テレビで「圧力鍋爆弾の作り方」紹介 「詳しすぎる」「モラルあるのか」と批判: J-CAST ニュース

テレビで「圧力鍋爆弾の作り方」紹介 「詳しすぎる」「モラルあるのか」と批判

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   大きな被害を出しかねない「圧力鍋爆弾」の作り方を、複数のテレビ局が詳細に紹介、視聴者の顰蹙を買っている。

   この爆弾は以前から世界各国の過激派やテロリストなどが使ってきた。2013年4月16日(日本時間)発生したボストンマラソン爆破テロ事件でも、使用された可能性が高いということで、改めて世間の注目を集めた。

まずはふたを開けます、で火薬を中に…

   日本のテレビ各局はこの「圧力釜爆弾」を、いまだに正体不明の犯人に迫るヒントとして――という名分半分、身近な圧力鍋が凶器になるという興味本位半分で、ニュース番組やワイドショーなどで相次いで取り上げた。番組ではボストンでの爆発の瞬間や、過去の爆破実験でワゴン車が粉々に吹っ飛ぶ様子などが繰り返し放映され、その破壊力の凄まじさが強調された。

   ところが問題なのは、そんな危険な圧力鍋爆弾の作り方が、「簡単」「手軽」「安価」を連呼しながら、必要以上と思えるほどに詳しく紹介されていたことだ。

   中でも最も熱が入っていたのはテレビ朝日系の「モーニングバード!」で、自ら圧力鍋爆弾の作り方を、カメラの前で実践した。ジャーナリストの男性が、

「まずはふたを開けますよね。で、火薬を中にセットしますね。そして、釘やベアリング(に使われる金属球)が、飛んで殺傷力を持たせるという目的で入れられます……」

と順を追って説明しつつ、実際に鍋に「材料」を投入する様子が映像で放映された。核心的な工程には触れていないものの、かなり踏み込んだ解説だ。

   さらに、その後スタジオには「できあがったものがこちらになります」とばかりに「完成品」が持ち込まれ、カメラに大写しにされた。そこにはぎっちり釘が詰められ、ケーブルこそ繋がれていなかったようだが、キッチンタイマーによる時限装置もしっかりと作られている。

「こういったものがセットでは現地では100ドル程度、日本では1万円で手に入る。いわば誰でもどこでも手に入るもの」(所太郎レポーター)

   さらにコメンテーターからは「インターネットなんかでも作り方が簡単に見られる」とダメ押しが。ほとんど「作ってみろ」と言わんばかりだ。

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