JPCERT/CCでは、国内外からインシデントや脆弱性などサイバーセキュリティに関するさまざまな問題についての報告をいただき、報告された問題の技術的な分析、問題を解決するための関係者間の調整、問題から得られた知見や対策につながる情報を発信しています。問題をいち早く発見し正確な情報を提供いただける報告者(レポーター)の皆さまの活動は、JPCERT/CCがサイバーセキュリティにおける問題を解決するための一連の活動を進めるためには無くてはならないものです。インシデントや脆弱性の数が増加し、また問題が複雑・高度化している現状においては、レポーターの皆さまと協力してより多くの問題を迅速に解決していくことの重要性はさらに増してきています。そこでJPCERT/CCでは日々情報を提供いただいている報告者の皆さまのお力添えに感謝の意をお伝えしたく、このほど「ベストレポーター賞」を制定しました。
ベストレポーター賞は、インシデント報告と脆弱性報告のそれぞれの部門において、情報提供によりJPCERT/CCの活動に顕著な貢献をいただいた方に年1回、感謝の意を表し記念品をお贈りさせていただくものです。
(五十音順)
【インシデント報告部門】 株式会社サイバーディフェンス研究所 笹田 修平様 |
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2020 年度に寄せられた報告件数は46,942件となり、前年度の20,147件と比較して、133%増加しています。 JPCERT/CCでは、皆さまからインシデント報告をいただくことで、インターネット上のインシデントが1つでもなくなるように日々コーディネーション活動を進めています。 笹田様は、ご自身のプライベートな時間を使い、多数のインターネット上の改ざんサイトやフィッシングサイトをリサーチされており、年間を通じて多くの情報をJPCERT/CCに報告いただきました。 その他にも多くの報告者の方々に日々ご協力いただいております。JPCERT/CCに報告をくださったすべての方々に、この場を借りて感謝申し上げます。引き続きJPCERT/CCの活動にご協力いただければと存じます。 |
【脆弱性報告部門】 トレンドマイクロ株式会社様 |
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左から 古田 恭一様、小澤 正和様、山科 太俊様 尾崎 敏司様、原 良輔様 |
脆弱性の報告は製品開発者からなされることもあります。トレンドマイクロ株式会社様からは、社内外で発見された自社製品の脆弱性に関する報告をいただき、JVNVUアドバイザリや注意喚起を複数公表するに至りました。ご報告いただいた情報は、脆弱性の調整だけでなくインシデント対応など、サイバーリスクを低減する活動にもつながりました。 |
JPCERT/CC ベストレポーター賞