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ふたりのこと : 出会い

ふたりのこと

彼も私も40代バツイチ 出会ってからの毎日のこと

出会い

つきあうまで④

突然放浪の旅に出た彼。
旅先から、毎日写真を送ってくれて、私も一緒に旅をしているような気分になれた。
真っ暗に日焼けして、筋肉マッチョな彼。

『あんなに落ち込んでたのに、サッサと飛行機手配して、旅に行っちゃうなんて普通出来ないよ。強いなぁ。』って言ったら、
『とにかく現実から逃げたかったのかもしれない。時間に縛られず、のんびり旅行して、旅先でなんのしがらみもない人たちと出会って…。帰ったら、これからの新しい人生がうまくいきそうな気がして来たよ。ありがとね。そしてこれからもよろしくね。』って。
『大体さー、私と知り合った時点で、あなた、だいぶ運がいいんだよ。分かってる?(上から。笑)新しい人生もうまくいくに決まってるじゃん‼︎』
『じゃあ、帰国したら熱いチューしてくれる?』
『する‼︎ 熱烈なやつね♡』

そして、ひと月以上海外を放浪していた彼の帰国後、熱烈なチューをして、私たちは大切なパートナーとして歩き出したのでした。
彼と出会って、3カ月が経ってました。

彼がいない間、会いたくて会いたくてたまらなくって、初めて結ばれたあの日の幸福感は一生忘れない。

40代。バツイチ独身。
軽い恋愛もドロドロの恋愛もそれなりに経験して来たけれど、彼は今までの人とは全然違う。
あれから2年経った今も、私の心は彼に支配されている。
そして、彼がいてくれるだけで、私は幸福感に包まれている。



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つきあうまで③

知り合ってからまもなく、彼は人生最大のピンチにいた。
電話で弱音もいっぱい聞いた。
会いたくてたまらなかったけど、それは言わなかった。

そんな状況の中、突然『旅に出ることにした』って言って、片道キップを買って、彼は外国へ旅立った。

あ〜れ〜(´・Д・)」一体いつ会えるのだ?


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つきあうまで②

地位も安定も十分な収入も捨てて、彼は無職になった。

彼の覚悟はすごかったけど、辞めたからには絶対失敗出来ない。前よりも成功しなければ。というプライドに支配されていて、辛そうだった。
人生最大の窮地をなんとかしなければって、自分自身を追い詰めてるようにも見えた。

人に会おうとしない。
私にも、会おうとしない。

『今まで25年、最前線で突っ走って来たんだから、少し休憩したら?どうせまた働かないといけないんだからさ。』なんて、楽観的な私のことばは全然届かない。

まだ知り合ったばかりで、つきあってもないけど、私は、彼は生きる力を持ってる人だから、大丈夫でしょって思えてた。

実際、あれから2年。
ひょんなご縁で入社した小さな会社で、彼は今や取締役に就任している。
すごいな人だなぁ。


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つきあうまで①

ふたりで時々会うようになり、毎日のように電話。
短い期間で、私たちの距離はすごく近くなった。

彼は、身体も大きくて、声も大きくて、自信に満ち溢れていて、強くて正義感の固まりみたいな人。

でも一方で、人間不信なところがあった。
特殊な仕事をしていて、人間の汚い部分を否応なく見なくてはいけない世界にいたから。

人と仲良くなるのが怖い。どうせ裏切られるなら、最初から人とは深くつきあいたくない。
もう女なんて好きになることはない。

そんなことをたまに言ってた。

私との距離も近くなると牽制して少し離れる。そんなもどかしい時期が少し続いた。
以前の私なら、めんどくさぁ〜ってすぐに離れたかもしれない。

でも、なぜか私は、私のことは信じてもらえるという自信があった。

私たちはきっとうまくいく。
焦らず彼のペースに合わせよう。

まもなく、彼は25年続けていたその仕事を辞めた。


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出会い④

飲み会をしましょうという約束をしてからの約一週間。

ラインでちょこちょことやり取りをするようになり、彼から『電話していい❓』と言われ、初めて電話をしたあの日。

仕事の事、趣味のこと、今までどんな風に生きて来たのか、何が好きで何が嫌いか、お互いにたくさんたくさん話した。
気づいたら、1時間半が経っていた。

それから、毎日のように電話で色んな話しをした。

彼が電話魔なのは、2年経った今でも変わらない。
毎日仕事終わりの車から電話がかかってくるのが日課で、毎日毎日よくもまぁというくらいお互いのその日の出来事から、哲学的な事まで、本当に色んなことを話している。

翌週、友達も一緒に会った時、彼に会うのは2回目だったけど、電話で色んな話しをたくさんしていたから、ふたりの距離は一気に近くなってた。

それ以降は、ふたりでごはんに行ったり、ドライブに行ったり。
一緒にいると本当に楽しくて、話しも弾んで、私は会うたびに彼の魅力に惹かれて行った。

でも、私たちが男と女として始まるのは、まだもう少し先のお話なのです。



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