2701

 米出張中の手抜き企画として、コラム「【“幻の”貿易統計集からロシア貿易を検証】制裁の影響は?中国・インド・トルコへ傾斜で生まれた痛手」のオマケで、ロシアの主要輸出品の輸出動向を示すグラフをシリーズでお目にかけている。本日は、HSコード2701:石炭の輸出。

 石炭の輸出は、いわゆる「東方シフト」の典型例で、欧州・非友好国向けの輸出が、アジア・友好国向けの輸出に置き換わる形である。そして、中国・インド・トルコという新興国御三家がその受け皿となるという、これまたお決まりのパターンだ。

 アジア・非友好国の中では、日本がまだロシア炭の輸入を法律的には禁止していないものの、それでも経済界の自主的努力で、ロシアからの石炭輸入を戦前の10分の1近くに減らしており、真面目に取り組んでいる。それに対し、韓国のロシア炭輸入はかえって拡大基調にあるし、台湾の輸入削減もわずかだ。


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