※2016/10/04追記
この記事読む前に、下の記事を読むこと推奨です。
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「Kindle Unlimited」というサービスがスタートしています。
このサービスは、月額980円で登録されている本が読み放題というもの。
和書は12万冊、洋書は120万冊というから恐ろしい。
コミックは僕が見る限り、4000冊以上ありました。
このサービスが始まった後に、たけのこのように「Kindle Unlimited」で読める漫画についての記事が湧いてきました。
ただ、そのラインナップは正直微妙。
まだこれからのサービスかな、と思いつつもとりあえず登録。
30日は無料トライアル期間だしな!(笑)
登録して、どんな漫画が読めるかぽちぽち確認していく。
……よくも騙したな!
結論から書くと、思っていたよりずっと良い。
ラインナップを眺めていると、この漫画も読めるのか!と驚くことばかり。
紹介記事には書いていないような良作が、しっかりと入っていました。
つまり、私のようなサブカルクソ野郎ちょっとコアな漫画好き向けの記事はまだ無いってことでした。
もし僕と同じように、微妙なラインナップだと思って登録を躊躇っている人がいたらもったいないと思うので、Kindle Unlimitedで本当に読んでおきたい漫画を10冊します!
なんで10冊かというと、登録できるのは10冊までで、11冊目を登録するときは、1冊削除する必要があるからなんです……
春の呪い
今年のこのマンガがすごい!オンナ編1位になるであろう、春の呪いは絶対に読んでおくべき。
妹・春を失った夏美と、春の婚約者だった冬吾の物語です。
葛藤や罪悪感が、ひしひしと伝わってきて凄い。
ああ、これはまさに呪いなのだ。そう思えてしまうほど、読者をストーリーに引き込んでいきます。
詳しくは、レビューも書いているのでそちらを参照して下さい。
この漫画は本当に凄い。
イティハーサ
星雲賞も取ったこの超名作が読めることを、誰も教えてくれなかった(激怒)
人間には綺麗な気持ちだけじゃなく、何かを傷つけることに、どうしようもない楽しさを感じてしまう部分もある。
そんな「醜さ」もまた、人間としての姿だということを、この漫画は教えてくれます。
それを超えて、他人を思いやる優しさ。労る気持ち。
意識から外れてしまいがちな、自然への敬いなどを、この漫画は問いかけてくる
神さえも拒む、人間の意志。
進むべき道を自分で決める様はもう、最高なんです。
私の人生の漫画ベスト10に入る、心から読んで欲しい作品です。
FLIP-FLAP
とよ田みのる先生が描く、ピンボールラブコメの傑作。
いや他に、ピンボールラブコメなんてないと思うけど(笑)
昔ゲームセンターで見たピンボールをテーマに、人の交流を面白く、そして暖かく描いています。
ピンボールに熱くなっていく様も熱くて、読み始めたら止まりません。
断言できることは、読んだら絶対にピンボールがやりたくなる。
このゆびとまれ
人気子役を、ちょっと過激に描いた作品。
表紙の表情とは全く違うものが、本編で随所に見られるから面白い。
こんなにおっさん臭い6歳児って(笑)
子役って大変なんだなあ
ギャップに笑えるし、それでいてグッとくる描写がある。
一気に3巻まで読んでしまうこと間違いなし。
この力のある作品に、圧倒されて下さい。
青い花
青い花は初めて好きになった百合漫画だから、思い入れが強い。
鎌倉付近を舞台に女の子たちを描いたこの作品は、丁寧にキャラの心情を描き、生まれる嬉しさや葛藤を私たちに伝えてきます。
志村貴子の作品はどれも、雰囲気が良い。淡々としながらも、展開や言葉が心に染みてくる。
世界はいつも通り続いているけど、少女たちはその中でもがいている的な。そんな雰囲気が好き。
作中に登場するミルクホールにも行ったことがあります(笑)
おはようとかおやすみとか
「おはようとかおやすみとか」という漫画は、いわゆる擬似家族漫画です。
まだ家族としての「在り方」も定まっていません。
今まさに、家族になっていく様を描いている漫画です。
帰る家があること。そこに待っていてくれる誰かがいること。
それがどれだけ幸せで、暖かく安らかな気持ちになれるかを、この漫画は教えてくれます。
当たり前過ぎて気づかない幸せ、とでも言うのかもしれません。
その当たり前を、ゆっくりと作り上げていく。それがもう、たまらない!
午前3時の無法地帯
パチンコのデザイン事務所で働く主人公の仕事っぷりや、恋愛模様を描いています。
働く女性にスポットを当てたこの作品は、女性の脆さと強さを読者に伝えてくる。
だらしなく甘えてくる男を受け入れちゃうあたり、リアルだなあと思ったり。
タイトルだけでちょっとワクワクする作品。午前3時にもなれば、そりゃ色々と無法地帯かなって気もする(笑)
ストロボライト
恋愛をテーマにしながら、過去の恋愛と未来への歩みを描いた作品です。
これはもう、他に例えることがなかなかできない。
1つ1つの言葉が胸に迫ってきて、自分が今どこにいるのかを考えさせられる。
読み終わった後の少しの切なさ。
きっと忘れられない作品になる。
イズァローン伝説
竹宮恵子の名作。
人と魔の関係を、二人の王子を中心に描いています。
心惹かれていくのに、想い合えない難しさ。望まない立場と重圧。
そういったものと向き合い、もがきながら進んでいく物語が僕は大好きです。
ティオキアより、ルキシュの方に感情移入してしまうのは、やはり「人」だからか。
最後の展開も実に好き。これも読めるなんて嬉しい。
ウツボラ
最後はちょっと、人を選ぶ作品。
謎の死を遂げた美少女「藤乃朱」。
入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る少女「桜」が、作家・溝呂木の前に表れて、日常は崩れていく。
サイコサスペンスってジャンルなのかな?
ただ、人間の感情のままならなさを、強烈に描いています。
刺激的な描写もあるので、ちょっと注意が必要。
この漫画は、毒と分かっていても飲んでしまうような、圧倒的力があります。
作中の人物もそうだけど、読者もこの作品の魅力に溺れていく。
強烈だけど、ぜひ読んで欲しい作品です。
終わりに
月額980円の価値があるかは、正直人によるとは思いますが、少なくとも無料トライアル30日に申し込む価値は充分あると思います。
申し込んだら、まず上の10作品を読んでみてください。
絶対に面白いから!
※サブカルクソ野郎的な人は特に
昔懐かしの作品も、結構ありました。
鬼神童子ZENKIとかオフサイドとか。昔ボンボンで読んでいたおきらく忍伝ハンゾーは懐かしすぎた。
今後も、どんどん読めるラインナップが増えてほしいですね。
8月の休日は、Kindle Unlimitedで気になる漫画を読んじゃいましょう!