつきません。
どこまで進めるのか予測するのが難しいのです。
圓明寺最寄りの伊予和気駅から、その次の札所のある今治駅周辺まで、約40kmはJR予讃線に沿って歩きます。
予讃線は本数も多く、圓明寺まで歩けば、後は好きな時間に松山市に戻れると考えました。

また、松山市には行きたかった博物館美術館があります。
早めにお遍路を切り上げて、電車で戻り博物館に行きたいと思いました。

愛媛前半最後の3日間は松山駅前のビジネスホテルに連泊することにしました。

宿泊 ホテルカジワラ



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プロフィール

38G

Author:38G
運動が少し好きな普通のおじさんの歩き遍路日記です。

お遍路をしようと思い、スケジュールを立てる際、ネットにアップされている先輩方のブログがとても参考になりました。

私も後から来る人のためにデータを残そうと思いブログを始めました。

「ズルはしていません」というのはバスや電車でワープはしていませんから、ポイント間の所要時間や一日の歩行距離は大体あてになりますよ、という意味です。

長い文章は、お遍路に行きたくても行けない母親のために書いています。

歩き遍路って、札所のない所は何をしているんだろうか、毎日歩いていて飽きないだろうか、など疑問に思った方も、本文を読んでいただけると、疑問の答えの一部が見つかるかもしれません。

 

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