高圧ガスは、石油、製鋼、化学、自動車、半導体など、わが国の主要産業の根幹を支える重要な役割を担うとともに、医療用から私達の暮らしに身近な家庭用のLPガスに至るまで幅広く利用されており、国民生活に欠かすことのできないものとなっています。また、近年、増加傾向にある大規模自然災害時においても、防災対策上、必要不可欠なエネルギーとして重要な役割を担っています。
特別民間法人高圧ガス保安協会は、高圧ガスによる災害の防止に資するため、高圧ガスの保安に関する調査、研究、指導、検査等の業務を行うことを目的として、高圧ガス保安法に基づき、1963年に設立された後、1986年に民間法人化された高圧ガス保安の専門機関です。
当協会では、公正かつ高い専門性に裏付けられた業務運営の迅速な実践に努め、高圧ガス設備・容器等の検査、国家試験・資格講習等の法定業務に加え、事故調査、技術基準の策定、ISO認証、海外との技術協力など、高圧ガス保安に関係する事業を中心に幅広く展開しています。
また、次世代エネルギーである水素に関しては、当協会の将来的な事業の柱として位置づけました。当協会がこれまでに培った技術的知見を存分に活かし、保安と振興の両面から取り組みを進め、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて積極的な貢献を果たしてまいります。
当協会は、国民の暮らしを守る安全・安心のために、高圧ガスによる災害の防止、自主保安活動の促進、LPガス消費者の安全・安心の確保、企業マネジメントシステムの高度化など、これからも各種業務を通じて公正で質の高いサービスを総合的に提供してまいります。今後とも、会員、関係業界の皆様の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。