国際協力とは
JAXAでは、衛星利用、有人活動、宇宙科学、宇宙探査などに係る取り組みにおいて、海外宇宙機関や国際機関等との間で国際協力を推進しています。またアジア・太平洋地域での宇宙協力の促進のため、文部科学省や地域の宇宙機関と協力し、アジア・太平洋宇宙機関会議(APRSAF)を開催し、宇宙技術を利用した地域共通の社会課題の解決や、地域の宇宙技術力の向上をめざした協力を推進しています。第27回のAPRSAFでは、再編された分科会活動や全体会合において多様な参加者により活発な議論が行われ、(今後の取組の方向性を示した)「名古屋ビジョン」の実現に向け確実な進捗が確認されました。 |
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トピックス
一覧JAXAとルクセンブルク宇宙機関(LSA)間の協力覚書への署名について
JAXA山川理事長およびルクセンブルク宇宙機関(Luxembourg Space Agency Foundation : LSA)セレスCEOは、6月13日、平和目的のための宇宙活動分野における協力覚書に署名しました。ルクセンブルク・ビジネスフォーラムのオープニングセッションで行われた署名式には、ギョーム皇太子殿下、デレス経済・中小企業・エネルギー・観光大臣にご臨席いただきました。
JAXAとLSAは日本・ルクセンブルク政府間の良好な関係を背景として、本協力覚書は、LSA とJAXA の間で具体的な協力に向けた意見交換を可能とする環境を整備するものです。今後は特に宇宙探査、スーパーコンピュータや設備の相互利用、商業化などの分野で議論を進める予定です。また、この協力覚書に基づき、同日JAXA とLuxProvide 社との間でスーパーコンピュータの活用促進に関する基本合意書(Letter of Intent)に署名しました。 本協力覚書への署名をきっかけに、JAXAはさらに日-ルクセンブルクの宇宙分野における協力を発展させていきます。
(上段左から) |
プレスリリース
一覧-
- 2024年11月20日 15:00 プレスリリース
- 欧州宇宙機関(ESA)との将来大型協力に関する共同声明について
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- 2024年7月30日 16:30 プレスリリース
- JAXAと国連宇宙部との連携協力(KiboCUBE)に基づく第8回選定の結果
海外からのゲスト
一覧協力機関
アメリカ・カナダ
アメリカとの協力関係は、「宇宙開発に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協力に関する交換公文」が締結された1969(昭和44)年から始まりました。
以降、NASA(米国航空宇宙局)を中心に、国際宇宙ステーションや日本人宇宙飛行士をスペーシャトル計画に参加させること、地球観測や科学衛星など、幅広い分野で国際協力をおこなっています。
カナダとは、1989年以降、カナダ宇宙庁と日本・カナダ宇宙パネルを定期的に開催して、地球観測分野、微小重力分野等の相互の協力について長期的視点に立った意見交換を行っています。また、国際宇宙ステーション運用のパートナーとしても共に協力しています。
関連サイト
- 米国航空宇宙局(NASA)外部リンク
- カナダ宇宙庁(CSA)外部リンク
ヨーロッパ・ロシア
ヨーロッパとの協力関係は、欧州宇宙機関(ESA)と締結された交換公文に基づく情報交換によって、1972(昭和47)年から始まりました。
1980年代に入ってからは、フランス国立宇宙研究センター(CNES)と地球観測衛星の打ち上げの際に相互支援を実施。スウェーデン宇宙公社(SSC)とは、スウェーデンのキルナに日本の追跡局を設置するなど、追跡管制での協力関係は深まっていきました。また、ロシア宇宙庁(RSA)とはロシアの宇宙ステーション「ミール」を利用して宇宙実験を実施しました。
その後、地球観測分野および国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟の運用における国際協力関係はますます盛んになり、ロシアやフランスをはじめ各国との協定が締結されています。
関連サイト
- ロシア連邦宇宙局(FSA)外部リンク
- 欧州宇宙機関(ESA)外部リンク
- 英国宇宙庁(UKSA)外部リンク
- フランス国立宇宙研究センター(CNES)外部リンク
- ドイツ航空宇宙センター(DLR)外部リンク
- イタリア宇宙機関(ASI)
- スウェーデン宇宙公社(SSC)外部リンク
- ノルウェー宇宙センター(NSC)外部リンク
アジア・太平洋地域
アジア太平洋地域の各国との協力関係は、インド、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国等に加え、アラブ首長国連邦やトルコ等の中東地域、オーストラリア、ニュージーランド等の太平洋地域の各国と、協力協定を締結/締結に向けた議論を実施の上、宇宙利用分野、宇宙技術分野、宇宙科学及び宇宙探査分野、宇宙教育分野などの様々な分野において、協力を行っています。
アジア・太平洋地域宇宙機関会議(Asia-Pacific Regional Space Agency Forum: APRSAF)
1993年、日本が主体となってアジア・太平洋地域宇宙機関会議(Asia-Pacific Regional Space Agency Forum: APRSAF)を設立し、アジア・太平洋地域の30以上の国・地域が参加し、アジア・太平洋地域での国際協力に関して定期的な会合をおこなっています。2019年には第26回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-26)を名古屋で開催。次の25年間を見据えて今後10年間取り組む目標を掲げた「APRSAF名古屋ビジョン外部リンク」を採択しました。
主な歴史:
2005 | Sentinel Asia設立外部リンク |
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2006 | SAFEの設立外部リンク |
2008 | Kibo-ABCの設立外部リンク |
2019 | 宇宙政策イニシアチブの設立外部リンク |
APRSAF25年間の歴史
関連サイト
アジア・太平洋地域について
- オーストラリア宇宙庁外部リンク
- シンガポール大学リモートセンシングセンター(CRISP)外部リンク
- 韓国航空宇宙研究所(KARI)外部リンク
- インド宇宙研究機関(ISRO)外部リンク
- 中国国家航天局(CNSA)外部リンク
- ベトナム科学技術院(VAST)外部リンク
- マレーシア国立宇宙局(ANGKASA)外部リンク
- インドネシア国立航空宇宙研究所(LAPAN)外部リンク
- タイ地理情報宇宙開発機構(GISTDA)外部リンク
- カザフスタン宇宙庁(Kazcosmos)外部リンク
アジア・太平洋地域宇宙機関会議(Asia-Pacific Regional Space Agency Forum: APRSAF)について
海外パートナーとの協力
科学衛星分野
科学衛星の分野では、国際協力のもとに研究を進めることが重要な意味を持っています。国際的な宇宙科学の協力は、1980年代のハレー彗星探査計画をきっかけに始められた宇宙科学関係機関連絡協議会(IACG)をはじめ、さまざまなレベルで行われています。
月・惑星探査分野
月・惑星探査分野においては、世界14カ国の宇宙機関による国際探査戦略(GES)の検討に積極的に参加し、共に「“GES:国際協働のための共通の認識”文書」(フレームワーク文書)を作成しました。現在、このフレームワーク文書で示された協働活動を実行するためのメカニズム(国際宇宙探査協働グループ:ISECG)に参画し、具体的な検討活動を進めています。
航空分野
航空技術部門は、公的航空研究機関に加え、海外メーカーや大学との相互利益に基づいた連携協力や共同研究、更には国際機関への協力などを行っています。また世界の公的航空研究開発機関によって構成される国際組織「IFAR(国際航空研究フォーラム)」では、JAXAが副議長を務めるなどリーダーシップを発揮し、国際的な航空研究機関の発展に貢献していきます。
特集
- 2014年12月25日
- JAXAの積極的な支援に期待
トーマス・デジャマルディン
- 2011年01月04日
- 地球温暖化問題の克服に向けて
~GEO炭素プロジェクトへの貢献~
- 2009年10月26日
- 国際的な協力関係のさらなる発展を
ヤニック・デスカタ
- 2009年06月29日
- アジア連携による
安全安心なアジア社会の実現を
- 2008年02月14日
- 国際舞台での日本の活躍に期待
チャールズ・エラチ
- 2007年11月22日
- 日本とインドの国際協力で新たな宇宙開発時代を築く
マダヴァン・ナイール