囲碁新人王戦 広瀬二段、上辺で逆転/大西三段あと一歩及ばず

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2018年10月2日(火)

囲碁新人王戦 広瀬二段、上辺で逆転

大西三段あと一歩及ばず

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(写真)大西研也三段(左)に連勝し、第43期囲碁新人王になった広瀬優一二段=1日、東京都千代田区の日本棋院

 広瀬優一二段(17)と大西研也三段(23)、10代対20代の注目の対決となった第43期囲碁新人王戦決勝三番勝負(しんぶん赤旗主催)は1日、広瀬二段が2連勝し、新人王に輝きました。

 17歳1カ月での新人王誕生は、過去2番目(最年少は16歳6カ月の大西竜平三段)に若く、10代棋士の新人王戦優勝が5年連続となりました。

 第2局は、序盤から下辺で小競り合いとなり、白の大西三段が中央に模様をつくって、優勢にたたかいを進めていると見られていましたが、その後、上辺の白模様に黒が打ち込み、形勢が逆転しました。

 右下隅に黒の大きな地ができて、黒が4目半勝ちとなりました。

 立会人の神田英九段は「上辺の白模様の中で黒にあぐらをかかれ、バランスが崩れて広瀬二段が有利になりました。広瀬二段は後半うまくまとめて勝ち切りました」と評しました。

 勝った広瀬二段は「上辺で黒にゆとりある形ができて、形勢がいいかなと思っていました」と、一局を振り返りました。

 大西三段は「最初の分かれは少し打ちやすいと思っていましたが、後半は、苦しくなっているなと思っていました」と語りました。

 新人王戦は「若手の登竜門」として知られ、第42期新人王の芝野虎丸七段、第41期新人王の大西竜平三段、第40期新人王の許家元碁聖、第39期新人王の一力遼八段は全員が10代で新人王。その後の大活躍は囲碁ファンから注目されています。

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