こちらの情報は、日付が書いてないので分からないが、おそらく2020年のリリースだと思う。マイナーながら、私の関心分野なので、取り上げておくことにする。トヨタのロシア現地法人であるООО «Тойота Мотор»が、ロシア工場で生産した乗用車を、アルメニアに供給し始めたということである。アルメニアはロシアとはユーラシア経済連合で繋がっているので、合点の行く話だ。(最初、誤ってООО «Тойота Мотор»を現地生産会社と書いてしまったのですが、よく考えたら同社は販売会社で、現地生産会社はOOO “Toyota Motor Manufacturing Russia” でしたね。お詫びして訂正します。)
上記情報によると、これまで同社はやはりユーラシア経済連合のベラルーシとカザフスタンへの輸出を手掛けてきたが、アルメニアはそれに次ぐ3番目の輸出市場となる。ペテルブルグ工場で組み立てられたカムリ、RAV4を、2020年中に450台アルメニアに輸出する予定であり、今後さらに供給を拡大していきたい。従来は両モデルを日本工場から供給していたが、ロシア工場に切り替えることにより、アルメニアでの販売価格が最大10%低下し、様々なバージョンの品揃えも豊富になる。また、これを機に、ООО «Тойота Мотор»がアルメニア領におけるトヨタ車のオフィシャル・ディストリビューターとなる。
なお、上記情報によると、ロシア工場は2010年からベラルーシへの、2012年からカザフスタンへの供給を開始している。2019年には両国合計で8,863台のカムリおよびRAV4が輸出され、ロシア工場での生産量の12%を占めた。輸出の拡大は同社の優先課題と位置付けられている。
という、(少なくとも個人的には)大変興味深い話題だったわけだが、この発表はもしかしたらナゴルノ・カラバフ戦争再燃の前のものだったのかな? だとしたら、もしかしたらその後、治安や輸送の困難に直面した可能性もある。予定していた450台が無事販売できたのか、気になるところだ。
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