こんなことしていませんか?
事故につながる大人の知識欠如
チャイルドシート7割以上が使用も
正しく使えていない現状が明らかに...
100%使用であるべきなのに
チャイルドシートは、クルマに子どもを乗せるときの必需品。6歳未満の子どもをクルマに乗せるときは、チャイルドシートを使わないとドライバーが法律で罰せられます。
JAFでは、チャイルドシートを必ず、しかも正しく使うよう呼びかけています。なぜなら、それが車内で子どもの安全を守る唯一の方法だからです。ところが、現実は円グラフのとおり。チャイルドシートを使っている人は78.2%しかいません。その上、使っていても、間違った取り付け方をしている人はおよそ3割。間違った座らせ方をしている人はおよそ4割。
こんなにも多くの人が、車中の子どもの安全を確保できていないのです。これから赤ちゃんが生まれる方も、すでに子どもがいる方も、ぜひ一度、自分のチャイルドシートの使い方が正しいかどうか確かめてください。
知っていますか? 子どもの死亡原因
幼児・児童の死因は「不慮の事故」が病気を含む全ての死因の中で上位を占めていますが、「不慮の事故による死因別に見た年齢別死亡数」の5年分のデータでは、1歳から14歳までのどの年齢層でも死因1位は交通事故となっており、自動車事故は依然として日本の子どもの主な死因となっています。
表1 不慮の事故※1による年齢別の死因上位
(2017年~2021年の合計値から得た順位と構成率、死者数)
- 1 外部からの作用で発生した予測不可能な突発的な事故で、窒息・溺水・転落・交通事故などが該当する
- 2 その他および詳細不明の不慮の曝露
- 3 10~14歳の5位は、自然災害と煙・火災等、その他が同率だったため、自然災害他とした
- イタルダインフォメーションNo.145より引用
表2 チャイルドシートの使用・不使用による
死亡重傷率の違い
- イタルダインフォメーションNo.145より引用
事故というと衝突による大きな衝撃が伴うものをイメージしがちですが、突発的な急ブレーキの時でさえ、子どもは座席に座り続けられません。そんな時、チャイルドシートを使用せずに乗車していると、シート部分の金具に頭をぶつけたり、座席の下に転げ落ちたり、様々な危機と隣り合わせに。また、最悪の場合、外に投げ出される可能性も。
体格に合ったチャイルドシートの必要性~時速55kmで衝突した際の検証~
子どもの命を守るために
チャイルドシートは何歳まで必要?
JAFは身長150cmまで
チャイルドシートの使用を推奨しています
6歳以上であっても子どもの体格によってはクルマのシートベルトが十分な効果を発揮できない場合があるので、その際は、ジュニアシート(背もたれ付きタイプまたは、ブースタータイプ)を活用しましょう。体格の目安は身長150cm未満です。
しかし150cm未満はあくまで目安で、確認のポイントは、シートベルトが首や腹部にかからないことです。
※機種やクルマの構造により、体格の目安が異なる場合があります。
※ジュニアシートの背もたれ付きタイプは取り付けられない機種やクルマがあるため、6歳以上の子どもでそのようなクルマに乗車する場合、シートベルトが首に掛からないようブースタータイプを使用しましょう。