男子U18日本代表:FIBA U18アジアカップへ出発「逃げずに強い気持ちを持ってプレーすることを心がけています」白谷柱誠ジャック選手 | 公益財団法人日本バスケットボール協会

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男子U18日本代表:FIBA U18アジアカップへ出発「逃げずに強い気持ちを持ってプレーすることを心がけています」白谷柱誠ジャック選手

2024年8月30日

気持ちを強く持ち、身体を張ってプレーする白谷柱誠ジャック選手

数々の代表歴でスタンダードを高める渡邉伶音選手

 出場ロスター12人が確定した男子U18日本代表は本日8月30日に国内合宿を終え、「FIBA U18アジアカップ2024」が開催されるヨルダン・アンマンへ出発。9月2日のカタールとの開幕戦へ向け、現地にて最終調整を行っていきます。前回大会は準優勝でFIBA U19ワールドカップへ出場しており、このチームの目標もベスト4へ進出して2大会連続で世界への切符獲得です。

 今年18歳になる選手たちがターゲットとなるこのチームですが清水祥敬選手(中部大学第一高校2年)、ベネディクト研一郎選手(St. George’s School)、白谷柱誠ジャック選手(四日市メリノール学院中学校3年)が飛び級で選ばれました。最年少の白谷選手は、先日終わったばかりの新潟全中2024ではオールラウンドな活躍で3連覇達成。FIBA U18アジアカップへ向け、「相手は年上であり、自分よりも大きな選手たちばかりです。それに対して逃げずに、強い気持ちを持ってプレーすることを心がけています。毎試合毎試合タフに、誰よりも自信を持ってプレーしていきたいです」と意気込みを語ります。

 四日市メリノール学院中学校ではプレーだけではなく、声を出してチームを引っ張るリーダーシップを発揮。昨年のFIBA U16アジア選手権、今春のドイツ遠征も経験し、「このチームではルーズボールやディフェンス、リバウンドの泥臭いプレーを求められています。一番ハッスルしてがんばっていきたいです」とアレハンドロ・マルティネスヘッドコーチが求めることも理解しています。

 「今までは下の学年で出ることが多かったですが、自分が年代として出る大会は今回がはじめてです」という渡邉伶音選手(福岡大学附属大濠高校3年)は、2022年のFIBA U16アジア選手権から数えて4度目のFIBA公式戦へ臨みます。アジアだけではなく、U17とU19のワールドカップ出場経験もあります。飛び級で選ばれてきた自らの経験を踏まえ、「楽しんで、思いきってプレーしてもらいたいです。自分が高校1年だったときも、(ジェイコブス)晶さんや(湧川)颯斗さんら先輩方からもらったアドバイスをジャックにも伝えるようにしています」と最年少の白谷選手を支えます。

 今年は瀬川琉久選手(東山高校3年)とともにディベロップメントキャンプに招集され、トム・ホーバスヘッドコーチの練習に参加。その後、渡邉選手は男子U22日本代表に唯一の高校生として選出され、ウィリアム・ジョーンズカップにも出場し、他の国のA代表やプロ選手たちと対戦してきました。リバウンド平均6.4本はチームハイ。平均8.9点、8試合で3ポイントシュートは8/23本(34.8%)成功。確率良く3ポイントシュートを決める204cmのセンターは、「世界のバスケを見れば、大きい選手が3ポイントシュートを打つのが当たり前であり、それが自分の武器とは思っていません。もっと決められるようにならなければいけないです」と様々な経験のおかげでスタンダードを高めています。

 レバンガ北海道の内藤耀悠選手を除き、U18世代の選手たちは皆、学生です。しかし、世界へ目を向ければ、パリ2024オリンピック前に北海道で開催した強化試合では、対戦したオーストラリアのRocco ZIKARSKY選手(220cm)は2006年生まれの同い年です。「日本バスケ界の成長につながるための大会にすること」をマルティネスヘッドコーチは念頭に置き、結果を求めながら日本代表トップチームへバトンを渡すことを一番に考えています。

「いろんなアプローチをしながら、ここに選ばれた選手たちを通じて若い世代の選手たちや日本のコーチたちに良いインパクトを与えることで、日本バスケ界を少し前へ進めることができます」

 もちろんその近道が成功体験であり、世界との真剣勝負ができる機会を勝ち獲るためにも上位4チーム以上を目指していきます。