第6巻『ひみつの旅』2024年11月下旬発売予定!
第5巻『青い目のふたご』(6月発売予定)の情報を更新しました!
第4巻『お神楽の夜へ』(11月発売予定)の情報を更新しました!
第3巻『ただいま稽古中』が発売されました!
「シロガラス」特設サイトを公開しました。
狛犬のかわりに、カラスの石像をもち、ある3つの謎を秘める白烏(しろがらす)神社。パワー・スポットとしても知られる白烏神社を舞台に、6人の子どもたちが繰り広げる、ジャンル無用のエンターテイメント。
例大祭の夜、神社に住む小学5年生の藤堂千里(とうどうせんり)を含む6人が、子ども神楽のおどり手として選ばれたことをきっかけに、子どもたちのまわりで起こりはじめる不思議なできごとの数々。いったいなにが起こっているのか…… 。やがて訪れる大きな謎とは? 読みはじめたらとまらない、佐藤多佳子の新シリーズ!
地元でパワー・スポットとして知られる白烏神社。そこにくらす藤堂千里(とうどうせんり)は、古武術の天才少女だ。神社の例大祭の夜、伝統行事である子ども神楽の剣士をつとめた後、めずらしくうたげの席によばれた千里は、そこで、子ども神楽の後継者として呼ばれたクラスメートたちに会う。決してみんながみんな仲がいいわけではない、バラバラに集まった6人だったが、やがて6人のまわりで不思議なことがおこりはじめる……。
青い光にうたれて気をうしなった千里たち6人は、どしゃぶりの雨の中で目ざめた。その日から、一人ひとりの身のまわりでおこる、ちょっとしたありえない事件の連続。なにがおきているのか? いったい、どうすればいいのか? とまどい、ぶつかりながらも、助け合い、前にすすむ千里たち6人。白烏神社に秘められた謎がすこしずつ解き明かされる。
カラスの石像からあらわれた雪気(せっき)から聞いた、自分たち6人の意外なつながり。しだいにわかってくる、白烏神社の創設者・森崎古丹(もりさきこたん)のことや、自分たちにめざめた不思議な力のこと。その力をコントロールするためには稽古をしなければならないと知った千里たちは、神社の裏山にうち捨てられていた庵(いおり)を秘密基地に、トレーニングをはじめる。やがて待ちうける、だれも想像しなかった大きな謎とは––––。
雪気から、リサンダール星人のことや雪花(せっか)の像が奪われたいきさつを聞きだした千里たちは、森崎古丹が眠るコールドスリープ装置をさがそうとする。神社の古い記録に興味をもった数斗は、地元の郷土史研究会に入ることに。そして、ついにむかえるお神楽の夜。子どもたちは“清く”舞うことができるのか。そのとき青い光はあらわれるのか。
例大祭に青い光があらわれたあと、子どもたちの超能力は格段にアップした。しかし、それでも友清が残した手紙を読みとくことができない数斗は、なやんだすえにある提案をするが……? 猫のような青い目のふたごがあらわれ、かつてない恐怖を感じた千里は、神社のしきたりにかかわる大きな決意をする。ついに、おとなたちも巻きこんで、神社をゆるがす夜がくる!
白烏神社本殿の内陣に入った千里は、祭壇の刀掛けからご神刀を持ちかえった。ご神刀を星明石に近づけてあらわれた光によって、封じられていた記憶がよみがえった真行が語る、星司の母、ミズキの失踪にまつわるおどろくべき秘密。ミズキを捜しだす手がかりをつかんでも、なにも動こうとしないおとなたちを見かぎって、星司と千里は、二人だけで北へむかう。
19cm×14cm/ソフトカバー ◎小学校高学年から
装画・鶴田謙二
1962年 東京都生まれ。1989年に「サマータイム」でMOE童話大賞を受賞してデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞を受賞。『一瞬の風になれ』で本屋大賞と吉川英治文学新人賞、『聖夜』で小学館児童出版文化賞を受賞。そのほかの作品に『しゃべれども しゃべれども』『神様がくれた指』『黄色い目の魚』『第二音楽室』などがある。