最強の“市販車”を目指して
カワサキすべてのモーターサイクルに流れる開発理念、「RIDEOLOGY」。
掲げるのは『強さと優しさを共存させる』、『操ることを悦びにする』、『あらゆる可能性に挑戦する』の三つの想い。
この想いの正しさを証明するために選んだフィールドが、スーパーバイク世界選手権、AMAスーパークロス&モトクロス選手権などの“市販車ベースのレース”。
そこでの完全勝利に徹することが、カワサキの名のもとレースに携わる者すべての使命である。
カワサキが送り出す極限まで強く、ライダーに優しいレースマシンは、常に結果を残し続け、その勝利は市販車へのフィードバックとして結実し、更なる勝利を生んでいく。
カワサキはあらゆる可能性に挑戦し、勝利を通じてこの理念を実現する。
不屈の色、ライムグリーン
カワサキのライムグリーンは、1960年代後半、アメリカ・デイトナ200マイルに持ち込まれた2ストロークレーサーで初採用された。
欧米では不吉とされ、常識的に避けるその色を見た人々は「この色では運も離れ勝つことなど到底不可能」と考えたという。
しかし、そんな憶測に反しカワサキは勝利を収め続け、カワサキのマシンはいつしか「グリーン・モンスター」として畏怖されるようになった。
カワサキは不運なるグリーンを自らまとうことで、常識さえ打破する不屈の挑戦者であることを強烈に世に示したのである。
そして、レースでの活躍とともに、挑戦者の証であるライムグリーンはカワサキのイメージカラーとなり、広く市販モデルへと普及していった。
カワサキが参戦する主なレース
カワサキのレース活動のはじまりは1961年のモトクロスレース。
その後半世紀以上にわたり、あらゆる可能性に挑戦し、サーキットでもオフロードでも勝利を積み重ねてきた。
不屈の挑戦者の歴史をいま、紐解こう。